レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第四章 世界中が敵

第242話 アッサールの一撃

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アッサールとリベリウスの一騎打ちが始まった。

加勢を貰いたいリベリウスだが、敵にもはやそんな余力はない。

力は互角、それ以外のステータスはアッサールが優勢。

ただ、斧術スキルが★5と★3。

この差は大きい。

アッサールも【斧聖】から【斧術師】に変わってしまったことで、違和感を拭い去れない。

ステータスを考慮すると、五分五分の戦力。


だが、戦いはアッサールが圧倒的に押していた。

弱いものをいたぶることばかりしてきたリベリウス。

常に死線に身を置き、限界を超える戦いを続けてきたアッサール。

いかにスキルや技術があっても、ギリギリの戦いで必要な『心の強さ』をリベリウスは持っていなかった。


「…ふんっ!」


アッサールの斧が、リベリウスを捉えた。


「…む?」


アッサールが違和感を感じ、一瞬動きを止めた隙を、リベリウスは見逃さなかった。


ドシュッ…。


「…ぐ…。」


「ヒヒヒィ…。
 この魔王の一部は防御機能もあってねェ…。
 それくらいの攻撃じゃァ…俺様は倒せないよォ…?」

ダメージは0ではないが、【護身術】スキルと魔王の能力でかなり軽減されていた。

一方、リベリウスの攻撃は少なくないダメージをアッサールに与えた。

それでもアッサールは全く怯まない。

([武技]ならあと一撃ィ。
 あいつの攻撃程度ならあと2発は耐えられるゥ。)

真っ向からでは分が悪いリベリウスは、あえてアッサールの攻撃をもう一度受けることにした。

そして、カウンターで[武技]を放ち、勝負を決めようと考えた。

急所にもらわないように気をつけながら、アッサールの攻撃を受けようと待ち構えるリベリウス。

奇しくも、先ほどのウルバーノとの戦いと同じ状況。

もっとも、立場は逆だが。


そのリベリウスを見て、迷わずに攻撃を繰り出す。


(ウヒヒィ…!
 頭に血が上った馬鹿はやりやすいねェ…。
 これで2人目だぁ…!)

避けようとしないリベリウスに、アッサールの斧が迫る。



アッサールが斧を振り切ったあと…。


アッサールは地面に片膝をついた。


「…ば、バカなァ…。」


そして、リベリウスが地面に伏した。


「…凄まじい威力だが…、代償は大きいな…。」

アッサールの一撃はただの[武技]ではなかった。



++++++++++++

【魂の一撃 ★★★】・・全MPと引き換えに、攻撃力×3倍の物理攻撃を繰り出せる。発動後、HPが半分になる。

++++++++++++



全MPと、HP半減という大きなリスクを負い、3倍の攻撃力を生み出すスキル。

説明にはないがMPは300以上ないと発動しない。

ちなみにロックの父、マーティンが最期に放った一撃は、このスキルの上位互換、★5のユニークスキルであった。


「アッサールさん!」

ロック・ロヴェル・ハンナがアッサールの元へ駆け寄る。

敵の数はかなり減っている。


「く、くそォ…!!
 俺様がこんな奴らにィィイイ!!
 お…い、フェニックス!!
 早く回復しろォォ…!」

フェニックスはこの戦いを通して、リベリウスだけは回復していない。

「おいィ…。
 は、早くしろォ…。
 い、意識が…。」

フェニックスがリベリウスを守っていれば、回復していれば容易に立ち直れただろう。

しかし、ついにフェニックスは回復しなかった。

そもそも、魔王と同格のボスモンスターであるフェニックスは、魔族の言うことを聞かない。

それに加えて、あまりに下衆なリベリウスを回復したくなかったのだ。


「…【スキルスナッチ】。」

ロックはリベリウスから【斧神】スキルを奪った。


そして、裏切りに塗れたリベリウスの生涯が終わりを迎えた。
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