レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第五章 最後の決戦

第253話 不安が現実に…!

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「バルキア首都に『エシアドの崖』『メインシャの洞窟』『バルキア大森林』からモンスターの侵攻が!!」

「な!?
 3ヵ所同時に!?」

「はい!
 ですが、魔族が生息域に飛んでいったという情報は入ってないそうです!!
 侵攻しているのはE~G級の弱いモンスターなのですが、その数は十数万とも…!」

「弱いとはいえ、その数のモンスターではさすがに被害が出るでしょうね…。
 そしてここに連絡が届くまで数日かかる。
 もうすでに被害が出てるかも…。」

「それで!?
 応援要請が来てるのか!?」

「そ、それがですね…。
 バルキアのギルマスは行方がわからないようで…、職員が独断で各国に連絡を飛ばしているのです。
 それゆえ、正式な応援要請は出せないようです。
 ですが、【龍化】を持つ冒険者がいたら、少数精鋭で来て欲しいと…。」

「…ロックたちを探しているのだろう。」

「なるほど。
 おそらくその連絡を飛ばしたのはレイカだな。
 連絡手段のないロックたちへの連絡をギルドを使ってなんとかしよう、というところか…。」

「彼らは『エシアドの崖』付近にいます。
 おそらくもう動いているでしょう。」

「…俺たちも向かおう。」

「おあつらえ向きに【龍化】の使い手とS級冒険者がここに揃っている。
 …どうする、お前ら?」

「行くに決まってるわ!」

「弱いモンスターの侵攻だけで終わるとも思えないしね!」
 
アメリアとセアラが即答する。

「…俺様も行くぜぇ。
 弱っちい奴らを守らないといけねえからなぁ。
 それと…真実を見極めに…。」

「…セレスタン…!」

「もちろんわたくしも行きますわよ。
 さっきまでとは状況が違いますもの。
 …指名手配犯のことは、行ってから判断しますわ。」

「クローディア!
 ちょうどドラゴンに乗れる人数だな。
 任せちまってすまねえが…、頼むぞ!」

それからすぐ、アッサール・アメリア・セアラ・セレスタン・クローディアはウィザードドラゴンに変身したロヴェルに乗り、バルキアへと出発した。

「……頼んだぞ…!」




バルキアへのモンスター侵攻が始まって数日。


侵攻はまだ終わる気配を見せていなかったが、未だ被害は0に抑えられていた。

功労者の1人は不在のギルマスの代わりに指揮を取る皇帝。

戦場に立たない立場とは思えない見事な采配で、冒険者や兵士たちをまとめていた。

もう1組の功労者、ロックたちの活躍は当然ながら知られることはなかった。

もちろん、防衛する実力者の一部は何者かの手助けを感じ取っていた。

それが指名手配犯だとは夢にも思っていなかったが。


被害を抑えられているとはいえ、数日経っても拭えない違和感。

なぜ3ヵ所同時の侵攻をしながら、弱いモンスターだけ、それも一気に来ない?

魔族は?

その違和感によって、大きな不安が拭えない。


そしてその不安が、現実となった。


「ま、魔族です!!
 魔族の飛来が確認されました!!」

「…っ!
 来たか…!
 数と向かった先は!?」

指揮を執る皇帝にドラゴンに乗った魔族の飛来が告げられた。

皇帝が詳細を確認すると、6匹のドラゴンに5人ずつの魔族が乗っていたとのことだった。

それも、全員S級かA級。

そして、3ヵ所のモンスター生息域に2匹ずつ別れて飛んでいったらしい。

「…守り…きれるか…?」

皇帝は動揺を隠せないようだった。



エシアドの崖のモンスターを減らしていたロックたちも、魔族の存在に気付いた。

「ドラゴン2匹に…、S級が1人、A級が8人…!!
 ドラゴンの1匹は、多分【龍化】してるS級魔族だよ!」

「…この主戦力を集めるまでの時間稼ぎだったのか…?」

「そうかもしれませんね…。
 他の2ヵ所にも同等の戦力が行ってるとしたら…バルキアが…!」

「私たちだけじゃ厳しいね…。
 アッサールたちはまだかね。」

「きっと説得して戻ってきてくれるわ。
 それまで、私たちだけでやるしかないわね。」

「他の2ヵ所はどうするの!?
 きっとS級モンスターも攻めてくるよ!?
 そうしたら、バルキアの冒険者さんたちだけじゃやられちゃう!」

ロックたちは今エシアドの崖にいるが、高ランクのモンスターが侵攻してくるとなれば、今までのように移動しながら間引いている暇はない。

エシアドの崖で戦っている間に、他の2ヵ所が甚大な被害を被る可能性が高い。

「魔族の人数から計算すると、S級モンスター40~60体、A級モンスター700~1000体以上、B級以下のモンスター1600~2400体くらいね。
 今みたいにランクを下げれば数はもっと増えることになるわね。」

「…多すぎる。」

「手分けしてモンスターを倒すか?」

「3ヵ所だと2人ずつになります。
 いくらなんでも、2人だと危険すぎます…!」

「回復役もティナしかいないしね…。」


……ドドドドドッ…!


「来ちゃったよ!!」

対応を決めあぐねている間に、モンスターが侵攻してきた。


「え!?
 なんで!?」
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