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番外編1
さよならとただいま【2】クロム視点
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バジルが亡くなり数日が過ぎた。
バジルの墓に毎日花を添えるルディガー様は、息子達に笑顔をみせて、私や他のフェンリル達に威厳のある顔をみせる。
………けれど、無理をしているのが丸分かりだけどね。
痛々しいほどのやつれっぷりに、私がしっかりせねばと私は胸の痛みを堪える。
なにせ、私はルディガー様の右腕だからね。
ルディガー様はよく一匹になってはバジルの墓に行き、まだバジルが生きているように会話をする。
………返事のない会話を、光のない瞳で毎日している。
現実が受け止められないのだろう。
あんなにバジルを愛していたルディガー様だから、当然といえばそうなのだろう。
けれど、どんなに受け止められなくても現実は変わらないものだ。
バジルは……もう生き返ったりしない………。
ルディガー様は、あの日からあまり食べなくなってしまった。
自分は食が細くなったくせに、息子達にはちゃんと食べなさいと言うんだ。
「ルディガー様もちゃんと食べないと、痩せ細りますよ」
「あぁ、そうだな。ちゃんと食べてるよ」
「嘘でしょう。私を騙せるわけないでしょう?………昨日も今日もまともに食べていないくせに」
「クロム、私は腹いっぱい食べてるから大丈夫だ」
「………ルディガー様は、夜もまともに寝てないですよね」
「ちゃんと寝ているから大丈夫だ」
………嘘つき。
ルディガー様はほとんど寝ていないのに、息子達には良い子は寝なさいと言う。
私も皆も心配しているのに………。
息子達だって、ルディガー様を心配しているのに………。
涙目で不安そうな息子達は、私にルディガー様のことを相談してくれる。
「パパ、ご飯食べないの。ママ……死んじゃったのに、パパも死んじゃうのかな………うぅ」
「パパ、元気ないんだ。僕達もないけど、パパはもっとないんだ。パパ、倒れちゃうんじゃないかって不安だよ」
「パパね、夜寝てないの。ずっとママのお墓にいるの。………パパ、ママの後追いなんて考えてないよね?」
歳をとり老体になって身体の弱くなったバジルも、だいぶ食が細くなっていた。
だから、ルディガー様も食が細くなって不安なのだと息子達は言っていた。
元気がなくて、笑っていても無理した笑顔じゃ安心なんてできない。
けれど、今のルディガー様には誰の言葉も響かない。
息子達の言葉も、私の言葉も………。
夜にずっとバジルの墓にいるのを、村のフェンリルは皆知っている。
後追いをするんじゃないかって不安の声は、息子達以外からも聞こえているんだ。
私も思っているほどだ………。
………ルディガー様、お願いだから早まらないでね。
バジルの墓に毎日花を添えるルディガー様は、息子達に笑顔をみせて、私や他のフェンリル達に威厳のある顔をみせる。
………けれど、無理をしているのが丸分かりだけどね。
痛々しいほどのやつれっぷりに、私がしっかりせねばと私は胸の痛みを堪える。
なにせ、私はルディガー様の右腕だからね。
ルディガー様はよく一匹になってはバジルの墓に行き、まだバジルが生きているように会話をする。
………返事のない会話を、光のない瞳で毎日している。
現実が受け止められないのだろう。
あんなにバジルを愛していたルディガー様だから、当然といえばそうなのだろう。
けれど、どんなに受け止められなくても現実は変わらないものだ。
バジルは……もう生き返ったりしない………。
ルディガー様は、あの日からあまり食べなくなってしまった。
自分は食が細くなったくせに、息子達にはちゃんと食べなさいと言うんだ。
「ルディガー様もちゃんと食べないと、痩せ細りますよ」
「あぁ、そうだな。ちゃんと食べてるよ」
「嘘でしょう。私を騙せるわけないでしょう?………昨日も今日もまともに食べていないくせに」
「クロム、私は腹いっぱい食べてるから大丈夫だ」
「………ルディガー様は、夜もまともに寝てないですよね」
「ちゃんと寝ているから大丈夫だ」
………嘘つき。
ルディガー様はほとんど寝ていないのに、息子達には良い子は寝なさいと言う。
私も皆も心配しているのに………。
息子達だって、ルディガー様を心配しているのに………。
涙目で不安そうな息子達は、私にルディガー様のことを相談してくれる。
「パパ、ご飯食べないの。ママ……死んじゃったのに、パパも死んじゃうのかな………うぅ」
「パパ、元気ないんだ。僕達もないけど、パパはもっとないんだ。パパ、倒れちゃうんじゃないかって不安だよ」
「パパね、夜寝てないの。ずっとママのお墓にいるの。………パパ、ママの後追いなんて考えてないよね?」
歳をとり老体になって身体の弱くなったバジルも、だいぶ食が細くなっていた。
だから、ルディガー様も食が細くなって不安なのだと息子達は言っていた。
元気がなくて、笑っていても無理した笑顔じゃ安心なんてできない。
けれど、今のルディガー様には誰の言葉も響かない。
息子達の言葉も、私の言葉も………。
夜にずっとバジルの墓にいるのを、村のフェンリルは皆知っている。
後追いをするんじゃないかって不安の声は、息子達以外からも聞こえているんだ。
私も思っているほどだ………。
………ルディガー様、お願いだから早まらないでね。
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