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番外編1
クロムの旦那さん【1】クロム視点
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これは、まだバジルが人間だった頃の私のお話。
ついでに、バジルがまだ三つ子を生んでいない頃でもあるよ。
私は当時、まだ伴侶どころかお付き合い中のフェンリルすらいなかった。
けれど、実はとあるフェンリルにアタックされている身ではあったんだ。
それが、今の旦那のオリヴァーだった。
「クロム、今日も綺麗な毛並みだね。これ、良かったらどうぞ♡」
「ありがとうオリヴァー。私の好きなミカンですね」
「僕の手で剥き剥きして、僕の指で一つ一つ丁寧にあーんって食べさせてあげるよ」
「ご遠慮します」
オリヴァーが昔から私に構いたがるところはあったが、それがお付き合いしたいとかの意味の好意だと私が知ったのは最近だ。
こうやって私に積極的にアピールをしては、そのアピールが私に響いてなくて……でも諦めない雄、それがオリヴァーなのである。
今日も元気に尻尾を振っていて、私に毎日会っているのによく飽きないね。
「朝からクロムの愛らしい微笑みをみれて、僕はご飯が三杯ほど食べれる感じがするよ!」
「私、微笑んでないんですけど」
ルディガー様はルディガー様で頭がお花畑だけど、オリヴァーはオリヴァーでお花畑なんだよな………。
そう思いつつ私は貰ったミカンを剝いてもぐもぐと食べた。美味しい♡
一通り口説いたら、オリヴァーは仕事をしに森に向かったよ。
オリヴァーの仕事は、布を作るための素材集めが主なんだ。
私は私でルディガー様の右腕として、今日も仕事を頑張ろう!
「クロムさんクロムさん」
「バジル、どうしましたか?」
バジルがじっと私をみながら私の尻尾をモフモフするので、私はそっとその手を尻尾から離す。
何故なら、ルディガー様が射殺さんばかりの眼差しを私に向けてるからね。
バジルは名残惜しいといった表情をしたけど、すぐに切り替えて聞きたいことがあるのだと私に言った。
「クロムさんは、お付き合いとか伴侶とか興味ないんですか?」
「その気にならないだけで、興味はありますよ。その気にならないだけで」
「二回言いましたね」
「大事なことは二回言う的なノリです」
「なるほど?」
オリヴァーの気持ちは正直嬉しいし、お付き合いやら伴侶やらに興味はあるんだけれど……その気になれないものは仕方ないと思うんだよね。
オリヴァーがどうしても私をものにしたいなら、私をその気にさせるしかないだろう。
無理だったら………所詮その程度だったというだけだよ。
「どうして聞いたんですか?」
「オリヴァーさんが毎日クロムさんにアピールしてるから、なんとなく気になって」
「なるほど」
えへへと笑うバジルを、いつの間にか近寄っていたルディガー様が抱き寄せて、自分自身の尻尾を握らせたのはこの直後の出来事だった。
ついでに、バジルがまだ三つ子を生んでいない頃でもあるよ。
私は当時、まだ伴侶どころかお付き合い中のフェンリルすらいなかった。
けれど、実はとあるフェンリルにアタックされている身ではあったんだ。
それが、今の旦那のオリヴァーだった。
「クロム、今日も綺麗な毛並みだね。これ、良かったらどうぞ♡」
「ありがとうオリヴァー。私の好きなミカンですね」
「僕の手で剥き剥きして、僕の指で一つ一つ丁寧にあーんって食べさせてあげるよ」
「ご遠慮します」
オリヴァーが昔から私に構いたがるところはあったが、それがお付き合いしたいとかの意味の好意だと私が知ったのは最近だ。
こうやって私に積極的にアピールをしては、そのアピールが私に響いてなくて……でも諦めない雄、それがオリヴァーなのである。
今日も元気に尻尾を振っていて、私に毎日会っているのによく飽きないね。
「朝からクロムの愛らしい微笑みをみれて、僕はご飯が三杯ほど食べれる感じがするよ!」
「私、微笑んでないんですけど」
ルディガー様はルディガー様で頭がお花畑だけど、オリヴァーはオリヴァーでお花畑なんだよな………。
そう思いつつ私は貰ったミカンを剝いてもぐもぐと食べた。美味しい♡
一通り口説いたら、オリヴァーは仕事をしに森に向かったよ。
オリヴァーの仕事は、布を作るための素材集めが主なんだ。
私は私でルディガー様の右腕として、今日も仕事を頑張ろう!
「クロムさんクロムさん」
「バジル、どうしましたか?」
バジルがじっと私をみながら私の尻尾をモフモフするので、私はそっとその手を尻尾から離す。
何故なら、ルディガー様が射殺さんばかりの眼差しを私に向けてるからね。
バジルは名残惜しいといった表情をしたけど、すぐに切り替えて聞きたいことがあるのだと私に言った。
「クロムさんは、お付き合いとか伴侶とか興味ないんですか?」
「その気にならないだけで、興味はありますよ。その気にならないだけで」
「二回言いましたね」
「大事なことは二回言う的なノリです」
「なるほど?」
オリヴァーの気持ちは正直嬉しいし、お付き合いやら伴侶やらに興味はあるんだけれど……その気になれないものは仕方ないと思うんだよね。
オリヴァーがどうしても私をものにしたいなら、私をその気にさせるしかないだろう。
無理だったら………所詮その程度だったというだけだよ。
「どうして聞いたんですか?」
「オリヴァーさんが毎日クロムさんにアピールしてるから、なんとなく気になって」
「なるほど」
えへへと笑うバジルを、いつの間にか近寄っていたルディガー様が抱き寄せて、自分自身の尻尾を握らせたのはこの直後の出来事だった。
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