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92話
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「ということがあって、今のこの状況になっているのよ」
<なるほど。理解はしました。けど、いちいち朝まで戻らなくても、口頭で話してくれればよかったんですよ>
「そう?」
<えぇ>
「ちなみに、すでに桜、彩、球の3人は1回戦を勝利していて、それを公はちゃんとコーチングボックスから見守っていたからね」
<誰にたいする報告なんですか?それは>
「気にしない気にしない」
笑っている私の隣では公と瑠璃が普通に話していた。
「調子はどうですか?」
「いいよ~」
笑顔の瑠璃に公も笑顔になった。
「でも、間にこうして誰かと話すと落ち着けていいね」
瑠璃は軽く伸びをした。
「そうですか?」
「うん。いつも通りって感じがいい」
瑠璃の言葉に公は少し苦笑した。
「いつもは俺はいないんですけどね」
「あ~。そうだったね」
瑠璃が笑っていると、休憩時間も終わりをむかえた。
「それじゃあ、勝ちにいってくるね」
「はい。頑張ってください」
手を振りながら台へ向かう瑠璃。
その姿を見ていた対戦相手の目付きが鋭くなっていた。
「まぁ、対戦相手からすれば、試合の場でイチャイチャしているようなものだものね」
私が「クックック」と笑っていると公が睨み付けてきた。
「なに?」
「そもそも、なんでお前がここにいるんだ?」
「別におかしくはないでしょ?」
私が首を傾げると、公はため息を吐いた。
「それより、ロマをほったらかしにして大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃない。そのうち気づいてこちらにくるだろうし。もし、来なければそのまま放置するだけだから」
私の言葉に公やマロは呆れていた。
そんなことは気にせず、瑠璃の試合を見てみよう。
試合は瑠璃が一方的に攻撃をして点数をとっている状況だった。
「楽勝みたいね」
「そうだな」
その後、瑠璃はすぐにもう3セットを取って試合に勝利した。
試合に勝った瑠璃は公のもとへ帰ってくると右手をあげた。
それを見て公も右手をあげると2人はハイタッチをかわした。
「イェイ!」
「おめでとうございます」
「ありがとう」
瑠璃がラケットをしまったので、私達は試合会場を出て観客席に戻ってきた。
「お疲れ様です、瑠璃先輩」
「相手には悪いけど、あれじゃあ瑠璃は疲れないな」
卓の言葉に瑠璃は肯定も否定もせずに無言で笑顔。
「笑ってる時点で無言の肯定になってるんだけどね」
私の言葉にも瑠璃は笑顔を崩すことなく、そんな瑠璃に公達は苦笑した。
「さて、みんな初戦を終えたな」
卓がみんなを見回すと公を除いた全員から頷きが返ってきた。
「残念ながら初戦で負けてしまったヤツは勝ち上がったみんなの応援を頼む。初戦を勝ち上がったヤツは悔いのないように全力で次も戦ってこい」
『はい!』
気合いの入ったみんなの返事を聞いた卓はうんと頷いた。
「そういうわけだから、このあともよろしくね」
瑠璃は公の腕に抱きついた。
「しかし、試合が進んでいくにつれて問題が出てくるのよね~」
「問題?どんな問題があるっていうんだ?」
卓はわけがわからないとばかりに首を傾げた。
「今、公は桜、彩、球、瑠璃の4人の試合についていっているでしょ」
「そうだな」
「でも、大会が進むにつれて当然試合数は少なくなっていくよね~」
そこまで言うと、私が言いたい問題がなんなのか理解した公達。
<なるほど。このまま4人ともが勝ち進んでいくと、いずれ試合のタイミングがかぶってくるからついていけなくなる人が出てくるってわけか>
「そういうこと。そして、4人とも最低でもベスト32まではいくだろうから絶対にタイミングがかぶるのよね~」
すると、4人が互いの顔を見合わせた。
その様子を見て、私は頬に手をあてながら「あらあら。修羅場ね~」と微笑んだ。
「おい」
公が小声で話しかけてきながら脇腹を小突いてきた。
「なに?」
私も小声で返しながら首を傾げた。
「なに?じゃねーよ。なに修羅場をうみだしてるんだよ」
また脇腹を小突かれた。
「いづれおきる修羅場なんだから、今おきてもいいよね」
私がニコニコしながらか公を見ると、公は額に手をあててため息を吐いた。
「それで、あの修羅場はどうするの?」
4人は笑顔で向き合っていた。
「どうするって、なぁ」
公が頭を掻いて困っていると、4人の視線が公に向いた。
「やっぱりここは公くんに決めてもらうのが1番よね」
瑠璃の言葉に3人も頷いた。
「それで公はどうするつもりなの?」
「どうするつもりと聞かれても、何も考えていなかったからな」
「じゃあ、今考えようね」
公が「キッ!」と私を睨んできた。
「私を睨んでもなにも解決しないわよ」
公だってそれを理解しているので、私を睨み付けるのをやめた。
「今日ここに来た理由は桜の応援なので、1番は桜ですね」
公の答えを聞いた桜は、一瞬嬉しそうにしてからそっぽを向いて素っ気なく「そう」と言った。
そうなると、当然周りからは「ヒューヒュー」と冷やかされるわけで、しかし、先輩がほとんどということもあって怒鳴ることもできず、桜は怒っているとばかりに不機嫌なオーラを出した。
「まぁ、仕方ないよね~」
瑠璃はあっさりと納得してひいた。
「あれ~。もっとごちゃごちゃするのを期待したんだけどね~」
<やっぱりそういう期待があってこの修羅場を作り出したんですね>
「もちろんあったわよ」
私もあっさりと認めると、公が睨み付けてきた。
≪マロ。マスターが全く起きま………≫
ようやくやって来たロマが私がいることに固まった。
≪マ、マスター?≫
「そうよ」
≪あれ?それじゃあさっきまで私と一緒にいたのは?≫
「ダミーだね」
私がニマニマしていると、ロマは拳を握りしめながらぷるぷる震え出した。
≪マスター!≫
「きゃ~」
目の前に現れたロマが真剣を振り下ろしてきたので真剣白刃どりで受け止めた。
≪マスター!やっぱり死んでください!≫
殺気を放ちながら力を強めて真剣を押し込んでくるロマ。
「ロマ。今はちゃんと本編を進めているから落ち着いて」
≪こんな風におちょくられて落ち着いていられると思いますか!?≫
ロマは怒鳴りながら私の顔面を蹴り飛ばした。
「ぐはっ」
<待った待った>
出てきたマロがロマを止めてくれた。
≪止めないでください!マロ!≫
<まぁまぁ。今はちゃんとしているんだから、とりあえず様子見しような>
そう言ってマロがロマを連れて帰ってくれた。
「それじゃあ、次の試合も気合い入れていくぞ」
『おー!』
と、グダグタになりながら93話へ向かっていきます。
<なるほど。理解はしました。けど、いちいち朝まで戻らなくても、口頭で話してくれればよかったんですよ>
「そう?」
<えぇ>
「ちなみに、すでに桜、彩、球の3人は1回戦を勝利していて、それを公はちゃんとコーチングボックスから見守っていたからね」
<誰にたいする報告なんですか?それは>
「気にしない気にしない」
笑っている私の隣では公と瑠璃が普通に話していた。
「調子はどうですか?」
「いいよ~」
笑顔の瑠璃に公も笑顔になった。
「でも、間にこうして誰かと話すと落ち着けていいね」
瑠璃は軽く伸びをした。
「そうですか?」
「うん。いつも通りって感じがいい」
瑠璃の言葉に公は少し苦笑した。
「いつもは俺はいないんですけどね」
「あ~。そうだったね」
瑠璃が笑っていると、休憩時間も終わりをむかえた。
「それじゃあ、勝ちにいってくるね」
「はい。頑張ってください」
手を振りながら台へ向かう瑠璃。
その姿を見ていた対戦相手の目付きが鋭くなっていた。
「まぁ、対戦相手からすれば、試合の場でイチャイチャしているようなものだものね」
私が「クックック」と笑っていると公が睨み付けてきた。
「なに?」
「そもそも、なんでお前がここにいるんだ?」
「別におかしくはないでしょ?」
私が首を傾げると、公はため息を吐いた。
「それより、ロマをほったらかしにして大丈夫なのか?」
「大丈夫じゃない。そのうち気づいてこちらにくるだろうし。もし、来なければそのまま放置するだけだから」
私の言葉に公やマロは呆れていた。
そんなことは気にせず、瑠璃の試合を見てみよう。
試合は瑠璃が一方的に攻撃をして点数をとっている状況だった。
「楽勝みたいね」
「そうだな」
その後、瑠璃はすぐにもう3セットを取って試合に勝利した。
試合に勝った瑠璃は公のもとへ帰ってくると右手をあげた。
それを見て公も右手をあげると2人はハイタッチをかわした。
「イェイ!」
「おめでとうございます」
「ありがとう」
瑠璃がラケットをしまったので、私達は試合会場を出て観客席に戻ってきた。
「お疲れ様です、瑠璃先輩」
「相手には悪いけど、あれじゃあ瑠璃は疲れないな」
卓の言葉に瑠璃は肯定も否定もせずに無言で笑顔。
「笑ってる時点で無言の肯定になってるんだけどね」
私の言葉にも瑠璃は笑顔を崩すことなく、そんな瑠璃に公達は苦笑した。
「さて、みんな初戦を終えたな」
卓がみんなを見回すと公を除いた全員から頷きが返ってきた。
「残念ながら初戦で負けてしまったヤツは勝ち上がったみんなの応援を頼む。初戦を勝ち上がったヤツは悔いのないように全力で次も戦ってこい」
『はい!』
気合いの入ったみんなの返事を聞いた卓はうんと頷いた。
「そういうわけだから、このあともよろしくね」
瑠璃は公の腕に抱きついた。
「しかし、試合が進んでいくにつれて問題が出てくるのよね~」
「問題?どんな問題があるっていうんだ?」
卓はわけがわからないとばかりに首を傾げた。
「今、公は桜、彩、球、瑠璃の4人の試合についていっているでしょ」
「そうだな」
「でも、大会が進むにつれて当然試合数は少なくなっていくよね~」
そこまで言うと、私が言いたい問題がなんなのか理解した公達。
<なるほど。このまま4人ともが勝ち進んでいくと、いずれ試合のタイミングがかぶってくるからついていけなくなる人が出てくるってわけか>
「そういうこと。そして、4人とも最低でもベスト32まではいくだろうから絶対にタイミングがかぶるのよね~」
すると、4人が互いの顔を見合わせた。
その様子を見て、私は頬に手をあてながら「あらあら。修羅場ね~」と微笑んだ。
「おい」
公が小声で話しかけてきながら脇腹を小突いてきた。
「なに?」
私も小声で返しながら首を傾げた。
「なに?じゃねーよ。なに修羅場をうみだしてるんだよ」
また脇腹を小突かれた。
「いづれおきる修羅場なんだから、今おきてもいいよね」
私がニコニコしながらか公を見ると、公は額に手をあててため息を吐いた。
「それで、あの修羅場はどうするの?」
4人は笑顔で向き合っていた。
「どうするって、なぁ」
公が頭を掻いて困っていると、4人の視線が公に向いた。
「やっぱりここは公くんに決めてもらうのが1番よね」
瑠璃の言葉に3人も頷いた。
「それで公はどうするつもりなの?」
「どうするつもりと聞かれても、何も考えていなかったからな」
「じゃあ、今考えようね」
公が「キッ!」と私を睨んできた。
「私を睨んでもなにも解決しないわよ」
公だってそれを理解しているので、私を睨み付けるのをやめた。
「今日ここに来た理由は桜の応援なので、1番は桜ですね」
公の答えを聞いた桜は、一瞬嬉しそうにしてからそっぽを向いて素っ気なく「そう」と言った。
そうなると、当然周りからは「ヒューヒュー」と冷やかされるわけで、しかし、先輩がほとんどということもあって怒鳴ることもできず、桜は怒っているとばかりに不機嫌なオーラを出した。
「まぁ、仕方ないよね~」
瑠璃はあっさりと納得してひいた。
「あれ~。もっとごちゃごちゃするのを期待したんだけどね~」
<やっぱりそういう期待があってこの修羅場を作り出したんですね>
「もちろんあったわよ」
私もあっさりと認めると、公が睨み付けてきた。
≪マロ。マスターが全く起きま………≫
ようやくやって来たロマが私がいることに固まった。
≪マ、マスター?≫
「そうよ」
≪あれ?それじゃあさっきまで私と一緒にいたのは?≫
「ダミーだね」
私がニマニマしていると、ロマは拳を握りしめながらぷるぷる震え出した。
≪マスター!≫
「きゃ~」
目の前に現れたロマが真剣を振り下ろしてきたので真剣白刃どりで受け止めた。
≪マスター!やっぱり死んでください!≫
殺気を放ちながら力を強めて真剣を押し込んでくるロマ。
「ロマ。今はちゃんと本編を進めているから落ち着いて」
≪こんな風におちょくられて落ち着いていられると思いますか!?≫
ロマは怒鳴りながら私の顔面を蹴り飛ばした。
「ぐはっ」
<待った待った>
出てきたマロがロマを止めてくれた。
≪止めないでください!マロ!≫
<まぁまぁ。今はちゃんとしているんだから、とりあえず様子見しような>
そう言ってマロがロマを連れて帰ってくれた。
「それじゃあ、次の試合も気合い入れていくぞ」
『おー!』
と、グダグタになりながら93話へ向かっていきます。
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