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2章:ロッカーナ演習事件
14話:動く
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その日の夕刻、夕食の時間に騒ぎは起こった。
「おい、アリク見なかったか?」
「そういえば、訓練のあと見てないな」
「ダレルさんと、エドワードさんもだ」
不安と戸惑いの声が人の集まる食堂でした。みな、何かしら気づいているのだろう。今回の事件の標的はあと二人。アリクという二年目と、ダレルだけだと。
この話を早めに食堂にきていたランバートとファウストが耳にした。互いに視線が合って、立ち上がる。そして静かに食堂を後にした。
「オーソン、ターゲット三人の行方が掴めない。すぐに捜査させる」
「え?」
驚きに目を丸くしたオーソンの顔が見る間に青くなって立ち上がる。丁度そのタイミングで収穫を手にしたウェインも戻ってきた。
部屋に入るなり緊迫した顔の三人にキョトンとしたウェインの手には、数通の手紙が握られていた。
「何か……あったの?」
「エドワードさんが動いたかもしれません。ダレル、アリクの両名が行方不明です」
早口の報告にウェインも顔色をなくす。そして、事実だけをかいつまんで報告した。
「ロディが母親に宛てて書いた手紙がでました。中身は、エドワードとの密かな関係についてです」
その報告に、ファウストも頷く。そしてすぐに行動に出た。
「まずは探すぞ」
「「はい」」
ランバートは飛び出すように部屋を出る。丁度そこで、ピアースとクリフに出会った。
「ランバート!」
「二人とも」
「アリクとダレル、それにエドワードさんが行方不明だって」
「あぁ」
肯定したランバートに、ピアースが頷く。
「俺の仲間にもお願いして、探すの手伝ってもらってる。あと、王都の騎士も探すの手伝ってる」
「王都の?」
「何かあるって、薄々感じてたみたいだ。事情は聞かないけど、人手がいるならって。触発されて何人か他にも手伝ってくれてるよ。そんな大きな砦じゃないから、きっと見つかる」
ピアースの報告に、背後にきていたファウストがバツの悪い顔をする。今まで秘密にしてきたぶん、申し訳ないのだろう。
「貴方の部下はみな、優秀でお節介だってことですよ。良かったですね」
「まったくだ」
苦笑したファウストが部屋を出て行く。その後ろに、ランバートも続いた。
探し始めて三十分は経った。どこもくまなく探しているはずだが、未だ見つけられない。ファウストの顔にも焦りの色が出始めている。
「いたか!」
「いえ、まだ」
事が起こっているなら、三十分という時間は十分すぎる。それを思うと焦らずにはいられなかった。
傍にいたピアースを捕まえて、ランバートは問いかけた。
「今は使っていないような場所はないか? 少し離れた場所でもいい。もしくは、本当に寂れてしまっている場所とか」
「そう言われてもな……」
腕を組んで考え込むピアースは、ふと何かを思い出したように砦の裏手を差した。
「確か、老朽化して鍵のかかっている倉庫があるよ。もう何年も使ってないって話だ」
「有難う!」
ランバートはそちらへ向かって走る。木々の間に、古ぼけたレンガ造りの建物が見えてきた。
だがそこは、確かに鍵がかかっている。それでも残るはここしかない。
「ランバート」
「ウェイン様?」
「貸して」
背後から追ってきたウェインとファウストが倉庫の前に陣取る。いち早く駆けつけたランバートを押しのけて前に出たウェインは、懐から小さなケースを取り出して、何かの道具を手にした。
「それ……」
「いい子は真似しないこと」
悪戯っぽく言って、ウェインは道具を鍵穴に差し込む。そして、かちゃかちゃと探るように掻き回し始めた。
「こんな特技があったんですね」
「必要スキルらしいが、勧められないスキルだ」
困ったようなファウストの言葉が終わるか終わらないかのうちに、鍵はカチャンという音を立てる。ごつい南京錠を外し、巻かれているチェーンも外す。そのまま勢いよく開けると、そこに一人の男が倒れていた。
「アリク!」
半分意識が無い様子のアリクは、突如差した明りに弱々しく視線を向ける。その額には強く殴られた痕があり、青く腫れて血を流していた。
「どうした、一体誰がこんな事をした」
駆け寄ったランバートが仰向けに助け起こすと、アリクは目にたっぷりの涙を溜めて、震える声で訴えた。
「ダレルさんが。ロディの事で、軍法にかけられるから、逃げるって。俺は怖くなって反対したら、ここに」
「エドワードさんは一緒じゃなかったか?」
問うと、アリクは何度も小さく頷いた。
「軍法の話、エドワードさんが。身を隠す場所があるって、言って。俺は、もう止めようって言ったんだ。こんな事、もう耐えられないって」
自責の念に押し潰されたように、アリクは傷ついた顔を手で覆う。絞り出すような声が罪を告白した。
「殺すつもりなんて、なかったんだ。事故だったんだよ。助けようとしたけど、遅くて。何度も本当の事を話そうって言ったのに、その度に殴られて、止められて。そしたら、事件が起こって……。全部、俺たちが悪かったんだ」
胸の内に溜め込んできた重いものを吐き出すような告白を、その場にいた全員が聞いて瞳を伏せた。
もしも彼が、彼でなくても他の誰かが事件の直後にその罪を告白していたならば、こんな大事にはならなかっただろう。少なくともエドワードが暴走する事はなかったんじゃないか。それを思うと、言葉が出ない。
「ロディは指輪をしていなかったか?」
「指輪?」
傷が痛むのか、アリクが眉根を強く寄せる。だが、真剣な顔で考えて頷いた。
「赤い、石のついた綺麗な指輪」
「それ、どうしたんだ?」
「ダレルさんが、取った。死んだロディの手から外して、死人には勿体ないって。それを見て、正気に戻ったんだ」
死んだ人間から金品を奪い取る姿は、醜悪に見えただろう。まるで追剥のようだ。
ランバートはファウストに視線を送る。ファウストもただ黙って頷いた。
「ダレルは、エドワードさんと一緒に身を隠す場所に逃げたんだな?」
アリクが黙って頷いた。
「どこへ?」
「分からない。ただ、人が三人消えれば騒ぎになるから、俺は囮だって。殴られて、閉じ込められて。騒ぎになってるうちに逃げるって」
どこへ行ったかは分からないというアリクだが、ランバートには察しがついていた。エドワードが最後に選ぶ場所なら、一つしかない。
「ランバート」
背後から声がかかって、クリフが歩み寄ってくる。手には綺麗な布と毛布がある。クリフは毛布をアリクにかけ、綺麗な布を水に浸して傷口を拭いた。
「クリフ、お前……」
アリクが驚いた顔をして、次には涙に顔を歪める。それを見下ろすクリフはとても冷たい目をしていた。
「僕個人は、全てを許すなんてことできない。でも、僕は騎士だから私情は挟まない」
それだけを言う。アリクはそのまま、言葉をなくした。
「ランバート、行って。後は皆で出来るから。エドワード先輩を止めて」
ランバートは頷き、立ち上がる。そして背後のファウストに向き直った。
「森の教会です。エドワードさんはダレルを殺すつもりでしょう。急がないと」
「ファウスト様!」
古びた倉庫を駆け足で出たファウストとランバートの元へ、ピアースが息を切らして走り寄る。その手には見慣れた黒馬の手綱があった。
「フリムファクシ!」
ファウストが愛馬の名を呼ぶと、見事な黒馬は頭を荒っぽく振り、力強い足取りで駆けだそうとする。それに引きずられるようなピアースを見て、ファウストが慌てて駆け寄った。
「どうしてこいつを連れているんだ。人に慣れない荒っぽいやつなんだぞ」
「申し訳ありません。誰かが馬房を開けて馬を逃がしてしまったんです。この馬だけが傍を離れずにいたので、準備だけ」
慌てた様子で言うピアースの努力は大変なものだっただろう。
このフリムファクシという黒馬は、ファウストでなければ扱いの難しい荒馬だ。健脚で見事な体躯を持っているが、その気性のために種馬としても手を焼くほどだ。
そんな馬に鞍をつけ、手綱を引いてきただけでもピアースは相当頑張っただろう。下手をすれば怪我をしていたはずだ。
ファウストはくしゃりとピアースの頭を撫でる。そして手慣れた様子でフリムに乗った。
「先にいく。ランバート、場所はどこだ」
「この森を突っ切り、柵を越えた所に獣道があります。その道の先に、石造りの古い教会があります」
「分かった、後からこい!」
そう言うと手綱を引いて馬首をかえし、腹を蹴る。主を迎えたフリムファクシは素直に従い、飛ぶように走り出した。それは黒い風が吹いたように早く、駆ける足が地を蹴るとそこが抉れるほどの力強さだった。
後に残ったランバートは、ウェインと顔を見合わせる。そしてその場にいる者に砦の事を任せて、暗い森へと走り出していった。
「おい、アリク見なかったか?」
「そういえば、訓練のあと見てないな」
「ダレルさんと、エドワードさんもだ」
不安と戸惑いの声が人の集まる食堂でした。みな、何かしら気づいているのだろう。今回の事件の標的はあと二人。アリクという二年目と、ダレルだけだと。
この話を早めに食堂にきていたランバートとファウストが耳にした。互いに視線が合って、立ち上がる。そして静かに食堂を後にした。
「オーソン、ターゲット三人の行方が掴めない。すぐに捜査させる」
「え?」
驚きに目を丸くしたオーソンの顔が見る間に青くなって立ち上がる。丁度そのタイミングで収穫を手にしたウェインも戻ってきた。
部屋に入るなり緊迫した顔の三人にキョトンとしたウェインの手には、数通の手紙が握られていた。
「何か……あったの?」
「エドワードさんが動いたかもしれません。ダレル、アリクの両名が行方不明です」
早口の報告にウェインも顔色をなくす。そして、事実だけをかいつまんで報告した。
「ロディが母親に宛てて書いた手紙がでました。中身は、エドワードとの密かな関係についてです」
その報告に、ファウストも頷く。そしてすぐに行動に出た。
「まずは探すぞ」
「「はい」」
ランバートは飛び出すように部屋を出る。丁度そこで、ピアースとクリフに出会った。
「ランバート!」
「二人とも」
「アリクとダレル、それにエドワードさんが行方不明だって」
「あぁ」
肯定したランバートに、ピアースが頷く。
「俺の仲間にもお願いして、探すの手伝ってもらってる。あと、王都の騎士も探すの手伝ってる」
「王都の?」
「何かあるって、薄々感じてたみたいだ。事情は聞かないけど、人手がいるならって。触発されて何人か他にも手伝ってくれてるよ。そんな大きな砦じゃないから、きっと見つかる」
ピアースの報告に、背後にきていたファウストがバツの悪い顔をする。今まで秘密にしてきたぶん、申し訳ないのだろう。
「貴方の部下はみな、優秀でお節介だってことですよ。良かったですね」
「まったくだ」
苦笑したファウストが部屋を出て行く。その後ろに、ランバートも続いた。
探し始めて三十分は経った。どこもくまなく探しているはずだが、未だ見つけられない。ファウストの顔にも焦りの色が出始めている。
「いたか!」
「いえ、まだ」
事が起こっているなら、三十分という時間は十分すぎる。それを思うと焦らずにはいられなかった。
傍にいたピアースを捕まえて、ランバートは問いかけた。
「今は使っていないような場所はないか? 少し離れた場所でもいい。もしくは、本当に寂れてしまっている場所とか」
「そう言われてもな……」
腕を組んで考え込むピアースは、ふと何かを思い出したように砦の裏手を差した。
「確か、老朽化して鍵のかかっている倉庫があるよ。もう何年も使ってないって話だ」
「有難う!」
ランバートはそちらへ向かって走る。木々の間に、古ぼけたレンガ造りの建物が見えてきた。
だがそこは、確かに鍵がかかっている。それでも残るはここしかない。
「ランバート」
「ウェイン様?」
「貸して」
背後から追ってきたウェインとファウストが倉庫の前に陣取る。いち早く駆けつけたランバートを押しのけて前に出たウェインは、懐から小さなケースを取り出して、何かの道具を手にした。
「それ……」
「いい子は真似しないこと」
悪戯っぽく言って、ウェインは道具を鍵穴に差し込む。そして、かちゃかちゃと探るように掻き回し始めた。
「こんな特技があったんですね」
「必要スキルらしいが、勧められないスキルだ」
困ったようなファウストの言葉が終わるか終わらないかのうちに、鍵はカチャンという音を立てる。ごつい南京錠を外し、巻かれているチェーンも外す。そのまま勢いよく開けると、そこに一人の男が倒れていた。
「アリク!」
半分意識が無い様子のアリクは、突如差した明りに弱々しく視線を向ける。その額には強く殴られた痕があり、青く腫れて血を流していた。
「どうした、一体誰がこんな事をした」
駆け寄ったランバートが仰向けに助け起こすと、アリクは目にたっぷりの涙を溜めて、震える声で訴えた。
「ダレルさんが。ロディの事で、軍法にかけられるから、逃げるって。俺は怖くなって反対したら、ここに」
「エドワードさんは一緒じゃなかったか?」
問うと、アリクは何度も小さく頷いた。
「軍法の話、エドワードさんが。身を隠す場所があるって、言って。俺は、もう止めようって言ったんだ。こんな事、もう耐えられないって」
自責の念に押し潰されたように、アリクは傷ついた顔を手で覆う。絞り出すような声が罪を告白した。
「殺すつもりなんて、なかったんだ。事故だったんだよ。助けようとしたけど、遅くて。何度も本当の事を話そうって言ったのに、その度に殴られて、止められて。そしたら、事件が起こって……。全部、俺たちが悪かったんだ」
胸の内に溜め込んできた重いものを吐き出すような告白を、その場にいた全員が聞いて瞳を伏せた。
もしも彼が、彼でなくても他の誰かが事件の直後にその罪を告白していたならば、こんな大事にはならなかっただろう。少なくともエドワードが暴走する事はなかったんじゃないか。それを思うと、言葉が出ない。
「ロディは指輪をしていなかったか?」
「指輪?」
傷が痛むのか、アリクが眉根を強く寄せる。だが、真剣な顔で考えて頷いた。
「赤い、石のついた綺麗な指輪」
「それ、どうしたんだ?」
「ダレルさんが、取った。死んだロディの手から外して、死人には勿体ないって。それを見て、正気に戻ったんだ」
死んだ人間から金品を奪い取る姿は、醜悪に見えただろう。まるで追剥のようだ。
ランバートはファウストに視線を送る。ファウストもただ黙って頷いた。
「ダレルは、エドワードさんと一緒に身を隠す場所に逃げたんだな?」
アリクが黙って頷いた。
「どこへ?」
「分からない。ただ、人が三人消えれば騒ぎになるから、俺は囮だって。殴られて、閉じ込められて。騒ぎになってるうちに逃げるって」
どこへ行ったかは分からないというアリクだが、ランバートには察しがついていた。エドワードが最後に選ぶ場所なら、一つしかない。
「ランバート」
背後から声がかかって、クリフが歩み寄ってくる。手には綺麗な布と毛布がある。クリフは毛布をアリクにかけ、綺麗な布を水に浸して傷口を拭いた。
「クリフ、お前……」
アリクが驚いた顔をして、次には涙に顔を歪める。それを見下ろすクリフはとても冷たい目をしていた。
「僕個人は、全てを許すなんてことできない。でも、僕は騎士だから私情は挟まない」
それだけを言う。アリクはそのまま、言葉をなくした。
「ランバート、行って。後は皆で出来るから。エドワード先輩を止めて」
ランバートは頷き、立ち上がる。そして背後のファウストに向き直った。
「森の教会です。エドワードさんはダレルを殺すつもりでしょう。急がないと」
「ファウスト様!」
古びた倉庫を駆け足で出たファウストとランバートの元へ、ピアースが息を切らして走り寄る。その手には見慣れた黒馬の手綱があった。
「フリムファクシ!」
ファウストが愛馬の名を呼ぶと、見事な黒馬は頭を荒っぽく振り、力強い足取りで駆けだそうとする。それに引きずられるようなピアースを見て、ファウストが慌てて駆け寄った。
「どうしてこいつを連れているんだ。人に慣れない荒っぽいやつなんだぞ」
「申し訳ありません。誰かが馬房を開けて馬を逃がしてしまったんです。この馬だけが傍を離れずにいたので、準備だけ」
慌てた様子で言うピアースの努力は大変なものだっただろう。
このフリムファクシという黒馬は、ファウストでなければ扱いの難しい荒馬だ。健脚で見事な体躯を持っているが、その気性のために種馬としても手を焼くほどだ。
そんな馬に鞍をつけ、手綱を引いてきただけでもピアースは相当頑張っただろう。下手をすれば怪我をしていたはずだ。
ファウストはくしゃりとピアースの頭を撫でる。そして手慣れた様子でフリムに乗った。
「先にいく。ランバート、場所はどこだ」
「この森を突っ切り、柵を越えた所に獣道があります。その道の先に、石造りの古い教会があります」
「分かった、後からこい!」
そう言うと手綱を引いて馬首をかえし、腹を蹴る。主を迎えたフリムファクシは素直に従い、飛ぶように走り出した。それは黒い風が吹いたように早く、駆ける足が地を蹴るとそこが抉れるほどの力強さだった。
後に残ったランバートは、ウェインと顔を見合わせる。そしてその場にいる者に砦の事を任せて、暗い森へと走り出していった。
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