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番外編:オリヴァーシリーズ
3話:オリヴァーの約束
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次の安息日、オリヴァーは約束通りラセーニョ通りの銅像へと来た。
黒い細身のズボンに白いシャツの前を少し開け、お尻の隠れる長さのジャケットを羽織ってきた。髪はまとめ、邪魔にならないようにした。
待ち人を探して周囲を見回すと、直ぐに見つける事ができた。黒のズボンに白いシャツ、濃紺のベストを着た彼はこちらを見て歩み寄ってきた。
「オリヴァー殿」
「アレックス殿、お待たせいたしました」
「たいした事はない。少し前に来たばかりだ」
穏やかに笑った人は自然とオリヴァーの隣に並び、歩き出す。それに従い、オリヴァーも歩き出した。
「オリヴァー殿はこの辺には詳しいのだろうか?」
「いいえ、あまり。甘味の店には詳しいのですが、食事処などには疎くて」
ここに来るときの目的がはっきりしすぎている。その為、他が目に入らない。
だがこういう時はそうした自分の猪突猛進が恨めしく思える。店を知らないからろくなエスコートもできない。今まではそれでよかった。一緒に食事を楽しみたいと思う相手がいなかったからだ。だが今はそんな自分が歯がゆい。
だが隣の人はとても嬉しそうに笑う。手を差し伸べられ、それに従えば人前でも絡めるように手を繋いでくれた。
「では、俺がエスコートしてもいいか?」
「え?」
「少し夢だったんだ。こうしてエスコートするのが」
隠しもせずにそのように言われ、驚きながらも嬉しく微笑む。返すように柔らかな視線を向けられると、やっぱりドキッとした。
「朝食は食べてこられたか?」
「いえ」
「食べない派なのか?」
「普段は食べなければ身が持たないのですが、安息日は。出来ればその分を寝たいという誘惑に勝てないのです」
恥ずかしい話だが真実だ。食欲よりも睡眠欲が勝ってしまって、休みの日は意地汚く寝てしまう。実は今日もギリギリまで寝てしまった。
アレックスは素直に笑う。そして、不意に髪に触れた。見ていると、小さな声で「癖が直りきっていない」と言われた。途端に恥ずかしくて頭を抑えたが、余計に「くくっ」と笑われるばかりだった。
「今朝は辛くはなかったか?」
「少し寝坊をいたしました」
「それでも来てくれたのは嬉しい。そうだな、次はもう少し遅い約束をしよう」
責めるでもなく、受け入れてくれる。それにオリヴァーは顔を赤くして頷いた。
「それでは腹が減っているだろ。嫌いな物はあるだろうか?」
「あまりありませんが……あえて言うなら生臭い物が苦手です」
昔活きの悪い魚のマリネを食べて当たった事がある。それ以来マリネは食べないし、臭いに敏感になった。
「では、今日の気分などは?」
「……パスタ?」
「では、パスタの店に行こう。種類が豊富で美味しい店を知っている。スープと、焼きたてのパンも美味しい。パスタの量も選べるから食べ過ぎを心配する事もない」
「それは良いですね」
トマトのパスタが食べたい。鶏肉とナスのトマトパスタがいい。少し辛めのアラビアータもいい。オリヴァーの中でパスタというとスパゲティだ。ラビオリやペンネではない。
「では、行こうか」
アレックスに促され、オリヴァーは恋人のような距離で彼の案内に従った。
店は雰囲気もよく、美味しい店だった。せっかくパスタの量をセーブしたというのに、焼きたてだという小さなパンが美味しくてついつい食べてしまった。
食べ過ぎた事を反省し、散歩がてらに公園まで足を運ぶ。遊ぶ子供達を見ながらのんびりと歩いているのだ。
「それにしても、オリヴァー殿はよく食べるのだな。てっきり食が細いのかと思っていた」
「お恥ずかしいです」
これでも騎士団の中では小食な方だ。だが、騎士団の常識が一般の非常識なんてことはよくある。好きなものに勝てなかった意志の弱さもあって、オリヴァーは面目がなかった。
「咎めたのではないよ」
「私は小食だと思っておりましたのに」
「あれで小食とは言わないな」
そう言って笑う人を睨み付けるが効果は薄そうだ。
「普段厳しい訓練をしているのだろう? 逆に安心したよ」
「安心……ですか?」
「細い腕をしているように見えたから、大丈夫だろうかと」
「これでも日々鍛えておりますよ。筋肉だるまのような同僚に比べれば非力ですが、それなりです」
当然これはグリフィスの事を言っている。彼は筋肉こそ美という極度の筋トレマニアだ。彼に比べれば大抵の人間が非力だろう。
だが、ふと思い出した。グリフィスと負けず劣らない力があり、同時に細い人のことを。
「そういえば、私の上官は細い見た目に反してかなりの力がございます」
「ん? そうなのか?」
「えぇ。暑苦しい筋肉などつけずとも強い力がある。その方は脱いだ時がまた良いのですよ。無駄のない肉体美というのはあのようなものを言うのだと心底感服いたします」
ファウストの体は溜息が出る。数時間見続けられるほどに良いのだ。胸板もしっかりとしていて、背は綺麗な逆三角形を描き、腹筋は割れ、上腕が程よく盛り上がる。腰つきはとてもシャープで逞しく、動けばそれに伴って筋肉が動く。
少々うっとりとしてしまう。それに、アレックスが苦笑した。
「オリヴァー殿はその御仁が好みかな?」
「見ている分には大変美しい方だと思いますが、人間としては合いません。優しすぎるのですよ、あの方は。それに、私などではとても見合わない。趣味や楽しみを共有できない方と長く共にある事はできません」
オリヴァーにとって最も重要な要件だった。
それでもアレックスの苦笑は消えない。少し不安に見上げると、手を引かれて木陰へと誘導されていく。人の目が届きづらい木の幹に背を預けたオリヴァーは、そのまま深くアレックスと口づけた。
「んぅ……」
甘く甘く蕩けていく。甘やかされるのではなく、欲望を感じさせてくれる口づけは望ましい。先を期待してしまう。身を寄せて腰の辺りに腕を回すと、するりと唇が離れてしまった。
「すまない、少し嫉妬したのだろう。あまりに楽しそうに他の男の話をするものだから、気に入らなかった」
恥じるように顔を薄らと赤くし、そっぽを向かれる。濃紺の目が拗ねたように細くなるのにオリヴァーは呆気にとられ、次に笑った。
だって、嫉妬だなんて。まだ二回しか会っていない人にそんな風に思われるなんて。嬉しくて、くすぐったくて、可愛かった。
服の裾を引き、顔がこちらを向いたのを狙って噛みつくようにキスを返す。首に手を回し、数度角度を変えて深く触れた。驚いたように空を彷徨っていた腕がゆっくりと腰を支える。そして確かに引き寄せられた。
「大胆だな」
「貴方があまりに可愛い事を仰るから、急に愛しく思えてしまって我慢がならなかったのです」
「俺を可愛いなんて言うのは貴方くらいだ」
「そうですか? 貴方はとても可愛い。姿も名も知らぬ人に嫉妬だなんて。嬉しくてたまりません。そのように深く求められた事などないのです、私は。感情をいただけるのが、たまらなく喜ばしいのです」
素直な心を伝え、回していた腕を解く。これ以上近づいてしまうと今は困る。日中の公園で青姦は、流石に最初のプレイとしてはいただけない。求める前に離れなければ。
幸いオリヴァーは正面から見られても女のように見えるだろう。公園を行き交う人も時折こちらに視線を向けるが、そのまま過ぎ去っていく。ノーマルなカップルがイチャついている程度に思われているだろう。
「オリヴァー殿こそ、可愛らしいが」
「そうでしょうか?」
「今ご自分がどのような顔をしているか知らないから言えるのだよ」
自分の顔など意識していない。オリヴァーは首を傾げる。その頬に、大きな手が添えられた。
「潤んで甘く誘うような瞳に、とろんと綻ぶような笑みを浮かべている。実に美味しそうで困る」
言われ、オリヴァーは目を丸くして自分の頬を軽くパンと打った。気合いが入るおまじないで、仕事の前には少しする。痛みを感じるほど強くはなく、気を引き締める程度だ。
「そんな事をしなくてもいいのに。実に美味しそうで困る程度だ」
「美味しそうに見えてしまう事がいけないのです。今日はそのような関係にまで踏み込まないと決めてきたのです。ですから、もう少し……せめてキスまでにしたいのです」
ほんの少し怖いのだと思う。アレックスの事が気に入ってしまったから、体を繋げて興味を失ったらと思うと怖い。そうならない保証なんてない。元来気分屋な部分がある。今日は良くても明日は気に入らない、そんな部分があると自覚している。
アレックスは苦笑し、手を取って甲に恭しく口づける。そして、にっこりと笑った。
「求める気持ちがないと言えば嘘になるが、俺もそこまで深くはまだ求めない。だから、安心してくれ」
「アレックス殿」
「まずは、和菓子というのを食べに行こう。そろそろお腹も空いてきただろう」
本日の目的はそこだ。甘味と聞くと途端に腹の中が動いて消化されていく気がする。オリヴァーはにっこりと笑みを浮かべ、頷いて隣を歩く。手は相変わらず恋人つなぎ。それがまた、くすぐったかった。
黒い細身のズボンに白いシャツの前を少し開け、お尻の隠れる長さのジャケットを羽織ってきた。髪はまとめ、邪魔にならないようにした。
待ち人を探して周囲を見回すと、直ぐに見つける事ができた。黒のズボンに白いシャツ、濃紺のベストを着た彼はこちらを見て歩み寄ってきた。
「オリヴァー殿」
「アレックス殿、お待たせいたしました」
「たいした事はない。少し前に来たばかりだ」
穏やかに笑った人は自然とオリヴァーの隣に並び、歩き出す。それに従い、オリヴァーも歩き出した。
「オリヴァー殿はこの辺には詳しいのだろうか?」
「いいえ、あまり。甘味の店には詳しいのですが、食事処などには疎くて」
ここに来るときの目的がはっきりしすぎている。その為、他が目に入らない。
だがこういう時はそうした自分の猪突猛進が恨めしく思える。店を知らないからろくなエスコートもできない。今まではそれでよかった。一緒に食事を楽しみたいと思う相手がいなかったからだ。だが今はそんな自分が歯がゆい。
だが隣の人はとても嬉しそうに笑う。手を差し伸べられ、それに従えば人前でも絡めるように手を繋いでくれた。
「では、俺がエスコートしてもいいか?」
「え?」
「少し夢だったんだ。こうしてエスコートするのが」
隠しもせずにそのように言われ、驚きながらも嬉しく微笑む。返すように柔らかな視線を向けられると、やっぱりドキッとした。
「朝食は食べてこられたか?」
「いえ」
「食べない派なのか?」
「普段は食べなければ身が持たないのですが、安息日は。出来ればその分を寝たいという誘惑に勝てないのです」
恥ずかしい話だが真実だ。食欲よりも睡眠欲が勝ってしまって、休みの日は意地汚く寝てしまう。実は今日もギリギリまで寝てしまった。
アレックスは素直に笑う。そして、不意に髪に触れた。見ていると、小さな声で「癖が直りきっていない」と言われた。途端に恥ずかしくて頭を抑えたが、余計に「くくっ」と笑われるばかりだった。
「今朝は辛くはなかったか?」
「少し寝坊をいたしました」
「それでも来てくれたのは嬉しい。そうだな、次はもう少し遅い約束をしよう」
責めるでもなく、受け入れてくれる。それにオリヴァーは顔を赤くして頷いた。
「それでは腹が減っているだろ。嫌いな物はあるだろうか?」
「あまりありませんが……あえて言うなら生臭い物が苦手です」
昔活きの悪い魚のマリネを食べて当たった事がある。それ以来マリネは食べないし、臭いに敏感になった。
「では、今日の気分などは?」
「……パスタ?」
「では、パスタの店に行こう。種類が豊富で美味しい店を知っている。スープと、焼きたてのパンも美味しい。パスタの量も選べるから食べ過ぎを心配する事もない」
「それは良いですね」
トマトのパスタが食べたい。鶏肉とナスのトマトパスタがいい。少し辛めのアラビアータもいい。オリヴァーの中でパスタというとスパゲティだ。ラビオリやペンネではない。
「では、行こうか」
アレックスに促され、オリヴァーは恋人のような距離で彼の案内に従った。
店は雰囲気もよく、美味しい店だった。せっかくパスタの量をセーブしたというのに、焼きたてだという小さなパンが美味しくてついつい食べてしまった。
食べ過ぎた事を反省し、散歩がてらに公園まで足を運ぶ。遊ぶ子供達を見ながらのんびりと歩いているのだ。
「それにしても、オリヴァー殿はよく食べるのだな。てっきり食が細いのかと思っていた」
「お恥ずかしいです」
これでも騎士団の中では小食な方だ。だが、騎士団の常識が一般の非常識なんてことはよくある。好きなものに勝てなかった意志の弱さもあって、オリヴァーは面目がなかった。
「咎めたのではないよ」
「私は小食だと思っておりましたのに」
「あれで小食とは言わないな」
そう言って笑う人を睨み付けるが効果は薄そうだ。
「普段厳しい訓練をしているのだろう? 逆に安心したよ」
「安心……ですか?」
「細い腕をしているように見えたから、大丈夫だろうかと」
「これでも日々鍛えておりますよ。筋肉だるまのような同僚に比べれば非力ですが、それなりです」
当然これはグリフィスの事を言っている。彼は筋肉こそ美という極度の筋トレマニアだ。彼に比べれば大抵の人間が非力だろう。
だが、ふと思い出した。グリフィスと負けず劣らない力があり、同時に細い人のことを。
「そういえば、私の上官は細い見た目に反してかなりの力がございます」
「ん? そうなのか?」
「えぇ。暑苦しい筋肉などつけずとも強い力がある。その方は脱いだ時がまた良いのですよ。無駄のない肉体美というのはあのようなものを言うのだと心底感服いたします」
ファウストの体は溜息が出る。数時間見続けられるほどに良いのだ。胸板もしっかりとしていて、背は綺麗な逆三角形を描き、腹筋は割れ、上腕が程よく盛り上がる。腰つきはとてもシャープで逞しく、動けばそれに伴って筋肉が動く。
少々うっとりとしてしまう。それに、アレックスが苦笑した。
「オリヴァー殿はその御仁が好みかな?」
「見ている分には大変美しい方だと思いますが、人間としては合いません。優しすぎるのですよ、あの方は。それに、私などではとても見合わない。趣味や楽しみを共有できない方と長く共にある事はできません」
オリヴァーにとって最も重要な要件だった。
それでもアレックスの苦笑は消えない。少し不安に見上げると、手を引かれて木陰へと誘導されていく。人の目が届きづらい木の幹に背を預けたオリヴァーは、そのまま深くアレックスと口づけた。
「んぅ……」
甘く甘く蕩けていく。甘やかされるのではなく、欲望を感じさせてくれる口づけは望ましい。先を期待してしまう。身を寄せて腰の辺りに腕を回すと、するりと唇が離れてしまった。
「すまない、少し嫉妬したのだろう。あまりに楽しそうに他の男の話をするものだから、気に入らなかった」
恥じるように顔を薄らと赤くし、そっぽを向かれる。濃紺の目が拗ねたように細くなるのにオリヴァーは呆気にとられ、次に笑った。
だって、嫉妬だなんて。まだ二回しか会っていない人にそんな風に思われるなんて。嬉しくて、くすぐったくて、可愛かった。
服の裾を引き、顔がこちらを向いたのを狙って噛みつくようにキスを返す。首に手を回し、数度角度を変えて深く触れた。驚いたように空を彷徨っていた腕がゆっくりと腰を支える。そして確かに引き寄せられた。
「大胆だな」
「貴方があまりに可愛い事を仰るから、急に愛しく思えてしまって我慢がならなかったのです」
「俺を可愛いなんて言うのは貴方くらいだ」
「そうですか? 貴方はとても可愛い。姿も名も知らぬ人に嫉妬だなんて。嬉しくてたまりません。そのように深く求められた事などないのです、私は。感情をいただけるのが、たまらなく喜ばしいのです」
素直な心を伝え、回していた腕を解く。これ以上近づいてしまうと今は困る。日中の公園で青姦は、流石に最初のプレイとしてはいただけない。求める前に離れなければ。
幸いオリヴァーは正面から見られても女のように見えるだろう。公園を行き交う人も時折こちらに視線を向けるが、そのまま過ぎ去っていく。ノーマルなカップルがイチャついている程度に思われているだろう。
「オリヴァー殿こそ、可愛らしいが」
「そうでしょうか?」
「今ご自分がどのような顔をしているか知らないから言えるのだよ」
自分の顔など意識していない。オリヴァーは首を傾げる。その頬に、大きな手が添えられた。
「潤んで甘く誘うような瞳に、とろんと綻ぶような笑みを浮かべている。実に美味しそうで困る」
言われ、オリヴァーは目を丸くして自分の頬を軽くパンと打った。気合いが入るおまじないで、仕事の前には少しする。痛みを感じるほど強くはなく、気を引き締める程度だ。
「そんな事をしなくてもいいのに。実に美味しそうで困る程度だ」
「美味しそうに見えてしまう事がいけないのです。今日はそのような関係にまで踏み込まないと決めてきたのです。ですから、もう少し……せめてキスまでにしたいのです」
ほんの少し怖いのだと思う。アレックスの事が気に入ってしまったから、体を繋げて興味を失ったらと思うと怖い。そうならない保証なんてない。元来気分屋な部分がある。今日は良くても明日は気に入らない、そんな部分があると自覚している。
アレックスは苦笑し、手を取って甲に恭しく口づける。そして、にっこりと笑った。
「求める気持ちがないと言えば嘘になるが、俺もそこまで深くはまだ求めない。だから、安心してくれ」
「アレックス殿」
「まずは、和菓子というのを食べに行こう。そろそろお腹も空いてきただろう」
本日の目的はそこだ。甘味と聞くと途端に腹の中が動いて消化されていく気がする。オリヴァーはにっこりと笑みを浮かべ、頷いて隣を歩く。手は相変わらず恋人つなぎ。それがまた、くすぐったかった。
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