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閑話休題 -アスペラルダ国境道~関所~フォレストトーレ国境道-
閑話休題 -07話-[アクアポッツォ~アスペラルダ国境道Ⅱ]
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「始めっ!」
「っ!っ!っ!」
最速の攻撃が可能なメリーに組み手の相手をしてもらい、
マリエルには捌きと攻撃を鍛えてもらっている。
お互いが素手でやっているから、
攻撃がHITしてもちょっと痛いだけでダメージには繋がらない。
しかし、こうした小さな痛みから慣れていかないと、
いきなり実践でデカイダメージを受けた際に、
心が折れてしまう可能性もあった。
「そこまで!」
「「ありがとうございました!」」
「次!」
「はい!」
次にアルシェの槍を捌いてもらう。
HITに応じてアルシェには加減をするように伝えているが、
心優しいアルシェが手加減しすぎないかを見るのも俺の仕事だ。
「《アイシクルウェポン》シフト:モンク!」
マリエルの精製魔法によって、
氷のナックルダスターが拳に装備される。
アルシェもステータスが上がった事で、
精製される槍がスピアからグレイヴに変わっていた。
ただし、こういった訓練時には以前の相棒であるスピアを使用している。
「始め!」
素手と槍が相手の時は手数が多すぎて体は動かせない。
完全な殴り合いになってしまうが、
マリエルは適性がある為、5割は防げる。
そこからアルシェが手加減をして7割防げるように攻勢を下げるのだ。
「アクア、回復を」
『あい。《ひーるうぉーたー》』
アクアが両手を合わせて鉄砲のような形にして構える。
その指先から鮮やかな朱色の水玉が射出され、
マリエルの背中にHITする。
これは遠距離で回復が出来ないかと、
以前から地道にアクアへポーションを飲ませ続けた結果に辿り着いた魔法で、
アクアしか使えないのが課題点だ。
ポーションを元に創られた魔法の為、
回復量は一定で魔力に影響されない。
普通のヒールであれば魔力に影響を受けて回復量も上昇するのにね。
この魔法によってダメージを受けたマリエルの体力と体を癒やし、
戦闘の継続を促す。
ただし、これも集中的にする訓練なので、
それほどの時間は掛けない。
「そこまで!」
「「ありがとうございました!」」
『交代します』
「頼む」
「私はメリーを手伝ってきますね」
開始と終了の合図をクーと交代する。
ここからはマリエルが好きに攻撃をしてくるのを、
俺が捌いたり回避したりする訓練に変わる。
アクアは同じく回復を担当するけど、
動き回る俺とマリエルに当てる練習も兼ねるので、
アクアも楽しみながら連射してくる。
「今日こそボコボコにします」
「出来たらいいな」
『始め!』
この2週間ほどの間、時間を見つけてはマリエルに動き方を伝えてきた。
俺自身もいずれ回収するノイとの共闘に向けて、
格闘術についての勉強を欠かしてこなかった。
城にいる時に数は少ないけれど存在した格闘兵にご教授いただき、
ボコボコにされたのも今では良い経験だったと思える。
連撃から回し蹴り、そこから裏拳が続いてフェイントも混ぜてくる。
装備がある拳は素手で受けると結構痛い為、
剣で捌くか回避をする必要がある。
ブワッと舞い上がりクルクルと回転を自身に加えてから踵落としが来る。
「斧嶽(ふがく)!岳震(がくしん)!」
1撃目の踵落とし、
斧嶽を剣で防ぐと氷で足と接着して俺の動きを止めてくる。
これにより続けざまに剣で防ぐことが出来なくなってしまった。
そのまま2撃目の踵落とし、
岳震が俺の頭に迫ってくるがわざと前進して膝の関節に肩を割り込ませ、
ダメージを抑える。
結果、マリエルが俺の肩に乗った状態となり、
そのまま片足の氷を解除して膝蹴りをかましてくる。
首も固定されてこれは避けられない・・・。
剣を持っていない手を握り込んで風を纏わせる。
膝が額にHITするのと同時にマリエルのお尻を殴り飛ばす。
「ぐっふ・・っ!」
「いった~い!!」
『しゅっ!しゅっ!』
膝蹴りで後方へ吹き飛び、
尻殴りで上空へ吹き飛ばされ、
お互いが離れた瞬間にアクアのヒールウォーターが2人を癒やす。
「《水竜一閃!》」
「あっ!《アイシクルエッジ!》セット:ナックルダスター!」
追撃の水竜一閃を空中で受けきる為には、
マリエルも同じく魔法拳を使わないといけない。
最近ようやく形になってきたので、
こういった場では積極的に試している。
もちろん、セットの速度が遅い事と精製武器ということも考えて、
今回もゆっくり低威力の一閃にしている。
「《氷竜一鎚(ひょうりゅういっつい)!》」
しかし、魔法の凝縮が間に合っておらず、
そのまま魔力は霧散して一閃はマリエルに直撃する。
「・・・・っく~!!」
『しゅっ!しゅっ!』
中空で痛がるマリエルにヒールウォーターを2発当てるアクア。
エリアルショットもなかなか上手くなってきた。
とりあえず俺は落ちてくるマリエルをキャッチする為に声がけと、
位置の調整に動く。
「マリエル~!
受け止めるから体勢だけなんとかしろ!」
「え、あっ!はい!」
『しゅっ!』
「アクア、もういいから」
『え~っ!もっとあそびたいのに~!』
「いつもしてるのになんで飽きないんだろ。
あと遊びじゃないし・・・よっと!」
「おっほ・・ありがとうございます・・・ふぅ」
頭を抱えて横向きに落ちてきたマリエルを受け止める。
「訓練と飯の手伝いはどっちが良い?」
「どっちかなんですか?」
「現在どちらかしか選択肢はございません」
「じゃあ、訓練のほうがいいかな・・・。
ゆくゆくは姫様の為にもなるし、成長を実感しやすいから」
「そかそか」
ゆっくりとマリエルを地面に降ろして、
次は反省会を行う。
「連撃や教えた攻撃が続けて出せたのも良かったし、
斧嶽と岳震も完成度は予想以上に高くなっている。
ただし、相手と接触を続けると予想外の魔法や反撃を受ける可能性もある」
「それでも女の子のお尻を殴り飛ばします?」
「敵相手にそんな事気にする余裕はない!故に飛ばします」
「ちぇっ」
「最後の魔法を篭めるのも速度をどうにかしないと実用的じゃないな。
どうしてかわかるか?」
「えっとぉー、水無月さんの魔法剣は属性武器だから、
貯蔵魔力が高いけど、
私は精製魔法で創った武器だから貯蔵魔力が低い。
だから、暴発が起こってしまう・・・ですか?」
「そうだ。ちなみに俺の場合は貯蔵魔力がいっぱいになれば、
外に漏れ出すようになったから、さらに気にする必要がなくなった」
「精霊使いは知れば知るほど非常識ですね・・・」
「精製魔法も今のところは改良を施してないから、
マリエルの為にアルシェやアクア、それでも足りなかったら、
他の精霊に助言を求めても良いと思うぞ」
「わかりました、色々と試してみます」
あと数日もすれば関所に辿り着く予定になっている。
出発時の予定ではおおよそひと月で町まで着くつもりだったけど、
全員で話し合った結果、
マリエルを戦力として早めに組み込まないと、
事件が起こった際に逃げることも出来ないという事となり、
多少到着が遅れても食材は持つという判断も下った為、
マリエル育成を第一として関所を目指す事になった。
「じゃあ、汗だけ流してご飯にしよう」
「はい!アクアちゃんお願い!」
『あ~い』
「あ、覗かないでくださいね」
「覗かないから安心しなさい。はよいけ」
「は~い」
関所から牧場までは割と近いらしいから、
牧場に着いたら少し進行計画を考え直そうと思っている。
俺だけじゃなくて、
アルシェもメリーもマリエルもしたい事、
やりたい事があれば数日くらいなら滞在期間や旅の計画は会議次第で変更は受け付けている。
「そういえば、最近アクアは悪戯しなくなったなぁ・・・。
お姉ちゃんとしての自覚が芽生えたのかなぁ・・・?」
『お姉さまは立派な姉ですよ?』
いつの間にか足下まで近寄っていたクーが俺の独り言に返してきた。
「どうなんだろうな・・・。
さぁ、俺達は先に2人の所に戻ろうか」
『はい、お父さま』
クーを抱きかかえて、
美味しそうな匂いのする方向へと足を向けて進む。
「牧場で売ってる食材によってはあまり食べられない料理も作れるかもな」
『それは楽しみです!
お父さまの料理はこちらでは見られない物が多いので!』
「作れたら一緒に作ろうな」
『はい♪』
「っ!っ!っ!」
最速の攻撃が可能なメリーに組み手の相手をしてもらい、
マリエルには捌きと攻撃を鍛えてもらっている。
お互いが素手でやっているから、
攻撃がHITしてもちょっと痛いだけでダメージには繋がらない。
しかし、こうした小さな痛みから慣れていかないと、
いきなり実践でデカイダメージを受けた際に、
心が折れてしまう可能性もあった。
「そこまで!」
「「ありがとうございました!」」
「次!」
「はい!」
次にアルシェの槍を捌いてもらう。
HITに応じてアルシェには加減をするように伝えているが、
心優しいアルシェが手加減しすぎないかを見るのも俺の仕事だ。
「《アイシクルウェポン》シフト:モンク!」
マリエルの精製魔法によって、
氷のナックルダスターが拳に装備される。
アルシェもステータスが上がった事で、
精製される槍がスピアからグレイヴに変わっていた。
ただし、こういった訓練時には以前の相棒であるスピアを使用している。
「始め!」
素手と槍が相手の時は手数が多すぎて体は動かせない。
完全な殴り合いになってしまうが、
マリエルは適性がある為、5割は防げる。
そこからアルシェが手加減をして7割防げるように攻勢を下げるのだ。
「アクア、回復を」
『あい。《ひーるうぉーたー》』
アクアが両手を合わせて鉄砲のような形にして構える。
その指先から鮮やかな朱色の水玉が射出され、
マリエルの背中にHITする。
これは遠距離で回復が出来ないかと、
以前から地道にアクアへポーションを飲ませ続けた結果に辿り着いた魔法で、
アクアしか使えないのが課題点だ。
ポーションを元に創られた魔法の為、
回復量は一定で魔力に影響されない。
普通のヒールであれば魔力に影響を受けて回復量も上昇するのにね。
この魔法によってダメージを受けたマリエルの体力と体を癒やし、
戦闘の継続を促す。
ただし、これも集中的にする訓練なので、
それほどの時間は掛けない。
「そこまで!」
「「ありがとうございました!」」
『交代します』
「頼む」
「私はメリーを手伝ってきますね」
開始と終了の合図をクーと交代する。
ここからはマリエルが好きに攻撃をしてくるのを、
俺が捌いたり回避したりする訓練に変わる。
アクアは同じく回復を担当するけど、
動き回る俺とマリエルに当てる練習も兼ねるので、
アクアも楽しみながら連射してくる。
「今日こそボコボコにします」
「出来たらいいな」
『始め!』
この2週間ほどの間、時間を見つけてはマリエルに動き方を伝えてきた。
俺自身もいずれ回収するノイとの共闘に向けて、
格闘術についての勉強を欠かしてこなかった。
城にいる時に数は少ないけれど存在した格闘兵にご教授いただき、
ボコボコにされたのも今では良い経験だったと思える。
連撃から回し蹴り、そこから裏拳が続いてフェイントも混ぜてくる。
装備がある拳は素手で受けると結構痛い為、
剣で捌くか回避をする必要がある。
ブワッと舞い上がりクルクルと回転を自身に加えてから踵落としが来る。
「斧嶽(ふがく)!岳震(がくしん)!」
1撃目の踵落とし、
斧嶽を剣で防ぐと氷で足と接着して俺の動きを止めてくる。
これにより続けざまに剣で防ぐことが出来なくなってしまった。
そのまま2撃目の踵落とし、
岳震が俺の頭に迫ってくるがわざと前進して膝の関節に肩を割り込ませ、
ダメージを抑える。
結果、マリエルが俺の肩に乗った状態となり、
そのまま片足の氷を解除して膝蹴りをかましてくる。
首も固定されてこれは避けられない・・・。
剣を持っていない手を握り込んで風を纏わせる。
膝が額にHITするのと同時にマリエルのお尻を殴り飛ばす。
「ぐっふ・・っ!」
「いった~い!!」
『しゅっ!しゅっ!』
膝蹴りで後方へ吹き飛び、
尻殴りで上空へ吹き飛ばされ、
お互いが離れた瞬間にアクアのヒールウォーターが2人を癒やす。
「《水竜一閃!》」
「あっ!《アイシクルエッジ!》セット:ナックルダスター!」
追撃の水竜一閃を空中で受けきる為には、
マリエルも同じく魔法拳を使わないといけない。
最近ようやく形になってきたので、
こういった場では積極的に試している。
もちろん、セットの速度が遅い事と精製武器ということも考えて、
今回もゆっくり低威力の一閃にしている。
「《氷竜一鎚(ひょうりゅういっつい)!》」
しかし、魔法の凝縮が間に合っておらず、
そのまま魔力は霧散して一閃はマリエルに直撃する。
「・・・・っく~!!」
『しゅっ!しゅっ!』
中空で痛がるマリエルにヒールウォーターを2発当てるアクア。
エリアルショットもなかなか上手くなってきた。
とりあえず俺は落ちてくるマリエルをキャッチする為に声がけと、
位置の調整に動く。
「マリエル~!
受け止めるから体勢だけなんとかしろ!」
「え、あっ!はい!」
『しゅっ!』
「アクア、もういいから」
『え~っ!もっとあそびたいのに~!』
「いつもしてるのになんで飽きないんだろ。
あと遊びじゃないし・・・よっと!」
「おっほ・・ありがとうございます・・・ふぅ」
頭を抱えて横向きに落ちてきたマリエルを受け止める。
「訓練と飯の手伝いはどっちが良い?」
「どっちかなんですか?」
「現在どちらかしか選択肢はございません」
「じゃあ、訓練のほうがいいかな・・・。
ゆくゆくは姫様の為にもなるし、成長を実感しやすいから」
「そかそか」
ゆっくりとマリエルを地面に降ろして、
次は反省会を行う。
「連撃や教えた攻撃が続けて出せたのも良かったし、
斧嶽と岳震も完成度は予想以上に高くなっている。
ただし、相手と接触を続けると予想外の魔法や反撃を受ける可能性もある」
「それでも女の子のお尻を殴り飛ばします?」
「敵相手にそんな事気にする余裕はない!故に飛ばします」
「ちぇっ」
「最後の魔法を篭めるのも速度をどうにかしないと実用的じゃないな。
どうしてかわかるか?」
「えっとぉー、水無月さんの魔法剣は属性武器だから、
貯蔵魔力が高いけど、
私は精製魔法で創った武器だから貯蔵魔力が低い。
だから、暴発が起こってしまう・・・ですか?」
「そうだ。ちなみに俺の場合は貯蔵魔力がいっぱいになれば、
外に漏れ出すようになったから、さらに気にする必要がなくなった」
「精霊使いは知れば知るほど非常識ですね・・・」
「精製魔法も今のところは改良を施してないから、
マリエルの為にアルシェやアクア、それでも足りなかったら、
他の精霊に助言を求めても良いと思うぞ」
「わかりました、色々と試してみます」
あと数日もすれば関所に辿り着く予定になっている。
出発時の予定ではおおよそひと月で町まで着くつもりだったけど、
全員で話し合った結果、
マリエルを戦力として早めに組み込まないと、
事件が起こった際に逃げることも出来ないという事となり、
多少到着が遅れても食材は持つという判断も下った為、
マリエル育成を第一として関所を目指す事になった。
「じゃあ、汗だけ流してご飯にしよう」
「はい!アクアちゃんお願い!」
『あ~い』
「あ、覗かないでくださいね」
「覗かないから安心しなさい。はよいけ」
「は~い」
関所から牧場までは割と近いらしいから、
牧場に着いたら少し進行計画を考え直そうと思っている。
俺だけじゃなくて、
アルシェもメリーもマリエルもしたい事、
やりたい事があれば数日くらいなら滞在期間や旅の計画は会議次第で変更は受け付けている。
「そういえば、最近アクアは悪戯しなくなったなぁ・・・。
お姉ちゃんとしての自覚が芽生えたのかなぁ・・・?」
『お姉さまは立派な姉ですよ?』
いつの間にか足下まで近寄っていたクーが俺の独り言に返してきた。
「どうなんだろうな・・・。
さぁ、俺達は先に2人の所に戻ろうか」
『はい、お父さま』
クーを抱きかかえて、
美味しそうな匂いのする方向へと足を向けて進む。
「牧場で売ってる食材によってはあまり食べられない料理も作れるかもな」
『それは楽しみです!
お父さまの料理はこちらでは見られない物が多いので!』
「作れたら一緒に作ろうな」
『はい♪』
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