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閑話休題 -次に向けての準備期間-
閑話休題 -83話-[黄竜と魔石と新たな武器と⑭]
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「お待たせしてしまい申し訳ありませんでした」
「気にするな。それで?」
ラフィート陛下や子供たちが残る部屋へと戻って来た俺たちを出迎えたのは、アルシェみたいな上品な言葉を話すアクアの姿だった。
しかしプルプル震えており限界に至っているのは見て取れたので一緒に戻って来たアルシェがラフィート陛下へ目配せをして許可をいただいてすぐにお姫様モードは解除された。
今は俺の膝のうえでグデェ~とリラックスしている。
「まず、宗八の件を感謝いたします。お時間を頂けましたので彼も状況は理解してくれていますのでお許しいただければ幸いです」
「許そう」
「ありがとうございます。
お父様、もといギュンター王とも[揺蕩う唄]で対話をして宗八の提案内容を伝えた結果、ひとまず私がある程度話をまとめて報告すれば以後の調整はお父様が行うそうです」
「わかった。では話の続きと行こう」
その後はサクサクと話は進み、フォレストトーレが求める大工と農家の人員増強、資金提供、その他諸々が決まっていく。
人員増強についてはフォレストトーレの人々に移住募集を掛けてある程度集まるまでの一時的な貸し出しとして対応し、冒険者にも声を掛けて農家へ転身する者は優先して移住させる手筈になるとのこと。
もちろん作り立ての町が満足な収益を出せるわけもないのでアスペラルダが得をするのは、ラフィート陛下が安定したと判断したあとからアスペラルダに蜂蜜輸出の優遇処置を数年行うことになった。
「養蜂の内容は貴様に書き出させ、村に住む者に周知する予定だ。
魔物相手だからやり方がわかっても技術を盗まれる心配がないのが美味しい話だな」
「ぴーとさんのおかげですけどね。
ついでに蜜集めに有効な野菜や果樹も育てればさらに収益も上がりますし数年後を考えると夢のある街づくりになりますね」
「まぁこれで正式な決定ではないからな。一度ギュンター王に確認いただき許可をいただけ次第こちらも早めに募集と候補地を割り出す」
「すぐに確認するよう致します。メリーとクーちゃんはこれをお父様に届けて頂戴」
「『かしこまりました』」
クー達が退出すると部屋に残るメイドさん達がホッと息を吐いたのがわかった。
俺たちの給仕にこの部屋に来ているのにメリー達が来てからは仕事を奪われていた様だったから、やっと仕事が出来る事に安心したのだろう。うちの娘がお父さんっ子でスマンね。
「水無月宗八の持ち込んだ相談は以上だな」
「はい、この二点で終わりです」
「では、次はこちらの話に移るぞ。先に一つ目だ。貴様、俺の友人になれ」
「――は?」
こいつ……!友達が居ないからって友人契約を結ぼうとしている!?
友達代金の月額提示はよ!
「失礼な事を考えているのが手に取るように分かる表情は止めろ。
これから先、顔を合わせる機会も増えるだろうからいちいち慣れない敬語を省いてやろうという慈悲の提案だ。
それに緊急で訪問して来た時に優先して謁見を許すことも出来る」
王子や王女相手ならともかく陛下と友人関係になるとはどうすればいいのだろうか。
「遠慮するな。骨を砕く仲だろう?」
めっちゃ詰めて来るやん!
それに砕いたのは傲慢だったアンタにイラついたのとフォレストトーレ王都に急ぎたかったとかとかとかいろんな理由が重なった結果の最短距離だったからであって友好関係を築くイベントでは決してなかったぞ!
助けてアルシェ!
「受ければいいのではありませんか? 特に今のラフィート陛下に思うところもないでしょう?
それに言われている通り周りの目を気にして言葉選びをする手間が省けるのですからお兄さんに損はないですよ」
「アルシェも賛成派なんだな……。
本当に普通の友人の様な扱いをしても怒りませんか?」
俺は背後の後進達を見ながらラフィート陛下に確認を取る。
彼らは陛下を敬っているからこちらの粗相に目くじらを立ててすぐに表情に怒りが見えるくらいだ。
周りがいちいち口を出してくるなら最初から線引きをしておいた方が楽まである。
「後進共は貴様の実績も知らないからこの態度なのだ。
知れば逆に尊敬されるのではないか? それが無くとも俺が命令すれば嫌々でも従うだろう。そうだな?」
「私は陛下に従います」
「わ、我らも陛下の意向に従う所存です」
ゲンマール氏はともかく後進達は不承不承だよ。
まぁラフィート陛下たちが手綱を握ってくれるなら口出しがあっても無視すればいいか。
「わかりました、友人となりましょう。これからよろしく、ラフィート」
「最初から頷いておけよ、宗八。
さて続けて二つ目の相談だが、――ファウナ」
『やっと私の出番ですわね。待ちくたびれましたわ、ウフフ』
お礼だけの為に顔を出したわけでは無かったのかラフィートに話を振られた風精ファウナはお上品な口調で笑いかけて来た。
精霊なので整った顔から放たれる上品微笑みは破壊力抜群だ!
ドスッ!
「うっ!」
『どうされましたか?』
「な、なんでもありません。話をお願いします」
横に座る妹様から受けた肘鉄の衝撃から本気度が窺えたのでさらに美人顔攻撃を敢行してくるファウナに話を進めるように催促する。
『先に私の説明をさせていただきますが、風精であり現在はラフィートさんの契約精霊に付いております。
それとは別に実はグランハイリアとも契約状態にありますわ』
「グランハイリアと契約があるとはどういうことだ?
あれが風精の里という事はわかっているけど木と契約が出来るのか?」
『グランハイリアは時折噴出する高濃度魔力によって急成長と巨大化をした特殊な樹木ですわ。
なので精霊との親和性も高く、葉を食べる魔物が近づいた際は里の守護者として狩っていた私の行為を自分を守っていると考えたグランハイリアに気に入られまして。
知らぬうちに契約が成ってグランハイリアと話せるようになっておりました。
その際、位階も[ドリュアス]に変質加階しましたの』
「ドリュアス……」
確か木の精霊として元の世界でも残っている樹木と共に生きる精霊だったか。
見た目はゆるフワウェーブの掛かったお嬢様風の精霊だが、魔神族に利用された後に減階されて尚高校生程度の大きさを保っていることからかなり高位の位階だったことが窺えた。
ふと目に入る髪飾りが花や葉や蔦で出来ている事に気付くと何故かファウナは照れながらその髪飾りに触れる。
『あ、お気づきですか? これも髪飾りに見えるかと思いますが実際は髪の一部が変質したものなんですの…』
「手足や体に変化は?」
『今のところは髪だけですわね。下に生えている髪の毛は結構葉が茂っているんですの』
ファウナが首から腕を入れて長い髪を流して見せてくれたが動物の毛の様にアンダーコートが植物でオーバーコートが髪の毛で構成された不思議な髪型をしていることが分かった。指先や見えている範囲の身体にも変質の兆候は見られない事から普通の生活に支障はないように思えた。
『ウフフ、話が脱線してしまいましたわね。
ドリュアスに変階した事で他の植物とも会話出来るようになりましたがグランハイリアにも変化がありましたの。
彼らは[精霊樹]へと変質しておりましたわ。結果、グランハイリアの意思は表層に出やすくなり、今回私が戻ったことである願いを貴方にしたいと申し出ましたの』
「俺だけ?」
『精霊樹が贈ることが出来る物は自らの枝を加工した品になりますの。
属性に関係なく魔力を通しやすく、硬度も名剣に劣らず、成長する生きた装備。そんな品になりますわ』
「そういうことか」
おそらく俺の周囲が事前に必要な情報をラフィートに伝えて、そこからファウナ、精霊樹に伝えてもらったのだろう。
俺が求めているのは武器。それも全属性が操れて魔力容量も大きなものを探していた。
今後目途が立たなければドラゴドワーフの里にある精霊鉄でなんとか仕上げてもらおうと思っていたけれど、ここで強武器が貰えるなら嬉しい限りだ。
「グランハイリアが俺を指名したのか?
アルシェも含めて他の冒険者だって複数人でグランハイリアに住み着いていた[アタランテ]は潰したはずだぞ?」
『貢献度の問題もありますが印象に残ったのは貴方様だけだったようですわ。
それに王女様達はそれぞれ強力な武器をお持ちと伺いましたので代表して貴方様に進呈する運びとなりましたの』
これはアルシェの情報が強く出ているのだろう。
今後、姉弟達はそれぞれのサブマスターと共に戦う事になり[オプション]から創る武器を俺に回していると戦力が落ちてしまう。
俺は俺で無精アニマと共に戦う事となるが彼女の[オプション]は姉弟とは違う、専用核が変質するというものだった。
それが[属性混交]。他属性の精霊を[精霊纏]中に取り込むことが出来る代わった能力になる為、他の姉弟のように武器を創るようなことが出来ないそうだ。
これを断るには惜しすぎるし、動いて下さったラフィート陛下やアルシェの配慮も考えると断る理由もない。
「わかった。ありがたく頂こう」
『ウフフ。では後程グランハイリアの元へ一緒に参りましょう。
今日中にお渡しできると思いますので』
「では、最後に……。アルカンシェ王女」
「はい。お父様からも了承を頂いておりますのでお兄さんへラフィート陛下からお伝えください」
もうこの話し合いも終わるという空気に変わったと思いきや、ラフィート陛下がアルシェに顔を向けると確認を取って来た。
その回答をアルシェが伝えると陛下は何やら真剣な表情をして俺へと告げる。
「水無月宗八。貴様の二つ名が決まった」
「え?」
なん…だと……。
「――字は[万彩]、読みは[カリスティア]。
貴様が去ったあとの王族会議の場で最後の議題として決まった、閃光を操る七精の騎士に相応しい良い二つ名だと思わないか?」
「気にするな。それで?」
ラフィート陛下や子供たちが残る部屋へと戻って来た俺たちを出迎えたのは、アルシェみたいな上品な言葉を話すアクアの姿だった。
しかしプルプル震えており限界に至っているのは見て取れたので一緒に戻って来たアルシェがラフィート陛下へ目配せをして許可をいただいてすぐにお姫様モードは解除された。
今は俺の膝のうえでグデェ~とリラックスしている。
「まず、宗八の件を感謝いたします。お時間を頂けましたので彼も状況は理解してくれていますのでお許しいただければ幸いです」
「許そう」
「ありがとうございます。
お父様、もといギュンター王とも[揺蕩う唄]で対話をして宗八の提案内容を伝えた結果、ひとまず私がある程度話をまとめて報告すれば以後の調整はお父様が行うそうです」
「わかった。では話の続きと行こう」
その後はサクサクと話は進み、フォレストトーレが求める大工と農家の人員増強、資金提供、その他諸々が決まっていく。
人員増強についてはフォレストトーレの人々に移住募集を掛けてある程度集まるまでの一時的な貸し出しとして対応し、冒険者にも声を掛けて農家へ転身する者は優先して移住させる手筈になるとのこと。
もちろん作り立ての町が満足な収益を出せるわけもないのでアスペラルダが得をするのは、ラフィート陛下が安定したと判断したあとからアスペラルダに蜂蜜輸出の優遇処置を数年行うことになった。
「養蜂の内容は貴様に書き出させ、村に住む者に周知する予定だ。
魔物相手だからやり方がわかっても技術を盗まれる心配がないのが美味しい話だな」
「ぴーとさんのおかげですけどね。
ついでに蜜集めに有効な野菜や果樹も育てればさらに収益も上がりますし数年後を考えると夢のある街づくりになりますね」
「まぁこれで正式な決定ではないからな。一度ギュンター王に確認いただき許可をいただけ次第こちらも早めに募集と候補地を割り出す」
「すぐに確認するよう致します。メリーとクーちゃんはこれをお父様に届けて頂戴」
「『かしこまりました』」
クー達が退出すると部屋に残るメイドさん達がホッと息を吐いたのがわかった。
俺たちの給仕にこの部屋に来ているのにメリー達が来てからは仕事を奪われていた様だったから、やっと仕事が出来る事に安心したのだろう。うちの娘がお父さんっ子でスマンね。
「水無月宗八の持ち込んだ相談は以上だな」
「はい、この二点で終わりです」
「では、次はこちらの話に移るぞ。先に一つ目だ。貴様、俺の友人になれ」
「――は?」
こいつ……!友達が居ないからって友人契約を結ぼうとしている!?
友達代金の月額提示はよ!
「失礼な事を考えているのが手に取るように分かる表情は止めろ。
これから先、顔を合わせる機会も増えるだろうからいちいち慣れない敬語を省いてやろうという慈悲の提案だ。
それに緊急で訪問して来た時に優先して謁見を許すことも出来る」
王子や王女相手ならともかく陛下と友人関係になるとはどうすればいいのだろうか。
「遠慮するな。骨を砕く仲だろう?」
めっちゃ詰めて来るやん!
それに砕いたのは傲慢だったアンタにイラついたのとフォレストトーレ王都に急ぎたかったとかとかとかいろんな理由が重なった結果の最短距離だったからであって友好関係を築くイベントでは決してなかったぞ!
助けてアルシェ!
「受ければいいのではありませんか? 特に今のラフィート陛下に思うところもないでしょう?
それに言われている通り周りの目を気にして言葉選びをする手間が省けるのですからお兄さんに損はないですよ」
「アルシェも賛成派なんだな……。
本当に普通の友人の様な扱いをしても怒りませんか?」
俺は背後の後進達を見ながらラフィート陛下に確認を取る。
彼らは陛下を敬っているからこちらの粗相に目くじらを立ててすぐに表情に怒りが見えるくらいだ。
周りがいちいち口を出してくるなら最初から線引きをしておいた方が楽まである。
「後進共は貴様の実績も知らないからこの態度なのだ。
知れば逆に尊敬されるのではないか? それが無くとも俺が命令すれば嫌々でも従うだろう。そうだな?」
「私は陛下に従います」
「わ、我らも陛下の意向に従う所存です」
ゲンマール氏はともかく後進達は不承不承だよ。
まぁラフィート陛下たちが手綱を握ってくれるなら口出しがあっても無視すればいいか。
「わかりました、友人となりましょう。これからよろしく、ラフィート」
「最初から頷いておけよ、宗八。
さて続けて二つ目の相談だが、――ファウナ」
『やっと私の出番ですわね。待ちくたびれましたわ、ウフフ』
お礼だけの為に顔を出したわけでは無かったのかラフィートに話を振られた風精ファウナはお上品な口調で笑いかけて来た。
精霊なので整った顔から放たれる上品微笑みは破壊力抜群だ!
ドスッ!
「うっ!」
『どうされましたか?』
「な、なんでもありません。話をお願いします」
横に座る妹様から受けた肘鉄の衝撃から本気度が窺えたのでさらに美人顔攻撃を敢行してくるファウナに話を進めるように催促する。
『先に私の説明をさせていただきますが、風精であり現在はラフィートさんの契約精霊に付いております。
それとは別に実はグランハイリアとも契約状態にありますわ』
「グランハイリアと契約があるとはどういうことだ?
あれが風精の里という事はわかっているけど木と契約が出来るのか?」
『グランハイリアは時折噴出する高濃度魔力によって急成長と巨大化をした特殊な樹木ですわ。
なので精霊との親和性も高く、葉を食べる魔物が近づいた際は里の守護者として狩っていた私の行為を自分を守っていると考えたグランハイリアに気に入られまして。
知らぬうちに契約が成ってグランハイリアと話せるようになっておりました。
その際、位階も[ドリュアス]に変質加階しましたの』
「ドリュアス……」
確か木の精霊として元の世界でも残っている樹木と共に生きる精霊だったか。
見た目はゆるフワウェーブの掛かったお嬢様風の精霊だが、魔神族に利用された後に減階されて尚高校生程度の大きさを保っていることからかなり高位の位階だったことが窺えた。
ふと目に入る髪飾りが花や葉や蔦で出来ている事に気付くと何故かファウナは照れながらその髪飾りに触れる。
『あ、お気づきですか? これも髪飾りに見えるかと思いますが実際は髪の一部が変質したものなんですの…』
「手足や体に変化は?」
『今のところは髪だけですわね。下に生えている髪の毛は結構葉が茂っているんですの』
ファウナが首から腕を入れて長い髪を流して見せてくれたが動物の毛の様にアンダーコートが植物でオーバーコートが髪の毛で構成された不思議な髪型をしていることが分かった。指先や見えている範囲の身体にも変質の兆候は見られない事から普通の生活に支障はないように思えた。
『ウフフ、話が脱線してしまいましたわね。
ドリュアスに変階した事で他の植物とも会話出来るようになりましたがグランハイリアにも変化がありましたの。
彼らは[精霊樹]へと変質しておりましたわ。結果、グランハイリアの意思は表層に出やすくなり、今回私が戻ったことである願いを貴方にしたいと申し出ましたの』
「俺だけ?」
『精霊樹が贈ることが出来る物は自らの枝を加工した品になりますの。
属性に関係なく魔力を通しやすく、硬度も名剣に劣らず、成長する生きた装備。そんな品になりますわ』
「そういうことか」
おそらく俺の周囲が事前に必要な情報をラフィートに伝えて、そこからファウナ、精霊樹に伝えてもらったのだろう。
俺が求めているのは武器。それも全属性が操れて魔力容量も大きなものを探していた。
今後目途が立たなければドラゴドワーフの里にある精霊鉄でなんとか仕上げてもらおうと思っていたけれど、ここで強武器が貰えるなら嬉しい限りだ。
「グランハイリアが俺を指名したのか?
アルシェも含めて他の冒険者だって複数人でグランハイリアに住み着いていた[アタランテ]は潰したはずだぞ?」
『貢献度の問題もありますが印象に残ったのは貴方様だけだったようですわ。
それに王女様達はそれぞれ強力な武器をお持ちと伺いましたので代表して貴方様に進呈する運びとなりましたの』
これはアルシェの情報が強く出ているのだろう。
今後、姉弟達はそれぞれのサブマスターと共に戦う事になり[オプション]から創る武器を俺に回していると戦力が落ちてしまう。
俺は俺で無精アニマと共に戦う事となるが彼女の[オプション]は姉弟とは違う、専用核が変質するというものだった。
それが[属性混交]。他属性の精霊を[精霊纏]中に取り込むことが出来る代わった能力になる為、他の姉弟のように武器を創るようなことが出来ないそうだ。
これを断るには惜しすぎるし、動いて下さったラフィート陛下やアルシェの配慮も考えると断る理由もない。
「わかった。ありがたく頂こう」
『ウフフ。では後程グランハイリアの元へ一緒に参りましょう。
今日中にお渡しできると思いますので』
「では、最後に……。アルカンシェ王女」
「はい。お父様からも了承を頂いておりますのでお兄さんへラフィート陛下からお伝えください」
もうこの話し合いも終わるという空気に変わったと思いきや、ラフィート陛下がアルシェに顔を向けると確認を取って来た。
その回答をアルシェが伝えると陛下は何やら真剣な表情をして俺へと告げる。
「水無月宗八。貴様の二つ名が決まった」
「え?」
なん…だと……。
「――字は[万彩]、読みは[カリスティア]。
貴様が去ったあとの王族会議の場で最後の議題として決まった、閃光を操る七精の騎士に相応しい良い二つ名だと思わないか?」
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