9 / 23
国を出ることになりました
しおりを挟む
鑑定って、こんなに詳しく教えてくれるものだったんだ。もっと早く気付いていれば・・・・。
『サイカのは、生き抜くことを前提とした特別仕様だ。あちらでの寿命を全うするまでは、死んでもらっては、我らも困るからな。普通は、特筆事項などというものはないし、練度や習熟度、魔力量なんかで開示される情報は異なる。それに、貴族階級や魔法師の鑑定は容易ではない。そもそも魔力量が自分より高い奴は鑑定できないし、そういった者たちほど、鑑定を阻害する魔道具を身に付けている』
そうだよね。神様もちゃんと私が生き残れるように気を遣ってくれてたんだ。ありがとう~!
「じゃあ、クライスターもその魔道具を身に着けてて、違和感を感じたってこと?」
『そうだ。例え魔力量に差があっても許可も得ずに鑑定するのは歓迎されない。サイカの鑑定に魔道具は通用せぬがな』
ここでも特別仕様らしい。
「私も身に着けた方がいい?」
『既に身に付けておるだろう?その真珠の耳飾りがそうだ。神仕様だぞ?外すなよ』
「えっ?!知らなかった・・・・。クライスターはさ、私だとは思わなかったのかな?」
『今更、サイカが鑑定するとは思わなかったんだろう。するなら、もっと早くにしているからな。鑑定持ちとは思ってもいないだろう』
「怪我の功名。でも、どうしようか。監禁なんて冗談じゃないよ」
『当たり前だ。サイカが寿命を全うできないではないか!我がついているのにそのようなことを許すはずがなかろうて』
「頼りになるぅ。さすが、神様の眷族!」
『フンッ!』
胸を張ってちょっと得意げなヴィーグが可愛い。
それから数日後、私はギルド長を訪ねてクライスターのことを相談することにした。
「なるほどな。つけ回されていると」
「うん」
「勘違いということは?」
「ない」
「だよな。ハルシュバーンの弟子を囲いたい奴は多い。特に貴族の魔法師なら、なおさらな。いつからだ?」
「弟子じゃない。えっと、ラフランシアの騒ぎがあって、少ししたくらいから。・・疑わないんだ?」
クライスターは、こう言ってはなんだが、外面がいい分、信用度も高い。
「サイカは、魔法陣描きなら、手に入れたいと思う逸材だからな。あのクライスター様だって例外じゃないだろう。領主様にもらったメダルを使う気はないんだよな?うぅむ」
領主様に借りを作りたくはない。私は、コクコクとうなずいた。さすがに貴族相手だとギルド長でも難しいのかもしれない。
「そうだ!」
ポンと手を打ち、いいことを思いついたというように私を見た。
「隣国ルクセンバルグ王国の王都に出張してこい」
「は?出張?」
会話が飛びすぎて、話が見えない。
「ああ。魔法ギルドの会合があるんだ。今回、うちの国からは、レンフールが行くんだが、それにくっついて行け。移動も含めると2月ってところだ」
2月か。それだけの期間不在なら、諦めるかな?少なくとも、私の精神的負担は軽くなる。
「悪い話じゃないだろう?旅費はギルド持ちだ」
「行く!」
「出発は8日後。クライスター様に気付かれるなよ?」
こうして、私は、いつもと変わらない日常生活を心掛けつつ、旅の準備に励んだ。テントや寝袋などの自分で買うと怪しまれる物は、ナーサリー頼みで買ってきてもらった。それをギルドで受け取る。テントに結界や防音や内部を拡張する魔法陣を仕込んだり、寝袋には温度調整の魔法陣を施した。他にも、ギルド所有の長距離用の馬車には、ぴょこぴょこ跳ねないように、急遽、揺れ防止と振動吸収の魔法陣を創って車輪の連結部分に組み込んだ。座面もフカフカ。あんな馬車に20日近くも乗っていたら私のお尻が死んでしまう。
「それ、固定魔法陣に登録しないか?」
魔石に刻まれた魔法陣は、外周だけが見えている状態になっている。魔法陣には、誰でも使える固定魔法陣と個人が所有する創作魔法陣があって、創作魔法陣は大体こんな感じで、本人以外には分からない仕様にするのが通例だ。新しく固定魔法陣に登録すると、登録料と使用料が生きている間振り込まれるから、解読されないように必死になる。自分の創った魔法陣に使用料なんて払いたくないよねぇ。
「これ?ん~。簡易的に創ったからなぁ。この旅で試運転しつつ、改良してからならいいかな」
魔石の保ちとか吸収率とかね。
「改良できるのか?」
「まあ。もう少し、簡素化出来ると思う」
「すげぇな。さすがにハルシュバーンの弟子なだけある。だから、狙われるんだろうがな」
「違うから。弟子じゃないから!」
そこは、きっちり否定する。変な噂が立つと厄介だし、これ以上のトラブルはいらない。
「そう思ってるのはサイカだけだろうがな」
認めるのと認めないのは大きな違いがあると思う。
そして、翌日のまだ日も昇らない早朝、私たちは出発した。
「快適ですね。振動が殆ど感じられません」
眠りを誘うカタカタという軽い振動が、朝早かった私を気持ちよく包んでくれる。座面もお尻に優しい。ふかふかのクッションがいい仕事をしてくれている。
「こんな馬車、初めてだ。お尻が辛くないなんて!感動~」
感心しきりのこの人は、隣国に行くにあたり、護衛としてついてきた魔法ギルドの中でも、魔物の討伐や護衛を専門に行うパーティー《肉追い人》のひとり。他の人は外で馬に乗っている。ヴィーグもその中に紛れているはずだ。ヴィーグがいれば、大抵の魔物はよってこないと思う。なんたって、神獣様だから。
「これから行くルクセンバルグ王国は、代々狼族が国王を務める国です。この近辺の国では1番統率力があり、そのせいか軍事力もずば抜けて高い。治安はいい方でしょう。従魔を従えている者も多いですから、滞在中は、出席が必要な会議以外は王都を散策するといいですよ」
やった!ヴィーグも目立たずに観光できる!
「副ギルド長は、観光したことあるの?」
「観光ね。近くにあるダンジョンに。3ヶ所ありますよ?」
え?ダンジョン?それは、魔法剣士や魔術師が行くところであって、私のような魔法陣描きが行くようなところじゃないような?
「副ギルド長は、今回も、そちらへ、行かれる?」
「ええ。会議の合間の息抜きに」
ええ、ええ。そりゃ、攻撃手段を持ってるなら、そりゃ楽しいでしょうが!私は、しがない魔法陣描きですから!
「ほ、他には?」
「さて。王都は広いですし、それなりに何かはあるでしょう」
あっ。ダメだ。副ギルド長って、脳筋じゃないけど、戦闘民族だった。魔法騎士とか攻撃専門の魔術師に違いない。鍛えられた肉体を持っているのは、そのためか!ギルド長と同類だったわ。ショックなんだけど・・・・。
「ルクセンバルグの王都なら、屋台巡りとかお薦めだよ。カフェやレストランより種類が豊富だし、東の屋台街と西の屋台街で競ってるから、値段の割に美味しい。あとは、フリーマーケット。第2第4の太陽の日に中央広場でやってる」
太陽の日は、元の世界の日曜日にあたる。
「よく行くの?」
「まあ。護衛で年1では行くからな。街道が整備されてるからね、時間的な拘束を気にしないなら美味しい依頼だよ」
私は、これから先の道のりを思い浮かべた。たしかに、大体馬車で一日毎に大きめの街がある。野宿になるのは、峠を越える時だけだったはずだ。そこだけは、魔物にも野盗にも警戒が必要になる。討伐しても討伐しても、そこを根城にする野盗は後を絶たない。不滅のGのように沸き出てくるのだ。こうして、和やかに何事もなく馬車は進み、件の峠で野営することになった。
『サイカのは、生き抜くことを前提とした特別仕様だ。あちらでの寿命を全うするまでは、死んでもらっては、我らも困るからな。普通は、特筆事項などというものはないし、練度や習熟度、魔力量なんかで開示される情報は異なる。それに、貴族階級や魔法師の鑑定は容易ではない。そもそも魔力量が自分より高い奴は鑑定できないし、そういった者たちほど、鑑定を阻害する魔道具を身に付けている』
そうだよね。神様もちゃんと私が生き残れるように気を遣ってくれてたんだ。ありがとう~!
「じゃあ、クライスターもその魔道具を身に着けてて、違和感を感じたってこと?」
『そうだ。例え魔力量に差があっても許可も得ずに鑑定するのは歓迎されない。サイカの鑑定に魔道具は通用せぬがな』
ここでも特別仕様らしい。
「私も身に着けた方がいい?」
『既に身に付けておるだろう?その真珠の耳飾りがそうだ。神仕様だぞ?外すなよ』
「えっ?!知らなかった・・・・。クライスターはさ、私だとは思わなかったのかな?」
『今更、サイカが鑑定するとは思わなかったんだろう。するなら、もっと早くにしているからな。鑑定持ちとは思ってもいないだろう』
「怪我の功名。でも、どうしようか。監禁なんて冗談じゃないよ」
『当たり前だ。サイカが寿命を全うできないではないか!我がついているのにそのようなことを許すはずがなかろうて』
「頼りになるぅ。さすが、神様の眷族!」
『フンッ!』
胸を張ってちょっと得意げなヴィーグが可愛い。
それから数日後、私はギルド長を訪ねてクライスターのことを相談することにした。
「なるほどな。つけ回されていると」
「うん」
「勘違いということは?」
「ない」
「だよな。ハルシュバーンの弟子を囲いたい奴は多い。特に貴族の魔法師なら、なおさらな。いつからだ?」
「弟子じゃない。えっと、ラフランシアの騒ぎがあって、少ししたくらいから。・・疑わないんだ?」
クライスターは、こう言ってはなんだが、外面がいい分、信用度も高い。
「サイカは、魔法陣描きなら、手に入れたいと思う逸材だからな。あのクライスター様だって例外じゃないだろう。領主様にもらったメダルを使う気はないんだよな?うぅむ」
領主様に借りを作りたくはない。私は、コクコクとうなずいた。さすがに貴族相手だとギルド長でも難しいのかもしれない。
「そうだ!」
ポンと手を打ち、いいことを思いついたというように私を見た。
「隣国ルクセンバルグ王国の王都に出張してこい」
「は?出張?」
会話が飛びすぎて、話が見えない。
「ああ。魔法ギルドの会合があるんだ。今回、うちの国からは、レンフールが行くんだが、それにくっついて行け。移動も含めると2月ってところだ」
2月か。それだけの期間不在なら、諦めるかな?少なくとも、私の精神的負担は軽くなる。
「悪い話じゃないだろう?旅費はギルド持ちだ」
「行く!」
「出発は8日後。クライスター様に気付かれるなよ?」
こうして、私は、いつもと変わらない日常生活を心掛けつつ、旅の準備に励んだ。テントや寝袋などの自分で買うと怪しまれる物は、ナーサリー頼みで買ってきてもらった。それをギルドで受け取る。テントに結界や防音や内部を拡張する魔法陣を仕込んだり、寝袋には温度調整の魔法陣を施した。他にも、ギルド所有の長距離用の馬車には、ぴょこぴょこ跳ねないように、急遽、揺れ防止と振動吸収の魔法陣を創って車輪の連結部分に組み込んだ。座面もフカフカ。あんな馬車に20日近くも乗っていたら私のお尻が死んでしまう。
「それ、固定魔法陣に登録しないか?」
魔石に刻まれた魔法陣は、外周だけが見えている状態になっている。魔法陣には、誰でも使える固定魔法陣と個人が所有する創作魔法陣があって、創作魔法陣は大体こんな感じで、本人以外には分からない仕様にするのが通例だ。新しく固定魔法陣に登録すると、登録料と使用料が生きている間振り込まれるから、解読されないように必死になる。自分の創った魔法陣に使用料なんて払いたくないよねぇ。
「これ?ん~。簡易的に創ったからなぁ。この旅で試運転しつつ、改良してからならいいかな」
魔石の保ちとか吸収率とかね。
「改良できるのか?」
「まあ。もう少し、簡素化出来ると思う」
「すげぇな。さすがにハルシュバーンの弟子なだけある。だから、狙われるんだろうがな」
「違うから。弟子じゃないから!」
そこは、きっちり否定する。変な噂が立つと厄介だし、これ以上のトラブルはいらない。
「そう思ってるのはサイカだけだろうがな」
認めるのと認めないのは大きな違いがあると思う。
そして、翌日のまだ日も昇らない早朝、私たちは出発した。
「快適ですね。振動が殆ど感じられません」
眠りを誘うカタカタという軽い振動が、朝早かった私を気持ちよく包んでくれる。座面もお尻に優しい。ふかふかのクッションがいい仕事をしてくれている。
「こんな馬車、初めてだ。お尻が辛くないなんて!感動~」
感心しきりのこの人は、隣国に行くにあたり、護衛としてついてきた魔法ギルドの中でも、魔物の討伐や護衛を専門に行うパーティー《肉追い人》のひとり。他の人は外で馬に乗っている。ヴィーグもその中に紛れているはずだ。ヴィーグがいれば、大抵の魔物はよってこないと思う。なんたって、神獣様だから。
「これから行くルクセンバルグ王国は、代々狼族が国王を務める国です。この近辺の国では1番統率力があり、そのせいか軍事力もずば抜けて高い。治安はいい方でしょう。従魔を従えている者も多いですから、滞在中は、出席が必要な会議以外は王都を散策するといいですよ」
やった!ヴィーグも目立たずに観光できる!
「副ギルド長は、観光したことあるの?」
「観光ね。近くにあるダンジョンに。3ヶ所ありますよ?」
え?ダンジョン?それは、魔法剣士や魔術師が行くところであって、私のような魔法陣描きが行くようなところじゃないような?
「副ギルド長は、今回も、そちらへ、行かれる?」
「ええ。会議の合間の息抜きに」
ええ、ええ。そりゃ、攻撃手段を持ってるなら、そりゃ楽しいでしょうが!私は、しがない魔法陣描きですから!
「ほ、他には?」
「さて。王都は広いですし、それなりに何かはあるでしょう」
あっ。ダメだ。副ギルド長って、脳筋じゃないけど、戦闘民族だった。魔法騎士とか攻撃専門の魔術師に違いない。鍛えられた肉体を持っているのは、そのためか!ギルド長と同類だったわ。ショックなんだけど・・・・。
「ルクセンバルグの王都なら、屋台巡りとかお薦めだよ。カフェやレストランより種類が豊富だし、東の屋台街と西の屋台街で競ってるから、値段の割に美味しい。あとは、フリーマーケット。第2第4の太陽の日に中央広場でやってる」
太陽の日は、元の世界の日曜日にあたる。
「よく行くの?」
「まあ。護衛で年1では行くからな。街道が整備されてるからね、時間的な拘束を気にしないなら美味しい依頼だよ」
私は、これから先の道のりを思い浮かべた。たしかに、大体馬車で一日毎に大きめの街がある。野宿になるのは、峠を越える時だけだったはずだ。そこだけは、魔物にも野盗にも警戒が必要になる。討伐しても討伐しても、そこを根城にする野盗は後を絶たない。不滅のGのように沸き出てくるのだ。こうして、和やかに何事もなく馬車は進み、件の峠で野営することになった。
10
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されました。親友は第一王子に惚れられて、ぽっちゃりな私は聖女として精霊王とイケメン達に愛される!?〜聖女の座は親友に譲ります〜
あいみ
恋愛
ーーーグランロッド国に召喚されてしまった|心音《ことね》と|友愛《ゆあ》。
イケメン王子カイザーに見初められた友愛は王宮で贅沢三昧。
一方心音は、一人寂しく部屋に閉じ込められる!?
天と地ほどの差の扱い。無下にされ笑われ蔑まれた心音はなんと精霊王シェイドの加護を受けていると判明。
だがしかし。カイザーは美しく可憐な友愛こそが本物の聖女だと言い張る。
心音は聖女の座に興味はなくシェイドの力をフル活用して、異世界で始まるのはぐうたら生活。
ぽっちゃり女子×イケメン多数
悪女×クズ男
物語が今……始まる
無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いてほしい!!
カントリー
恋愛
懐かれた時はネコちゃんみたいで可愛いなと思った時期がありました。
でも懐かれたのは、獲物を狙う肉食獣そのものでした。by大空都子。
大空都子(おおぞら みやこ)。食べる事や料理をする事が大好きなぽっちゃりした女子高校生。
今日も施設の仲間に料理を振るうため、買い出しに外を歩いていた所、暴走車両により交通事故に遭い異世界へ転移してしまう。
異世界先は獣人の世界ークモード王国。住民の殆どが美男美女で、おデブは都子だけ。
ダーク
「…美味そうだな…」ジュル…
都子「あっ…ありがとうございます!」
(えっ…作った料理の事だよね…)
元の世界に戻るまで、都子こと「ヨーグル・オオゾラ」はクモード城で料理人として働く事になるが…
これは大空都子が黒豹騎士ダーク・スカイに懐かれ、最終的には逃げられなくなるお話。
★いいね・応援いただけると嬉しいです。創作の励みになります。
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
将来の嫁ぎ先は確保済みです……が?!
翠月 瑠々奈
恋愛
ある日階段から落ちて、とある物語を思い出した。
侯爵令息と男爵令嬢の秘密の恋…みたいな。
そしてここが、その話を基にした世界に酷似していることに気づく。
私は主人公の婚約者。話の流れからすれば破棄されることになる。
この歳で婚約破棄なんてされたら、名に傷が付く。
それでは次の結婚は望めない。
その前に、同じ前世の記憶がある男性との婚姻話を水面下で進めましょうか。
幼馴染みが描いた悪役令嬢ものの世界に「メイド」として転生したので、6年後の断罪イベントをどうにか回避したい
ゆずまめ鯉
恋愛
通勤途中、猫好きではないのに轢かれそうな黒猫をうっかり助けてしまい、死んでしまった主人公──水縞あいり(26)
鳥の囀りで目を覚ますとそこは天国……ではなく知らない天井だった。
狭い個室にはメイド服がかかっている。
とりあえず着替えて備えつけの鏡を見ると、そこには十代前半くらいの子どもの姿があった。
「この顔……どこか見覚えが……」
幼馴染みで漫画家、ミツルギサイチ(御剣才知)が描く、人気漫画「悪役令嬢が断罪されるまで」の登場人物だということに気がつく。
名前はミレア・ホルダー(本名はミレア・ウィン・ティルベリー)
没落貴族の令嬢で、現在、仕えているフランドル侯爵によって領地と洋館を奪われ、復讐のために、フランドル侯爵の長女イザベラが悪役令嬢になるのを止めず、むしろ後押しして見事断罪されてしまうキャラだった。
原作は未完だが、相談を受けていたのでどういう結末を迎えるのか知っている。
「二期アニメもまだ見てないし、どうせ転生するなら村人Aとかヒロインの母親がよかった……!!」
幼馴染みの描く世界に転生してしまった水縞あいり=ミレアが、フランドル侯爵家で断罪回避するべく、イザベラをどうにかお淑やかな女性になるように導いている途中。
病弱で原作だと生死不明になる、イザベラの腹違いの兄エミールに、協力してもらっているうちに求愛されていることに気づいてしまい──。
エミール・ディ・フランドル(20)×ミレア・ウィン・ティルベリー(18)
全30話の予定で現在、執筆中です。2月下旬に完結予定です。
タイトルや内容が変更になる場合もあります。ご了承ください。
好感度0になるまで終われません。
チョコパイ
恋愛
土屋千鶴子(享年98歳)
子供や孫、ひ孫に囲まれての大往生。
愛され続けて4度目の転生。
そろそろ……愛されるのに疲れたのですが…
登場人物の好感度0にならない限り終わらない溺愛の日々。
5度目の転生先は娘が遊んでいた乙女ゲームの世界。
いつもと違う展開に今度こそ永久の眠りにつける。
そう信じ、好きなことを、好きなようにやりたい放題…
自覚なし愛され公女と執着一途皇太子のすれ違いラブロマンス。
"番様"認定された私の複雑な宮ライフについて。
airria
恋愛
勝手に召喚され
「お前が番候補?」と鼻で笑われ
神獣の前に一応引っ立てられたら
番認定されて
人化した神獣から溺愛されてるけど
全力で逃げ出したい私の話。
コメディ多めのゆるいストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる