〇〇、とやらをされたらしくて

蓮ヶ崎 漣

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第一章 召喚、とやらをされたらしくて

告白する(2/2)

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驚いて振り向くとそこにはアースがいて。

アースは怪訝そうな顔で俺を見る。


「覗き見?趣味が悪いね、シンヤくん」


アースが俺にくん付けをするときは呆れてる証拠だ。

俺は苦笑いをしながら小声で返す。


「いや、偶然こんな現場に遭遇しただけだ。好きで覗いてた訳じゃない。そもそもアースが来ないから俺が代わりに迎えに行こうと……」


アースはため息を吐きながら口を開いた。


「……そう言うことにしとくよ。早く帰ろう。魔物が出やすい時間になってしまうから」


「おー。でも、それってアースが遅れたせいだよな?俺のせいじゃなくね?」


「……謝れば満足かい?」


「いや、何でそこで怒んだよ。訳分かんねぇし。つーか、アース、眼鏡なんかかけてるんだな」


「あぁ、伊達だよ。眼鏡かけて本を読んでれば誰も話しかけてこないから楽なんだ。エアロとファインは関係なく話しかけてくるけどね」


「あー……なんか、想像出来るわ」


アースとそんな他愛もない話をしながら一緒に帰る。

家に着いたらすぐにカナのところに行ってミラから聞いたことを問い詰めたがのらりくらりとかわされて結局聞き出せなかった。

エアロたちにも聞いてみたがそんな話は聞いたことないと言われ内心驚く。



あのエアロたちでさえ、知らない話……

すごく気になる!

聞き出したい!

ミラを家に呼べば聞き出せるか?

家に呼んでいいか聞いてみるか!



そんな気持ちを読み取ったのかカナはシンヤのお友達は是非見たいけどここには連れて来ないでねと言われた。

先読みされたことが悔しくて舌打ちする。



でも、まぁ、今日のところは見逃してやるか。

何せ、今日はミラに俺が好きって言ってもらえたしな!

こんなに嬉しいことはない!

これ、告白とかしたらいけんじゃね?

よし!

俺も明日告白する!

決めたぞ!

ミラと付き合えたらどうしようかなー

まずはカナに会わせてやろう。

家には呼べないけど外で紹介とかならカナも来てくれるだろう。



そんなことを考えながらその日は寝た。

翌日。

告白しようと決心したはいいがいつ呼び出そうか悩む。



放課後はセレンが迎えに来るから駄目だとして……

昼休みか?

いや、人が多い時間に告白してもミラは照れてOKしてくれないかも知れない。

やっぱり、放課後がベストだな……



そう思い、昼休みにセレンのところに行く。

セレンはモテるらしく男に囲まれていた。

俺がセレンを呼ぶとセレンは男たちに何かを言って心底嫌そうな顔をしながら俺のところ来る。


「……何か御用ですか?シンヤさん。わざわざこんなところにまで来て。用事なら放課後に言えば良いでしょう?今日は私が迎えに行くのですから」


「……うん。とりあえず、思ってること顔に出すなよ。それこそ隠して来い」


「あぁ、ごめんなさい。今度は殺気を出しながら迎えますね」


「……おかしいよな?追い返す気満々じゃん。え?何?まだ俺のこと嫌いな訳?」


「どちらかと言えば嫌いです」


「……そうっすか。いつになったら俺のこと好きになってもらえるんですかね?セレンさん」


「一生訪れないかも知れないので諦めて下さい。それが一番手っ取り早いです」


「……あぁ、そう……そうっすか……本題に入るけどちゃんと用があって来たんだよ。今日の放課後ちょっと用事出来たからさ、俺が来るまでここで待っててくれないか?」


「はぁ……構いませんけど。あんまり遅くならないで下さい」


「分かってる。あ。それと、セレンって男になれたりする?」


「仰ってる意味がよく分かりませんが私たちは魔法をかけてもらっているのでこの姿以外にはなれないですよ」


「そっかー……分かった。じゃあ、また放課後な」


そう言ってセレンと別れる。



うーむ……

付き合い始めた初日に他の女と帰るとかないよなー……

どうするか……

ミラはヤキモチ妬きっぽいし絶対アウトだ。

どうにか誤魔化せないか……?

そうだ!

水の精霊なら姿が映せるんじゃないか!?

もし出来そうならアースになってもらおう。

帰りはミラを送ってから帰ればいいしこれで何の問題もない!



そう思って俺は放課後ミラを呼び出して告白したのだが。


「ミラ!好きだ!俺と付き合ってくれ!」


ミラからの反応はなく照れてるのかと顔を上げてみるとセレンに負けないくらいの心底嫌そうな顔をしていた。


「……ミラ?」


「……一応、聞くけど、正気?ミレイユと勘違いしてない?」


「え?ミレイユってミラの双子の妹だろ?」


「そうだよ」


「勘違いしてる訳ないだろー?俺、ミラの妹と会ったことねぇし」


「ねぇ、実は前々から思ってたんだけど僕のこと女と間違えてる訳じゃないよね?」


「え?」


「……シンヤ。僕は男だよ。制服だって男物だろ。なんで今まで気付かなかったの?」


そう言われて改めてミラの全身を見てみる。

確かにミラは男の制服に身を包んでいて。


「……俺、ミラの顔ばっか見てて全身見たことなかったかも」


それを聞いたミラは不機嫌な顔をしながら深いため息を吐いた。


「……半年も?」


「……そう言うことになるな」


「……じゃあ、改めて聞くけど正気?僕が男と分かった今でも僕と付き合いたいと思う?」


「……えーっと……」


突然の衝撃的な事実に驚きすぎて頭が回らない。



え?

俺はミラが……好き、だったんだよな?

女と思い込んでたから?

それとも……



そんなこと必死で考えていたらどこかで聞き覚えのある声がした――――

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