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第三章 出会い、とやらをされたらしくて
肝試し(2/3)
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俺が止まったからかミレイは驚いたように足を止めて振り返る。
「どうしたの?シンヤくん」
「ミレイ」
「え?」
スッと手を伸ばしてミレイからランタンを取ってニッと笑う。
「俺が先を歩く。ミレイは後ろでずっと楽しい話してくれな?」
「えっ!?で、でも、シンヤくん怖いんでしょ?私は平気だから私が……」
「もう平気。ミレイが手、握っててくれるしさっきまでの話聞いてたらもう怖くなくなった。それにずっとこの状態でゴールなんかしたらミラたちにからかわれるだろ?ミレイの後ろで震えてましたーなんてカッコ悪過ぎて何も言えねぇし」
俺はいつものように笑いながらそう言った。
本当はまだ怖いけど。
好きな子の後ろに隠れてるなんて情けない。
せめて今だけは俺がミレイを守るんだ。
ミレイはにっこりと笑うとぎゅっと手を握り返してくれる。
「うん!それじゃあ、私は色んな話をしてるね!ありがとう、シンヤくん!」
「おう!それじゃあ、行くか!」
「おー!」
そう言って歩き出す。
ミレイはミラの話を始めて笑いながら進む。
「小さい頃はね、よくミラと入れ替わってたの。ミラが私で私がミラ。誰も気付かないんだよ!」
「へぇー、何もしてない今でさえ間違われるのに意識的にやってたら分かんないだろうな。しかも小さい頃ってまだ男女の区別もついてない頃だろ?」
「そう!でもね、お母さんだけにはすぐ気付かれちゃうんだ。それで二人で怒られてたよ。特にミラが。男のくせにそんな恰好をするんじゃありません!って」
「あはは!ミラは災難だな」
「うん。怒られた後はずっとブツブツ文句言ってたよ、ミラ。僕が言い出した訳じゃないのにって。それでも入れ替わったのは私もミラもお母さんに構ってほしかったんだよね」
「……お母さんって忙しい人だったのか?」
「忙しいも何も妖精型の代表、女王様だよ!」
「マジかよ!?」
「こんな嘘吐かないよー!」
うわぁ……
そんなすごい人の子ども二人と友達になってたのか……
「ち、ちなみに……アーシャの親は?やっぱり、すごい人なのか?」
「アーシャは……うん!アーシャのお祖父さんが小人型の代表!一度会ったことがあるんだけどアーシャと似てすごく優しい人だったよ!」
「へぇ……」
俺ってとんでもない奴らと友達になってたりするのか?
でも、まぁ、みんな良い奴らだし心強いけど。
そんなことを思ってたらいきなり首筋に水滴が落ちてきて思わずビクッと肩を揺らす。
それに驚いたミレイが声をかけてきた。
「ど、どうしたの?シンヤくん?」
「い、いや、何でもない。とっとと、先に進むぞ」
「う、うん」
歩き出した途端、周りが少し寒くなる。
霧みたいなのも出てきて先が見えない。
一度立ち止まろうと足を止めた瞬間、後ろから悲鳴が上がる。
「きゃあああああっ!!」
「!?ミレイ!?どうし……」
驚いて振り返ると最後まで言い終わらないうちにミレイに抱き付かれ思わず尻餅をつく。
「い、今!せ、背中!な、何か!冷たいの!」
ミレイはぎゅうっと俺にしがみついて震えていた。
か、可愛い……
抱き締めようと手を伸ばしてハッと我に返って止める。
代わりにミレイの頭をポンポンと叩く。
「ミレイ?大丈夫か?たぶん、氷が服の中に入っただけだ。ここはセレンが担当してる場所なんだと思う。だから、心配いらない。怖くないぞ」
ミレイは恐る恐る顔を上げると上目遣いで俺を見る。
「ほ、ほんとう……?」
「あぁ!本当!」
「む、虫とかじゃ、ない?」
「あぁ!背中がちょっと濡れてるから氷だと思う」
「そ、そっか……あっ!わ、私っ!」
落ち着いたのかミレイは慌てて俺から離れて謝ってきた。
「ご、ごめんねっ!痛かったよねっ!?」
「ははっ!平気平気!俺、男だし。ミレイ一人くらいどうってことないぜ?それにミレイ、軽かったし」
俺がそう言ったらミレイは顔を赤くしながらそっぽを向いた。
「も、もう!嘘吐かなくていいよ!ミラはいつも重いって言うもん!ダイエットしろって!」
「ミラは貧弱なんだよ。あ。そう言えば、あんなに驚いてたのに妖精型に戻らないんだな?人間型のままだ」
「え?あぁ、うん。人間型になる薬を飲んでるから。ちょっとやそっとのことじゃ戻らないの」
「じゃあ、戻りたいときはどうすんだ?」
「解除する呪文を唱えればいいの。ミラも同じ薬飲んでるよ。でも、家に帰るまでは基本的に人間型のままかなー」
「あぁ、なるほどな。だから、模擬戦でもミラの妖精型が見れない訳だ」
「えー何?シンヤくん、ミラの妖精型見たいの?」
「そりゃ見てみたいだろー?もちろん、ミレイもだけど。可愛いんだろうなー」
「もー、シンヤくん、変態っぽいよ?」
「えっ!?いやいや、冗談だよな?」
「ふふっ」
「じ、冗談って言ってくれよ!」
「どうだろうねぇ?」
「み、ミレイ!」
慌てる俺を見てミレイはさらにクスクス笑った。
「もう、半分冗談だよ」
「半分は本気ってことか!?」
「細かいことは気にしないの!ほら、早く行こう?シンヤくん」
ミレイに牽かれるがまま先へ進む。
すると突然、目の前に青く光る何かが現れた。
「どうしたの?シンヤくん」
「ミレイ」
「え?」
スッと手を伸ばしてミレイからランタンを取ってニッと笑う。
「俺が先を歩く。ミレイは後ろでずっと楽しい話してくれな?」
「えっ!?で、でも、シンヤくん怖いんでしょ?私は平気だから私が……」
「もう平気。ミレイが手、握っててくれるしさっきまでの話聞いてたらもう怖くなくなった。それにずっとこの状態でゴールなんかしたらミラたちにからかわれるだろ?ミレイの後ろで震えてましたーなんてカッコ悪過ぎて何も言えねぇし」
俺はいつものように笑いながらそう言った。
本当はまだ怖いけど。
好きな子の後ろに隠れてるなんて情けない。
せめて今だけは俺がミレイを守るんだ。
ミレイはにっこりと笑うとぎゅっと手を握り返してくれる。
「うん!それじゃあ、私は色んな話をしてるね!ありがとう、シンヤくん!」
「おう!それじゃあ、行くか!」
「おー!」
そう言って歩き出す。
ミレイはミラの話を始めて笑いながら進む。
「小さい頃はね、よくミラと入れ替わってたの。ミラが私で私がミラ。誰も気付かないんだよ!」
「へぇー、何もしてない今でさえ間違われるのに意識的にやってたら分かんないだろうな。しかも小さい頃ってまだ男女の区別もついてない頃だろ?」
「そう!でもね、お母さんだけにはすぐ気付かれちゃうんだ。それで二人で怒られてたよ。特にミラが。男のくせにそんな恰好をするんじゃありません!って」
「あはは!ミラは災難だな」
「うん。怒られた後はずっとブツブツ文句言ってたよ、ミラ。僕が言い出した訳じゃないのにって。それでも入れ替わったのは私もミラもお母さんに構ってほしかったんだよね」
「……お母さんって忙しい人だったのか?」
「忙しいも何も妖精型の代表、女王様だよ!」
「マジかよ!?」
「こんな嘘吐かないよー!」
うわぁ……
そんなすごい人の子ども二人と友達になってたのか……
「ち、ちなみに……アーシャの親は?やっぱり、すごい人なのか?」
「アーシャは……うん!アーシャのお祖父さんが小人型の代表!一度会ったことがあるんだけどアーシャと似てすごく優しい人だったよ!」
「へぇ……」
俺ってとんでもない奴らと友達になってたりするのか?
でも、まぁ、みんな良い奴らだし心強いけど。
そんなことを思ってたらいきなり首筋に水滴が落ちてきて思わずビクッと肩を揺らす。
それに驚いたミレイが声をかけてきた。
「ど、どうしたの?シンヤくん?」
「い、いや、何でもない。とっとと、先に進むぞ」
「う、うん」
歩き出した途端、周りが少し寒くなる。
霧みたいなのも出てきて先が見えない。
一度立ち止まろうと足を止めた瞬間、後ろから悲鳴が上がる。
「きゃあああああっ!!」
「!?ミレイ!?どうし……」
驚いて振り返ると最後まで言い終わらないうちにミレイに抱き付かれ思わず尻餅をつく。
「い、今!せ、背中!な、何か!冷たいの!」
ミレイはぎゅうっと俺にしがみついて震えていた。
か、可愛い……
抱き締めようと手を伸ばしてハッと我に返って止める。
代わりにミレイの頭をポンポンと叩く。
「ミレイ?大丈夫か?たぶん、氷が服の中に入っただけだ。ここはセレンが担当してる場所なんだと思う。だから、心配いらない。怖くないぞ」
ミレイは恐る恐る顔を上げると上目遣いで俺を見る。
「ほ、ほんとう……?」
「あぁ!本当!」
「む、虫とかじゃ、ない?」
「あぁ!背中がちょっと濡れてるから氷だと思う」
「そ、そっか……あっ!わ、私っ!」
落ち着いたのかミレイは慌てて俺から離れて謝ってきた。
「ご、ごめんねっ!痛かったよねっ!?」
「ははっ!平気平気!俺、男だし。ミレイ一人くらいどうってことないぜ?それにミレイ、軽かったし」
俺がそう言ったらミレイは顔を赤くしながらそっぽを向いた。
「も、もう!嘘吐かなくていいよ!ミラはいつも重いって言うもん!ダイエットしろって!」
「ミラは貧弱なんだよ。あ。そう言えば、あんなに驚いてたのに妖精型に戻らないんだな?人間型のままだ」
「え?あぁ、うん。人間型になる薬を飲んでるから。ちょっとやそっとのことじゃ戻らないの」
「じゃあ、戻りたいときはどうすんだ?」
「解除する呪文を唱えればいいの。ミラも同じ薬飲んでるよ。でも、家に帰るまでは基本的に人間型のままかなー」
「あぁ、なるほどな。だから、模擬戦でもミラの妖精型が見れない訳だ」
「えー何?シンヤくん、ミラの妖精型見たいの?」
「そりゃ見てみたいだろー?もちろん、ミレイもだけど。可愛いんだろうなー」
「もー、シンヤくん、変態っぽいよ?」
「えっ!?いやいや、冗談だよな?」
「ふふっ」
「じ、冗談って言ってくれよ!」
「どうだろうねぇ?」
「み、ミレイ!」
慌てる俺を見てミレイはさらにクスクス笑った。
「もう、半分冗談だよ」
「半分は本気ってことか!?」
「細かいことは気にしないの!ほら、早く行こう?シンヤくん」
ミレイに牽かれるがまま先へ進む。
すると突然、目の前に青く光る何かが現れた。
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