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第四章 恋愛、とやらをされたらしくて
和解(3/3)
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俺は今にもミラに飛び掛かって殴りたい衝動を必死に抑えていた。
せめて、ミラの話が終わるまでは手は出さないと決める。
「……興味が沸いた時点で気はあったんだ。だから、何か、悔しいって言うよりは悲しいって言うか辛かったかな」
「つまり?」
ミラの答えは分かったがハッキリ聞きたかった。
その答えを聞いたら思いっきり一発殴る……っ!!
そう思っていたらミラからは予想もしなかった答えが返ってきた。
「シンヤのことがムカつくから殴らせて」
「はぁっ!?それ、俺もそっくりそのまま同じ言葉を返すからな!?ミラのことがムカつくから殴らせろよ!」
「何それ?じゃあ、相手してあげるよ。かかってくれば?」
「ミラ、てめぇっ!!」
結構、本気で腹が立ちミラに殴りかかる。
それをミラは難なく避けてお返しと言わんばかりに殴りかかってきた。
俺も負けじとそれを避けて殴りかかる。
それの繰り返しだ。
殴ろうとすれば避けられ殴られかけそれを避けて殴ろうとする。
魔法は一切使わず拳と拳の勝負で決着は中々つかない。
そうこうしている内に予鈴が鳴った。
だが、俺たちは殴り合いを止めようとしない。
お互いに決着がつくまで止める気はないようだった。
しかし、予鈴が鳴ったことで焦りを感じたのかミラに隙が出来る。
その隙を見逃さず俺はミラの左頬に一発入れた。
が。
俺も隙を見せてしまったらしくミラの一発を右頬に食らう。
お互いに殴られ仰向けで倒れる。
今日の空はいつもより青く感じた。
しばらく二人の間にはお互いの荒い息遣いだけが聞こえる。
「「ふっ……」」
そしてどちらともなく笑い出すのだった。
「あははっ!すっごい痛い!」
「ははっ!当ったり前だろ!本気で殴ったんだからな!ミラのもすっげぇいてぇよ!」
「僕だって本気で殴ったからね。痛くなくちゃ困るよ」
「……何か、これぞ男の友情って感じだな」
「僕はもう二度とごめんだね」
「おい!そう言うこと言うなよ!」
「そんなことより早く教室戻らないと授業に間に合わないよ」
気付いたらミラはもう立ち上がっていて俺も立ち上がりミラの後に続く。
急いで教室に戻るとそれと同時に本鈴が鳴る。
慌てて自分の席に座るとミレイが話しかけてきた。
「……ちょっと、二人とも。その頬どうしたの?お互い真っ赤だよ?」
それを聞いた俺たちは顔を合わせてニッと笑うと同時に口を開く。
「「何でもないよ」」
そう様子を見たミレイは首を傾げながらも呆れたように微笑むと再び口を開いた。
「なぁにそれ?まぁ、二人とも仲直りしたなら良いんだけどね」
その後も何人かに頬の心配をされたが何でもないと言う。
放課後になるとアーシャが心配そうに駆け寄ってきた。
「シンヤくん、ミライヤくん!その頬大丈夫ですか?物凄く痛そうです……」
アーシャがそう言うとミラが真っ先に口を開く。
「あぁ、すごく痛いよ。原因はアリシア」
「えっ!?」
何て言うもんだからアーシャは当然驚いて俺の方を見ると口を開いた。
「え?わ、私のせいなんですか?」
その問いかけに首を縦に振り肯定する。
「あぁ、アーシャのせいだな。すっげぇいてぇよ」
「えぇっ!?わ、私、何かしましたか?」
アーシャがオロオロしながら聞いてくるが俺もミラも具体的な話はしなかった。
しばらくの間アーシャをからかっているとアーシャはもう泣きそうになっていて。
それを見かねたミレイが口を挟む。
「もう!二人とも!これ以上、アーシャを苛めないでよ!」
「ははっ、悪いな。アーシャ。泣くなって」
「そうだよ。冗談だから」
「うぅ……お二人とも酷いです。でも、お二人が元通りになってすごく嬉しいので大目に見ますね」
その日、俺はミラと和解をし、久しぶりに四人で雑談したのだった――――
せめて、ミラの話が終わるまでは手は出さないと決める。
「……興味が沸いた時点で気はあったんだ。だから、何か、悔しいって言うよりは悲しいって言うか辛かったかな」
「つまり?」
ミラの答えは分かったがハッキリ聞きたかった。
その答えを聞いたら思いっきり一発殴る……っ!!
そう思っていたらミラからは予想もしなかった答えが返ってきた。
「シンヤのことがムカつくから殴らせて」
「はぁっ!?それ、俺もそっくりそのまま同じ言葉を返すからな!?ミラのことがムカつくから殴らせろよ!」
「何それ?じゃあ、相手してあげるよ。かかってくれば?」
「ミラ、てめぇっ!!」
結構、本気で腹が立ちミラに殴りかかる。
それをミラは難なく避けてお返しと言わんばかりに殴りかかってきた。
俺も負けじとそれを避けて殴りかかる。
それの繰り返しだ。
殴ろうとすれば避けられ殴られかけそれを避けて殴ろうとする。
魔法は一切使わず拳と拳の勝負で決着は中々つかない。
そうこうしている内に予鈴が鳴った。
だが、俺たちは殴り合いを止めようとしない。
お互いに決着がつくまで止める気はないようだった。
しかし、予鈴が鳴ったことで焦りを感じたのかミラに隙が出来る。
その隙を見逃さず俺はミラの左頬に一発入れた。
が。
俺も隙を見せてしまったらしくミラの一発を右頬に食らう。
お互いに殴られ仰向けで倒れる。
今日の空はいつもより青く感じた。
しばらく二人の間にはお互いの荒い息遣いだけが聞こえる。
「「ふっ……」」
そしてどちらともなく笑い出すのだった。
「あははっ!すっごい痛い!」
「ははっ!当ったり前だろ!本気で殴ったんだからな!ミラのもすっげぇいてぇよ!」
「僕だって本気で殴ったからね。痛くなくちゃ困るよ」
「……何か、これぞ男の友情って感じだな」
「僕はもう二度とごめんだね」
「おい!そう言うこと言うなよ!」
「そんなことより早く教室戻らないと授業に間に合わないよ」
気付いたらミラはもう立ち上がっていて俺も立ち上がりミラの後に続く。
急いで教室に戻るとそれと同時に本鈴が鳴る。
慌てて自分の席に座るとミレイが話しかけてきた。
「……ちょっと、二人とも。その頬どうしたの?お互い真っ赤だよ?」
それを聞いた俺たちは顔を合わせてニッと笑うと同時に口を開く。
「「何でもないよ」」
そう様子を見たミレイは首を傾げながらも呆れたように微笑むと再び口を開いた。
「なぁにそれ?まぁ、二人とも仲直りしたなら良いんだけどね」
その後も何人かに頬の心配をされたが何でもないと言う。
放課後になるとアーシャが心配そうに駆け寄ってきた。
「シンヤくん、ミライヤくん!その頬大丈夫ですか?物凄く痛そうです……」
アーシャがそう言うとミラが真っ先に口を開く。
「あぁ、すごく痛いよ。原因はアリシア」
「えっ!?」
何て言うもんだからアーシャは当然驚いて俺の方を見ると口を開いた。
「え?わ、私のせいなんですか?」
その問いかけに首を縦に振り肯定する。
「あぁ、アーシャのせいだな。すっげぇいてぇよ」
「えぇっ!?わ、私、何かしましたか?」
アーシャがオロオロしながら聞いてくるが俺もミラも具体的な話はしなかった。
しばらくの間アーシャをからかっているとアーシャはもう泣きそうになっていて。
それを見かねたミレイが口を挟む。
「もう!二人とも!これ以上、アーシャを苛めないでよ!」
「ははっ、悪いな。アーシャ。泣くなって」
「そうだよ。冗談だから」
「うぅ……お二人とも酷いです。でも、お二人が元通りになってすごく嬉しいので大目に見ますね」
その日、俺はミラと和解をし、久しぶりに四人で雑談したのだった――――
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