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勘違い⑤
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白河さんの言った通りワンコールで通話になった。
電話の向こうから聴こえた大虎くんの声が懐かしく感じる。
「『……もしもし?』」
「あ、た、大虎くん!あ、あのね……っ!」
何を言ったら良いのか分からず口ごもっていると大虎くんが口を開いた。
「『誤解は解けた?』」
「え?あ、うん!ごめんね……私、大虎くんの話も聞かずに浮気なんて言って……」
「『……いや、今回は美琴のせいだし……まぁ、その話はあとでゆっくりしよ?もう家に帰っていいよね?』」
「う、うん!もちろん!」
「『じゃあ、一緒に帰ろう?迎えに行くから待ってて』」
「分かったわ」
そう言って電話を切る。
すると白河さんからメニューを渡された。
疑問に思っていると田原さんが笑いながら口を開く。
「あぁ、すみません。何か頼んでもらえますか?奢るんで」
「えっ!?い、良いです!自分で払います!」
「いや、美琴からのお詫びなんで気にせず好きなもの頼んでください。ちなみにこのケーキセットがオススメらしいですよ」
「で、でも、私にも非があるので奢ってもらうなんて……」
私が戸惑っていると白河さんが店員を呼んだ。
「すみません、このケーキセット四つでフルーツタルト二つとミルクレープとショートケーキを飲み物は全部紅茶でお願いします。あと、ホットサンド二つとホットドッグ一つお願いします」
「かしこまりました」
そう言って店員が頭を下げて席から離れる。
白河さんは何食わぬ顔でメニューをしまった。
私は恐る恐る尋ねる。
「あ、あの、全部白河さんが食べるんですか?」
「まさか。僕が食べるのショートケーキとホットサンドだけですよ。それと、美琴で良いです。苗字で呼ばれるの好きじゃないので」
「あ、わ、分かりました。えっと、じゃあ、美琴さんで」
「はい、それでお願いします」
「え、えっと、残りは誰が食べるんですか?」
「フルーツタルトは栗山さんと泰仁用です。あと、泰仁はホットドッグも。ミルクレープともう一つのホットサンドはトラ用です。アイツ、多分、缶詰だったんでまともに食べてないだろし」
「えっ!?私の分まで!?わ、私、自分の分は払いますから!」
そういってお金を出そうとすると後ろからスッと手が伸びてきて財布をしまわれた。
驚いて振り返ると大虎くんが立っている。
大虎くんは眠たそうにしながら私の隣に座った。
「あれ?寝てないの?」
「ん、心配で寝られなかった。あぁ、莉恵さん、お金出さなくていいから」
「えっ!?どうして!?」
「俺が美琴を許してないからかな」
そう微笑みながらいう大虎くん。
私は思わず驚く。
「えっ!?どういうこと!?」
「俺、美琴に髪切れって言ったんだよ。でも、髪切るのだけは絶対に嫌って言うし、代わりに奢るって言うから妥協した訳。だから、出さなくていいよ」
「そ、そうなの……?」
私が恐る恐る尋ねると美琴さんは頷いた。
「はい。なので、遠慮せず食べてください。じゃないと、僕の大事な髪がトラに切られます」
それだけは何が何でも嫌という顔をしていう美琴さんに苦笑しながら了承する。
「分かりました。それじゃあ、ご馳走になります」
「はい!」
美琴さんは心底嬉しそうに笑った。
その様子を田原さんも大虎くんも安心したように見ている。
そんな三人を見て思わず私まで嬉しくなった。
「ふふっ、三人は本当に仲良しなのね」
「え?そうかな?」
「何言ってんだよ!トラ!仲良しに決まってんだろ!」
「まぁ、確かに悪くはないけど泰仁に仲良しって言われると何か気持ち悪いよね~」
「あー、分かる。泰仁に言われるとなー」
「お、おい!二人して酷くないか!?」
「「え?普通でしょ?」」
「……お前ら、本当に俺の扱いが酷い」
「まぁ、泰仁だし」
「そうそう!泰仁だから!」
「それ、褒めてるつもりか?」
「僕は褒めてるよ!」
「俺は褒めたつもりない」
そんな三人のやり取りを微笑ましく思っているとケーキと紅茶が届く。
ケーキを食べながらでも大虎くんと美琴さんは田原さんを弄っていた。
しばらくするとホットサンドとホットドッグも届く。
「あ。莉恵さん、そのフルーツタルト美味しい?」
「えぇ。とても。大虎くんも食べる?」
「食べる!莉恵さんは?ミルクレープとホットサンド食べる?ここのミルクレープは俺のオススメだから美味しいよ」
「じゃあ、ミルクレープもらおうかな」
「はい、どうぞ」
そう言ってケーキを交換して食べた。
大虎くんの言った通りミルクレープはものすごく美味しい。
思わず顔を綻ばせると三人がニコニコしながら見ていて恥ずかしくなって下を向く。
「莉恵さん?どうしたの?」
「う、ううん!何でもないの!」
紅茶も飲み終え、美琴さんに会計を任せて三人で店の外に出た。
電話の向こうから聴こえた大虎くんの声が懐かしく感じる。
「『……もしもし?』」
「あ、た、大虎くん!あ、あのね……っ!」
何を言ったら良いのか分からず口ごもっていると大虎くんが口を開いた。
「『誤解は解けた?』」
「え?あ、うん!ごめんね……私、大虎くんの話も聞かずに浮気なんて言って……」
「『……いや、今回は美琴のせいだし……まぁ、その話はあとでゆっくりしよ?もう家に帰っていいよね?』」
「う、うん!もちろん!」
「『じゃあ、一緒に帰ろう?迎えに行くから待ってて』」
「分かったわ」
そう言って電話を切る。
すると白河さんからメニューを渡された。
疑問に思っていると田原さんが笑いながら口を開く。
「あぁ、すみません。何か頼んでもらえますか?奢るんで」
「えっ!?い、良いです!自分で払います!」
「いや、美琴からのお詫びなんで気にせず好きなもの頼んでください。ちなみにこのケーキセットがオススメらしいですよ」
「で、でも、私にも非があるので奢ってもらうなんて……」
私が戸惑っていると白河さんが店員を呼んだ。
「すみません、このケーキセット四つでフルーツタルト二つとミルクレープとショートケーキを飲み物は全部紅茶でお願いします。あと、ホットサンド二つとホットドッグ一つお願いします」
「かしこまりました」
そう言って店員が頭を下げて席から離れる。
白河さんは何食わぬ顔でメニューをしまった。
私は恐る恐る尋ねる。
「あ、あの、全部白河さんが食べるんですか?」
「まさか。僕が食べるのショートケーキとホットサンドだけですよ。それと、美琴で良いです。苗字で呼ばれるの好きじゃないので」
「あ、わ、分かりました。えっと、じゃあ、美琴さんで」
「はい、それでお願いします」
「え、えっと、残りは誰が食べるんですか?」
「フルーツタルトは栗山さんと泰仁用です。あと、泰仁はホットドッグも。ミルクレープともう一つのホットサンドはトラ用です。アイツ、多分、缶詰だったんでまともに食べてないだろし」
「えっ!?私の分まで!?わ、私、自分の分は払いますから!」
そういってお金を出そうとすると後ろからスッと手が伸びてきて財布をしまわれた。
驚いて振り返ると大虎くんが立っている。
大虎くんは眠たそうにしながら私の隣に座った。
「あれ?寝てないの?」
「ん、心配で寝られなかった。あぁ、莉恵さん、お金出さなくていいから」
「えっ!?どうして!?」
「俺が美琴を許してないからかな」
そう微笑みながらいう大虎くん。
私は思わず驚く。
「えっ!?どういうこと!?」
「俺、美琴に髪切れって言ったんだよ。でも、髪切るのだけは絶対に嫌って言うし、代わりに奢るって言うから妥協した訳。だから、出さなくていいよ」
「そ、そうなの……?」
私が恐る恐る尋ねると美琴さんは頷いた。
「はい。なので、遠慮せず食べてください。じゃないと、僕の大事な髪がトラに切られます」
それだけは何が何でも嫌という顔をしていう美琴さんに苦笑しながら了承する。
「分かりました。それじゃあ、ご馳走になります」
「はい!」
美琴さんは心底嬉しそうに笑った。
その様子を田原さんも大虎くんも安心したように見ている。
そんな三人を見て思わず私まで嬉しくなった。
「ふふっ、三人は本当に仲良しなのね」
「え?そうかな?」
「何言ってんだよ!トラ!仲良しに決まってんだろ!」
「まぁ、確かに悪くはないけど泰仁に仲良しって言われると何か気持ち悪いよね~」
「あー、分かる。泰仁に言われるとなー」
「お、おい!二人して酷くないか!?」
「「え?普通でしょ?」」
「……お前ら、本当に俺の扱いが酷い」
「まぁ、泰仁だし」
「そうそう!泰仁だから!」
「それ、褒めてるつもりか?」
「僕は褒めてるよ!」
「俺は褒めたつもりない」
そんな三人のやり取りを微笑ましく思っているとケーキと紅茶が届く。
ケーキを食べながらでも大虎くんと美琴さんは田原さんを弄っていた。
しばらくするとホットサンドとホットドッグも届く。
「あ。莉恵さん、そのフルーツタルト美味しい?」
「えぇ。とても。大虎くんも食べる?」
「食べる!莉恵さんは?ミルクレープとホットサンド食べる?ここのミルクレープは俺のオススメだから美味しいよ」
「じゃあ、ミルクレープもらおうかな」
「はい、どうぞ」
そう言ってケーキを交換して食べた。
大虎くんの言った通りミルクレープはものすごく美味しい。
思わず顔を綻ばせると三人がニコニコしながら見ていて恥ずかしくなって下を向く。
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