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クリスマスパーティー②
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翌日。
目が覚めると私はベッドで寝ていて大虎くんはもういなかった。
リビングに行くと置手紙が置いてありそこには地図と開始時間、プレゼント交換をやるからプレゼント買ってなかったら買ってきてねと書かれていて。
私は慌てて着替え聖来にメッセージを送り地図を持って外に出た。
目的地はショッピングモール。
クリスマスプレゼントを買いに。
よくよく考えたら大虎くんは早めのクリスマスプレゼントを私専用に買っておいてくれたんだと気づいた。
「(私も大虎くん用と今回のパーティー用のプレゼントを買わないと……パーティー用のプレゼントは田原さんとかに当たった場合も考えないといけないわね……大虎くんは何が良いかしら?誕生日にはお財布をあげたからクリスマスプレゼントはパスケース?それとも、キーケースにしようかしら……あぁ、でも、田原さんや美琴さんがもう渡しているかも……うーん……)」
そう思って色々な店を回る。
何とか開始時間前には両方のプレゼントを買えた。
一度家に帰り大虎くん用のプレゼントを自分の部屋に置いておく。
「(よし!これで準備完了!)」
私は聖来に電話をかけて待ち合わせをし地図の場所に向かった。
地図の目的地に着くと綺麗なドレスを着た美琴さんがいて声をかける。
「美琴さん!」
「あぁ、どうも。栗山さん。そちらの方がお連れ様ですね。文化祭のときも一緒にいたながえさん」
「あら、覚えてたのね。女装くん」
聖来がそういうと美琴さんは冷ややかな視線を送った。
「……トラに頼まれたから許可しましたけど決定権は僕にあるんですよ。今ここで覆して差し上げましょうか?」
「い、嫌だなぁ!冗談よ!冗談」
美琴さんは冷ややかな視線を外し会場のドアを開ける。
「どうぞ。数人、知らない人もいるでしょうけど気にしなくて良いですから」
そういわれ恐る恐る中に入った。
中は思っていたほど広くはない。
それでも、社交パーティーと勘違いしそうになるほど華やかで、その中心には大虎くんと田原さん、そして知らない男が二人いて談笑している。
大虎くんは私に気づくと一声かけて私のところに駆け寄ってきた。
「莉恵さん!良かった、迷わず来れたんだね」
「えぇ、大虎くんが書いておいてくれた分かりやすい地図のお陰で」
「そっか。永江さんもご無沙汰してます」
「そうね。今日は一応、感謝してる。ありがとう」
「いえ、莉恵さんの頼みでしたから。美琴!これで全員?」
「いや、もう一人来るらしいから好きにしてて」
「分かった。ってことだけど莉恵さんどうする?永江さんと二人で話してる?」
「え?えぇっと……」
私が返答に困っていると聖来が口を開く。
「じゃあ、さっき君が話してた人を紹介してよ~」
「え?あぁ、あの人たち、俺の知り合いじゃないんですよね。まぁ、良いですけど。じゃあ、行きましょうか」
そういって大虎くんは私たちを田原さんたちのところへ連れて行ってくれた。
田原さんは私たちを笑顔で迎えてくれる。
「あ、栗山さん。どうも!今日は来れて良かったっすね!お隣の方が栗山さんのお連れさんっすか?」
「えぇ、そうなの。高校からの同級生で」
私がそういうと聖来が口を開いた。
「永江聖来って言います!よろしく!」
「どうも。大虎の友達で栗山さんとも顔見知りの田原泰仁って言います」
田原さんが挨拶をすると田原さんと一緒にいた男二人が口を挟む。
「おいおい~!ヤス!お前の知り合いどうなってんだよ?イケメン童顔に美人って!あ。ちなみに俺、オバタケイゴって言いま~す!」
「やっぱり、イケメンの周りにはイケメン、美女しかいないのか~?俺はミナトコウヘイ!よろしく~!」
「乙幡先輩!水門先輩!変なこというの止めてください……って!もう酒飲んでんすか!?早いっすよ!」
「あぁ~?固いこというなよ~」
「そーだそーだ!今日はお前の噂の美人な恋人が見れるっていうからわざわざ来てやったんだからな~!」
「いやいや……勝手についてきたんでしょうが。っていうか、先輩方、もう一人呼んでましたよね?誰呼んだんすか?」
「それは~」
「来てからのお楽しみだろ~?」
何となくあまり関わりたくなくて後退ると大虎くんがさり気なく間に入ってくれた。
聖来は気にせず話に割って入る。
「あのあの~!質問良いですか~?」
「おう!良いぜ~!」
乙幡と名乗った人が答えた。
「皆さんってどういうお仕事されてるんですか~?サラリーマン?あ、でも、田原くんは莉恵の年下彼氏くんと同い年だからまだ皆さん学生さん?」
「え~?俺ら学生に見える?」
「嬉しいなぁ!俺たちこう見えて警察官なんだよね~」
「警察!わぁ~!お若く見えますね~!おいくつなんですか~?」
気がつけば聖来と乙幡さん、水門さんが合コンのような流れを作っている。
ふと美琴さんが視界に入った。
美琴さんは怪訝そうな顔をして三人を見ている。
その美琴さんに気づいた田原さんは苦笑を浮かべ大虎くんは小さくため息を吐いて私を連れてそっと遠ざかった。
しばらくすると最後の一人が到着し視線を集める。
「遅れてしまってすみません。金村守里です。今日は誘ってくださりありがとうございます。田原さんとイブを過ごせるなんて……私、幸せです!」
その言葉を聞いて田原さんがゲッという顔をした。
乙幡さんと水門さんはニヤニヤしながら田原さんたちを見ている。
大虎くんも複雑な顔をしていた。
聖来はワクワクしたような目で見ている。
美琴さんはにっこり微笑みながら口を開いた。
目が覚めると私はベッドで寝ていて大虎くんはもういなかった。
リビングに行くと置手紙が置いてありそこには地図と開始時間、プレゼント交換をやるからプレゼント買ってなかったら買ってきてねと書かれていて。
私は慌てて着替え聖来にメッセージを送り地図を持って外に出た。
目的地はショッピングモール。
クリスマスプレゼントを買いに。
よくよく考えたら大虎くんは早めのクリスマスプレゼントを私専用に買っておいてくれたんだと気づいた。
「(私も大虎くん用と今回のパーティー用のプレゼントを買わないと……パーティー用のプレゼントは田原さんとかに当たった場合も考えないといけないわね……大虎くんは何が良いかしら?誕生日にはお財布をあげたからクリスマスプレゼントはパスケース?それとも、キーケースにしようかしら……あぁ、でも、田原さんや美琴さんがもう渡しているかも……うーん……)」
そう思って色々な店を回る。
何とか開始時間前には両方のプレゼントを買えた。
一度家に帰り大虎くん用のプレゼントを自分の部屋に置いておく。
「(よし!これで準備完了!)」
私は聖来に電話をかけて待ち合わせをし地図の場所に向かった。
地図の目的地に着くと綺麗なドレスを着た美琴さんがいて声をかける。
「美琴さん!」
「あぁ、どうも。栗山さん。そちらの方がお連れ様ですね。文化祭のときも一緒にいたながえさん」
「あら、覚えてたのね。女装くん」
聖来がそういうと美琴さんは冷ややかな視線を送った。
「……トラに頼まれたから許可しましたけど決定権は僕にあるんですよ。今ここで覆して差し上げましょうか?」
「い、嫌だなぁ!冗談よ!冗談」
美琴さんは冷ややかな視線を外し会場のドアを開ける。
「どうぞ。数人、知らない人もいるでしょうけど気にしなくて良いですから」
そういわれ恐る恐る中に入った。
中は思っていたほど広くはない。
それでも、社交パーティーと勘違いしそうになるほど華やかで、その中心には大虎くんと田原さん、そして知らない男が二人いて談笑している。
大虎くんは私に気づくと一声かけて私のところに駆け寄ってきた。
「莉恵さん!良かった、迷わず来れたんだね」
「えぇ、大虎くんが書いておいてくれた分かりやすい地図のお陰で」
「そっか。永江さんもご無沙汰してます」
「そうね。今日は一応、感謝してる。ありがとう」
「いえ、莉恵さんの頼みでしたから。美琴!これで全員?」
「いや、もう一人来るらしいから好きにしてて」
「分かった。ってことだけど莉恵さんどうする?永江さんと二人で話してる?」
「え?えぇっと……」
私が返答に困っていると聖来が口を開く。
「じゃあ、さっき君が話してた人を紹介してよ~」
「え?あぁ、あの人たち、俺の知り合いじゃないんですよね。まぁ、良いですけど。じゃあ、行きましょうか」
そういって大虎くんは私たちを田原さんたちのところへ連れて行ってくれた。
田原さんは私たちを笑顔で迎えてくれる。
「あ、栗山さん。どうも!今日は来れて良かったっすね!お隣の方が栗山さんのお連れさんっすか?」
「えぇ、そうなの。高校からの同級生で」
私がそういうと聖来が口を開いた。
「永江聖来って言います!よろしく!」
「どうも。大虎の友達で栗山さんとも顔見知りの田原泰仁って言います」
田原さんが挨拶をすると田原さんと一緒にいた男二人が口を挟む。
「おいおい~!ヤス!お前の知り合いどうなってんだよ?イケメン童顔に美人って!あ。ちなみに俺、オバタケイゴって言いま~す!」
「やっぱり、イケメンの周りにはイケメン、美女しかいないのか~?俺はミナトコウヘイ!よろしく~!」
「乙幡先輩!水門先輩!変なこというの止めてください……って!もう酒飲んでんすか!?早いっすよ!」
「あぁ~?固いこというなよ~」
「そーだそーだ!今日はお前の噂の美人な恋人が見れるっていうからわざわざ来てやったんだからな~!」
「いやいや……勝手についてきたんでしょうが。っていうか、先輩方、もう一人呼んでましたよね?誰呼んだんすか?」
「それは~」
「来てからのお楽しみだろ~?」
何となくあまり関わりたくなくて後退ると大虎くんがさり気なく間に入ってくれた。
聖来は気にせず話に割って入る。
「あのあの~!質問良いですか~?」
「おう!良いぜ~!」
乙幡と名乗った人が答えた。
「皆さんってどういうお仕事されてるんですか~?サラリーマン?あ、でも、田原くんは莉恵の年下彼氏くんと同い年だからまだ皆さん学生さん?」
「え~?俺ら学生に見える?」
「嬉しいなぁ!俺たちこう見えて警察官なんだよね~」
「警察!わぁ~!お若く見えますね~!おいくつなんですか~?」
気がつけば聖来と乙幡さん、水門さんが合コンのような流れを作っている。
ふと美琴さんが視界に入った。
美琴さんは怪訝そうな顔をして三人を見ている。
その美琴さんに気づいた田原さんは苦笑を浮かべ大虎くんは小さくため息を吐いて私を連れてそっと遠ざかった。
しばらくすると最後の一人が到着し視線を集める。
「遅れてしまってすみません。金村守里です。今日は誘ってくださりありがとうございます。田原さんとイブを過ごせるなんて……私、幸せです!」
その言葉を聞いて田原さんがゲッという顔をした。
乙幡さんと水門さんはニヤニヤしながら田原さんたちを見ている。
大虎くんも複雑な顔をしていた。
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美琴さんはにっこり微笑みながら口を開いた。
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