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エピローグ
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月日が流れるのは早いもので大虎くんと付き合って三年が経った。
美琴さんたちには今まで以上に良くしてもらっている。
無事に大学を卒業した大虎くん。
全然就活をしている素振りがなかったので正直、少しだけ不安で。
ご両親の仕事を継ぐからかなんて思っていたけれどそれも違い気づいたら内科小児科医になっていた。
美琴さんも臨床心理士の資格を取るために大虎くんと同じ病院で科は違うけれど経験を積んでいるらしい。
二人ともまだ研修医だけれどどちらも評判が良いと美琴さんに教えてもらった。
普段は頼りがいある大虎くんがたまに甘えてくるのが可愛くて最近さらに私の方が大虎くんに夢中になっている気がする。
たまに不安になることもあるけれど……
そんなときはすぐ気づいてくれて優しくしてくれるから嬉しい。
「(だから、私は今、すごく幸せです。これからもずっと……)」
「こんな幸せが続くと良いなぁ……」
「え?どうしたの?突然」
大虎くんは読んでいた本から目を離すと私を見る。
「えっ!?今、私、声に!?」
私が慌てていると大虎くんがクスッと笑う。
「大丈夫だよ?俺がちゃんとこれから先もずっと莉恵さんを幸せにするから」
そう言いながら私の頭を撫でる。
「(もう……どっちが年上か分からないわ)」
でも、大虎くんの手はすごく安心できる。
「うん、約束よ」
大虎くんの隣に座り手を繋ぐ。
大虎くんは読んでいた本を床に置くと寄り添ってくれて。
そのまま私たちはどちらともなくキスをした。
顔を合わせると微笑み合う。
すると大虎くんが口を開いた。
「どっか出かけようか」
「え?でも、本読んでたでしょう?続き読まなくても良いの?」
「いいの。構ってほしそうにしてたくせに何で素直に行きたいって言えないのかなぁ?」
「だ、だって!大虎くんの邪魔したくないんだもの!」
「邪魔になんかなる訳ないでしょ」
「本当に、本当に良いのね?あとからやっぱり家でのんびりしたいとか言わない?」
「……つべこべ言わずに準備して!あと五分で準備出来なかったら家でのんびり過ごすからね!」
「!」
私は慌てて出かける準備をする。
準備が終わると大虎くんは満足そうに笑った。
外に出ると大虎くんが私の手を握る。
「それじゃあ、どこに行こうか」
「ショッピングモール行きましょ?」
「うん。じゃあ、洋服とかいっぱい見よ」
「ふふっ、久しぶりのウィンドウショッピングね」
「そうだね。楽しみ?」
「えぇ、とっても。ところで……さっきは何の本読んでたの?」
私がそう尋ねると大虎くんは一瞬、ビクッと肩を震わせた。
疑問に思いながらも大虎くんの言葉を待つ。
大虎くんは少し困ったように笑いながら口を開いた。
「……うーん……内緒!」
「えっ!?気になるじゃない!」
「それでも内緒ー」
「もう!大虎くんの意地悪!」
「いまさらでしょ?」
そのあと、何度聞いてものらりくらりとかわす大虎くん。
「(そんな意地悪な貴方も大好きだから私、これから生きます。これからもずっと貴方と一緒に……)」
そんなことをこっそり心に決める。
彼が読んでいた本の内容がプロポーズの方法だと知るのはまだちょっと先の話――――
END
美琴さんたちには今まで以上に良くしてもらっている。
無事に大学を卒業した大虎くん。
全然就活をしている素振りがなかったので正直、少しだけ不安で。
ご両親の仕事を継ぐからかなんて思っていたけれどそれも違い気づいたら内科小児科医になっていた。
美琴さんも臨床心理士の資格を取るために大虎くんと同じ病院で科は違うけれど経験を積んでいるらしい。
二人ともまだ研修医だけれどどちらも評判が良いと美琴さんに教えてもらった。
普段は頼りがいある大虎くんがたまに甘えてくるのが可愛くて最近さらに私の方が大虎くんに夢中になっている気がする。
たまに不安になることもあるけれど……
そんなときはすぐ気づいてくれて優しくしてくれるから嬉しい。
「(だから、私は今、すごく幸せです。これからもずっと……)」
「こんな幸せが続くと良いなぁ……」
「え?どうしたの?突然」
大虎くんは読んでいた本から目を離すと私を見る。
「えっ!?今、私、声に!?」
私が慌てていると大虎くんがクスッと笑う。
「大丈夫だよ?俺がちゃんとこれから先もずっと莉恵さんを幸せにするから」
そう言いながら私の頭を撫でる。
「(もう……どっちが年上か分からないわ)」
でも、大虎くんの手はすごく安心できる。
「うん、約束よ」
大虎くんの隣に座り手を繋ぐ。
大虎くんは読んでいた本を床に置くと寄り添ってくれて。
そのまま私たちはどちらともなくキスをした。
顔を合わせると微笑み合う。
すると大虎くんが口を開いた。
「どっか出かけようか」
「え?でも、本読んでたでしょう?続き読まなくても良いの?」
「いいの。構ってほしそうにしてたくせに何で素直に行きたいって言えないのかなぁ?」
「だ、だって!大虎くんの邪魔したくないんだもの!」
「邪魔になんかなる訳ないでしょ」
「本当に、本当に良いのね?あとからやっぱり家でのんびりしたいとか言わない?」
「……つべこべ言わずに準備して!あと五分で準備出来なかったら家でのんびり過ごすからね!」
「!」
私は慌てて出かける準備をする。
準備が終わると大虎くんは満足そうに笑った。
外に出ると大虎くんが私の手を握る。
「それじゃあ、どこに行こうか」
「ショッピングモール行きましょ?」
「うん。じゃあ、洋服とかいっぱい見よ」
「ふふっ、久しぶりのウィンドウショッピングね」
「そうだね。楽しみ?」
「えぇ、とっても。ところで……さっきは何の本読んでたの?」
私がそう尋ねると大虎くんは一瞬、ビクッと肩を震わせた。
疑問に思いながらも大虎くんの言葉を待つ。
大虎くんは少し困ったように笑いながら口を開いた。
「……うーん……内緒!」
「えっ!?気になるじゃない!」
「それでも内緒ー」
「もう!大虎くんの意地悪!」
「いまさらでしょ?」
そのあと、何度聞いてものらりくらりとかわす大虎くん。
「(そんな意地悪な貴方も大好きだから私、これから生きます。これからもずっと貴方と一緒に……)」
そんなことをこっそり心に決める。
彼が読んでいた本の内容がプロポーズの方法だと知るのはまだちょっと先の話――――
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