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【名演技篇】第一章 CEO、覇道不在
0104 嘘の中の真実
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イズルはすでに自分の名下に入った高層マンションに戻った。
フランス窓に身を寄せて、14階下の夜景を凝視しながら、頭を冷やせる。
効率的なビジネスを求める理念の影響か、渡海家は現代的な生活スタイルを好んでいる。古い屋敷や別荘など陳腐な豪族家庭ドラマに連想されるところより、距離を保ちながらも一緒に暮らせる場所を選んだ。
この高層マンションはそのために作られたものだ。
家族それぞれ一階層を私室として有する。それ以外の階層は公共部分。オフィス、食堂、ジム、ゲーム室……など仕事と娯楽に必要なものがほとんど揃っている。
何をする時に、家族に会えるかも知れない。それはかつてのみんなの楽しみの一つだった。
だけど、今はいつどこに行ってももう家族には会えない。イズルはほかの階層に足を運ぶのもやめた。
気持ちの整理ができたら、イズルは重いため息をついた。
「オレの演技が上手いのは分かっているけど……相手が真剣になりすぎるのも問題だ」
自分の上腕を掴んで必死に我慢して、リカのコメントと採点を読み終わった。
嫌悪そうに指二つで青いスマホを挟んで黒いソファに投げた。
昼間の天真爛漫なおぼっちゃま姿はどこにもない。
黒いシャツが半開きで、髪が掻き乱されている。メガネが書類が散らばっているベッドに捨てられた。
「あのとんでもない金額を出した時点でおかしいと思った。あれだけ引こうと合図したのに、青野翼のやつ、気付かなかったとはな……」
イズルは慣れない短い髪をもう一度弄った。
眉の間にできた深い皺が、彼の極端的な不愉快を語っている。
「いいえ、気付かなかったじゃない、わざと無視したんだ」
リカとの対面は、もともと青野翼が監督を務めた演劇だ。自ら引き上げるわけがない。
いまさら文句を言っても無駄だ。
その演劇に参加するのはイズル自身の決断だから。
半年前、青野翼という男は暗黒組織「新登場」の傘下の病院でイズルに「復讐計画」を提案した。それを承諾した時から、もう戻る道がない。
*********
「今のオレは腐っても国際企業神農グループのCEO。お金も権力も持っている。『身を売って命を守る』とはどういうことだ……?」
片足がミイラのように巻かれていなければ、イズルはすでにベッドから飛び上がって拳銃を青野翼の頭に突いた。
青野翼はその勢いを見て、わざと半歩後ずさって、眼鏡の位置を整えた。
メガネは窓からの夕日の光に反射して、彼の表情をうまく隠している。
「『身を売って命を守る』なんて言っていません。『政略結婚』を提案しただけです。CEOの目標は生き延びることですよね。万代家の婿になれば安全です。そうですね、例で説明すれば、亡国の王子様は殺されるけど、姫様なら、新しい国王の親戚や家臣に嫁いで裕福に生き続けられる――それと同じです」
「モグラでも分かるようなことをあえて説明してやる。生き延びるのは復讐のためだ。魔女の婿になって、自分を生贄として献上するためではない」
目線でも殺人できるなら、イズルはすでにできたはず。
青野翼は焦りも怒りもなく、悠々と話を返す。
「CEOは幼い頃から学校をやめたから、論理的な思考と大人のマナーに苦手なのが分かります。それに、今は血が頭に上っていて、脳みそがうまく働かないのが理解できます。この提案の意味をもっと分かりやすく説明するために、まずは『臥薪嘗胆』という物語を語ってあげましょう。昔々……」
「不要だ……その提案の続きを話そう」
イズルは少し冷静になって、青野翼の戯言を断ち切った。
ムカつくのはその提案自体ではなく、あんまりにも軽々しく、しかも愉快しそうに提案した青野翼の態度だった。
今の様子だと、抗議しても彼はその態度を変えるつもりがなさそう。なら、怒っても気力の無駄使いだけだ。
イズルの不機嫌を理解したのか、青野翼は軽はずみな態度を少し収めて、資料をイズルに渡して真面目に話を続けた。
「話に戻りましょう。この女子は、万代家七代目の長女です」
「世界の秩序を破壊しようとしているけど、万代家は家族内部の安定を何よりも重視しています。ピラミッドの頂点に立つ人たちの子孫が家族のトップを継げるのは鉄則です。たとえ彼女は特別な能力がなくても、万代家での地位が約束されます」
「あの『超能力家族』か『霊力家族』かの長女なのに、特別な能力がない、それでも家のトップになれるとうこと?」
合理ではない。能力に伴わない地位は不安定なもの、家族の安定につながるはずがないとイズルは思った。
「超能力か霊力か異能力か、呼び方は組織や家族によって違うけど、とにかく、並みの人が持っていない謎の力のことです」
青野翼は簡単に概念を解釈してから話を続けた。
「僕たちの調査によれば、彼女は特別な能力を持っていません。フェンシングの才能があるようですが、並みの人でもできる範囲内のものです。しかし、調査で見つからないと言っても、実際に持っている可能性があるし、現在持っていなくても、未来に持つ可能性もあります。彼女の両親はレベルの高い異能力者、万代家も彼女に大きく期待しているようです」
「でもはっきり言って、彼女に異能力がないこそ、CEOにチャンスがあります。万代家の継承ルールは複雑なもので、簡単にくつ返されません。かつて異能力のない人がトップになった場合、その人の地位を守るために、異能力の高い配偶者がつけられました。CEOも同じ道を辿れば、万代家の上層部に侵入できます」
その説明を聞いても、イズルはやはり納得できない。
「今年二十歳、地位があるけど異能力がない、彼女をターゲットにする者はアリほどいるだろ。オレのような排除に損なった部外者にチャンスがあると思わない」
「一か月前だったら、確かにチャンスがないと思います」
青野翼は鼻で笑った。
「でも今は違います。アリたちから見ればあれはいつでも溶けそうな飴です。そばにいたら、溺死かもしれません」
「何があったのか?」
「万代家の未来に関わる重大な任務を任された彼女は、その任務に失敗しました。そして、彼女の祖父、万代家の第一人――『天童大宇』も病気で倒れました。反対派は大歓喜で、一か月前に彼女の継承権を取り消し、家族から追放する提案を上層部に提出しました。今は、いつ追放の許可が下りてもおかしくない状態です」
「一か月だけで一族の長女を追放まで追い詰めるのは難しい。その反対派とやらはずいぶん前からいろいろ布石したんだろう。彼女の任務の失敗も偶然ではないかもな」
イズルは冷静に状況を分析した。
「まあ、万代家はどんどん外部の有能者を取り込んでいるから、古い継承ルールに不満を持つものが多くなったでしょう。近年、改革の風が吹いているという噂もありました」
醜い水面下の争い。暗黒家族らしい。
イズルは冷笑した。
そんな家族で生まれた長女も可哀そうだけど、同情できない。
自分の家族を殺した暗黒家族の娘だ。
それに、今の彼はほかの人に思いやりを与えられる立場ではない。
あの長女は加害者か被害者かどうでもいい、万代家の内部崩壊につながるなら、その争いの火に焚きを入れるんじゃないか。
「とにかく、彼女と万代家はCEOの『能力』が必要で、CEOは彼女の身分と地位が必要です。いい取引になりそうですね」
青野翼の言葉から期待感が溢れていて、イズルの嫌悪感は更に増した。
「で、お前とお前の組織はどんな漁夫の利を期待している?」
「もう申し上げたでしょう。『わたしたち』の目的は異能世界と一般世界の秩序を守ることです。万代家は神農グループとあんな派手な動きをしなかったら、『わたしたち』も苦労したくありません。CEOに万代家でやってほしいことは二つだけです。一つ、情報の提供;二つ、各派閥の調停者になること」
「言うのは簡単だ。入ったとしてもお前の組織につながっているのがバレたら即処刑されるだろ」
青野翼の気軽さは所属組織の「新登場」に自信がある故か、性格の悪さの故か、どっちにしてもイズルはそれに気にいらない。
実際に危険を冒すのはイズル自身のほうだ。
「即処分はしないと思いますよ。CEOの『能力』は万代家が現段階、いいえ、未来にも必要なものです。バレても、まず降伏を勧められるでしょう」
「……あの『能力』、そんなに重要?」
イズル本人にとって、あの「能力」はあまりにも皮肉なものだ。
「異能世界の資源はアンバランスですから、少なくとも、万代家では珍奇動物扱いです」
「珍奇動物ね……」
イズルは自分をあざ笑った。
「でも、すべは『その能力が使えるもの』、の前提の話です。能力の開発に精一杯手伝いますから、その切り札を手に入れるために、どうか頑張ってください」
フランス窓に身を寄せて、14階下の夜景を凝視しながら、頭を冷やせる。
効率的なビジネスを求める理念の影響か、渡海家は現代的な生活スタイルを好んでいる。古い屋敷や別荘など陳腐な豪族家庭ドラマに連想されるところより、距離を保ちながらも一緒に暮らせる場所を選んだ。
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何をする時に、家族に会えるかも知れない。それはかつてのみんなの楽しみの一つだった。
だけど、今はいつどこに行ってももう家族には会えない。イズルはほかの階層に足を運ぶのもやめた。
気持ちの整理ができたら、イズルは重いため息をついた。
「オレの演技が上手いのは分かっているけど……相手が真剣になりすぎるのも問題だ」
自分の上腕を掴んで必死に我慢して、リカのコメントと採点を読み終わった。
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昼間の天真爛漫なおぼっちゃま姿はどこにもない。
黒いシャツが半開きで、髪が掻き乱されている。メガネが書類が散らばっているベッドに捨てられた。
「あのとんでもない金額を出した時点でおかしいと思った。あれだけ引こうと合図したのに、青野翼のやつ、気付かなかったとはな……」
イズルは慣れない短い髪をもう一度弄った。
眉の間にできた深い皺が、彼の極端的な不愉快を語っている。
「いいえ、気付かなかったじゃない、わざと無視したんだ」
リカとの対面は、もともと青野翼が監督を務めた演劇だ。自ら引き上げるわけがない。
いまさら文句を言っても無駄だ。
その演劇に参加するのはイズル自身の決断だから。
半年前、青野翼という男は暗黒組織「新登場」の傘下の病院でイズルに「復讐計画」を提案した。それを承諾した時から、もう戻る道がない。
*********
「今のオレは腐っても国際企業神農グループのCEO。お金も権力も持っている。『身を売って命を守る』とはどういうことだ……?」
片足がミイラのように巻かれていなければ、イズルはすでにベッドから飛び上がって拳銃を青野翼の頭に突いた。
青野翼はその勢いを見て、わざと半歩後ずさって、眼鏡の位置を整えた。
メガネは窓からの夕日の光に反射して、彼の表情をうまく隠している。
「『身を売って命を守る』なんて言っていません。『政略結婚』を提案しただけです。CEOの目標は生き延びることですよね。万代家の婿になれば安全です。そうですね、例で説明すれば、亡国の王子様は殺されるけど、姫様なら、新しい国王の親戚や家臣に嫁いで裕福に生き続けられる――それと同じです」
「モグラでも分かるようなことをあえて説明してやる。生き延びるのは復讐のためだ。魔女の婿になって、自分を生贄として献上するためではない」
目線でも殺人できるなら、イズルはすでにできたはず。
青野翼は焦りも怒りもなく、悠々と話を返す。
「CEOは幼い頃から学校をやめたから、論理的な思考と大人のマナーに苦手なのが分かります。それに、今は血が頭に上っていて、脳みそがうまく働かないのが理解できます。この提案の意味をもっと分かりやすく説明するために、まずは『臥薪嘗胆』という物語を語ってあげましょう。昔々……」
「不要だ……その提案の続きを話そう」
イズルは少し冷静になって、青野翼の戯言を断ち切った。
ムカつくのはその提案自体ではなく、あんまりにも軽々しく、しかも愉快しそうに提案した青野翼の態度だった。
今の様子だと、抗議しても彼はその態度を変えるつもりがなさそう。なら、怒っても気力の無駄使いだけだ。
イズルの不機嫌を理解したのか、青野翼は軽はずみな態度を少し収めて、資料をイズルに渡して真面目に話を続けた。
「話に戻りましょう。この女子は、万代家七代目の長女です」
「世界の秩序を破壊しようとしているけど、万代家は家族内部の安定を何よりも重視しています。ピラミッドの頂点に立つ人たちの子孫が家族のトップを継げるのは鉄則です。たとえ彼女は特別な能力がなくても、万代家での地位が約束されます」
「あの『超能力家族』か『霊力家族』かの長女なのに、特別な能力がない、それでも家のトップになれるとうこと?」
合理ではない。能力に伴わない地位は不安定なもの、家族の安定につながるはずがないとイズルは思った。
「超能力か霊力か異能力か、呼び方は組織や家族によって違うけど、とにかく、並みの人が持っていない謎の力のことです」
青野翼は簡単に概念を解釈してから話を続けた。
「僕たちの調査によれば、彼女は特別な能力を持っていません。フェンシングの才能があるようですが、並みの人でもできる範囲内のものです。しかし、調査で見つからないと言っても、実際に持っている可能性があるし、現在持っていなくても、未来に持つ可能性もあります。彼女の両親はレベルの高い異能力者、万代家も彼女に大きく期待しているようです」
「でもはっきり言って、彼女に異能力がないこそ、CEOにチャンスがあります。万代家の継承ルールは複雑なもので、簡単にくつ返されません。かつて異能力のない人がトップになった場合、その人の地位を守るために、異能力の高い配偶者がつけられました。CEOも同じ道を辿れば、万代家の上層部に侵入できます」
その説明を聞いても、イズルはやはり納得できない。
「今年二十歳、地位があるけど異能力がない、彼女をターゲットにする者はアリほどいるだろ。オレのような排除に損なった部外者にチャンスがあると思わない」
「一か月前だったら、確かにチャンスがないと思います」
青野翼は鼻で笑った。
「でも今は違います。アリたちから見ればあれはいつでも溶けそうな飴です。そばにいたら、溺死かもしれません」
「何があったのか?」
「万代家の未来に関わる重大な任務を任された彼女は、その任務に失敗しました。そして、彼女の祖父、万代家の第一人――『天童大宇』も病気で倒れました。反対派は大歓喜で、一か月前に彼女の継承権を取り消し、家族から追放する提案を上層部に提出しました。今は、いつ追放の許可が下りてもおかしくない状態です」
「一か月だけで一族の長女を追放まで追い詰めるのは難しい。その反対派とやらはずいぶん前からいろいろ布石したんだろう。彼女の任務の失敗も偶然ではないかもな」
イズルは冷静に状況を分析した。
「まあ、万代家はどんどん外部の有能者を取り込んでいるから、古い継承ルールに不満を持つものが多くなったでしょう。近年、改革の風が吹いているという噂もありました」
醜い水面下の争い。暗黒家族らしい。
イズルは冷笑した。
そんな家族で生まれた長女も可哀そうだけど、同情できない。
自分の家族を殺した暗黒家族の娘だ。
それに、今の彼はほかの人に思いやりを与えられる立場ではない。
あの長女は加害者か被害者かどうでもいい、万代家の内部崩壊につながるなら、その争いの火に焚きを入れるんじゃないか。
「とにかく、彼女と万代家はCEOの『能力』が必要で、CEOは彼女の身分と地位が必要です。いい取引になりそうですね」
青野翼の言葉から期待感が溢れていて、イズルの嫌悪感は更に増した。
「で、お前とお前の組織はどんな漁夫の利を期待している?」
「もう申し上げたでしょう。『わたしたち』の目的は異能世界と一般世界の秩序を守ることです。万代家は神農グループとあんな派手な動きをしなかったら、『わたしたち』も苦労したくありません。CEOに万代家でやってほしいことは二つだけです。一つ、情報の提供;二つ、各派閥の調停者になること」
「言うのは簡単だ。入ったとしてもお前の組織につながっているのがバレたら即処刑されるだろ」
青野翼の気軽さは所属組織の「新登場」に自信がある故か、性格の悪さの故か、どっちにしてもイズルはそれに気にいらない。
実際に危険を冒すのはイズル自身のほうだ。
「即処分はしないと思いますよ。CEOの『能力』は万代家が現段階、いいえ、未来にも必要なものです。バレても、まず降伏を勧められるでしょう」
「……あの『能力』、そんなに重要?」
イズル本人にとって、あの「能力」はあまりにも皮肉なものだ。
「異能世界の資源はアンバランスですから、少なくとも、万代家では珍奇動物扱いです」
「珍奇動物ね……」
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