遠矢は小悪魔♡ 同性♂の同級生とラブラブのホモセックスする仲になってしまった!!

クートフ

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Part 3. 遠矢を探して

バルボアの紹介状

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 良平は、遠矢を見かけた路地に数日張り込むことにした。
 四日ほど張り込んだが、あれから彼らを見る事はなかった。
 さすがに、良平を警戒してしばらく現れないかもしれない。
 良平は諦めて踵をかえそうとすると、視界の隅に人影が横切った。
 いた!
 路地の向こうに、遠矢がやはり男連れで歩いている。

「遠……」

 良平は言葉をぐっと飲み込むと、静かに後を尾けていった。
 彼らは繁華街から離れ、人通りの少ない方に歩いて行く。やがて、小さなビルに入っていった。
 入り口こそ派手な装飾がしてあるが、店名などは出ていない。
 そして、黒服の男が入り口に立っている。
 良平は意を決して入り口に歩み寄った。
 案の定、黒服の男が立ち塞がった。

「お客様、ご紹介状はお持ちでしょうか」

 受付の男は慇懃に言ったが、目は笑っていない。

「知り合いに訊いたんですが……」

 良平は言った。

「申し訳ございません。当店は会員制となっておりまして、会員様のご紹介がなければご利用できなくなっております。失礼ですが、紹介状をお持ちになってまたいらして下さい」

 男はギロリ、と良平を睨んだ。さっさと失せろ、という雰囲気だ。

 良平は頷くと、その場を離れた。
 建物の裏手に回ってみたが、やはり見張りがいる。

『さすがに厳重だな……』

 良平はその日は諦めて引き揚げた。
 紹介状……といっても知り合いのツテもない。
 あとはどうすればいいだろう。
 良平は、しばらく店に張り込むことにした。
 時折、男の一人が周囲を巡回をしている。
 良平は慌てて場所を移動した、
 遠巻きにして見ていると、男は良平のいた辺りをチェックしている。
 見つかったのかと思ったが、外から店を見る時、その当たりは一番観察しやすいポイントなのだと気づいた。
 仕方ない、見にくいが、離れた場所から双眼鏡で見る事にした。
 チンピラだけかと思いきや、割とスーツ姿の男性や女性もいる。
 何日か見ていると、入り口で押し問答をしている男がいた。
 良平は、男に見覚えがあるのを気づいた。

『あれは……遠矢の手がかりを教えてくれたおじさん? たしか秋山とか……』

 良平は双眼鏡をのぞき込んだ。
 秋山はあの時のよれよれの普段着ではなく、それなりの背広姿だった。
 男は秋山に何か説教じみた事を言っている。秋山はペコペコと頭を下げると。
 男は吐息をつくと、秋山を通した。

『ここもツケがたまってるのかな……』

 しばらく見ていると、秋山は女性同伴で出てきた。
 いや、あれは……男?
 良平は秋山を追いかけた。
 秋山は近くのラブホテルに入って行った。

『交渉材料になるかもしれない』

 良平は良心の呵責を覚えつつも、その様子をスマホで撮影した。
 きっかり二時間。
 秋山と連れの女性(と言った方がいいのだろう)は出てきた。出口で軽くキスをして別れる。
 上機嫌の秋山が歩いて行くのを、良平は尾行した。

『何をやってるんだろうなあ俺は……あ』

 機嫌のよかった秋山の足取りは、次第に重くなっていく。
 秋山は、一駅と歩かない先のマンションに入っていった。
 良平はマンションを見上げた。
 単身者向けのマンションではない。彼は家族持ちなんだろうか。家賃もそれなりに高そうだ。
 良平は首を傾げたが、その日は出てこないだろうと思い、その日は引き揚げた。
 その日からしばらく夜にマンションを張っていると、数日後、疲れた顔をした秋山が帰ってくるのを見かけた。
 良平は隠れていた路地を出ると、秋山に歩み寄った。

「今晩は。秋山さん」

 秋山は訝しげに良平を見ると見るとギョッとした。

「お前薫んとこの……なんでこんなとこに」
「俺を覚えてらっしゃいますか?」
「ああ、覚えてるよ」
「折り入って、お願いがあるんですが。バルボアの紹介状を書いていただけないでしょうか?」
「はあ!? 無理無理無理! 客じゃない奴を紹介したら、俺の信用もなくなっちまうよ!」
「お願いします! 決してご迷惑はおかけしませんから!」

 良平は大きく頭を下げた。

「やめろってば!」

 秋山は周囲の目を気にしてうろたえた。

「なりふり構ってられないんです、こっちは!」
「ああもう……」

 秋山は頭を振った。

「書くだけは書いてもいいが、俺の紹介状じゃ元々あまり信用ねえぞ?」

『やはりあそこもツケがたまってるんだろうか』

「秋山さん……こんなところにお住まいなら、お金はありそうですが……どうしてツケがたまってるんです?」
「俺は小遣い生活者なんだよ! たださえ睨まれてるのに、この上こんなのカミさんにバレたらどうなるか……」
「奥さんですか……秋山さん、そっちの趣味ではないんですか?」
「それはそれ、これはこれだよ! だいたい、ここまで入り込む気はなかったんだ。結婚してストレス貯め込まなきゃな!」
「どうして結婚したんです」
「大人になるとな、事情が色々よ。お前もそのうちわかるさ」

 秋山は吐息をついた。
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