遠矢は小悪魔♡ 同性♂の同級生とラブラブのホモセックスする仲になってしまった!!

クートフ

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Part 3. 遠矢を探して

サバト※

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 良平は、バルボアの玄関に再び立った。
 懐から、秋山からもらった紹介状を取り出す。
 名前は秋山ではない。檜山となっている。偽名なんだろうか。
 そういえば、マンションの郵便受けにも秋山という名前はなかった。
 秋山という名前の方が、偽名なのかもしれない。
 良平は玄関の男に紹介状を渡した。

「檜山さんの紹介で来ました」

 檜山、という名前を聞いて男は一瞬渋い顔をしたが、すぐに無表情に戻って、良平をエントランスのテーブルに通した。
 良平の前に規約書を広げる。

「こちらに目をお通しください。住所と連絡先、あと署名をお願いします」

 良平は規約書に目を通した。
 お約束の個人情報の扱いについて、秘密を秘匿する義務、事故があった場合の責任は利用者にあることについて等など……。
 しかし、思い煩っても仕方ない。良平は少し考えてから、本名を記入した。
 入会金は安くはないが、秋山に言われた額を持参していた。
 お金と引き替えに、領収証を渡される。
 受取人は、飲食店になっていた。これがここの表の顔なのだろう。
 良平は中に通された。

 薄暗い室内に、派手な音楽とミラーボールの照明が響く。
 センターステージでは男とも女ともつかない人物がポールダンスを繰り広げ、
ソファでは男女がグラスを酌み交わし、ある者は談笑し、ある者は絡み合ってキスをしている。
 あるいは、ステージ脇の大きなフラッドベッドで幾組みものカップル、あるいは複数人が「おっぱじめている」。
 良平は『大丈夫なのかこれ……』と思いつつ、フラットベッドから目を逸らした。
 秋山のように「お持ち帰り」する客ばかりではないらしい。
 良平にとっては、初めての「そういう店」なので、これが標準なのかどうかは分からなかった。

「あ~ら、かわいいお客さんね。新人さん?」
「良平の隣に女性が座った」
「どうも……」

 胸があるところをみると、この人は女性だろうか。
 良平の視線が胸の谷間に落ちていと、女性は嬉しそうに笑った

「若いわねえ。ね、ね、フリー? お目当ての人いる?」
「あ、あの……レイって人は、いるでしょうか」

 女性はあからさまに渋い顔をした。

「あなたもあのコ? そりゃ、新人さんは人気になるもんだけど、あのコはほんとモテるわよねえ……」
「いるんですか?」
「いるじゃないさっきから」

 女性は、ベッドの上に指を指した。
 おそるおそるそっちを見ると、裸同然の遠矢が、複数の男に絡みつかれていた。
小さい腰ミノに、あってなきがごとしの半透明の布。

「遠矢……」

 良平の脳裏に、彼との思い出が去来した。
 前後ろの机で一緒に談笑した風景。
 一緒に勉強していた風景。
 良平ができずに閉口していた風景。
 キスをした風景。
 教室を飛び出していった風景。
 良平の腕の中で悶える風景。
 全てが良平の中でついさっきのこのように思える。
 その遠矢が、背中の男に後ろを向かせてキスをしたかと思うと、前の男の股間をしゃぶらされ、アヌスを弄られて呻いていた。悦びに顔を歪ませている。
 良平の脳裏には、声を抑えていて声を出せよ、と言われた瞬間に顔を歪ませる光景が浮かぶ。良平の腕の中で、背中を仰け反らせ、かわいらしく呻いていた風景。

「ンアハァッ! ウェヘ、アハッ! アハッ!」

 その遠矢がだらしなく口を開け、品のない声を上げていた。

『でも……綺麗だ……』

 どんなに汚れていても、良平にはそのように思えた。

『あれは……?』

 遠矢の股間に、見覚えのないアザのようなものが見えた。

「結局、ここじゃあああいうのが受けるってことよね。取っちまうんじゃじゃかったわ。客がつきやしない」

「え?」と良平は彼女を見る。

「あなたは……?」
「男よ。元、ね。ま、こんなあたしでも細々と固定客はいるから、まだここにいられるんだけどね」

 彼……彼女か。彼女は、良平の肩に顎を乗せて甘く囁いた。

「ね、あたしとしない? サービスするからさ」
「すみません……」

 良平はうつむいた。女性ははー、と息をつく。

「ま、そうだろうけどさ」
「あいつ、あんなアザなかったのに……」
「ああ、これのこと?」

 女性はスカートをめくってみせた。股間の脇に、【BL】という焼き印の跡がみえた。
 良平はショックを受けて彼女の顔を見る。

「ま、悪趣味よね。でも手術代とかメンテ費とかも出して貰ってるからねえ。割と待遇いい方なのよ、ここは。ま、それはいいけど、彼女行っちゃうわよ」

 良平がベッドを見上げると、遠矢は絡みつかれていた男の一人と硬く抱き合って熱烈なキスをしていた。
 やがて、手を引かれて大部屋から出ていく。

「どこへ……?」
「裏に個室があるのよ。見られてるのがいいって人もいれば、二人っきりで燃えたいって人もいる。外に連れ出してもいいしね。いろいろよ……」
「どうも!」

 良平は遠矢を追って廊下に飛び出した。
 廊下には、申し訳程度に仕切られた個室が並んでいた。
 あちこちから、ヴォォォ、という吠え声やアン!アン!アン!という嬌声が聞こえる。

「ンァ、ア、ア」

 その中から、良平は知ってる声を探り当てることができた。
 あのころ、散々訊いた声だ。

「ンアアアアアッ! ンガッ! ンアアアッ!」

 それが、獣のような吠え声に変わる。
 良平は部屋に飛び込んで客から引き剥がしたくなった。

「アアッ! イイッ! もっと! もっとかき回してぇ!!」

 良平はしゃがみ込んでしまった。
 個室の横に座り込んで、良平は手で耳を覆う。
 それでも、遠矢の声は良平の耳に入り続けた。

「ンアッ! イアアッ! はぁぁぁぁぁんっ!!」
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