妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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障害編

28話【hot spring travel】新條 浩平:混浴(新條編)①

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 大橋と、ドキドキしながら混浴に行ってみたら、楓さんがいた。体にタオルを巻いて、笑顔で手を振ってる。藍原先生は……いないみたいだ。でも。
 ……やばい、楓さんから目が離せない。別に、下心とかそんなのは全然ないけど、思った以上に、なんというか……タオルを巻いた女性って、エロいんだな。胸はちゃんと隠れてるし、楓さんはデカパイじゃないから谷間だって別に見えてない。なのに、なんでだろう? 首筋から肩にかけて、丸出しなのが……そそるのか? それとも、あのタオル一枚のすぐ下には裸が隠れてると思うから、ドキドキするのか……?

「楓さん、そんなにすねないでよ。俺さ、楓さんのこと、体も中身も、どっちも大好きなんだからさ……」

 大橋が、下心丸出しで楓さんに近づいて、後ろから抱きしめた。ちゃぷ、と水音がして、楓さんが体勢を崩す。温泉の中で大橋の膝の上にしりもちをついた楓さん。その両足が跳ね上がって、足先がちょこっとだけ水面に顔を出す。

「!」

 ぎょっとした。思わず目が行ったのは、足先じゃなくて、その奥だ。タオルがミニスカートのように足の付け根ぎりぎりまでを隠していて、でもしりもちをついたおかげで、その奥が――股間が、見えそうになってる。いや、本当は見えてるのかもしれない。でも、水面がゆらゆらと揺れてるし、この暗さだし、全然見えない。それがまた、俺の頭の中のいろいろな部分を掻き立てて、不本意ながらもチンコが反応する。
 ヤバい。藍原先生に会いたくて混浴に来たのに、楓さんに勃起しちゃうなんて。このままじゃ、脳内浮気しかねないぞ、俺!

「あ、あのさ、本当にここで、なんか始めちゃうわけ?」

 勘弁してくれ! さすがにこの状況で、生セックスとか見せつけられたら、俺のチンコが黙っちゃいないぞ。

「あっ、あたしはそんな趣味ないからっ! 大橋がヤリたがりなだけ――あんっ!」

 突然楓さんが、きゅっと体をくの字に曲げて悩まし気な声を出した。ちゃぷん、とまた楓さんの足元から水音がして、揺れる水面の下に、大橋の手がしっかり楓さんの股間に埋まってるのを見てしまった。
 ヤバい。これはまじで、AVとかより数倍、ヤバい。しかもなんだ、この罪悪感は。好きで見てるわけじゃないのに、楓さんへの罪悪感やら、藍原先生への罪悪感やら……。

「あー、えっと、俺はいないほうがいいみたいだね……」

 見たい。すげー見たいけど、これは見ちゃダメなやつだ!
 これ以上俺の体が藍原先生を裏切らないように、すごすごと自分の股間を押さえながら後ずさりする。俺のチンコはもうタオルの上からでも形がわかるくらい勃起しちゃって、引き返そうにもこのままじゃお湯の外にも出られない。とりあえず大橋たちから遠ざかって、俺の股間がおとなしくなるのを待つしかない……と思ったのに。

 静かだからほかに人はいないと思ったら、大橋たちの死角になる混浴風呂の一角に、ひとりだけ女性がいた。髪の毛を上のほうでまとめて、首まで浸かって……なんだか、泳いでるみたいだぞ? 露天風呂で泳ぐとか、子供じゃあるまいし。
 その女性が振り返って、びっくりした。

「藍原先生! 先生も、こっちに来てたんですね」
「ひゃああっ!? 新條くん、どうしてこっちに来たの!?」

 藍原先生は大げさなくらい驚いて、顎までお湯に浸かった。

「いや、それはその、あっちで……大橋と楓さんが、何やらいい雰囲気になったようで……」

 もぞもぞと説明すると、藍原先生は困ったように天を仰いだ。

「うそでしょ……楓ちゃん、ふたりを足止めしてくれるっていってたのに」
「え? 大橋はともかく、俺はいいじゃないですか……」

 そりゃあ、まだ先生とお風呂とか一緒に入ったことはないけどさ、一応、裸は見た仲だよ? 先生のおっぱいだってアソコだって、もう知ってるんだから、今さら恥ずかしがることないじゃないか。でも、先生は泣きそうな顔になって小さな声で訴えた。

「違うの……タオルが、なくなっちゃって……」
「え?」
「だから……巻いてたタオルが流れちゃって……どこにあるのかわからないの……必死で探してるんだけど……」
「流れたって……ここで?」
「そう。混浴なのに全裸で入ってるなんて、もう恥ずかしすぎて危険すぎて、誰にも見せられない!」
「え……先生、今、全裸なの……?」

 思わず生唾を飲み込む。いわれてみれば、先生の浸かっている水面の下……楓さんみたいな、白いタオルが見えない。かといっておっぱいが見えるわけでもなくて、そこは夜だしお湯が揺れてるしで、やっぱり絶妙なくらいに俺をイライラムラムラさせてくれるわけだけど。

「……先生」

 そっと、縮こまってる先生に近づく。

「ねえ、ここには俺たちしかいないからさ。タオルなしでも、いいんじゃない……?」
「そっ、そういうわけには……ッ」

 じりじりと距離を詰めると……見えた。少しだけ。水面下すれすれで、ぎゅっと両腕を寄せて胸を隠そうとする先生の、あまりにも強調された谷間が……! こんな谷間、さっきの楓さんにはなかったぞ!? あ、いや、楓さんは置いといて。やっぱり藍原先生の胸は、でかい。どうしてだろう、生のおっぱいを拝んだこともあるのに、こんな、谷間だけしか見えてない状態で、興奮しちゃうなんて。谷間オンリーって、こんなにエロいもんだったか? やっぱりあれか、温泉マジックか? ……ああヤバい、股間を落ち着けに来たのに、ますます俺のムスコは元気なっていく……。

「……先生。俺、今、ムラムラしてヤバいっす」

 もう自分を抑える自信がなくて、半ば開き直って宣言。俺、今、モーレツに、胸揉みたい。手を伸ばすと、先生はあからさまにうろたえて後ずさった。

「ひえっ!? ちょ、ダメよ、タオル見つけないとッ、あたしここから帰れなくなっちゃう……っ」

 逃げる先生を追うようにずいずいと足を進めると――ん? 何か、足に絡みついたような。

「……先生。タオル、ありましたよ」

 浮いてるんじゃなくて、お湯の中をゆらゆらと彷徨ってたんだな。……失敗した、気づかないふりしとけばよかった……。でももう遅い。先生は心底ほっとした顔でタオルに手を伸ばした。そこで、ちょっと意地悪な作戦を思いつく。

「……ダメ! 先生、俺が巻いてあげる」
「ええ!?」
「それくらいいいでしょ。ほら、誰も見てないし。ちょっと動かないでね?」

 渋々大人しくなった先生の背後に回り、タオルを先生の前に回して――そのままぐいっと、タオルの両端を引っ張る。

「ひゃあ!?」

 先生の体はタオルに押されて背後の俺に倒れこんだ。……へへ、さっきの大橋を見て思いついた作戦。これで先生も、俺の膝の上だ。
 すとん、と俺にもたれるように腰かけた先生のお尻が、俺の勃起したチンコの上に乗っかった。

「ひゃあんッ」

 びくっと先生の下半身が小さく跳ねた。先生の反応が思ったより大きくて、その声が予想以上に色っぽくて、俺のボルテージはガバ上がりだ。そのまま先生のお腹に手を回して、俺の膝の上に固定。俺のチンコはタオル越しに、先生の股の間にハマった。

「あんッ、ちょっと、し、新條くん……ッ」

 じたばたと暴れながら先生が俺にほうを振り返る。間近で見たその顔は、夜でもわかるくらいうっすらと赤くなり、きゅっと寄せられた眉は、嫌がってるんじゃなくて、快感を我慢してるものだった。……先生、わかりやすい。うっかり感じちゃった顔だ。それで、キモチよくなるのを我慢しなきゃ、って葛藤してる顔。そんな顔見せられたら、もう完全にスイッチ入るだろ……。
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