274 / 341
解像度
しおりを挟む
テレビや液晶画面には解像度という物が存在する。特定の色を持つ光源で画像を表示するので、それは有限の数値を持つ。しかし実際の万物にはそんなものは存在しない。いや、実際には細分化して行けば分子や原子という所にいきつくので、そこを解像度という事もできるかもしれない。しかしそれは我々には感知できるレベルではないので、はっきり言って現実の生活にはなんら影響を及ぼさない。
というか人間が視認できる解像度にも限界がある。最近流行りの4Kという奴は、理屈では従来のハイビジョンと、画面に近づかない限りは見分けがつかないという人もいる。実際に見た人は違うという人も多くて不思議な話ではある。その話はひとまず置いておいて、やはり人間の視神経もセンサーが感知したものを電気信号に変換しているので、限界の解像度というものは存在する。
そこでひとつ疑問なのは、夢の解像度だ。明晰夢と呼ばれるような、自分でそれが夢だと意識している場合を除き、夢の中では自分は現実世界の中にいると錯覚している。その時に見えているものの解像度というのは、現実世界で体験しているそれと同等なのだろうか? 夢の中で見る風景は、起きている時に実体験したものの記憶を元に構成されているとすれば、その解像度も記憶に依存するのだろうか?
現実に見えているものを、情報化する解像度には限度があると書いたが、まずは近づいて更に細かいところまで観察したり、光学的に拡大したり、更には電子顕微鏡などで見れば、情報としてインプットできる解像度はどんどん上がって行く。しかしその実体験が伴ってなければ、夢の中でそれと同じ事をしても、ディティールは決して見えてこないだろう。
なぜそんな事を考えるかと言えば、シミュレーション仮説という物のせいだ。もしこの世界がバーチャルだとすると、一体どのレベルまで細かい部分がシミュレーションなんだろうか? 電子顕微鏡で見るくらいのレベルまでを事細かに計算していたら、物凄い計算リソースが必要になる。いくら科学が進んだとしてもそんな事は不可能にすら感じられる。しかし人間が五感から受け取れるレベルの解像度であれば、実写と見分けがつかない最近のAI生成動画を見ていると、案外実現は近いのかもしれないなとも感じる。
人間は宇宙の一部なのかもしれないが、その全体を感じ取れるかというとなかなか難しそうだ。物凄い高名な宗教家であれば、その境地に達する人がいるかもしれないが、少なくとも自分には無理そうだ。だから世界を知って繋がる事は自分の五感を通してしかできない。そうしてそこには解像度がある。情報は有限なのだ。世界はもしかしたら無限に近いのかもしれないが、自分が関われる部分は極めて有限なのだ。それは自分にとっての世界が有限だという事に等しい。
創作という物はおもしろい。無かったところに存在を与えるのだ。絵空事とも言われるが、絵空事は脳内で描かれた時にそれが情報として存在を得てしまう。有限であるはずの世界の情報に、人間の意思で付け加える事が出来るのだ。これは言い換えれば世界を作って行くという行為にも等しい。そうしてそその情報は他者に伝える事ができれば、記録として残す事もできる。
何かここに世界の秘密が隠されている様な予感がしてならない。しかし多分自分が死という物を迎える前にその秘密を知る事は無いだろう。ただ一瞬だけ死の瞬間に少しだけ見えるような気もしていて、そこは結構楽しみだったりする。
※でも自殺は駄目ですよ。どうせいつかは死ぬのだから、そこまではこの世界の仕組みの中で考えて行きましょう。
というか人間が視認できる解像度にも限界がある。最近流行りの4Kという奴は、理屈では従来のハイビジョンと、画面に近づかない限りは見分けがつかないという人もいる。実際に見た人は違うという人も多くて不思議な話ではある。その話はひとまず置いておいて、やはり人間の視神経もセンサーが感知したものを電気信号に変換しているので、限界の解像度というものは存在する。
そこでひとつ疑問なのは、夢の解像度だ。明晰夢と呼ばれるような、自分でそれが夢だと意識している場合を除き、夢の中では自分は現実世界の中にいると錯覚している。その時に見えているものの解像度というのは、現実世界で体験しているそれと同等なのだろうか? 夢の中で見る風景は、起きている時に実体験したものの記憶を元に構成されているとすれば、その解像度も記憶に依存するのだろうか?
現実に見えているものを、情報化する解像度には限度があると書いたが、まずは近づいて更に細かいところまで観察したり、光学的に拡大したり、更には電子顕微鏡などで見れば、情報としてインプットできる解像度はどんどん上がって行く。しかしその実体験が伴ってなければ、夢の中でそれと同じ事をしても、ディティールは決して見えてこないだろう。
なぜそんな事を考えるかと言えば、シミュレーション仮説という物のせいだ。もしこの世界がバーチャルだとすると、一体どのレベルまで細かい部分がシミュレーションなんだろうか? 電子顕微鏡で見るくらいのレベルまでを事細かに計算していたら、物凄い計算リソースが必要になる。いくら科学が進んだとしてもそんな事は不可能にすら感じられる。しかし人間が五感から受け取れるレベルの解像度であれば、実写と見分けがつかない最近のAI生成動画を見ていると、案外実現は近いのかもしれないなとも感じる。
人間は宇宙の一部なのかもしれないが、その全体を感じ取れるかというとなかなか難しそうだ。物凄い高名な宗教家であれば、その境地に達する人がいるかもしれないが、少なくとも自分には無理そうだ。だから世界を知って繋がる事は自分の五感を通してしかできない。そうしてそこには解像度がある。情報は有限なのだ。世界はもしかしたら無限に近いのかもしれないが、自分が関われる部分は極めて有限なのだ。それは自分にとっての世界が有限だという事に等しい。
創作という物はおもしろい。無かったところに存在を与えるのだ。絵空事とも言われるが、絵空事は脳内で描かれた時にそれが情報として存在を得てしまう。有限であるはずの世界の情報に、人間の意思で付け加える事が出来るのだ。これは言い換えれば世界を作って行くという行為にも等しい。そうしてそその情報は他者に伝える事ができれば、記録として残す事もできる。
何かここに世界の秘密が隠されている様な予感がしてならない。しかし多分自分が死という物を迎える前にその秘密を知る事は無いだろう。ただ一瞬だけ死の瞬間に少しだけ見えるような気もしていて、そこは結構楽しみだったりする。
※でも自殺は駄目ですよ。どうせいつかは死ぬのだから、そこまではこの世界の仕組みの中で考えて行きましょう。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる