道楽草

十三岡繁

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転換点

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 ここ何十年かを振り返って、ネットに常時接続したりスマホが普及したりと、それなりに大きく変わったことはあったものの、社会も自分も本質的にはのらりくらりとやってきたような気がします。

 細かい話は置いておいて、同じような物を食べて同じように布団で寝て、ネットも見ますがテレビも見てラジオも聞いて、本を読めば漫画も読みます。雑誌を読む機会は減りました。 
 いまだにアニメならファーストガンダムやマクロスを見れば面白いと思いますし、作画は酷いなと思いまながらも、本質的なところは変わっていないような気がします。

 ただあと数年のうちに、世界はとてつもなく大きな転換点に差し掛かるような予感がしています。頭でそう予想するというよりは、肌で感じるというかそういう感覚です。この感覚の元はなんだろうと考えると、思い当たるところの筆頭はAI技術でしょうね。最初世間でAIが騒がれ出したころには、大した話じゃないだろうというように受け取っていました。しかしそろそろ人間の脳を超える日が近そうです。そうしてそこから自己進化を始めたりすると、もうどうにも手に負えなくなりそうな気がします。

 その手の業界では現在の開発スピードをダウンさせてでも、安全対策を研究すべきだなんて声も上がっているようですが、経済至上主義になってしまった今の社会では難しいでしょう。行きつくところがユートピアなのかディストピアなのかは懸念はありますが、私は基本的に楽観主義者なのでワクワクが勝ってます。

 だから人類を超えたAIが誕生して、大きく世界が転換するのは根拠もなくいい方向だと感じています。この文明があとどれくらい続くのかは分かりませんが、もし1000年後くらいの博物館の展示を見た時、ここ数年ぐらいが人類の歴史の転換点だったなんて事になりそうな、そんな予感がしてなりません。
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