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番外編~箱庭の姫君と闇の公主と光の王~
閑話休題~王女様の悩み事相談室。
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「王の姫」
クレーフェ公爵から、聞き出せる限りの情報を得て、退室させた直後。
蒼銀の髪の美青年に呼びかけられて、エルウィージュは少し疑問を持った。人見知りな先代神竜王陛下は、アレクシア以外の人間には怯える。エルウィージュをはじめとする一部の人間には慣れてくれてはいるが、積極的に関わろうとはしない。
「はい、神竜王陛下。如何なさいました?」
「少し……話がある。二人きりで」
天地が引っくり返ったかと思った。
「わたくしに、ですか? アリーではなく?」
「そう。そなたに。アレクシアには、話せない」
「…………」
はっきり「話せない」と言われたアレクシアが、ずーんと落ち込んだ。エルウィージュは、親友の機嫌を取るべきか、それとも「前例のない」神竜王の頼みを聞くべきかを少し悩んで――後者を取った。
アレクシアを最優先するのが彼女の常だが、何となく、今回は神竜王の願いを聞いた方がいいと直感したのだ。
「わかりました。では、こちらへ。わたくしの寝室ですけれど」
「防音を紡いでもいいか?」
「ええ、構いませんわ」
アトゥールが微妙な顔になっている。それはそうだろう、私室ならともかく寝室には、婚約者たる彼すら通したことはない。兄は論外である。
「アリー。陛下を少しだけお借りするわ。……ね、拗ねないで?」
少し首を傾げてねだると、アレクシアは陥落する。彼女がエルウィージュと神竜王のこの角度からの「おねだり」に弱いことは、実地で確認済だ。
「……拗ねてないもの」
「殿下。アリーの相手をお願い致しますわ」
「……わかりました。さあ、アレクシア。振られた者同士、傷を抉り合いましょう」
「そこは慰め合うところだと思います、アトゥール殿下」
アトゥールの軽口に突っ込んでいるので、アレクシアも心から拗ねているわけでも、まして妬いているわけでもないとわかる。そのことにほっと安心して――ほんの少しでも、彼女には嫌われたくないのだ――エルウィージュは、神竜王を寝室に伴った。
「……アレクシアに、嘘をついてしまったかもしれなくて」
「嘘を?」
寝室だが、椅子はある。さすがに寝台に彼を座らせるわけにはいかないので、椅子を勧め、自分が寝台に腰を下ろしたエルウィージュは、薄い水色の瞳を瞬かせた。
「そう。嘘を。……そんなつもりはなかったのだが」
「陛下。最初からお話しして下さいな。結果だけを言われても、わたくし、何も答えられませんわ」
「……アレクシアに、前世の恋人だから、今世でも恋するなどおかしいと言った。アレクシアが、私はデュランドの転生だから、女神に恋すると思い込んでいたから、私が好きなのはアレクシアで、女神ではないと言いたくて」
「ええ。覚えていますわ」
「……けれど、アレクシアは女神の……ミレジーヌの魂を持っていた。それならば、アレクシアが言っていた「ローランは女神に恋する」という状況になっている」
俯いて、落ち込んでいる姿は、神竜の王だった者とは思えないほど、頼りない。母性というものを知らないエルウィージュでさえ、庇護心をくすぐられるのだから、アレクシアなら悶絶しているだろう。
「アレクシアに、嘘などつきたくないのに。アレクシアは、私に誠心と敬意をくれて、恋まで教えてくれたのに、私はアレクシアを偽った」
「……ねえ、神竜王陛下。わたくし、アリーが一番大切ですの」
「知っている。だからそなたに話した。私の偽りに、アレクシアが傷つかない方法はあるか?」
顔を上げて、真っ直ぐにエルウィージュを見つめる瞳は、真摯な光がある。傷つけたくないと、互いにそう願い合っている二人は、周りから見ていると、とても危なっかしい。
「傷つけてしまえばよろしいのですよ」
「え」
「その傷すら、あの子は乗り越えます。陛下。あの子は、あなた様の為に、あなた様が幸せになる為に、自分の世界を捨てたことすら後悔していません。そのアリーが、今更、あなた様の勘違いを、怒ることはありません」
「……怒らない? 傷ついたりもしない? ……アレクシアは強いし優しいから、私を許してはくれるだろう。だが、私はアレクシアを傷つけたくは……」
「陛下は、アリーが傷ついたら、ご自分も傷つかれる。それが恐ろしくていらっしゃる?」
「私の傷は構わない。アレクシアを傷つけたくない」
「でしたら、陛下。傷つけ合うことを恐れてはいけません。躊躇うのは構いませんが。――あなた様も、あの子も、わたくしにとっては金剛石のよう。その触れ合いは、傷つけ合うのではなく、互いを磨くもの」
エルウィージュにとっての「一番」は、アレクシアだ。ヤンデレと言われようと、アレクシア曰くの「百合はちょっと……」であろうと、この気持ちは変わらない。
けれど、この神竜王も愛しいと思っている。アレクシアが愛してやまない神竜王。彼もアレクシアを愛しているのだから、エルウィージュが大切に思わないはずはない。
「その時真実だったことが、後に偽りになることもありましょう。逆も然り、ですわ。少なくとも、あなた様は、アリーを偽るおつもりはなかった。あの時の、心からの想いを言葉になさっただけ」
「……偽ったことには、ならない?」
「あれが偽りになると言うなら、陛下。誰も、愛しい相手に幸せな未来を約束できなくなりましょう?」
エルウィージュの言葉に、神竜王は再び俯いた。
「陛下。アリーに影響されてしまわれた? 間違うことは、恐れることではありません。まして、罪ではありませんのよ?」
「……あ」
アレクシアは、「間違う」ことを極端に恐れていた。それは、彼女の選択肢次第で展開が変わる「げーむ」とやらを体験しているせいだと、エルウィージュは推察している。その「げーむ」とやらは、選択肢を間違うと、「戻れない」からだ。現実は違う。少しくらい間違ったところで、修正はできる。
「アリーも、陛下も。相手を傷つけたくないのはわかりますけれど……アリーはともかく、陛下は殿方。少し、臆病でいらっしゃる」
アレクシアが臆病なのは構わない。神竜王か、エルウィージュが守ればいいだけだ。けれど守るべき立場の神竜王が臆病なのは、よろしくない。アレクシアに甘い自覚はあるが、それの何が悪い。この神竜王とて、最優先はアレクシアなのだから、問題はない。
「……私は、もう少し……強くなってもいいのか?」
「お強くなれますの? 魔力のことではありませんわよ?」
「気持ちの持ち方なのだと言うなら、……アレクシアを守る為なら、嫌われない為なら、強くなる」
「それはよろしいことですわ」
「……でも、王の姫。アレクシアは、臆病な私を好いている。強くなって、嫌われたらどうしよう……」
「……そこは……」
初めて、エルウィージュは言葉に詰まった。まさか、この神竜王がそんなことに気づいているとは思わなかった。
「亜界にいる時のように振る舞ったら、たぶん嫌われる……」
「どのようにお過ごしでしたの」
「……少し、我儘だった」
「あなた様の我儘は、アリーは喜びますわ」
「……少し、尊大だった」
「王であられたのですし、威厳というものは大切ですわね」
「……本当は、人は怖いし嫌だけれど、私がその気になれば滅せられる程度の存在だから、怖がる必要はないことは知っている」
「それは伏せておかれませ」
真顔で言ったエルウィージュに、神竜王も頷いた。
「やはり、伏せておくべきか」
「ええ。まだ、あの子はあなた様を「可愛くて格好いいから好き」です。先に「可愛い」です。「格好良くて、時々可愛くて好き」になるまで、時間をかけられませ」
「うん。……でも、王の姫」
指をくるくるさせながら、視線を落とした神竜王は、エルウィージュに呼びかけた。
「はい」
「私は、人を怖がる必要はないと知っている。まだ実行できないけれど。でも、そなたは怖いと思っている」
「あら」
「少なくとも、そなたが男であれば……アレクシアは」
「いけません、陛下。アリーの気持ちを疑うようなことをおっしゃるなら、本当に、わたくしのものにしますわよ?」
「うん。やはりそなたは怖い」
「わたくしも、あなた様は怖いですわ。アリーを変えてしまえる御方ですから」
微笑み合って、二人は寝室を出ることにした。お互い、この相手だけは敵にしたくないと思いながら。
クレーフェ公爵から、聞き出せる限りの情報を得て、退室させた直後。
蒼銀の髪の美青年に呼びかけられて、エルウィージュは少し疑問を持った。人見知りな先代神竜王陛下は、アレクシア以外の人間には怯える。エルウィージュをはじめとする一部の人間には慣れてくれてはいるが、積極的に関わろうとはしない。
「はい、神竜王陛下。如何なさいました?」
「少し……話がある。二人きりで」
天地が引っくり返ったかと思った。
「わたくしに、ですか? アリーではなく?」
「そう。そなたに。アレクシアには、話せない」
「…………」
はっきり「話せない」と言われたアレクシアが、ずーんと落ち込んだ。エルウィージュは、親友の機嫌を取るべきか、それとも「前例のない」神竜王の頼みを聞くべきかを少し悩んで――後者を取った。
アレクシアを最優先するのが彼女の常だが、何となく、今回は神竜王の願いを聞いた方がいいと直感したのだ。
「わかりました。では、こちらへ。わたくしの寝室ですけれど」
「防音を紡いでもいいか?」
「ええ、構いませんわ」
アトゥールが微妙な顔になっている。それはそうだろう、私室ならともかく寝室には、婚約者たる彼すら通したことはない。兄は論外である。
「アリー。陛下を少しだけお借りするわ。……ね、拗ねないで?」
少し首を傾げてねだると、アレクシアは陥落する。彼女がエルウィージュと神竜王のこの角度からの「おねだり」に弱いことは、実地で確認済だ。
「……拗ねてないもの」
「殿下。アリーの相手をお願い致しますわ」
「……わかりました。さあ、アレクシア。振られた者同士、傷を抉り合いましょう」
「そこは慰め合うところだと思います、アトゥール殿下」
アトゥールの軽口に突っ込んでいるので、アレクシアも心から拗ねているわけでも、まして妬いているわけでもないとわかる。そのことにほっと安心して――ほんの少しでも、彼女には嫌われたくないのだ――エルウィージュは、神竜王を寝室に伴った。
「……アレクシアに、嘘をついてしまったかもしれなくて」
「嘘を?」
寝室だが、椅子はある。さすがに寝台に彼を座らせるわけにはいかないので、椅子を勧め、自分が寝台に腰を下ろしたエルウィージュは、薄い水色の瞳を瞬かせた。
「そう。嘘を。……そんなつもりはなかったのだが」
「陛下。最初からお話しして下さいな。結果だけを言われても、わたくし、何も答えられませんわ」
「……アレクシアに、前世の恋人だから、今世でも恋するなどおかしいと言った。アレクシアが、私はデュランドの転生だから、女神に恋すると思い込んでいたから、私が好きなのはアレクシアで、女神ではないと言いたくて」
「ええ。覚えていますわ」
「……けれど、アレクシアは女神の……ミレジーヌの魂を持っていた。それならば、アレクシアが言っていた「ローランは女神に恋する」という状況になっている」
俯いて、落ち込んでいる姿は、神竜の王だった者とは思えないほど、頼りない。母性というものを知らないエルウィージュでさえ、庇護心をくすぐられるのだから、アレクシアなら悶絶しているだろう。
「アレクシアに、嘘などつきたくないのに。アレクシアは、私に誠心と敬意をくれて、恋まで教えてくれたのに、私はアレクシアを偽った」
「……ねえ、神竜王陛下。わたくし、アリーが一番大切ですの」
「知っている。だからそなたに話した。私の偽りに、アレクシアが傷つかない方法はあるか?」
顔を上げて、真っ直ぐにエルウィージュを見つめる瞳は、真摯な光がある。傷つけたくないと、互いにそう願い合っている二人は、周りから見ていると、とても危なっかしい。
「傷つけてしまえばよろしいのですよ」
「え」
「その傷すら、あの子は乗り越えます。陛下。あの子は、あなた様の為に、あなた様が幸せになる為に、自分の世界を捨てたことすら後悔していません。そのアリーが、今更、あなた様の勘違いを、怒ることはありません」
「……怒らない? 傷ついたりもしない? ……アレクシアは強いし優しいから、私を許してはくれるだろう。だが、私はアレクシアを傷つけたくは……」
「陛下は、アリーが傷ついたら、ご自分も傷つかれる。それが恐ろしくていらっしゃる?」
「私の傷は構わない。アレクシアを傷つけたくない」
「でしたら、陛下。傷つけ合うことを恐れてはいけません。躊躇うのは構いませんが。――あなた様も、あの子も、わたくしにとっては金剛石のよう。その触れ合いは、傷つけ合うのではなく、互いを磨くもの」
エルウィージュにとっての「一番」は、アレクシアだ。ヤンデレと言われようと、アレクシア曰くの「百合はちょっと……」であろうと、この気持ちは変わらない。
けれど、この神竜王も愛しいと思っている。アレクシアが愛してやまない神竜王。彼もアレクシアを愛しているのだから、エルウィージュが大切に思わないはずはない。
「その時真実だったことが、後に偽りになることもありましょう。逆も然り、ですわ。少なくとも、あなた様は、アリーを偽るおつもりはなかった。あの時の、心からの想いを言葉になさっただけ」
「……偽ったことには、ならない?」
「あれが偽りになると言うなら、陛下。誰も、愛しい相手に幸せな未来を約束できなくなりましょう?」
エルウィージュの言葉に、神竜王は再び俯いた。
「陛下。アリーに影響されてしまわれた? 間違うことは、恐れることではありません。まして、罪ではありませんのよ?」
「……あ」
アレクシアは、「間違う」ことを極端に恐れていた。それは、彼女の選択肢次第で展開が変わる「げーむ」とやらを体験しているせいだと、エルウィージュは推察している。その「げーむ」とやらは、選択肢を間違うと、「戻れない」からだ。現実は違う。少しくらい間違ったところで、修正はできる。
「アリーも、陛下も。相手を傷つけたくないのはわかりますけれど……アリーはともかく、陛下は殿方。少し、臆病でいらっしゃる」
アレクシアが臆病なのは構わない。神竜王か、エルウィージュが守ればいいだけだ。けれど守るべき立場の神竜王が臆病なのは、よろしくない。アレクシアに甘い自覚はあるが、それの何が悪い。この神竜王とて、最優先はアレクシアなのだから、問題はない。
「……私は、もう少し……強くなってもいいのか?」
「お強くなれますの? 魔力のことではありませんわよ?」
「気持ちの持ち方なのだと言うなら、……アレクシアを守る為なら、嫌われない為なら、強くなる」
「それはよろしいことですわ」
「……でも、王の姫。アレクシアは、臆病な私を好いている。強くなって、嫌われたらどうしよう……」
「……そこは……」
初めて、エルウィージュは言葉に詰まった。まさか、この神竜王がそんなことに気づいているとは思わなかった。
「亜界にいる時のように振る舞ったら、たぶん嫌われる……」
「どのようにお過ごしでしたの」
「……少し、我儘だった」
「あなた様の我儘は、アリーは喜びますわ」
「……少し、尊大だった」
「王であられたのですし、威厳というものは大切ですわね」
「……本当は、人は怖いし嫌だけれど、私がその気になれば滅せられる程度の存在だから、怖がる必要はないことは知っている」
「それは伏せておかれませ」
真顔で言ったエルウィージュに、神竜王も頷いた。
「やはり、伏せておくべきか」
「ええ。まだ、あの子はあなた様を「可愛くて格好いいから好き」です。先に「可愛い」です。「格好良くて、時々可愛くて好き」になるまで、時間をかけられませ」
「うん。……でも、王の姫」
指をくるくるさせながら、視線を落とした神竜王は、エルウィージュに呼びかけた。
「はい」
「私は、人を怖がる必要はないと知っている。まだ実行できないけれど。でも、そなたは怖いと思っている」
「あら」
「少なくとも、そなたが男であれば……アレクシアは」
「いけません、陛下。アリーの気持ちを疑うようなことをおっしゃるなら、本当に、わたくしのものにしますわよ?」
「うん。やはりそなたは怖い」
「わたくしも、あなた様は怖いですわ。アリーを変えてしまえる御方ですから」
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