転生したら王族だった

みみっく

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第一章 - 出会いと成長

76話 仲良くなった二人

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 聖属性の守護者であるルミエールと、闇属性の守護者であるアシュテリアが、仲良く村の通りを散歩していた。村の穏やかな空気を楽しむように見えた二人だったが、ルミエールがふと村の結界の外へ目を向けると、微かに眉をひそめた。

「アシュテリアちゃん、この森って……何かおかしいって思わない?」ルミエールが静かに口を開いた。彼女の目はどこか鋭く、気になる違和感を感じ取ったようだった。

「そうですね……」とアシュテリアも同調しつつ、立ち止まって考え込むように目を閉じ、可愛らしく首をかしげた。「この感じ……少し前に、どこかで出会ったような……うぅ~ん、そうです。同じようなオーラを持つ者がいたような気がするのですよ。」

「え?」とルミエールは一瞬動きを止め、表情を強張らせた。「ちょ、ちょっと待って。同じオーラを持つ者って……それ、ヤバいんじゃ?こんな広大な森を覆い尽くすほどの強大なオーラで、魔物を凶悪に変えたり、独自の進化を促してしまうような存在がいるなら……」ルミエールは目に見えて顔色を悪くし、不安げに呟いた。

「あぁ……!それ、うん。思い出したのですよ。さすがルミエールちゃん、助かったのですよ。」アシュテリアはスッキリした表情で礼を述べた。その明るい反応に安堵の気配を感じるものの、ルミエールの表情には別の色が浮かんでいた。

「ちょっとぉ……そんなスッキリしてる場合じゃないんじゃないかな。」ルミエールは焦りを隠せない様子で言葉を続ける。「思い出したのって魔王じゃない?それも古代の最悪で最強だった魔王……じゃない?」自分の口から出た言葉にさらに顔色を悪くし、不安が広がっていく。

「あ……うん。その古代の魔王なのですよ。」アシュテリアはルミエールの推測に頷いた。その仕草は無垢なままながらも、その言葉の重みが二人の間に緊張を生み出した。「オーラが同じ感じで、同じ雰囲気なのです。」彼女の口調は一見落ち着いているものの、その内容には不穏な響きが含まれていた。
 
 アシュテリアとルミエールが仲良く並んでやってきたが、その表情はどこか緊張感に包まれていた。二人は、膨大で強力なオーラを放つ、この森のエネルギーの素について報告を始めた。

 彼女たちから聞かされたのは、古代の魔王の存在だった。「この森に眠る魔王の魔石があり、その魔石が強力なオーラを放ち、森や魔物に凶悪な進化を遂げさせる力をいまだに放っています」と説明を受け、その言葉に重みを感じずにはいられなかった。

 俺は少し考えた後に答えた。「俺は、放っておいても良いんじゃないかな?余計な争いごとが起きないし、この無秩序の森に近づこうという気も起こさないようにしてくれる結界の役割を果たしていると思っているし。」しかし、俺の言葉を聞いた二人は互いに顔を見合わせ、その場で話し合いを始めた。

 しばらくしてアシュテリアが口を開く。「あのですね……これを放置しているとですね、古代の魔王が復活して、最悪が再び訪れる可能性が大きいのですよ。だから、場所と現状をまず把握しておくべきだと思うのですよ。」その声には警告の色が込められており、無視できない説得力を感じた。

 彼女の言葉を聞いているうちに、放置しておくことへの不安が胸をよぎるようになった。そうだ、調査をして状況を確認してから判断をするべきだな。その考えをまとめると、俺の中に小さな冒険心が芽生えた。「でも、ちょっと冒険っぽくて面白そうじゃない?」

「あ、そうそう、ルフィアとミーニャはお留守番ね。一応さ、魔王の負のオーラが濃い場所みたいだし。それに、現れる魔物も普通の魔物じゃないからさぁ」二人を見つめて言った。

「うにゃ……いやぁ。いっしょがいいのっ」ミーニャが頬を膨らませて、俺の服を掴んできた。ルフィアも、ムスッとした表情で「大丈夫だと思うよ、強くなったし。一緒に行きたいなぁ」と言ってくる。

 いや、魔物の墓にいくんだよ?楽しくはないと思うんだけどなぁ……。って、俺は冒険を楽しみにしているのと一緒かな。でも……危ないしなぁ。

「大人しくお留守番をしてくれたら……お菓子と、お出かけをしようか?」とご褒美をチラつかせた。「ううぅ……わかったぁ。大人しくしてるぅ」ルフィアが頷き、ミーニャも「うん。おかし……ほしい。それと、おでかけするぅ~」と納得してくれた。

 アシュテリア、ルミエール、リリス、ロディー、ミアそれに、罰として閉じ込めていたあーちゃんを出した。

「ううぅ……すみませんでしたぁっ!!言われたことを、しっかりと守らせて頂きます……レイニーさまぁ……」怯え、衰弱したあーちゃんが出てきた。

「反省をしてくれた?俺の信頼を裏切るからだからねぇ~信頼してるんだからぁ」と言うと、あーちゃんが目をうるませて頷いた。「はい……。ううぅ……レイニーさまぁ」と言い俺の肩に乗り俺の頬に抱きついてきた。

「それで……どこに向かっているんです?」あーちゃんが、気配と雰囲気の違いに気がついたらしい。

 隣りにいたアシュテリアが、あーちゃんに説明をしてくれると、あーちゃんが固まってしまったが無視をして進んだ。

 それは、「……え?」と驚くほど近くにあり、とても簡単に見つかった。冒険とはいえないほどの近くにあった。
 
 村の場所が無秩序の森の中心付近だったので、そこを中心に負のオーラが広がり、中心に行くほど魔物が巨大になり強くなっているのは気づいていた。

 なので、村の付近に現れる魔物は他の場所に現れる魔物と同種でも別の魔物と言ってもいいほど身体が大きく、身体能力も魔力も格段に上だった。

 王城の書庫で呼んだ覚えがあった。「昔、この地で人間の勇者と古代の魔王が戦い、戦いに敗れた魔王が倒された。その後この地に魔王の眠る封印の墓が作られ、魔王の封印を守る番人の村にはってんした。」と書かれていたような……それで俺たちが、そこに住んでいるんだよね。

 倒された魔王も役に立つんだなぁ……えらいぞ、魔王さん♪いい仕事をしてくれてるよ~と思い出し笑顔になった。

 敵の魔王でも埋葬されていて墓というより大きな古びた遺跡で立派なものが建っていた。

 キレイで立派とは言いにくいが、不気味で立派な遺跡で強烈な負のオーラを放っているのを感じる。
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