17 / 188
17 新しい仲間との日々
しおりを挟む
私と臨時パーティーを組んでくれた3人は強い。
アーチャーダリアは風魔法適正C。弓矢に魔法を乗せて「ウインドショット」を使う。
男子2人は身体強化。単純だけど発動に手間取らない。
その強さに見合った装備が欲しい彼ら。
収納指輪持ちの私の加入はプラスだと思う。
倒しても持ち帰れず、諦めていた素材も多かった。これからは無駄がない。
◆
3日で最初の草原を卒業し、ミドルボアが出る森の浅部で10日間の狩りをした。
さらに10日後。
森の奥に進み、今日からオークが出るエリアに狩り場を移している。
「略奪気功拳!」
くりゅ!左胸に当てた。
初めてオークと遭遇して、3人は動きが鈍った。
私はダンジョンで5ランクくらい上のオークと戦ってきた。
自分の特性も考えて、小型ガントレットを購入した。
拳に2センチのビス、指はフリー。
体はミスリルタンクトップ。すごく高い紙装甲だ。
メイン武器、指で攻撃した。
身長2メートル近い魔物の胸に触れただけ。
腰が入らない。
だが、少し前にみんなに隠れて自分の腹を裂き『超回復』で修復。
身長5センチ減で準備している。
むき出しの人差し指と中指をくっつけて押しただけ。
肋骨左側、下から3番目、4番目の間。
触れた指先から「等価交換」発動。
オークは私に、心臓付近の肉を吸い取られた。
巨体が胸を押さえ、よろけた。
「みんな、今回は気功が通ったわ。一斉攻撃よ!」
「お、おう!」
「ありがとうユリナさん」
「感謝」
少しオーバーキルとなっても、「暁の光」はオークの初討伐に成功した。
それから2度のオーク戦。
元から才能がある3人。初見をクリアして自信が付いたら、本来の動きに戻った。
私のなんちゃって気功拳は必要なかった。
「さすがね、3人とも」
「ユリナさんが大事な1体目で自信を付けさせてくれたからだ」
「ふふ。リュウ君、あなた達、本当に才能があるよ」
◆◆◆◆
初日にオーク3匹、
30日ほど、同じエリアで狩り。平均3匹のオーク、たまにミドルボア付き。
ここ1ヶ月だけで、1人120万ゴールドを得た。
今日もリュウがコンパクトスイングで、オークの首を斬った。
「ナイスリュウ。これなら高く売れるわ」
「3人とも牽制サンキューな」
「好連携」
「暁の光」の3人は、どんどん技の精度が増している。
「この調子なら、いい武器が買えます」
「新調」
「早く帰ってメシにしようぜ、ユリナ」
「リュウ君、気が緩んでるよ。その前にギルド。暗くなる前に戻るわよ」
今さらだか、拠点にしているカナワの街は海岸寄り。
東側が海で西が山。
南北に平地が続き、北に行くと王都、南に行くと大きな街が3つあって、国境。
私達の狩り場は街から西で、西の山に入るほど、モンスターの強さが増していく。
私は、リュウ君と並んで歩いている。
オーグとダリアがカップルだから、その形になる。
2ヶ月くらい一緒にいて、正式にパーティーを組もうと言ってくれる。
みんなといて、楽しいと思うようになってきた。
私は自分のスキルのことで懸念があるから、宿は別のまま。
だけど、4人で手頃な家を借りるなんて話に、すごく魅力を感じるようになってきた。
リュウ君とは、酔った勢いでキスも一回した。
死んだ仲間を思い出して泣いた日、肩も抱いてくれた。
「ほら、南北街道まで出た」
「みんな強くなってきたし、狩り場をもうワンランク上げたいね」
「賛成」
「ふふっ、あれ?」
山からおりて、街まで北に40分。
いつもの道だが、馬車が南に100メートルの地点で左側の草原に脱輪していた。
オーク4匹に襲われている。中の1匹が少し大きい。
馬一頭が倒れ、騎士2人転がっている。御者のような人も変な倒れ方をしてる。
状況はともかく、残り4人の騎士は陣形が乱れている。
騎士VSオークのマンツーマン。騎士が連携できない形がっている。
騎士が劣勢。
ダリア、オーグが私の方を見る。2人は冷静だ。
関わるべきではない。
恐らく貴族関係者。
向こうから見えてないし、今のうちに去った方がいい。
私は首を横に振った。
けど、リュウ君の気持ちは違った。
「なんで動かないの?助けに行こうよ」
「否」
「ダメよリュウ、もう視界が悪い」
「そうよ。それに襲われてるのが、何者か分からない」
リュウ君は根が優しい。だから私も受け入れてくれた。
けど、ここで全員が出るのはリスクが高い。
私が出る。
「リュウ君、それならみんなと隠れて付いてきて。私なら、反則スキルがあるから大丈夫だと思う」
嫌な予感がする。
アーチャーダリアは風魔法適正C。弓矢に魔法を乗せて「ウインドショット」を使う。
男子2人は身体強化。単純だけど発動に手間取らない。
その強さに見合った装備が欲しい彼ら。
収納指輪持ちの私の加入はプラスだと思う。
倒しても持ち帰れず、諦めていた素材も多かった。これからは無駄がない。
◆
3日で最初の草原を卒業し、ミドルボアが出る森の浅部で10日間の狩りをした。
さらに10日後。
森の奥に進み、今日からオークが出るエリアに狩り場を移している。
「略奪気功拳!」
くりゅ!左胸に当てた。
初めてオークと遭遇して、3人は動きが鈍った。
私はダンジョンで5ランクくらい上のオークと戦ってきた。
自分の特性も考えて、小型ガントレットを購入した。
拳に2センチのビス、指はフリー。
体はミスリルタンクトップ。すごく高い紙装甲だ。
メイン武器、指で攻撃した。
身長2メートル近い魔物の胸に触れただけ。
腰が入らない。
だが、少し前にみんなに隠れて自分の腹を裂き『超回復』で修復。
身長5センチ減で準備している。
むき出しの人差し指と中指をくっつけて押しただけ。
肋骨左側、下から3番目、4番目の間。
触れた指先から「等価交換」発動。
オークは私に、心臓付近の肉を吸い取られた。
巨体が胸を押さえ、よろけた。
「みんな、今回は気功が通ったわ。一斉攻撃よ!」
「お、おう!」
「ありがとうユリナさん」
「感謝」
少しオーバーキルとなっても、「暁の光」はオークの初討伐に成功した。
それから2度のオーク戦。
元から才能がある3人。初見をクリアして自信が付いたら、本来の動きに戻った。
私のなんちゃって気功拳は必要なかった。
「さすがね、3人とも」
「ユリナさんが大事な1体目で自信を付けさせてくれたからだ」
「ふふ。リュウ君、あなた達、本当に才能があるよ」
◆◆◆◆
初日にオーク3匹、
30日ほど、同じエリアで狩り。平均3匹のオーク、たまにミドルボア付き。
ここ1ヶ月だけで、1人120万ゴールドを得た。
今日もリュウがコンパクトスイングで、オークの首を斬った。
「ナイスリュウ。これなら高く売れるわ」
「3人とも牽制サンキューな」
「好連携」
「暁の光」の3人は、どんどん技の精度が増している。
「この調子なら、いい武器が買えます」
「新調」
「早く帰ってメシにしようぜ、ユリナ」
「リュウ君、気が緩んでるよ。その前にギルド。暗くなる前に戻るわよ」
今さらだか、拠点にしているカナワの街は海岸寄り。
東側が海で西が山。
南北に平地が続き、北に行くと王都、南に行くと大きな街が3つあって、国境。
私達の狩り場は街から西で、西の山に入るほど、モンスターの強さが増していく。
私は、リュウ君と並んで歩いている。
オーグとダリアがカップルだから、その形になる。
2ヶ月くらい一緒にいて、正式にパーティーを組もうと言ってくれる。
みんなといて、楽しいと思うようになってきた。
私は自分のスキルのことで懸念があるから、宿は別のまま。
だけど、4人で手頃な家を借りるなんて話に、すごく魅力を感じるようになってきた。
リュウ君とは、酔った勢いでキスも一回した。
死んだ仲間を思い出して泣いた日、肩も抱いてくれた。
「ほら、南北街道まで出た」
「みんな強くなってきたし、狩り場をもうワンランク上げたいね」
「賛成」
「ふふっ、あれ?」
山からおりて、街まで北に40分。
いつもの道だが、馬車が南に100メートルの地点で左側の草原に脱輪していた。
オーク4匹に襲われている。中の1匹が少し大きい。
馬一頭が倒れ、騎士2人転がっている。御者のような人も変な倒れ方をしてる。
状況はともかく、残り4人の騎士は陣形が乱れている。
騎士VSオークのマンツーマン。騎士が連携できない形がっている。
騎士が劣勢。
ダリア、オーグが私の方を見る。2人は冷静だ。
関わるべきではない。
恐らく貴族関係者。
向こうから見えてないし、今のうちに去った方がいい。
私は首を横に振った。
けど、リュウ君の気持ちは違った。
「なんで動かないの?助けに行こうよ」
「否」
「ダメよリュウ、もう視界が悪い」
「そうよ。それに襲われてるのが、何者か分からない」
リュウ君は根が優しい。だから私も受け入れてくれた。
けど、ここで全員が出るのはリスクが高い。
私が出る。
「リュウ君、それならみんなと隠れて付いてきて。私なら、反則スキルがあるから大丈夫だと思う」
嫌な予感がする。
47
あなたにおすすめの小説
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる