ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる

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171 私のミシェル強化術

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ジャバル特級ダンジョンの30階まで来た。

まだ余裕がある。文句なしに強いミール、ノエル。そこに私の『超回復』が加わる。

恐ろしい化学反応を起こしている。

これでミシェルを満足いくまで強化できる。

フロアボス部屋はアフロミノタウロスレベル100。ガサ牛レベル100の4体がセットで出た。

白いミノタウロス。いいことを思いついた。

終わったあとに、話をしよう。

ミシェル強化のことで、ちょっと光が見えた。
ここのミノタウロスは、皮膚の色が灰色じゃない。

かなり白くて人間に近い。


敵は5体いてレベル100。油断は禁物だ。

作戦通り、私が先頭に飛び出した。敵が集中する。

同時にミシェル「ダーク」、ミール「土遁」、ノエル「水の障壁」。

敵の動きを止めた。

「じゃあ、予定通りにボスの足止めするねー」

ミシェルの「ダーク」が意外に有効。牛4頭が戸惑っている。貢献による経験値がありそう。

ミールの「土遁」で足止めをして、ノエルが1匹ずつ仕留めている。


私は目が見えていないミノタウロスに近付いたが、堂々と行きすぎた。

しゃがんだミノタウロスの、角が生えたアフロヘアを殴ろうとした。

しかし、気配でバレバレ。

「ぶほほ!」ぐさっ。

2本の角で腹を刺されて持ち上げられた。

「いだだっ。超回復!」ばちっ。

ボキボキッ。ぐしゃっ。「ぐしゃ?」

とっさに発動させた「破壊的絶対領域」

これ、必殺の作用をしてくれた。

私の腹を貫いた角が、強制排出された。半分は背中側から飛び出した。

そして・・前側の半分はミノタウロス頭の中に、丁重にお返しした。

頭蓋骨を突き破り、ミノタウロスの頭の奥にめり込んだ。

相手がミスリル以上の石頭でも物理を無視。


「モウ、モゥァゥ・・」どさっ。

「あれ。もうミノタウロスがビクビクしてる」
「ユリナ様、さすが」

「私も驚き。うまく、はまっちゃった」
「ユリナって魔物相手だと強すぎる」

瀕死のミノタウロスには、ミシェルがとどめ。首から下の素材が無傷で手に入った。

私はここで回復役として休憩。早々とエールタイムだ。

残りの牛は、ノエルとミールで討伐。「素材大事に」を実行した。

ミシェルの貢献度は低いけれど、レベル100ミノタウロス討伐履歴が付いた。


「そうだ。ちょっと閃いたの。この色白ミノタウロスの左肩辺りの皮をちょうだい」

身長は155センチに縮んで、戻していない。

ミノタウロスの皮膚を手に持って「等価交換」。ぱちっ。

ドラゴニュート変換と同じ要領でやってみた。

「ねえ、私の見た目はどう?」

「ちっと色白になってるね」
「ドラゴニュートに変身したときと違って、見た目に違和感がない」

「ユリナ様のほっぺの触り心地は、ほんの少し硬くなったかも」
「おっぱいは柔らかいよ、ミール」
「お腹から下はどう、ノエル」

「ミシェルも触ってみな」

「あ、やん、ちょいと、あん、もうやめて」

強いランドドラゴンの鱗を使ったときと同じ。パワーも4割くらい上がった感じがする。

「分かった。ミシェルの強化に使うんだね」

「行ってこい変換」の説明をミシェルにした。

幸い、見た目が変わらない。皮膚の色が人間に近い奴をたくさんつかまえよう。

ボスのリポップを待って、人間の皮膚に近い色のミノタウロスを4匹捕獲。

皮膚を剥ぎ取ってミシェルに、行ってこい変換。「色白ミノタウロス変身」成功。

「なんか、ミシェルが美少年になったよ・・」
「これはいいね」

変換後の戦いで、ミシェルの皮膚が削られると、皮膚と身体能力が普通の人間に戻った。

これはマイナスではなく、むしろ朗報。

怪我が条件になるけど、体色を戻せるということ。

ミシェルはダンジョンを出るときに、白に戻せばいい。

ダンジョン内なら、黒でも緑でも、変換していいということだ。

62階から色白のミルクミノタウロスもいる。

大量に捕まえて、美白とパワー増加率アップに役立てたい。

ミシェルは最終目標のレベル120でHPは720。
5割増の変換材料を用意できれば、HP1080に準じた耐久力が得られる。

一流冒険者と言われるHP1000越えにできる。

「これって希望だよね」
「思い切って、全員に使おうよ」

「賛成」

31階転移装置前で丸1日休憩。
29~28階を往復。
31匹ずつミノタウロス、牛を捕獲。
再び30階ボス戦。

「等価交換」で材木を何本も使ったけど、消費は思ったより少ない。

ミールとノエルが傷を負わない。魔力回復にしか超回復を使っていないためだ。

今の手持ちのダチョウと材木で、60階くらいまで行けそうな感じだ。

◆◆
とりあえず、地上に出た。

1日休んで西に60キロのアマク伯爵家を訪れることになった。

ミールが伯爵家の人に持っていくと言ったのは、30階アフロミノタウロス。
レベルは100。これを2匹にした。

ガサ牛レベル100を8匹。そしてレベル93~95ミノタウロスと牛を各15匹渡す。

それでも手持ちの3割だ。

私達は向こうに着いたら、実食だ。
アフロミノタウロス。

それを伯爵家専属の一流料理人に調理してもらう。

「ミール、超高級食材なんて喉を通るかな」
「私達も同じだよ。ミノタウロスって、どんな味だろ」


「ところでノエル、結婚するアンジュ嬢はどんな人?」

「20歳で青い髪の毛。風魔法適正Dでおっとりしてる」

「顔は?」

「ユリナにかなり似てて魅力的」

私似・・容姿には恵まれていないようだ。残念です。


一本道を30キロ走った。
林道地帯にさしかかったとき豪華な馬車が走っていた。

100メートル先、騎士8人が馬に乗って護衛している。

ノエルが気付いた。

「あれって、これから行こうとしてるアマク伯爵家の馬車だ」
「そうなんだ」

ミールが異変に気付いた。
「みんな、あれ見て!」

馬車の前に、騎馬4人が出て道を塞いだ。盗賊が20人。

私達と馬車の間にも盗賊20人が出現。前後とも、妙に動きがそろっている。

男達計40人が馬車を囲んでいる。

普通ならシカト。

だけど、襲われるのがノエルの知り合いとなれば話は別。

横を見ると、ノエルは当然として、ミール、ミシェルも臨戦態勢に入っている。


この「あ、うんの呼吸」が何気なく嬉しい。


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