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次の日、俺たちは映画館の前へとやってきた。
周りには沢山のカップル。
ただ、知らない人ばかりなのでまだ恥ずかしさは少なかった。
「えへへっ……」
柏木が嬉しそうに微笑む。
そして、俺たちの手はしっかり握られていた。
「それにしてもまた早く来すぎてしまったな……」
映画の開始時間までまだかなりある。
「うん……」
「せっかくだから他のところを見に行ってみるか?」
ここは映画館の他に大型のショッピングモールも併用した複合施設だった。
だからこそ時間を潰すにはうってつけだった。
「そうだね。ここで待ってても仕方ないからね」
俺たちは服屋の方へ見にいってみた。
◇
「三島くん、三島くん、これ見て!すごくかわいいよ」
服屋付近に来ると柏木が店に置かれたぬいぐるみを指差して目を輝かせていた。
俺も柏木が見ているものを隣に並んで眺めてみる。
クマのぬいぐるみでそれを見て柏木が微笑んでいた。
「そうだな……」
楽しそうに微笑む柏木を見ていると俺も微笑ましく思える。
「えっと、値段は……。っ!?」
柏木が値札を見て驚きの声を上げる。そして、残念そうな表情を見せていた。
その隣で俺も一緒のように見てみる。
五桁に届きそうなその値段。
流石に学生である俺たちにはなかなか手が届きそうにないものでもあった。
本当ならここで買ってあげようかと言えればかっこよかったのだろうけど、流石にそこまでのお金はもったいなかった。
そこで何か代わりになるようなものはないかなと店の中を見渡してみる。
すると店の奥に手のひらサイズのこぐまのキーホルダーが置かれていることに気づく。
「柏木、あの奥のやつとかはどうだ?」
俺が指差したのを見て柏木が頷く。
「うん、あっちもかわいいね」
そして、二人で店の奥へと見にいってみる。
そこに置かれていたのはペアのクマのキーホルダー。
二つ買っても値段は四桁届くかどうかくらいの金額なので、十分手の届く範囲だった。
「これなら買えるな」
「えっ、そんな、悪いよ……」
柏木は申し訳なさそうに断ってくる。
「いや、俺が風邪をひいたときに迷惑をかけたからな。そのお詫び……というか、まぁそんな感じだ」
「そ、その……、本当にいいの?」
「あぁ、もちろんだ」
俺はペアになってるクマのキーホルダーを手に取るとサッと会計を済ませて、柏木に手渡す。
すると柏木は少し迷った後にキーホルダーを片方渡してくる。
「どうぞ、これ」
「えっと……?」
「これ、一応お守りも兼ねてるキーホルダーみたいなので。それに一緒のもの持ってるの、嬉しいし……」
よくみるとクマはたしかにそれぞれハートを持っていた。
お守りというならこれは恋愛がらみのものなのだろうか?
ただ、たしかにペアのものを持っている……というのは恋人らしく見えるだろう。
「そうだな。柏木のいうとおり、何かペアのものを持ってる方がいいもんな」
「うんっ!」
柏木が嬉しそうに頷く。
そして、キーホルダーを受け取った俺はそのまま鞄につけておいた。
柏木の方も同じようにカバンにつけると嬉しそうに微笑む。
「えへへっ、ありがとうございます」
「いや、俺の方こそありがとうな」
お互い見つめ合っているとつい微笑んでしまう。
そして、当然のように手を差し出すとそれを握り返してくれる。
「それじゃあ次のところを見に行くか……」
「そうだね……」
それから俺たちは服屋を見て回る。
流石に買ったりすることはなかったが、柏木は俺を着せ替え人形にして、色々な服を着せてきた。
そのお返しに柏木に似合いそうな服をいくつか見繕ったら彼女は真剣な表情を見せながらそれをチェックしていた。
「そ、それよりもそろそろ映画が始まるね」
時計を見た柏木は慌てて言ってくる。
かなり時間に余裕があったと思うが、気がついたら上映間際の時間になっていた。
「そうだな、そろそろ行くか」
「うんっ!」
周りには沢山のカップル。
ただ、知らない人ばかりなのでまだ恥ずかしさは少なかった。
「えへへっ……」
柏木が嬉しそうに微笑む。
そして、俺たちの手はしっかり握られていた。
「それにしてもまた早く来すぎてしまったな……」
映画の開始時間までまだかなりある。
「うん……」
「せっかくだから他のところを見に行ってみるか?」
ここは映画館の他に大型のショッピングモールも併用した複合施設だった。
だからこそ時間を潰すにはうってつけだった。
「そうだね。ここで待ってても仕方ないからね」
俺たちは服屋の方へ見にいってみた。
◇
「三島くん、三島くん、これ見て!すごくかわいいよ」
服屋付近に来ると柏木が店に置かれたぬいぐるみを指差して目を輝かせていた。
俺も柏木が見ているものを隣に並んで眺めてみる。
クマのぬいぐるみでそれを見て柏木が微笑んでいた。
「そうだな……」
楽しそうに微笑む柏木を見ていると俺も微笑ましく思える。
「えっと、値段は……。っ!?」
柏木が値札を見て驚きの声を上げる。そして、残念そうな表情を見せていた。
その隣で俺も一緒のように見てみる。
五桁に届きそうなその値段。
流石に学生である俺たちにはなかなか手が届きそうにないものでもあった。
本当ならここで買ってあげようかと言えればかっこよかったのだろうけど、流石にそこまでのお金はもったいなかった。
そこで何か代わりになるようなものはないかなと店の中を見渡してみる。
すると店の奥に手のひらサイズのこぐまのキーホルダーが置かれていることに気づく。
「柏木、あの奥のやつとかはどうだ?」
俺が指差したのを見て柏木が頷く。
「うん、あっちもかわいいね」
そして、二人で店の奥へと見にいってみる。
そこに置かれていたのはペアのクマのキーホルダー。
二つ買っても値段は四桁届くかどうかくらいの金額なので、十分手の届く範囲だった。
「これなら買えるな」
「えっ、そんな、悪いよ……」
柏木は申し訳なさそうに断ってくる。
「いや、俺が風邪をひいたときに迷惑をかけたからな。そのお詫び……というか、まぁそんな感じだ」
「そ、その……、本当にいいの?」
「あぁ、もちろんだ」
俺はペアになってるクマのキーホルダーを手に取るとサッと会計を済ませて、柏木に手渡す。
すると柏木は少し迷った後にキーホルダーを片方渡してくる。
「どうぞ、これ」
「えっと……?」
「これ、一応お守りも兼ねてるキーホルダーみたいなので。それに一緒のもの持ってるの、嬉しいし……」
よくみるとクマはたしかにそれぞれハートを持っていた。
お守りというならこれは恋愛がらみのものなのだろうか?
ただ、たしかにペアのものを持っている……というのは恋人らしく見えるだろう。
「そうだな。柏木のいうとおり、何かペアのものを持ってる方がいいもんな」
「うんっ!」
柏木が嬉しそうに頷く。
そして、キーホルダーを受け取った俺はそのまま鞄につけておいた。
柏木の方も同じようにカバンにつけると嬉しそうに微笑む。
「えへへっ、ありがとうございます」
「いや、俺の方こそありがとうな」
お互い見つめ合っているとつい微笑んでしまう。
そして、当然のように手を差し出すとそれを握り返してくれる。
「それじゃあ次のところを見に行くか……」
「そうだね……」
それから俺たちは服屋を見て回る。
流石に買ったりすることはなかったが、柏木は俺を着せ替え人形にして、色々な服を着せてきた。
そのお返しに柏木に似合いそうな服をいくつか見繕ったら彼女は真剣な表情を見せながらそれをチェックしていた。
「そ、それよりもそろそろ映画が始まるね」
時計を見た柏木は慌てて言ってくる。
かなり時間に余裕があったと思うが、気がついたら上映間際の時間になっていた。
「そうだな、そろそろ行くか」
「うんっ!」
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