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久々にこうして二人歩いている気がする……。
俺はすこし頬が熱くなるのを感じる。
それは柏木も同じようで頬を染めながらもどこか嬉しそうに笑みを見せてきていた。
特にこうして通学路でも手を繋いで歩けるなんて今までだと考えられない。
ただ、そう出来るのも人がいない間だけのようで、何人か学生の姿が見えるとパッと手を離してしまった。
「ご、ごめんね。まだ人に見られていたら恥ずかしくて……」
「いや、大丈夫だ……」
少し残念に思うが、それでも柏木がここまで出来るようになっただけですごいことなので、それ以上何かいうことはなかった。
◇
学校の校門前にたどり着くと佐倉が周りをキョロキョロと探していた。
そして、俺たちの姿を見つけて近づいてくる。
「あっ、やっといた!ずっと探してたんだよー」
「ごめんね。今日は三島くんの家に迎えに行ってたから……」
「そっか。今日から復帰したんだ。あまり結衣ちゃんを心配させたらダメだよ!」
佐倉が軽く俺の腹に肘を当ててくる。
「そうだな。柏木にもずいぶん迷惑をかけてしまったからな」
「わ、私は別に迷惑なんて……」
恥ずかしそうに手をモゾモゾと動かす。
「そうだね。むしろ毎日家に行けるからラッキーって言ってたよね?」
「もう、有紗ちゃん!私、そんなこと言ってないよ」
にやけ顔になる佐倉に対して、柏木は頬を膨らませて怒る。
「まぁ、見ての通り今日から復帰したからまたよろしく頼むな」
「えぇ、そうね。ただ、そろそろ私の出番はなくなるかな?」
佐倉は俺と柏木の間の……何もない空間を眺めていた。
何もないその買う眺めている理由がわからずに俺たちは首をかしげる。
「どうかしたのか?」
「何でもないよー。ただ、随分親密になったみたいだなーって思っただけだよ」
たしかに前まではこの間すら結構空いていたが、今はほとんど離れていないくらいに近くに寄っていた。
手だけは離したけど、自然とこの間も詰まっていたようだ。
「そ、そんなことないよ。あの日も普通にご飯食べただけだし――」
「仲睦まじく肩を寄せ合って寝てたよね?」
佐倉が告げると柏木は真っ赤になる。
「ま、まさか有紗ちゃん、見てたの!?」
「一応お弁当の作り方を教えたのは私だからね。心配になって見に行ったんだけど、何も心配することはなかったね」
「も、もう……、見てたのなら起こしてよー!」
「だって、起きなかったでしょ?」
「うっ……」
まぁあの時は二人ともぐっすり眠っていたからたとえ触られても起きなかっただろうな。
「……もしかして、あの時俺たちの手を動かしたのって?」
「よくわかったね。私だよ」
にっこり微笑む佐倉。
それを聞いて俺はため息が出る。
本当なら文句の一つでも言いたいところだけど、そのおかげで柏木との仲が進んだのも事実だった。
だから、少し回答に悩みながら答える。
「その……、なんだ。助かったよ……」
「でしょ」
「えっ、えっ、どういうこと?」
柏木は一人、訳もわからずに首を傾げていた。
その様子を見て、佐倉は声を出して笑っていた。
◇
「それで早速明日はまた休みだけど、どこに行くか決まったの?」
「いや、俺が風邪をひいて柏木を迎えに行けなかったからな……」
「でも、毎日結衣ちゃんが行ってたんだよね?なら、しっかり毎日会ってるでしょ?それとも、三島は結衣ちゃんと遊びに行きたくないの?」
「いや、俺は……行きたいな。ただ柏木は……?」
「わ、私も行きたいよ!」
「なら決まりだね。せっかくだからこの映画でも見てきたらどうかな?」
佐倉が渡してきたのは今流行りの恋愛映画の割引券だった。
「いいのか?」
「うん、私は何回も見に行ってるからね」
「ありがとう、有紗ちゃん。この映画見たかったんだよ……」
柏木も嬉しそうな表情を見せていた。
もう柏木は一緒に出かけることに抵抗はなくなったみたいだな――。
俺はすこし頬が熱くなるのを感じる。
それは柏木も同じようで頬を染めながらもどこか嬉しそうに笑みを見せてきていた。
特にこうして通学路でも手を繋いで歩けるなんて今までだと考えられない。
ただ、そう出来るのも人がいない間だけのようで、何人か学生の姿が見えるとパッと手を離してしまった。
「ご、ごめんね。まだ人に見られていたら恥ずかしくて……」
「いや、大丈夫だ……」
少し残念に思うが、それでも柏木がここまで出来るようになっただけですごいことなので、それ以上何かいうことはなかった。
◇
学校の校門前にたどり着くと佐倉が周りをキョロキョロと探していた。
そして、俺たちの姿を見つけて近づいてくる。
「あっ、やっといた!ずっと探してたんだよー」
「ごめんね。今日は三島くんの家に迎えに行ってたから……」
「そっか。今日から復帰したんだ。あまり結衣ちゃんを心配させたらダメだよ!」
佐倉が軽く俺の腹に肘を当ててくる。
「そうだな。柏木にもずいぶん迷惑をかけてしまったからな」
「わ、私は別に迷惑なんて……」
恥ずかしそうに手をモゾモゾと動かす。
「そうだね。むしろ毎日家に行けるからラッキーって言ってたよね?」
「もう、有紗ちゃん!私、そんなこと言ってないよ」
にやけ顔になる佐倉に対して、柏木は頬を膨らませて怒る。
「まぁ、見ての通り今日から復帰したからまたよろしく頼むな」
「えぇ、そうね。ただ、そろそろ私の出番はなくなるかな?」
佐倉は俺と柏木の間の……何もない空間を眺めていた。
何もないその買う眺めている理由がわからずに俺たちは首をかしげる。
「どうかしたのか?」
「何でもないよー。ただ、随分親密になったみたいだなーって思っただけだよ」
たしかに前まではこの間すら結構空いていたが、今はほとんど離れていないくらいに近くに寄っていた。
手だけは離したけど、自然とこの間も詰まっていたようだ。
「そ、そんなことないよ。あの日も普通にご飯食べただけだし――」
「仲睦まじく肩を寄せ合って寝てたよね?」
佐倉が告げると柏木は真っ赤になる。
「ま、まさか有紗ちゃん、見てたの!?」
「一応お弁当の作り方を教えたのは私だからね。心配になって見に行ったんだけど、何も心配することはなかったね」
「も、もう……、見てたのなら起こしてよー!」
「だって、起きなかったでしょ?」
「うっ……」
まぁあの時は二人ともぐっすり眠っていたからたとえ触られても起きなかっただろうな。
「……もしかして、あの時俺たちの手を動かしたのって?」
「よくわかったね。私だよ」
にっこり微笑む佐倉。
それを聞いて俺はため息が出る。
本当なら文句の一つでも言いたいところだけど、そのおかげで柏木との仲が進んだのも事実だった。
だから、少し回答に悩みながら答える。
「その……、なんだ。助かったよ……」
「でしょ」
「えっ、えっ、どういうこと?」
柏木は一人、訳もわからずに首を傾げていた。
その様子を見て、佐倉は声を出して笑っていた。
◇
「それで早速明日はまた休みだけど、どこに行くか決まったの?」
「いや、俺が風邪をひいて柏木を迎えに行けなかったからな……」
「でも、毎日結衣ちゃんが行ってたんだよね?なら、しっかり毎日会ってるでしょ?それとも、三島は結衣ちゃんと遊びに行きたくないの?」
「いや、俺は……行きたいな。ただ柏木は……?」
「わ、私も行きたいよ!」
「なら決まりだね。せっかくだからこの映画でも見てきたらどうかな?」
佐倉が渡してきたのは今流行りの恋愛映画の割引券だった。
「いいのか?」
「うん、私は何回も見に行ってるからね」
「ありがとう、有紗ちゃん。この映画見たかったんだよ……」
柏木も嬉しそうな表情を見せていた。
もう柏木は一緒に出かけることに抵抗はなくなったみたいだな――。
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