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2章 村での生活
31話 実は危険なミドリサツマノイモ!?
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手持ちの焼きサツマノイモを取り上げられた俺は、かまどにある残りの焼きサツマノイモを女将さんとラベンダーに渡す分を残してストレージにしまった。
本当はもう少し食べたかったが、今は止めておいた方がいいような気がするんだよな……
そんな俺が視線を向けた先には──
「これが焼きサツマノイモ……! 砂糖みたいに甘いです!」
《柔らかな舌触りと優しい甘さ……とっても美味しいですね!》
俺から奪った焼きサツマノイモをとても美味しそうに食べる二人が居る。
……うん、二人も満足してくれたようで何よりだな。
ものすごい勢いでガツガツ食べてるのは……見なかったことにしよう。
……喉に詰まらせた時用に水を用意しとこうかな。
「先生! これすごく美味しいです!」
《リョウさん! 焼きサツマノイモは大成功ですね!》
「二人とも……食べ終わってから話そうな?」
立ったまま凄い勢いで食べながら話すから、あちこちに芋の破片が飛び散ってるのだが……
二人が食べ終わったら掃除しとこ。
「サツマノイモって、こんなに美味しかったんですね……」
《ふぅー……もうお腹いっぱいです……》
二人とも食べ終わって満足したようだけど……まだメインのミドリサツマノイモはまだ焼いてもないんだよな。
「ラベンダー、ちょっと聞いていいかな?」
「はい、なんですか?」
「さっきサツマノイモにかけた魔法って、ラベンダーにどれくらい負担かかるのかな?」
「んー……全く無いです!」
「そ、そうか」
二人の食べこぼしを掃除しながら聞いてみると、あっさりとそう返された。
しかし負担がないというのは、ブレンからしたら異常だったらしい。
嘴を開けっ放しにして驚いてるくらいだからな……
《そんな……あれだけの魔法を使って全く負担がないなんて……!?》
(やはり異常なレベルなんだな。ラベンダー、まだ子供なのに……いったい何をしたらあれほどの魔法でも負担に感じなくなるんだろ)
《そうですね……考えられるのは、最初からラベンダーさんの保有魔力が規格外だったか……あるいは日頃からかなりの頻度で使うことで負担を感じなくなってる……のでしょうか?》
(両方かもな。ただ、元々保有魔力高くても普段から使わないとあんなこと出来ないんじゃないかな? 何事も、日々繰り返すことで体が慣れて負担も減るだろうし)
まあ、ラベンダーの場合は……頑張りすぎたのがメインじゃないかなとは思うが……
一度女将さんに聞いてみた方がいいかもしれないな。
まあ、それはともかくとして。
負担があまりないということなら、残りのサツマノイモとミドリサツマノイモもお願いしておきたい。
普通のサツマノイモであれだけ美味しかったわけだし……
食べたら幸福が訪れるなどと言われているミドリサツマノイモを焼いたら、食べた時どうなってしまうのか。
ものすごく、興味がある!
「なあラベンダー」
「なんですか?」
「実は少しだけミドリサツマノイモがあるんだが──」
「ミ、ミドリサツマノイモですかっ!?」
《ひゃっ!?》
焼きサツマノイモを食べた余韻に浸っていたラベンダーとブレン。
だが、俺がミドリサツマノイモと言った瞬間にラベンダーが高速で詰め寄ってきたので……
ブレンはラベンダーの肩から落ちて、慌てて俺の肩まで飛んできた。
「お、おう……さっきの魔法で残りのサツマノイモと一緒に焼くのを手伝──」
「もちろんです!」
うお……圧が、圧力がヤバイ!
思わず一歩後ずさる。
「それでその……お手伝いはちゃんとしますので、できたら──」
急に勢いが弱くなるからなにかと思ったら……
「分かってる。もちろんミドリサツマノイモも女将さんとラベンダーの二人分渡すから、安心していいぞ」
「やったあ!」
飛び上がって喜ぶラベンダー。
……俺、さっきミドリサツマノイモは少ししかないと言ったけど……
ちゃんと聞いてたかな?
この喜びようだと、一人一本くらいもらえると思ったりしてないだろうか……?
「あの、ラベンダー?」
「はい! なんですか先生!!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて! そんなに詰め寄らなくても聞こえるから!」
ミドリサツマノイモで、どれだけテンション上がってるんだよ!?
かなり年下とは言え、ラベンダーはかなり美少女だ。
あまり詰め寄られると、心臓に悪い……
それにあの女将さんの娘だからな……
色々な意味で怖すぎる……!
「さっきも言ったが、ミドリサツマノイモは少ししかないんだ。だから、女将さんとラベンダーの二人分でも一本くらいしかあげれないんだが……」
「じゃあ一人分は半分ですか!?」
若干距離を空けながら、ミドリサツマノイモが少ないことを話すと、ラベンダーは予想以上に驚いた顔をした。
あまりの少なさに驚いたのか? しかし、これ以上渡すのは厳し──
「多すぎますよ! そんなに食べたら、天に召されてしまいます!!」
「……え? 多すぎ……? と言うかブレン、ミドリサツマノイモって亡くなるような毒あるの?」
《ありませんよっ!》
ラベンダーの口から飛び出た『天に召される』などと言う物騒な言葉に、無意識でブレンに質問してしまった。
知識量が俺よりはるか上のブレンが食い気味に毒はないと言うのだから、間違いはないだろう。
「ラベンダー? 天に召されるってどう言うことだ?」
「それはですね! ミドリサツマノイモは一口食べれば幸せが訪れ、二口食べれば頬が落ち、三口食べれば天に召されると言われているからです!」
……たった三口で召されちゃダメじゃん……
それで半分でも多すぎと言った訳か。
(なあブレン、実際ミドリサツマノイモに何か特殊な効果ってあったりするのかな?)
《毒は無いし、とっても美味しいと言うことは知識で知ってるのですが……私も含めて実食した人がかなり少なくて……》
つまり、食べてみないと分からない……と言うことか。
まあでも、森で希に見つかる食材でとても美味しいとネットに書かれていたくらいだから、恐らく危険はないはずだ。
……無いと思いたい。
本当はもう少し食べたかったが、今は止めておいた方がいいような気がするんだよな……
そんな俺が視線を向けた先には──
「これが焼きサツマノイモ……! 砂糖みたいに甘いです!」
《柔らかな舌触りと優しい甘さ……とっても美味しいですね!》
俺から奪った焼きサツマノイモをとても美味しそうに食べる二人が居る。
……うん、二人も満足してくれたようで何よりだな。
ものすごい勢いでガツガツ食べてるのは……見なかったことにしよう。
……喉に詰まらせた時用に水を用意しとこうかな。
「先生! これすごく美味しいです!」
《リョウさん! 焼きサツマノイモは大成功ですね!》
「二人とも……食べ終わってから話そうな?」
立ったまま凄い勢いで食べながら話すから、あちこちに芋の破片が飛び散ってるのだが……
二人が食べ終わったら掃除しとこ。
「サツマノイモって、こんなに美味しかったんですね……」
《ふぅー……もうお腹いっぱいです……》
二人とも食べ終わって満足したようだけど……まだメインのミドリサツマノイモはまだ焼いてもないんだよな。
「ラベンダー、ちょっと聞いていいかな?」
「はい、なんですか?」
「さっきサツマノイモにかけた魔法って、ラベンダーにどれくらい負担かかるのかな?」
「んー……全く無いです!」
「そ、そうか」
二人の食べこぼしを掃除しながら聞いてみると、あっさりとそう返された。
しかし負担がないというのは、ブレンからしたら異常だったらしい。
嘴を開けっ放しにして驚いてるくらいだからな……
《そんな……あれだけの魔法を使って全く負担がないなんて……!?》
(やはり異常なレベルなんだな。ラベンダー、まだ子供なのに……いったい何をしたらあれほどの魔法でも負担に感じなくなるんだろ)
《そうですね……考えられるのは、最初からラベンダーさんの保有魔力が規格外だったか……あるいは日頃からかなりの頻度で使うことで負担を感じなくなってる……のでしょうか?》
(両方かもな。ただ、元々保有魔力高くても普段から使わないとあんなこと出来ないんじゃないかな? 何事も、日々繰り返すことで体が慣れて負担も減るだろうし)
まあ、ラベンダーの場合は……頑張りすぎたのがメインじゃないかなとは思うが……
一度女将さんに聞いてみた方がいいかもしれないな。
まあ、それはともかくとして。
負担があまりないということなら、残りのサツマノイモとミドリサツマノイモもお願いしておきたい。
普通のサツマノイモであれだけ美味しかったわけだし……
食べたら幸福が訪れるなどと言われているミドリサツマノイモを焼いたら、食べた時どうなってしまうのか。
ものすごく、興味がある!
「なあラベンダー」
「なんですか?」
「実は少しだけミドリサツマノイモがあるんだが──」
「ミ、ミドリサツマノイモですかっ!?」
《ひゃっ!?》
焼きサツマノイモを食べた余韻に浸っていたラベンダーとブレン。
だが、俺がミドリサツマノイモと言った瞬間にラベンダーが高速で詰め寄ってきたので……
ブレンはラベンダーの肩から落ちて、慌てて俺の肩まで飛んできた。
「お、おう……さっきの魔法で残りのサツマノイモと一緒に焼くのを手伝──」
「もちろんです!」
うお……圧が、圧力がヤバイ!
思わず一歩後ずさる。
「それでその……お手伝いはちゃんとしますので、できたら──」
急に勢いが弱くなるからなにかと思ったら……
「分かってる。もちろんミドリサツマノイモも女将さんとラベンダーの二人分渡すから、安心していいぞ」
「やったあ!」
飛び上がって喜ぶラベンダー。
……俺、さっきミドリサツマノイモは少ししかないと言ったけど……
ちゃんと聞いてたかな?
この喜びようだと、一人一本くらいもらえると思ったりしてないだろうか……?
「あの、ラベンダー?」
「はい! なんですか先生!!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて! そんなに詰め寄らなくても聞こえるから!」
ミドリサツマノイモで、どれだけテンション上がってるんだよ!?
かなり年下とは言え、ラベンダーはかなり美少女だ。
あまり詰め寄られると、心臓に悪い……
それにあの女将さんの娘だからな……
色々な意味で怖すぎる……!
「さっきも言ったが、ミドリサツマノイモは少ししかないんだ。だから、女将さんとラベンダーの二人分でも一本くらいしかあげれないんだが……」
「じゃあ一人分は半分ですか!?」
若干距離を空けながら、ミドリサツマノイモが少ないことを話すと、ラベンダーは予想以上に驚いた顔をした。
あまりの少なさに驚いたのか? しかし、これ以上渡すのは厳し──
「多すぎますよ! そんなに食べたら、天に召されてしまいます!!」
「……え? 多すぎ……? と言うかブレン、ミドリサツマノイモって亡くなるような毒あるの?」
《ありませんよっ!》
ラベンダーの口から飛び出た『天に召される』などと言う物騒な言葉に、無意識でブレンに質問してしまった。
知識量が俺よりはるか上のブレンが食い気味に毒はないと言うのだから、間違いはないだろう。
「ラベンダー? 天に召されるってどう言うことだ?」
「それはですね! ミドリサツマノイモは一口食べれば幸せが訪れ、二口食べれば頬が落ち、三口食べれば天に召されると言われているからです!」
……たった三口で召されちゃダメじゃん……
それで半分でも多すぎと言った訳か。
(なあブレン、実際ミドリサツマノイモに何か特殊な効果ってあったりするのかな?)
《毒は無いし、とっても美味しいと言うことは知識で知ってるのですが……私も含めて実食した人がかなり少なくて……》
つまり、食べてみないと分からない……と言うことか。
まあでも、森で希に見つかる食材でとても美味しいとネットに書かれていたくらいだから、恐らく危険はないはずだ。
……無いと思いたい。
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