Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

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転生〜統治(仮題)

初登校

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入学式当日、オレは朝早くに目が覚めた。いや、正確には今日も朝早くに目が覚めた。全員が同じベッドで寝ているのだ。慣れない環境に戸惑っている。睡眠時間は長くはないが、普段から短い方だった為、不満は無い。それに、この素晴らしい光景をのんびり眺めるのも悪くはない。

今日から通学なので、皆を起こさないように部屋を出て着替えを済ませる。朝食を摂りに食堂へ向かう途中、沢山の使用人とすれ違う。挨拶するのも一苦労である。やっとの事で食堂に着いたオレは、素通りして厨房に入る。料理人達への指導を兼ねて、婚約者達の朝食を作る。今日からは、昼食を作るのはここにいる料理人達である。オレの帰りが遅ければ、夕食も作ってもらうかもしれない。ブラック企業かと思うが、この世界の料理人にしては破格の待遇の為か、誰1人不満を言う者はいない。それどころか、料理の腕が上達すると、皆喜んでいる。きちんと休んでくれる事を祈ろう。

柄にもなく真面目な事を考えながらも調理を終え、食堂へ向かうと婚約者達がやって来た。それぞれに挨拶をして、賑やかな朝食を済ませる。

「じゃあ皆、行って来るよ。
「「「「「「行ってらっしゃい!」」」」」」

王城を出て、王都を抜けた所で全力疾走を開始する。魔物の相手をするのは時間がある時にしたいので、オレは木から木へと跳躍して不要な戦闘を回避する。あっという間に森を抜け、学園都市へと入る。学園都市も相当広いが、跳んで走ってを披露する訳にもいかないので、のんびりと歩いて学園へと向かう。学生とすれ違わないのは、やはり全寮制だからだろう。制服姿で歩くオレは、この時間帯で最も浮いた存在である。

学園の門を抜けると、沢山の学生の姿が目に入る。サークル活動の勧誘のようなものだろう。朝早くから御苦労な事だ。ちなみに、オレはまだ何も決めていない。基本的にどんな活動をしようと自由な規則なので、じっくり見てから決めるつもりだ。

入学式の行われる講堂へ向かう前に、学園長室へと立ち寄る。スフィアに頼まれた事を済ませる為である。学園長室の重厚な扉をノックすると、中から気の抜けるような反応があった。

「どうぞぉ。」
「失礼しま・・・・・した。」

扉を開け、中を伺ったオレは、何事も無かったように扉を閉める。

「こらぁ!何故扉を閉めるのじゃ!!」

当たり前だ!全裸で仁王立ちの幼女がいたら、誰だって閉めるわぁ!!逃げようとしたが、物凄いスピードで扉が開き、学園長室内へと引き込まれる。

「こんなに魅力的な女性がおったら、襲い掛かるのが普通ではないか!?」
「こんなチンチクリンが素っ裸で仁王立ちしてたら、誰だって逃げるわ!」

全裸の幼女が、両手を上げて抗議してくる。こんな所を誰かに見られたらマズイ。オレの股間、じゃなかった、沽券に関わる。アイテムボックスから布を取り出し、幼女に巻き付ける。後ろで縛ってしまったのは、勢い余った結果だ。バランスを崩して倒れた幼女がオレをじっと見つめる。頬を赤らめて、興奮しているように見えるのは気のせいだ。

「はぁはぁ・・・。こういうプレイも新鮮で良いのぉ!」
「何がプレイだ!いいから服を着ろ!誰かにみられたらどうすんだ!!」
「誰かに見られながら・・・はぁはぁ。興奮してきたわ!でも駄目じゃ!!物事には順序という物がある!」
「やかましい!いきなり全裸の奴が順序とか言うな!!」
「・・・・・脱がせたかったのか?」

はぁ、頭痛い。そもそも、目の前のコレが学園長じゃないよね?孫とかだよね?
時間を掛け過ぎたせいか、扉をノックして女性が入って来る。

「失礼します。学園長、そろそろ入学式のじか・・・。」
「いや、ちがっ!これはコイツが「私にもお願い出来ますか?」お前もかっ!?」

眼鏡を掛けた褐色エルフの美女が、もじもじしながら視線を向けて来た。そうだ!オレが入る学園はきっと隣の建物だったんだ!!
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