Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

文字の大きさ
50 / 258
転生〜統治(仮題)

学園長

しおりを挟む
どうすべきか対応に苦慮していると、真剣な表情になった眼鏡女子が口を開く。

「学園長、そろそろ入学式が始まります。それと貴方、今晩私の部屋に来て下さい。夜の個人授業をしましょう。」
「行かねぇよ!?って言うか、コレが学園長なの!?」
「・・・コレとはちょっと酷くないかのぉ?」

ここはきっと、変態学園だ。オレの手には負えん。もしくは、からかわれてるのかもしれない。次なる1手を決めかねていると眼鏡女子が幼女を解放し、何処から用意したのか目にも止まらぬ早業で服を着せた。

「さて、改めて自己紹介じゃ。私が学園長のローナ=ハイアット=シリウス。ダークエルフ族で741歳、独身。スリーサイズは上から「聞いとらんわぁ!」・・・照れ屋さん?。」

コイツは害だ。学生に対して危な過ぎる。ここで秘密裏に抹殺しようと考えていると、眼鏡女子が自己紹介する。

「私はこの学園の事務長を務めるユーナ=ハイアット=シリウス。同じくダークエルフ族で528歳、独身。スリーサイズは89、5「何で止めんのじゃ!?」・・・夜の個人授業でお教えしますね?」

止めなかった理由?スタイル抜群の美女だからですけど、何か?というか、そろそろ入学式だと言っていたが良いのだろうか?

「私はルークと申します。ユーナさんは教師ではないようですので、個人授業はお断りします。それよりも、入学式はよろしいのですか?」
「少しくらい遅れても問題無いのじゃ!私が行かねば始まらんからの。それよりも、お主がルークか・・・。カレン様の言う通りじゃのぉ。」

ユーナさんは床に四つん這いになり俯いている。ひょっとして本気だったの!?それから、何がカレンの言う通りなのかは聞くまい。掘り下げると調子に乗るだろう。何より、今すぐにでも立ち去りたいのだ。スフィアから頼まれた『おつかい』を済ませてしまおう。

「こちらがフォレスタニア帝国からの寄付金になります。それでは、失礼します!」

ローナさんに寄付金の入った革袋を私、後ろを向いて出口へと歩き出す。
「お待ち下さい!」
「・・・何でしょう、ユーナさん?」
「私も縛っては頂けないのですか?」
「ツッコむトコそこなの!?この流れは真剣な話をする場面だよね!?」
「大事な事ですので。・・・それよりも、ルーク様にお話しすべき事がありますのでソファーにお掛け頂けませんか?」
「はぁ・・・わかりました。」

1人掛けのソファーが2つずつ向かい合って並んでいるので、出入り口側のソファーに座ると学園長はオレの正面にあるソファーに座った。事務長はオレの・・・膝の上に座った。

「事務長?」
「何でしょう?」
「ソファーはまだ空いてますよ?」
「見ればわかりますよ?」

事務長は、言ってる言葉の意味がわからないといった様子で首を傾げる。大丈夫、オレも事務長の行動の意味がわからないから。相手にしたら時間が足りなくなりそうなので、無視して話を進める事にした。

「で、話とは何でしょうか?」
「はい。・・・どうかお願いです!私をお嫁に貰って下さい!!」
「はぁ!?・・・一応、理由を聞いても?」
「私は、姉・・・理事長とは違い、この学園に人生を捧げる気は毛頭ありません。ですが、姉がほんの少し特殊な性癖を持っているというだけで、恋愛とは無縁なのです。さらには、ダークエルフ族の王族という立場もあり、相手にも相応の身分が求められます。半ば結婚を諦めかけていたのですが・・・そこへルーク様が現れました!」

ほんの少しじゃないよね?何もかもが規格外だよね?それにこれは、オレが皇帝になったと知っている反応だろう。流石は世界政府直下の学園という事か。情報が速い。

「何じゃと!?お主は我らに相応しい身分なのか!?」

はい、違ったぁ!関心したオレが馬鹿でしたぁ!!この学園長、事務長の姉で確定みたいだけど、絶対に馬鹿だ。

「ティナ達から聞いてないんですか?」
「細かい事は全てユーナに任せておる!」
「・・・それなら学園長は、どうして全裸でオレを待ち構えていたのですか?」
「美少年じゃと聞いたからじゃな!目の前に裸の美少女がおったら、襲ってくれると思うじゃろ?」

ダメだ、完全におバカの発想だよ。救いを求める意味を込めて、事務長に視線を向ける。

「詳細はスフィア殿下からお聞きしております。勿論、皆様からの許可も頂いております。」
「へ?・・・・・婚約者達と話し合ってからで良いですか?」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」

スフィアさんも超美人だ。嬉しそうに微笑んでいる顔に心臓を射止められそうになる。だが、今のオレには美人耐性がある。もう簡単には落ちない。とりあえず入学式に出席したいので、そろそろ話しを切り上げる事にした。

「お話は以上ですか?そろそろ入学式に向かいたいのですが?」
「いや、まだ私の話が終わっておらん。もう少し待つのじゃ。」

おバカ、もとい学園長が真剣な表情に変わる。あまりの変化に、オレは唾を飲み込んだ。

「私の話というのはのぅ・・・ユーナ、頼むのじゃ!」
「あんたの話じゃないのかよ!?」

ダメだ、オレにはおバカ耐性は無い。完全に心が折れたよ。事務長さん、オレ達に構わず話を進めて下さい。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

ハーレムキング

チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。  効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。  日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。    青年は今日も女の子を口説き回る。 「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」 「変な人!」 ※2025/6/6 完結。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です 【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。

転生したら神だった。どうすんの?

埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの? 人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

あの子を甘やかして幸せにスローライフする為の、はずれスキル7回の使い方

tea
ファンタジー
はずれスキル持ちなので、十八になったら田舎でスローライフしようと都落ちの日を心待ちにしていた。 しかし、何故かギルマスのゴリ押しで問答無用とばかりに女勇者のパーティーに組み込まれてしまった。 追放(解放)してもらうため、はずれスキルの無駄遣いをしながら過去に心の傷を負っていた女勇者を無責任に甘やかしていたら、女勇者から慕われ懐かれ、かえって放してもらえなくなってしまったのだが? どうなる俺の田舎でのスローライフ???

処理中です...