Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

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動乱の幕開け

閑話 お騒がせのクリスマス

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これは、何気ない日常に降って湧いた、非日常の1コマである。

とある日の夕食後、ルークと嫁達全員がのんびりくつろいでいた時の事。何かに思い至ったカレンが口を開く。口元に不敵な笑みを添えて。

「ルーク、明日はクリスマスというそうです。何かの催しがあるのですか?」
「クリスマス?へぇ・・・・・明日!?」
「っ!?」

フォレスタニアに転生してから15年。これまでは地球の、特に日本のイベントに関する知識を有する者は皆無であった。その為ルークは、あらゆるイベントを綺麗サッパリ忘れ去っていたのである。完全に忘れたままであれば幸せだった。しかし、カレンは何かを知っている。その事で一気に汗が吹き出した。最も離れた所に居たティナも驚いていたのだが、全員がルークに注目していた事で気付かれなかった。

「先程アーク様から連絡がありました。それで?一体何が行われるのですか?」
「え?そ、それは・・・偉い人の誕生日を祝う日・・・だぞぉ。」
「「「「「「「「「「(ウソね)」」」」」」」」」」

嘘という訳でもないのだが、ひたすら保身に走ったルークの答えに全員が不審を抱く。当然、追求の手を緩める嫁達ではない。

「でしたらルークは、毎年何をして過ごしていたのですか?」
「オレは仕事。1年で最も忙しい日だったからね。何日も前から準備に・・・あっ!」

迅速に嘘をつく気満々だったルークだが、特に問題とならなそうだったスフィアの質問には正直に答えてしまう。答えてから気付く。前世の職業を知る嫁達である。迂闊な発現であったと後悔するが、時既に遅し。

「ルークの前世って、確か料理人だったわよね?」
「何日も前から準備するような料理って何かしら?」
「食べに来る客だけじゃなさそうよね?」

ナディア、ルビア、フィーナが何か言ってるが、オレは忍法『しらんぷり』を使用する。口は災いの素。お口にチャックする事で、余計な詮索から逃れるしかない。自分、不器用ですから。

「カレンさんは、何かご存知なのでは?」
「詳しくは教えて頂けませんでしたが、普通に料理を提供するだけでは無いとの事でした。何か特別な料理ではないかと思うのですが・・・。」
「「「「「「「「「「特別な料理?」」」」」」」」」」

この世界には娯楽が少ない。無いと言っても過言ではない。それ故の発想なのだと思うが、カレンの発言によって全員の目がギラギラしたものに変わる。

「ルーク?何か特別な料理があるのですか?」
「・・・・・。」
「ルーク!!」
「僕は石像。何も知らない。何も言わない。」

スフィアとルビアが詰め寄るが、オレは石となる。どんな拷問にも屈しない。ノーコメントを貫く事により、人生の危機をやり過ごすのだ。

「あのぅ・・・」
「リノア、どうかしたの?」
「先程ルーク様の合図で、ティナさんが静かに出て行ったようなのですが。」

ヤバイ、気付かれた!?みんながオレに注意を向けている間に、ティナが逃げる時間を稼ぐ作戦だったのに。

「ティナが?まさかグルだったのね!?」

フィーナさん、人聞きの悪い表現はやめて下さい。オレもティナも、悪い事はしてませんから。でも僕は石像。何も知らない。何も言わない。

「誰か此方へ!」
「何事ですか!」

スフィアの声を受け、衛兵が室内に入って来る。

「帝都の全兵に通達! 第1級警戒態勢を!!王妃ティナが行方不明です。直ちに指名手配しなさい!」
「ははっ!!」

スフィアさん、行方不明なのに指名手配っておかしいよね?従う兵士も兵士だよね?どんだけ食い意地はってんだよ・・・。

「私達も行くわよ!」
「「「「「「「「「「えぇ!!」」」」」」」」」」

スフィア、リノア、エミリアを除く全員がバタバタと走り去る。この3人は非戦闘員だから足手まといになる事がわかっているのだろう。オレの監視要員としての役割もあるのかもしれない。

ちなみに、オレが転移を使った逃避行も考えた。しかし、転移を使うのはティナの単独行動よりもリスクが高い。カレンによる追跡を振り切れる保証が無いのだ。3輪車で大型バイクから逃げ回るようなものである。下手したら轢かれるかもしれない。

それならば、息を潜めながら移動した方が逃走の成功率は高いはず。いや、まてよ?オレが転移しまくってカレンを引きつけるのもアリだな。

「リノアさん、エミリアさん。私達はルークをしっかり見張っておきますよ!」
「「はい!」」
「・・・忍法、雲隠れの術!!」
「「「え?あぁっ!!」」」

3人の隙きをついて、オレは出鱈目に転移した。様々な国、場所を瞬時に移動する。初めは人影など見えなかったはずなのだが、回数を重ねる度にぼんやりとドレス姿の女性が視界に入りだす。どうやら転移魔法に関しても威力というか熟練度のような物が存在しているらしい。

魔法の発動から転移するまでの速度に差があるようなのだ。0.1秒にも満たない極々僅かな差ではあるのだが、それは回数を重ねる事で決定的な差となる。

この時のルークは今にも泣きそうな、カレンは野獣のような笑みを浮かべていたのだが、そんな事を知る者はいない。




一方のティナ。

如何に闇夜とは言え、かなりの人影がある。人目を避けての逃走という事もあって、未だ帝都の中にあった。片や追い掛けるは兵士の群れ。人目を憚る事無く虱潰しに追い掛けるその様子は、さながら敵に群がる蜂のようであった。いつの間にか、先頭を率いるは女王蜂とも言うべき王妃達。

森の狩人であるエルフと言えど、人海戦術の前には為す術も無い。

「見つけたわ!」
「観念しなさい!!」

嫁の中でも戦闘に秀でたナディアとフィーナが前後を挟み込む事により、ティナは退路を断たれてしまう。焦ったティナは、何を思ったのか詠唱を開始する。

「土の精霊よ・・・我を追いし者の足止めを」
「きゃあ!!」
「っ!?風の精霊よ・・・集いて我が盾となれ」

地面が蠢き、土が両足に纏わり付いた事によってナディアが顔面から転ぶ。同じく精霊魔法が仕えるフィーナは、咄嗟に風の鎧を纏う事で事なきを得る。

「流石はフィーナ。次からは本気を出す必要がありますね。」
「間一髪じゃない!それより本気って本気なの!?」
「・・・・・。」

ティナの全身から魔力が吹き出す。慌てたフィーナは駆け引きをする余裕もない。思った事をそのまま口にしてしまう。転んだナディアは反応が無い。

「そう言えば私達、模擬戦の経験もありませんでしたね?」
「えぇ、そうね。それよりも、貴女がここまでする程の事なの!?」
「お答えする訳にはいきません。」
「特別な料理って、それ程の物?貴女は毎日、満足するまでルークの料理を口にしているでしょう?」
「そうですね。」
「だったら・・・ひょっとして、珍しい食材を使ったスイーツなの?」
「・・・・・。」

会話を続ける事で、冷静になったフィーナの推理が冴える。沈黙は解なり。それはティナにもわかっているのだが、下手に答える訳にもいかない。勿論、嫁同士で嘘を吐くのは取り決めに反する。そんな2人のやり取りに、地面に倒れたままだったナディアが立ち上がる。

「スイーツですって!?ティナ!観念しなさい!!」
「お断りします!」
「何でよ!?」
「・・・です。」
「「え?」」

ゴニョゴニョと答えるティナの言葉が聞き取れず、2人は揃って首を傾げる。増援ならぬ増嫁部隊が到着するのだが、3人はそれどころではない。

「あれは私のクリスマスケーキです!!」
「「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」」

ルークがケーキを作るようになって数年。毎年クリスマスっぽい時期になると、ルークが時間を掛けて採取した食材を用いてクリスマスケーキを作っていた。これは家族だけの秘密である。エリド村という超辺境では、あまりにも食材の入手が困難という事もあって、ルークは家族に対して秘密厳守を徹底していた。もしバラしたら、家族の分が無くなるという理由で。

エレナとアスコットにしてみれば、少量でも問題は無かった。しかし、沢山食べる愛娘の存在。彼女が悲しむ姿は見たくなかった。その為、固い絆で結ばれた同士と呼ぶべき村の仲間にさえ、クリスマスケーキの存在をひた隠していたのである。

誰よりも食い意地、じゃなくて、食に対するこだわりの強いティナさん。ルーク渾身の作を味わえなくなる事態を避けようとするのは当然の事だろう。


そんなティナが武器に手をやると、その場に緊張が走る。それもそのはず。この場でティナとまともにやり合えると可能性があるとすればフィーナだけだろう。比較的実力がハッキリしているナディア自身、ティナとフィーナに及ばない事は理解している。


「・・・行きます!!」
「なっ!?」

一瞬で距離を詰めたティナが抜刀し、フィーナに向けて一閃する。手にしていた長剣でフィーナが受けたのだが、その剣はあっさりと中程から切断される。元冒険者ギルド本部長であるフィーナの剣は相当な業物なのだが、ルークが全身全霊を込めて打った数多くの刀の中でも最高傑作である。

何故フィーナはルーク作の武器を携帯していなかったのか?それは単に必要無かったからである。嫁仲間を探すのに、本気の装備を持ち出す必要性を感じなかった。その為、これまで愛用してきた武器を持ち出したのだ。

それがあっさりと両断されてしまった。その事に驚きを隠せなかったフィーナの反応が遅れる。そのままティナが峰を返してフィーナに追撃を仕掛けるのだが、その刀はフィーナに届く前に止められる。

「そこまでです。」
「っ!?」

カレンの右手人差し指と親指によって、ティナの刀は優しく挟まれている。ちなみに左手は、ルークの首をガッシリと掴んでいるのだが。

「事情は全て聞きました。今回の一件、悪いのはルークです。」
「あい。おっしゃる通りでごぜーます。」
「説明しますのでティナもフィーナさんも・・・みなさん城へ戻りましょうか。」

カレンの仲介により、その場の兵士を含めた全員が持ち場に帰る。まだ納得がいかない様子の嫁達ではあったが、ズルズルと引き摺られるルークの姿を見て感情を棚上げする事にしたようだった。



「今回の一件、詳しい事情を知らないティナはルークの合図によって逃走を図りました。つまり責任はルークにあります。さて、ルーク・・・説明して頂けますね?」
「あぁ。え~と、先にクリスマスなんだけど・・・嘘は言ってない。でも、本当の事でもない。本来の意味合いはそうだけど、オレが暮らしてた国は無関係。宗教が違うからね。」
「なるほど。宗教上の行事の1つという事ですか。」

カレンの迫力に負けた訳でもないのだが、ルークは素直に説明する。その理由に、スフィアは合点がいったらしい。しかし、その後の説明を聞けば冷静ではいられない。

「で、その国の企業・・・商会とでも言えばいいのかな?そこが売上を伸ばす目的だとオレは解釈してるんだけど、どういう訳か独自の行事に発展していったんだ。」
「独自の行事ですか?」
「そう。子供には贈り物。家族や恋人にも特別な贈り物。夜は豪華な食事で、食後に特別なケーキが一般的かな。」
「「「「「「「「「「特別なケーキ!?」」」」」」」」」」

全員の瞳がギラギラと輝く。観念したオレは、今回ティナを逃した理由も併せて説明する。

「まだまだ先、雪の降る季節だと思ってたからね。オレはクリスマスの事を秘密にしておいて、冬になったらみんなを驚かせようと思ってた。で、事情を知ってるティナを逃して口を閉ざすつもりだった。そしてオレの思惑とは別に、ティナのアイテムボックスには、まだ昔のクリスマスケーキが残ってるんだ。ティナはそれと勘違いした。」

「流石にティナから奪おうとは思わないわよ・・・。食べたいけど。」
「ナディアの気持ちは理解出来るから、せめて料理とクリスマスケーキは作ろうと思う。プレゼントは間に合わないから少し待って・・・。」

全員が満足する量となれば、今から作る必要がある。嫁しか住んでいない訳じゃない。使用人の数だけでも、最早数え切れない程なのだ。

「じゃあルーク、騒がせた分だけ期待してるわ!!」
「そうですね。」
「よろしくお願いしますね!」
「私は10ホールで我慢します。」

嫁達が思い思いに告げ、ゾロゾロと部屋を後にする。最後にティナの姿をした何かが理解に苦しむセリフを口走ったのは気のせいだろう。

「はぁ・・・まぁ、頑張りますか。」
「あ、ルーク。私の剣、折れたから新しくしておいてね?」
「・・・・・。」

最後にフィーナからトドメの一撃。この世界の鍛冶は、小説のように一瞬ではない。トンテンカンテン、必死に槌を振るう必要がある。


こうして愛する嫁達の為、オレはサンタクロースになった。クリスマスに不眠不休で働く、社畜のようなサンタに。


そしてクリスマスの夜、楽しそうにはしゃぐ嫁達の傍らに1人横たわる成人男性の姿があったとか無かったとか言うのは、ある城に仕える使用人達の噂話である。
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