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動乱の幕開け
ライムダンジョン防衛戦3
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アリドと相対したルークは、改めて相手の実力を認識する。妖精族は魔法に長けた種族。それはルークも幼少の頃に受けた教育の中で聞き齧っていた。しかし、目の前に立ち塞がる妖精族は体術についても達人級。全く隙の無い構えが、それを如実に物語っている。
アイテムボックスから美桜を取り出すつもりだったのだが、ルークは考えを改める。これに関しては何の根拠も無い。強いて言うなら何となくである。何の前情報も無い中で、武器を持つ事が最良ではない。
150センチ程度のアリドがルークよりも素早い場合、懐に入り込まれるのは不利である。その点体術であれば、身長で勝るルークが有利な点は多い。
さっさとアリドを倒してウリドとオリドを追い掛けるべきなのだが、ルークは逸る気持ちを押さえ込んだ。そんなルークの心境を読み取ったのか、アリドが感心したように声を掛ける。
「ふ~ん。焦って仕掛けて来たら1撃で終わらせるつもりだったのに。所で武器はどうしたの?」
「オレは無手の方が得意なんだよ。」
ルークの言葉は事実である。ルークの場合、対人戦に関しては武器を持たない方が強い。どうしても魔物との戦闘がメインになる為、刀を用いる姿が目立っているだけなのだ。
「うふふ。いいわ・・・久しぶりに昂ぶって来ちゃった。そうねぇ、私が勝ったら貴方をペットにしてあげる。」
「それは残念だ。一応オレの流派は不敗なもんでね。そんな日は絶対に来ないさ。」
「なら確かめてみましょう、かっ!!」
ルークの自信がどれ程のものか、実際に確認する事を決めたアリドが一気に間合いを詰める。対するルークは予定通りに先手を譲った。
アリドは右のローキックを繰り出す。左足を上げて躱したはずのルークだったが、その体は右側に1メートル程吹き飛んだ。
「ぐっ!?」
「へぇ・・・」
関心したエリドが、思わず声を上げた。吹き飛ばしはしたが、初見でガードされたのは初めてだったのだ。とは言っても、ルークは完全に防いだ訳でもない。最も危険だと思われた、頭部への攻撃だけは防御が間に合っただけの話。まぁ、その前に自分から右へと飛んでいたので、見た目よりもダメージは少ないのだが。
そんな事よりも、ルークは先程の攻撃に驚いていた。
(ヨンソクチャギ、だと!?いや、テコンドーは無いんだから、只の連続蹴りか。それより蹴りのスピードだ。ほとんど同時だったぞ!?)
ルークが自分から飛んだ最大の理由。それは防御が間に合わないと思ったからである。左足を上げて回避し、そこからどう反撃してやろうかと思っていた所に跳ね上がるような連続蹴り。1つ1つ順番に対処する時間など無かった。
「あんな躱し方があるなんて・・・やっぱりペットにするわ!」
「断る!!」
獰猛な笑みを浮かべながら襲い掛かるアリド。勘弁して欲しいルークは必死である。次々と繰り出される蹴りを躱すが、やはり速度で勝るアリド相手に防戦一方。徐々に捌き切れなくなり、先程と同じように自ら飛んで衝撃を逃がす。
ーーベキッ!!
「がはっ!!」
が、待ってましたとばかりに反対側から飛んできたアリドのケリが、右の脇腹にクリーンヒット。乾いた音を立てて、ルークの肋骨が数本折れたのだった。
痛みで呼吸も覚束ないルークだが、気合だけで無理矢理距離を取る。エリドの蹴りに加え、自らが飛んだ力も加わって相当な威力となった。しかし息を整えつつ、回復魔法で骨折を治療する。痛みで動きが鈍れば、サンドバッグと化すのは明らかなのだ。
「今のは良い音だったわぁ。貴方、やっぱり最高ね!永遠に蹴り続けられるペットなんていないもの!!あぁ、想像しただけで濡れて来ちゃう。」
(コイツ、色んな意味でヤバイ!そもそも、紫色の髪って時点でヤバイ香りがプンプンしてたんだよ!!)
そんなのはルークの偏見である。紫という色に良い思い出が無いだけなのだ。だが、紫色の髪をした者と面識が無かったのも事実。色んな意味を込めて、ルークはアリド達が危険人物である事を再認識したのだった。
そして、ここまではおおよそ予定通り。と言うのも、ここまで一切反撃を行っていないのだ。様子見が長過ぎる気もするが、情報は多い程良い。ルーク自身は、これでもまだ足りないと思っている。だがこれ以上時間を掛けていられないのもまた事実。
「感覚は掴んだ。そろそろ反撃するが、覚悟はいいか?」
「貴方をペットにする覚悟は最初から出来ているわ!」
「あぁ、そうかよ。なら、行くぞ!」
今度はルークから向かって行く。だが攻撃の速度はアリドの方が速い。先程までと同様に、またしても防戦一方の展開となる。が、今回はアリドの表情が苦痛に歪む。
繰り出される蹴りを、只受け止めているのではない。肘や膝といった硬い部分で、蹴り足に攻撃を仕掛けていたのだ。一瞬でもタイミングを間違えればダメージを受けるのだから、ルークの神経と動体視力も並では無い。
ジワジワと痛みの増す両足に、余裕だったはずのアリドの攻撃が止む。恐らく治療を行っているのだろう。今度はルークがニヤリと笑いながら声を掛ける。
「飼い犬に手を噛まれる気分はどうだ?」
「躾の必要性を感じたわ。そろそろ本気を出すべきね。」
今までのは本気じゃなかったのだろうか?そう思ったルークであったが、アリドの行動に合点がいく。ついに魔法を使い始めたのだ。
「氷よ氷
その身は我が矛
その身は我が盾」
(氷の禁呪!?だが・・・詠唱が違う!)
「我が前に平伏し我が命を聞け
我が望むは永遠
我が望むは停滞」
(こんな場所で使われたら・・・)
ルークの心配は最もである。禁呪は周囲への被害が大き過ぎる。王都内で放って良いものではないのだ。何とか阻止しようと接近を試みるものの、アリドとの距離は埋まらない。
「今この時より我が名を以て
悠久を刻みし王国を
彼の地に咲き誇る青薔薇は」
(そもそも何なんだよ!この魔法は!!)
妨害は難しく、そもそも効果のわからない魔法の相殺など論外。ルークが取れる選択肢は、ありったけの力を使っての防御だけである。身体強化と障壁を展開し、何が起こっても耐えられるよう身構えた。
「あらゆる生命を糧として
彼の地に降り立つ王の為
ただ祝福せんと
狂い咲け! 氷の千年王国 (スノーホワイト)!!」
ーー キーン!!
甲高い音と共に、周囲一体が凍りつく。しかも只凍っただけではない。いつの間にか地面には氷の薔薇が咲き乱れ、アリドの背後には氷の城が作り出されていたのだ。全身に力を入れて待ち構えるルークであったが、どれだけ待ってみてもそれ以上の変化は無い。
キョロキョロと周囲を観察していたルークだったが、視界に入り込んだアリドの姿に息を飲む。170センチ程の身長に、先程までの面影など欠片も見られぬ妖艶な美女となっていたのだ。そしてルークが最も重要視する髪の色は青く変色していた。ここまで来れば完全なる別人である。
「今のは何だ?禁呪・・・なんだよな?」
「あら?ひょっとして、禁呪は1種類しか無いと思ってたの?」
「何っ!?」
アリドの発言は寝耳に水であった。それもそのはず、誰からも教わっていないのだ。頭に浮かんだ詠唱を唱えて使っているのであって、それは属性毎に1つだけ。ならば1種類しかないと思うのは当然だろう。
「それじゃあ私のペットに教えてあげる。これは魔法の効果範囲内全ての生命から力を吸い取って、術者の力に変換するものよ。つまり、私の力にね。溢れる生命力を行使出来るように、体も変化してしまうのが難点かしら・・・。」
「っ!?」
ルークの本能が非常事態を告げる。どれ程の規模で行使されているのかは不明だが、数千人単位の生命力がアリドに集められている事だろう。見た目の変化が難点など、デメリットとは言えない。
そしてルークはある事実に思い至る。このまま留まるのは、アリドに力を奪われる事を意味するのではないか、と。しかしそれにはアリドから待ったがかかる。
「貴方と私の妹達は対象外よ。妹達はともかく、貴方の力まで奪ってしまったら、何の為に使った術かわからないもの。」
つまり、禁呪を喰らうべき相手がいなければつまらないと言ったのだ。だがこれは真実ではない。敵に全てを教える程、アリドはお人好しではないのだ。
どうすべきか考えようとするルークだったが、もう時間を掛けるつもりのないアリドが忠告する。
「死なない程度に手加減するつもりだけど、死の1歩手前までは行くと思うわ。だから・・・気合い入れてね?」
「っ!?」
何があっても動けるようにと、警戒をマックスまで引き上げていたルーク。しかし、そんなルークの視界からアリドの姿が消える。次の瞬間、腹部に経験した事の無い衝撃を感じたルークの姿は十数メートル上空にあった。
下から突き上げられたボディブロー1発で、ルークの体はそこまで運ばれたのだ。これが有名なアニメであれば、瞬時に背後へ回り込んで地面に叩きつけるのだろうが、流石にそこまでではない。
しかし真下で待ち構えるアリドの下へ落下して来たルークに対し、アリドは右のミドルキックをお見舞いした。
ーー ドーン!!
当然吹き飛ばされたルークは凍った城壁に激突する。その衝撃たるや、クリスタルドラゴン戦を上回るものであった。
これはアリドがそれ程手加減をしなかった為である。初撃でもっと吹き飛ぶと思っていたのだが、予想よりも吹き飛ばなかった為だ。
手加減している余裕は無いのかもしれない。そう焦りを覚えたが故の行動だったのだが、これは正しい。現にルークはすぐさま立ち上がって構え直していたのだから。
ここからが神気を完全に解放した、ルークの力の見せ所である。・・・はずだ。
アイテムボックスから美桜を取り出すつもりだったのだが、ルークは考えを改める。これに関しては何の根拠も無い。強いて言うなら何となくである。何の前情報も無い中で、武器を持つ事が最良ではない。
150センチ程度のアリドがルークよりも素早い場合、懐に入り込まれるのは不利である。その点体術であれば、身長で勝るルークが有利な点は多い。
さっさとアリドを倒してウリドとオリドを追い掛けるべきなのだが、ルークは逸る気持ちを押さえ込んだ。そんなルークの心境を読み取ったのか、アリドが感心したように声を掛ける。
「ふ~ん。焦って仕掛けて来たら1撃で終わらせるつもりだったのに。所で武器はどうしたの?」
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ルークの言葉は事実である。ルークの場合、対人戦に関しては武器を持たない方が強い。どうしても魔物との戦闘がメインになる為、刀を用いる姿が目立っているだけなのだ。
「うふふ。いいわ・・・久しぶりに昂ぶって来ちゃった。そうねぇ、私が勝ったら貴方をペットにしてあげる。」
「それは残念だ。一応オレの流派は不敗なもんでね。そんな日は絶対に来ないさ。」
「なら確かめてみましょう、かっ!!」
ルークの自信がどれ程のものか、実際に確認する事を決めたアリドが一気に間合いを詰める。対するルークは予定通りに先手を譲った。
アリドは右のローキックを繰り出す。左足を上げて躱したはずのルークだったが、その体は右側に1メートル程吹き飛んだ。
「ぐっ!?」
「へぇ・・・」
関心したエリドが、思わず声を上げた。吹き飛ばしはしたが、初見でガードされたのは初めてだったのだ。とは言っても、ルークは完全に防いだ訳でもない。最も危険だと思われた、頭部への攻撃だけは防御が間に合っただけの話。まぁ、その前に自分から右へと飛んでいたので、見た目よりもダメージは少ないのだが。
そんな事よりも、ルークは先程の攻撃に驚いていた。
(ヨンソクチャギ、だと!?いや、テコンドーは無いんだから、只の連続蹴りか。それより蹴りのスピードだ。ほとんど同時だったぞ!?)
ルークが自分から飛んだ最大の理由。それは防御が間に合わないと思ったからである。左足を上げて回避し、そこからどう反撃してやろうかと思っていた所に跳ね上がるような連続蹴り。1つ1つ順番に対処する時間など無かった。
「あんな躱し方があるなんて・・・やっぱりペットにするわ!」
「断る!!」
獰猛な笑みを浮かべながら襲い掛かるアリド。勘弁して欲しいルークは必死である。次々と繰り出される蹴りを躱すが、やはり速度で勝るアリド相手に防戦一方。徐々に捌き切れなくなり、先程と同じように自ら飛んで衝撃を逃がす。
ーーベキッ!!
「がはっ!!」
が、待ってましたとばかりに反対側から飛んできたアリドのケリが、右の脇腹にクリーンヒット。乾いた音を立てて、ルークの肋骨が数本折れたのだった。
痛みで呼吸も覚束ないルークだが、気合だけで無理矢理距離を取る。エリドの蹴りに加え、自らが飛んだ力も加わって相当な威力となった。しかし息を整えつつ、回復魔法で骨折を治療する。痛みで動きが鈍れば、サンドバッグと化すのは明らかなのだ。
「今のは良い音だったわぁ。貴方、やっぱり最高ね!永遠に蹴り続けられるペットなんていないもの!!あぁ、想像しただけで濡れて来ちゃう。」
(コイツ、色んな意味でヤバイ!そもそも、紫色の髪って時点でヤバイ香りがプンプンしてたんだよ!!)
そんなのはルークの偏見である。紫という色に良い思い出が無いだけなのだ。だが、紫色の髪をした者と面識が無かったのも事実。色んな意味を込めて、ルークはアリド達が危険人物である事を再認識したのだった。
そして、ここまではおおよそ予定通り。と言うのも、ここまで一切反撃を行っていないのだ。様子見が長過ぎる気もするが、情報は多い程良い。ルーク自身は、これでもまだ足りないと思っている。だがこれ以上時間を掛けていられないのもまた事実。
「感覚は掴んだ。そろそろ反撃するが、覚悟はいいか?」
「貴方をペットにする覚悟は最初から出来ているわ!」
「あぁ、そうかよ。なら、行くぞ!」
今度はルークから向かって行く。だが攻撃の速度はアリドの方が速い。先程までと同様に、またしても防戦一方の展開となる。が、今回はアリドの表情が苦痛に歪む。
繰り出される蹴りを、只受け止めているのではない。肘や膝といった硬い部分で、蹴り足に攻撃を仕掛けていたのだ。一瞬でもタイミングを間違えればダメージを受けるのだから、ルークの神経と動体視力も並では無い。
ジワジワと痛みの増す両足に、余裕だったはずのアリドの攻撃が止む。恐らく治療を行っているのだろう。今度はルークがニヤリと笑いながら声を掛ける。
「飼い犬に手を噛まれる気分はどうだ?」
「躾の必要性を感じたわ。そろそろ本気を出すべきね。」
今までのは本気じゃなかったのだろうか?そう思ったルークであったが、アリドの行動に合点がいく。ついに魔法を使い始めたのだ。
「氷よ氷
その身は我が矛
その身は我が盾」
(氷の禁呪!?だが・・・詠唱が違う!)
「我が前に平伏し我が命を聞け
我が望むは永遠
我が望むは停滞」
(こんな場所で使われたら・・・)
ルークの心配は最もである。禁呪は周囲への被害が大き過ぎる。王都内で放って良いものではないのだ。何とか阻止しようと接近を試みるものの、アリドとの距離は埋まらない。
「今この時より我が名を以て
悠久を刻みし王国を
彼の地に咲き誇る青薔薇は」
(そもそも何なんだよ!この魔法は!!)
妨害は難しく、そもそも効果のわからない魔法の相殺など論外。ルークが取れる選択肢は、ありったけの力を使っての防御だけである。身体強化と障壁を展開し、何が起こっても耐えられるよう身構えた。
「あらゆる生命を糧として
彼の地に降り立つ王の為
ただ祝福せんと
狂い咲け! 氷の千年王国 (スノーホワイト)!!」
ーー キーン!!
甲高い音と共に、周囲一体が凍りつく。しかも只凍っただけではない。いつの間にか地面には氷の薔薇が咲き乱れ、アリドの背後には氷の城が作り出されていたのだ。全身に力を入れて待ち構えるルークであったが、どれだけ待ってみてもそれ以上の変化は無い。
キョロキョロと周囲を観察していたルークだったが、視界に入り込んだアリドの姿に息を飲む。170センチ程の身長に、先程までの面影など欠片も見られぬ妖艶な美女となっていたのだ。そしてルークが最も重要視する髪の色は青く変色していた。ここまで来れば完全なる別人である。
「今のは何だ?禁呪・・・なんだよな?」
「あら?ひょっとして、禁呪は1種類しか無いと思ってたの?」
「何っ!?」
アリドの発言は寝耳に水であった。それもそのはず、誰からも教わっていないのだ。頭に浮かんだ詠唱を唱えて使っているのであって、それは属性毎に1つだけ。ならば1種類しかないと思うのは当然だろう。
「それじゃあ私のペットに教えてあげる。これは魔法の効果範囲内全ての生命から力を吸い取って、術者の力に変換するものよ。つまり、私の力にね。溢れる生命力を行使出来るように、体も変化してしまうのが難点かしら・・・。」
「っ!?」
ルークの本能が非常事態を告げる。どれ程の規模で行使されているのかは不明だが、数千人単位の生命力がアリドに集められている事だろう。見た目の変化が難点など、デメリットとは言えない。
そしてルークはある事実に思い至る。このまま留まるのは、アリドに力を奪われる事を意味するのではないか、と。しかしそれにはアリドから待ったがかかる。
「貴方と私の妹達は対象外よ。妹達はともかく、貴方の力まで奪ってしまったら、何の為に使った術かわからないもの。」
つまり、禁呪を喰らうべき相手がいなければつまらないと言ったのだ。だがこれは真実ではない。敵に全てを教える程、アリドはお人好しではないのだ。
どうすべきか考えようとするルークだったが、もう時間を掛けるつもりのないアリドが忠告する。
「死なない程度に手加減するつもりだけど、死の1歩手前までは行くと思うわ。だから・・・気合い入れてね?」
「っ!?」
何があっても動けるようにと、警戒をマックスまで引き上げていたルーク。しかし、そんなルークの視界からアリドの姿が消える。次の瞬間、腹部に経験した事の無い衝撃を感じたルークの姿は十数メートル上空にあった。
下から突き上げられたボディブロー1発で、ルークの体はそこまで運ばれたのだ。これが有名なアニメであれば、瞬時に背後へ回り込んで地面に叩きつけるのだろうが、流石にそこまでではない。
しかし真下で待ち構えるアリドの下へ落下して来たルークに対し、アリドは右のミドルキックをお見舞いした。
ーー ドーン!!
当然吹き飛ばされたルークは凍った城壁に激突する。その衝撃たるや、クリスタルドラゴン戦を上回るものであった。
これはアリドがそれ程手加減をしなかった為である。初撃でもっと吹き飛ぶと思っていたのだが、予想よりも吹き飛ばなかった為だ。
手加減している余裕は無いのかもしれない。そう焦りを覚えたが故の行動だったのだが、これは正しい。現にルークはすぐさま立ち上がって構え直していたのだから。
ここからが神気を完全に解放した、ルークの力の見せ所である。・・・はずだ。
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