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変革
閑話 嫁探訪2
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オレはゆっくりとカレンに近付きながら声を掛ける。
「暇してるトコ悪いんだけど、頼んでもいいかな?」
「・・・随分と酷い言われようですが事実ですか。何です?」
「実はーーーーー」
沈んだ表情のカレンに事情をすると、徐々に明るい表情へと変化して行く。
「ーーーーーって訳で、カレンに案内を頼みたいんだけど?」
「そ、そうですね。どうしてもと言うのであれば、引き受けなくもありません。」
「頼むよ。他に頼れる人もいなくてさぁ。」
「私だけが頼りですか?」
「あぁ、カレンだけが頼りなんだ。」
何でこんなに食いつくんだ?・・・そうか、戦闘と移動でしか頼られないのを気にしてたんだな?ちょっと気の毒に思えて来た。まぁ他の嫁さん達には、カレンは扱い難いか。今後は色々と仕事を任せるとしよう。
「わかりました!早速参りましょう!!」
「お、おう・・・。」
メチャクチャ張り切っていらっしゃるが、正直言って覗きだよ?いいの?・・・いや、水を指すのも可哀想だな。
「では・・・近場からにしましょうね。」
「順番は任せるよ。」
こうしてカレンの案内で、自室に居るという嫁から巡る事になった。やって来たのはリノアの部屋。カレンがそっと扉を開ける。オレがやったら変質者だが、カレンだからいいだろう。え?同じだって?そんなのは気持ちの問題だからいいんだよ。
「どうやらエミリアさんと一緒のようですね。」
「どれどれ?」
中腰で扉の隙間から室内を覗いているカレンの後ろから密着し、オレも室内の様子を伺う。傍から見ると、カレンを襲っているようにしか見えないだろうが気にしない。柔らかくていい匂いだなんて考えてないんだから。
「ルーク・・・当たってますよ?それに、どうして胸を揉んでいるのですか?」
「静かに!」
当たってるんじゃない、当ててるんだ!胸を揉むのは、そこに胸があるからに決まっている!!当然そんなセクハラオヤジのような発言は出来ない。だからこそ話を逸らすしかないんだ。
オレがアホな事をしている一方で、リノアとエミリアが信じられないような話を繰り広げていた。
「それでリノアさん、新作の効果はどうでした?」
「驚く程の効果でした!いつもなら2回で果てるルークが、5回も求めてくれて・・・まるで獣みたいでした!!」
「・・・・・」
やめて!夜の情事を説明しないで!!しかもカレンの視線が痛いから!
「そうですか。効果は上々と・・・問題はありそうですか?」
「2回目の途中から激しくなりましたから、効果が現れるまでに時間が掛かるみたいですね。」
「夕食に混ぜてますから時間の調整が難しいのですが・・・もう少しだけ即効性を調整してみましょう。」
「どんな薬草が良いか、私も学園で調べてみますね。」
夕食に混ぜてる?薬草?オレ、ひょっとして薬を盛られてたのか?
「ねぇ、カレン?気のせいだよね?」
「いえ、確実に媚薬を盛られていると思います。」
「「・・・・・。」」
魔法薬の勉強をエミリアに任せるんじゃなかったぁぁぁ!そうだよ、元々超強力な媚薬を作るようなヤツなんだ。ちょっと考えればわかる事じゃないか!!
「今日からオレは別室で食事するよ。」
「別に良いのではありませんか?気持ち良かったのでしょう?」
「・・・・・まぁね。」
無言を貫き通そうかと思ったが、カレンの視線が痛くて無理でした。
「次に行きましょうか。」
「そうですね・・・。」
続きましてはクレアの部屋。思えばクレアの部屋も初めましてだな。リノアの部屋は可愛らしい感じでまとめられてたから、今度はカッコイイ感じに整理されてる気がする。
「こ、これは・・・。」
「どうした?・・・マジかよ。」
絶句したカレンの反応が気になり、オレもすぐに覗いてみた。うん。カッコイイ部屋ってのは間違いじゃなかった。でもね、クレア?そういうカッコ良さは必要ないんだぞ?
簡単に説明すると、壁一面に飾られていたのは様々な剣。その下には鎧や盾も飾られている。少しだけ視線を移すと、ソファーに座るクレアの姿。しかも剣を抱いて頬擦りしてる。
「あぁ、この剣も素敵だな!だがこちらも捨てがたい!!」
今度は別の剣を抱えて頬擦りし始めた。良く見ると、テーブルの上にも無数の剣が並べられている。
「こちらの剣の逞しさなど、まるでルークのアソコに比肩するではないか!エヘヘ~・・・」
「・・・忘れてあげましょうか。」
「そだねぇ。」
覗きダメ!絶対!!
クレアの部屋を後にし、次なる目的地を決めるべくカレンに尋ねてみた。
「ルビアとユーナは仕事でしょ?なら次はリリエル達かセラとシェリー?」
「そうですねぇ・・・いえ、全員やめておきましょう。」
「何で?」
「リリエル達はローデンシアに居るはずですから、行けば全員に求められます。それを望むのであれば構いませんが。」
「真っ昼間からそれはちょっと・・・。ならセラとシェリーは?」
「彼女達には特別な仕事を任せていますから、不用意な接触は控えて頂きたいのです。」
特別な仕事ってのは気になるけど、カレンがそこまで言うならやめておこう。となると、残るは冒険者組か。
「ティナは狩りだろうけど、フィーナとナディアは?あ、ナディアは竜王達の相手か。」
「そうですね。フィーナさんでしたら、ローナさんと出掛けると聞きました。」
「学園長と?」
「はい。どちらも似たような種族ですから、自然と触れ合うみたいですよ?」
森の民と呼ばれるエルフとダークエルフだもんな。ずっと屋内にいたら息が詰まるか。じゃあ、最後はフィーナと学園長で終わりかな。予想よりも時間が掛からなかったし、ティナの様子も覗いて行くか。
「時間に余裕があるし、ティナの所へ連れて行ってくれる?」
「ティナさんですか?えぇ、わかりました。」
てっきり魔の森にいると思っていたのだが、カレンによって転移させられた。着いた場所はエリド村近郊の森。
「何でこんな場所に?」
「カイル王国からの依頼とティナさんの食料確保を兼ねていると聞いてます。」
カイル王国?そう言えばそんな事も頼まれてたっけ。すっかり忘れてた。
「なるほどね。で、ティナは・・・アレか。」
「アレですね。」
周囲の様子を伺っていると、轟音と悲鳴が聞こえて来た。間違いなく竜を狩っているんだろう。
「ティナが単独で竜を狩る事は無かったんだけど・・・強くなったんだな。」
「そうですね。ティナも必死でしたから・・・。」
「どういう事?」
「ルークは暫く狩りを行っていませんから、ティナの好物が食卓に上らなくなったのはご存知でしたか?」
「ティナの好物?」
言われてみれば、ティナの好きな竜肉を調理する機会が無かったな。アイテムボックスにも入ってなかったから、オレが料理する時は他の肉を使ってたし。
「でも時々夕飯に出て来るよね?」
「ですからそれが、ティナの狩った竜です。」
「随分と少なくない?」
「当然です。ティナの戦闘スタイルを考えればわかるのでは?」
ティナの戦闘スタイル?どちらかと言えば、母さんよりも父さんに近い近接型。オレの予想ではナディアよりも少し強いくらいで・・・集団を相手にするのは苦手か。しかも格下とは言え竜種。ティナやナディアが単独で突っ込むには少し厳しいだろうな。
「単独で狩るにはリスクが高い、か。」
「ルークのように出鱈目な魔力量でもありませんから、精霊魔法に頼り切りという訳にもいきません。それに、何処にでもいるような相手でもないですからね。」
「なかなか見つからないだろうし、さらに単独行動してるような竜を探すのは骨が折れるだろうな。」
ティナは空を飛べる訳でもないから、自分の足で探さなければならない。しかも森と表現してるが、正確には険しい山の中だ。如何に竜が大きいと言っても、簡単に見つかるものではない。
そもそもエリド村周辺という表現に無理がある。他に村が無いからそう呼んでいるだけで、実際には帝国並の広さを誇る山脈地帯なのだ。その奥地からやって来た竜を、偶々発見して狩っているだけの話。アマゾンで希少動物を探すのに近いだろう。
それなりの数がいて行動範囲が広いから遭遇率がそれなりなのだが、それだってある程度奥まで踏み入る必要がある。つまりは、普通の冒険者にしてみればUMAのようなもの。
以上を踏まえて例えるなら、剣道有段者が竹刀を持ってイエティの群れに突入する感じだろうか。無謀と言う他無い。一方のオレはと言うと、完全装備の特殊部隊と言った所だろう。魔法というのは、それ程までに強力なのだ。
無論ティナだって精霊魔法が使える。しかし強力な分、精霊魔法には弱点がある。精霊魔法は自身の魔力を少しだけ精霊に渡して魔法を行使して貰う。威力も発動までのスピードも精霊任せ。術者と精霊のイメージの齟齬は、熟練度によって左右される。
ティナやフィーナの場合、本人達が持つ資質のせいで近接戦闘に比重が置かれてしまった。故に剣が主体なのであって、一般的なエルフとは趣が異なる。普通のエルフは精霊魔法をメインにする為、武器は弓となる。すなわち遠距離攻撃、言わば後衛なのだ。
そして残念な事に竜種に単独で勝てるようなエルフは少ない。物理や魔法に高い耐性を持つ竜種に対し、精霊魔法も例外ではないのである。
閑話なのに重要な説明をしてんじゃねぇよ、と思った事だろう。しかし今の所、精霊魔法は重要でもないし、精霊に関して語られるのはずっと先の話。だから問題無いのである。・・・と言い訳してみた。
「ティナの事、ちゃんと見てあげられてなかったのか。自分の時間を大切にしたいって立派な事を言っておきながら、結局は嫁さん達から逃げてただけなのかもな。」
「ルーク・・・。」
「ティナが満足出来るだけのドラゴンを狩るか!カレンも手伝ってくれる?」
「はい!」
嫁達に対する思いやりを改めると決めたルークに、カレンが眩しい程の笑顔で応えた。こうして世界最高戦力がティナの狩りを手伝う事に決めたのであった。
「暇してるトコ悪いんだけど、頼んでもいいかな?」
「・・・随分と酷い言われようですが事実ですか。何です?」
「実はーーーーー」
沈んだ表情のカレンに事情をすると、徐々に明るい表情へと変化して行く。
「ーーーーーって訳で、カレンに案内を頼みたいんだけど?」
「そ、そうですね。どうしてもと言うのであれば、引き受けなくもありません。」
「頼むよ。他に頼れる人もいなくてさぁ。」
「私だけが頼りですか?」
「あぁ、カレンだけが頼りなんだ。」
何でこんなに食いつくんだ?・・・そうか、戦闘と移動でしか頼られないのを気にしてたんだな?ちょっと気の毒に思えて来た。まぁ他の嫁さん達には、カレンは扱い難いか。今後は色々と仕事を任せるとしよう。
「わかりました!早速参りましょう!!」
「お、おう・・・。」
メチャクチャ張り切っていらっしゃるが、正直言って覗きだよ?いいの?・・・いや、水を指すのも可哀想だな。
「では・・・近場からにしましょうね。」
「順番は任せるよ。」
こうしてカレンの案内で、自室に居るという嫁から巡る事になった。やって来たのはリノアの部屋。カレンがそっと扉を開ける。オレがやったら変質者だが、カレンだからいいだろう。え?同じだって?そんなのは気持ちの問題だからいいんだよ。
「どうやらエミリアさんと一緒のようですね。」
「どれどれ?」
中腰で扉の隙間から室内を覗いているカレンの後ろから密着し、オレも室内の様子を伺う。傍から見ると、カレンを襲っているようにしか見えないだろうが気にしない。柔らかくていい匂いだなんて考えてないんだから。
「ルーク・・・当たってますよ?それに、どうして胸を揉んでいるのですか?」
「静かに!」
当たってるんじゃない、当ててるんだ!胸を揉むのは、そこに胸があるからに決まっている!!当然そんなセクハラオヤジのような発言は出来ない。だからこそ話を逸らすしかないんだ。
オレがアホな事をしている一方で、リノアとエミリアが信じられないような話を繰り広げていた。
「それでリノアさん、新作の効果はどうでした?」
「驚く程の効果でした!いつもなら2回で果てるルークが、5回も求めてくれて・・・まるで獣みたいでした!!」
「・・・・・」
やめて!夜の情事を説明しないで!!しかもカレンの視線が痛いから!
「そうですか。効果は上々と・・・問題はありそうですか?」
「2回目の途中から激しくなりましたから、効果が現れるまでに時間が掛かるみたいですね。」
「夕食に混ぜてますから時間の調整が難しいのですが・・・もう少しだけ即効性を調整してみましょう。」
「どんな薬草が良いか、私も学園で調べてみますね。」
夕食に混ぜてる?薬草?オレ、ひょっとして薬を盛られてたのか?
「ねぇ、カレン?気のせいだよね?」
「いえ、確実に媚薬を盛られていると思います。」
「「・・・・・。」」
魔法薬の勉強をエミリアに任せるんじゃなかったぁぁぁ!そうだよ、元々超強力な媚薬を作るようなヤツなんだ。ちょっと考えればわかる事じゃないか!!
「今日からオレは別室で食事するよ。」
「別に良いのではありませんか?気持ち良かったのでしょう?」
「・・・・・まぁね。」
無言を貫き通そうかと思ったが、カレンの視線が痛くて無理でした。
「次に行きましょうか。」
「そうですね・・・。」
続きましてはクレアの部屋。思えばクレアの部屋も初めましてだな。リノアの部屋は可愛らしい感じでまとめられてたから、今度はカッコイイ感じに整理されてる気がする。
「こ、これは・・・。」
「どうした?・・・マジかよ。」
絶句したカレンの反応が気になり、オレもすぐに覗いてみた。うん。カッコイイ部屋ってのは間違いじゃなかった。でもね、クレア?そういうカッコ良さは必要ないんだぞ?
簡単に説明すると、壁一面に飾られていたのは様々な剣。その下には鎧や盾も飾られている。少しだけ視線を移すと、ソファーに座るクレアの姿。しかも剣を抱いて頬擦りしてる。
「あぁ、この剣も素敵だな!だがこちらも捨てがたい!!」
今度は別の剣を抱えて頬擦りし始めた。良く見ると、テーブルの上にも無数の剣が並べられている。
「こちらの剣の逞しさなど、まるでルークのアソコに比肩するではないか!エヘヘ~・・・」
「・・・忘れてあげましょうか。」
「そだねぇ。」
覗きダメ!絶対!!
クレアの部屋を後にし、次なる目的地を決めるべくカレンに尋ねてみた。
「ルビアとユーナは仕事でしょ?なら次はリリエル達かセラとシェリー?」
「そうですねぇ・・・いえ、全員やめておきましょう。」
「何で?」
「リリエル達はローデンシアに居るはずですから、行けば全員に求められます。それを望むのであれば構いませんが。」
「真っ昼間からそれはちょっと・・・。ならセラとシェリーは?」
「彼女達には特別な仕事を任せていますから、不用意な接触は控えて頂きたいのです。」
特別な仕事ってのは気になるけど、カレンがそこまで言うならやめておこう。となると、残るは冒険者組か。
「ティナは狩りだろうけど、フィーナとナディアは?あ、ナディアは竜王達の相手か。」
「そうですね。フィーナさんでしたら、ローナさんと出掛けると聞きました。」
「学園長と?」
「はい。どちらも似たような種族ですから、自然と触れ合うみたいですよ?」
森の民と呼ばれるエルフとダークエルフだもんな。ずっと屋内にいたら息が詰まるか。じゃあ、最後はフィーナと学園長で終わりかな。予想よりも時間が掛からなかったし、ティナの様子も覗いて行くか。
「時間に余裕があるし、ティナの所へ連れて行ってくれる?」
「ティナさんですか?えぇ、わかりました。」
てっきり魔の森にいると思っていたのだが、カレンによって転移させられた。着いた場所はエリド村近郊の森。
「何でこんな場所に?」
「カイル王国からの依頼とティナさんの食料確保を兼ねていると聞いてます。」
カイル王国?そう言えばそんな事も頼まれてたっけ。すっかり忘れてた。
「なるほどね。で、ティナは・・・アレか。」
「アレですね。」
周囲の様子を伺っていると、轟音と悲鳴が聞こえて来た。間違いなく竜を狩っているんだろう。
「ティナが単独で竜を狩る事は無かったんだけど・・・強くなったんだな。」
「そうですね。ティナも必死でしたから・・・。」
「どういう事?」
「ルークは暫く狩りを行っていませんから、ティナの好物が食卓に上らなくなったのはご存知でしたか?」
「ティナの好物?」
言われてみれば、ティナの好きな竜肉を調理する機会が無かったな。アイテムボックスにも入ってなかったから、オレが料理する時は他の肉を使ってたし。
「でも時々夕飯に出て来るよね?」
「ですからそれが、ティナの狩った竜です。」
「随分と少なくない?」
「当然です。ティナの戦闘スタイルを考えればわかるのでは?」
ティナの戦闘スタイル?どちらかと言えば、母さんよりも父さんに近い近接型。オレの予想ではナディアよりも少し強いくらいで・・・集団を相手にするのは苦手か。しかも格下とは言え竜種。ティナやナディアが単独で突っ込むには少し厳しいだろうな。
「単独で狩るにはリスクが高い、か。」
「ルークのように出鱈目な魔力量でもありませんから、精霊魔法に頼り切りという訳にもいきません。それに、何処にでもいるような相手でもないですからね。」
「なかなか見つからないだろうし、さらに単独行動してるような竜を探すのは骨が折れるだろうな。」
ティナは空を飛べる訳でもないから、自分の足で探さなければならない。しかも森と表現してるが、正確には険しい山の中だ。如何に竜が大きいと言っても、簡単に見つかるものではない。
そもそもエリド村周辺という表現に無理がある。他に村が無いからそう呼んでいるだけで、実際には帝国並の広さを誇る山脈地帯なのだ。その奥地からやって来た竜を、偶々発見して狩っているだけの話。アマゾンで希少動物を探すのに近いだろう。
それなりの数がいて行動範囲が広いから遭遇率がそれなりなのだが、それだってある程度奥まで踏み入る必要がある。つまりは、普通の冒険者にしてみればUMAのようなもの。
以上を踏まえて例えるなら、剣道有段者が竹刀を持ってイエティの群れに突入する感じだろうか。無謀と言う他無い。一方のオレはと言うと、完全装備の特殊部隊と言った所だろう。魔法というのは、それ程までに強力なのだ。
無論ティナだって精霊魔法が使える。しかし強力な分、精霊魔法には弱点がある。精霊魔法は自身の魔力を少しだけ精霊に渡して魔法を行使して貰う。威力も発動までのスピードも精霊任せ。術者と精霊のイメージの齟齬は、熟練度によって左右される。
ティナやフィーナの場合、本人達が持つ資質のせいで近接戦闘に比重が置かれてしまった。故に剣が主体なのであって、一般的なエルフとは趣が異なる。普通のエルフは精霊魔法をメインにする為、武器は弓となる。すなわち遠距離攻撃、言わば後衛なのだ。
そして残念な事に竜種に単独で勝てるようなエルフは少ない。物理や魔法に高い耐性を持つ竜種に対し、精霊魔法も例外ではないのである。
閑話なのに重要な説明をしてんじゃねぇよ、と思った事だろう。しかし今の所、精霊魔法は重要でもないし、精霊に関して語られるのはずっと先の話。だから問題無いのである。・・・と言い訳してみた。
「ティナの事、ちゃんと見てあげられてなかったのか。自分の時間を大切にしたいって立派な事を言っておきながら、結局は嫁さん達から逃げてただけなのかもな。」
「ルーク・・・。」
「ティナが満足出来るだけのドラゴンを狩るか!カレンも手伝ってくれる?」
「はい!」
嫁達に対する思いやりを改めると決めたルークに、カレンが眩しい程の笑顔で応えた。こうして世界最高戦力がティナの狩りを手伝う事に決めたのであった。
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