薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~

黄色いひよこ

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薬師パーティーを後にする

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 さて、これからどうするか。
 
 あぁ、そうだ、暁の閃光からの離脱申請しなきゃいけない。
 
 取り敢えず、冒険者ギルドに行って手続きをして、ついでに何か採取クエストでもするかな。嫌、魔石が少なくなってきているから盗伐クエストかな?
 
給料2ヶ月分の退職金もあるし、贅沢しなければ生活の余裕もある。無理に働かなくても良い訳だけど、結局ぽーっとなんてしてられない性格なのは解りきってるから、何か作業してしまうんだろうね。
 
 だから、普通にポーションを作ってしまおうって事なんだけど、そうなると薬草が必要になってくる訳だし、となると此には魔石が必要不可欠になるし、魔石は買うとなると高価だから、直接何か魔物を倒して得るのが得策なんだよね。
 
 此方の世界の薬師は、薬草を魔力を込めた魔力水と混ぜてすり潰す飲み薬だ。
 
 傷には直接掛けてしまうし、毒や痺れ等の状態異常は飲んで治せるけど、持って生まれた障害や体内部のやまい等はポーションでは治せない。
 
 此処は僧侶の範疇はんちゅうになってくる。其処が薬師の限界で、僧侶との大きな違いな訳。
 
 薬師と僧侶は似て否なる者。
 
 医療と言う分野で括られても、歴然とした差違がある。
 
 それがこの世界の医療で、師匠がいた世界・・・・で言う所の医者と薬剤師の違い(?)らしい。知らんけど・・・・・

 何て事をつらつら考えて居ると、何時の間にか冒険者ギルドに着いていた。
 
 4階建ての建物は鉄筋コンクリート製(この世界にも存在する)で、壁に装飾としてタイルのようなレンガが規則正しく貼ってある。
 
 玄関扉は観音開きで大きく、巨体の冒険者でも通れるようになっていて、勿論の事だが冒険者ギルドのシンボルである、『交叉する剣と盾の』エンブレムが描かれた看板は、解りやすいように壁から張り出した棒に、鎖で釣り下げられていた。
 
 扉を開けて中に入ると、目の前に4つのカウンターが有り、それぞれのブースには左から『初めての人はこちら』、『クエスト受付』、『その他の受付』、『素材買取受付』と、各々おのおの天井から吊り下げてられているプレートに書かれている。
 
 俺は建物の中を見渡し、『その他の受付』に目を留める。
 
 そう言えば辺りに人はまばらで、列を成す人の数も少ない。あ~それはそうか、今はもう昼前で仕事をする冒険者は、クエストに出向いている時間だ。
 
 俺は朝、パーティールームにいつも通り顔を出した所、ダリルに呼び出されたのだから、この時間になるのは当たり前と言えば当たり前か。
 
 取り敢えず、『その他の受付』に向かう。
 
 幸い人は誰も並んではおらず、俺は受付嬢に声を掛けた。


 「すいません」

 「あ、ロブさん、おはようございます。如此方のブースにご用件とは、如何なさいましたか?」


 何か書類と格闘していた受付嬢が、俺に呼び掛けられて慌てて顔を上げて挨拶をして来た。
 即座に用件を問うて来るのはさすが受付嬢、話す間に書類もささっと片付けるのは、プロと言えよう。


 「はい、実は『曉の閃光』の離脱申請をしたくて。お願い出来ますか?」

 「えっ!? いっ!? 離脱申請ですか?? 」

 「はい。そうですね。クビになりましたから。パーティーの都合ですから手当ての申請もお願いします」

 「は、はいっ! 只今。此方が『離脱申請書』で、此方が『離職保険申請書』です。どちらも太枠の中のみお書き下さい」


 俺は受付嬢に言われて2枚の用紙を手にした。左側が離脱申請書で右側が離職保険申請書だ。


 「離職保険は受理から25日後に、1回目が支給されます。ロブさんは今日受理されますから明日から25日後ですね。でも、何というか、ロブさんを手放すなんてどうかしてますよね…… 。ロブさんは、この都市1番の薬師ですのに…… 。まぁ、ロブさんなら引く手あまたですよ!大丈夫。すぐ次のパーティーが見付かります! 」


受付嬢がそう言ってガッツポーズで俺を応援してくれた。




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