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2章 学園生活
121話 1年生の長期休み(2)
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すっかり忘れていたことに申し訳ない気持ちになりながら、お父様たちに挨拶を終える。それにしても、どうして応接室に呼んだんだろう?
「それで、何か用事があったのですか?」
私の言葉にお父様が一つうなずく。やっぱり安否確認以外にも用事があったようだ。
「この休みに一度領地に戻ろうと思っていてな。
こちらに何か用事はあるか?」
領地! そういえばこっちに来てからは試験勉強や寮生活などバタバタしていたから、一度も領地に行ったことはなかったんだ。公爵家の領地なだけあって広大とは聞いているけれど、どんな場所なのか楽しみだ。
「休みの初めのほうでお姉さま方とお茶会をしたい、という話はしております」
「そうか。
なら、そのお茶会が終わり、こちらの仕事が片付き次第領地に向かうとするか。
決まり次第連絡しよう」
「領地には行ったことがないので楽しみです」
「チェルビース公爵領はとても豊かな土地で、民の性格も穏やかです。
きっと楽しんでもらえると思いますよ」
そういうお母様の顔は柔らかく微笑んでいる。お母様にとっては嫁いできた土地だが、とても思い入れがあるようだ。
「ではゆっくり休んでいてくれ」
どうやらこれで話は終わりだったようで、お父様方は腰を上げる。ほかにも何かあるのかと思っていたが、意外と早く終わってくれた。
部屋に戻ると先に部屋に行っていたイルナや侍女が準備を整えておいてくれたようで、もう荷物は片付いていた。
「ウェルカ様、アゼリア様よりお手紙が届いております」
イルナに渡された一通の手紙には確かにお姉様の名前が書かれている。なんの用事だろうかと中を開けてみると、そこにはお茶会のお伺いが書かれていた。今回は身内の、それも兄弟の集まりということであまり堅苦しいものにはならないようで、こうして招待状の前に日程確認の手紙を送ってくれたようだ。
いつでも大丈夫ですが、早めだと嬉しいです、ということを手紙にして書き終えるとイルナに頼んでお姉様に送ってもらうことになった。
「アゼリア様はなんとおっしゃっていたのですか?」
「今度、兄弟でお茶会をするの。
その日程の相談だったわ」
お茶会……、とイルナはつぶやく。それが気になってイルナのほうを向くと、少し難しい表情になっていた。
「ウェルカ様、ドレスはどうなさいますか?」
「ドレスですか?」
なるほど、全く考えていなかった。今回はあまり流行などを気にしなくていい気はするけれど、前に着ていったものと全く同じものを着るわけにもいかないよね。基本的にお茶会や夜会に全く同じドレスを着るのはよくないものとされている。毎度購入しないにしても、アレンジを加える必要があるのだ。
今回はきっとそんな時間はない。ならば自然と新しいドレスを着ていく必要がある。
「まだ着ていないドレスはあったかしら」
「はい、数着ございます」
「ではその中から選びます」
はい、というとすぐに衣装選びをしはじめた。確かに返答内容的に、お茶会は近々行われる可能性は高い。そうなると準備はすぐにでも始めたほうがいいだろう。
「それで、何か用事があったのですか?」
私の言葉にお父様が一つうなずく。やっぱり安否確認以外にも用事があったようだ。
「この休みに一度領地に戻ろうと思っていてな。
こちらに何か用事はあるか?」
領地! そういえばこっちに来てからは試験勉強や寮生活などバタバタしていたから、一度も領地に行ったことはなかったんだ。公爵家の領地なだけあって広大とは聞いているけれど、どんな場所なのか楽しみだ。
「休みの初めのほうでお姉さま方とお茶会をしたい、という話はしております」
「そうか。
なら、そのお茶会が終わり、こちらの仕事が片付き次第領地に向かうとするか。
決まり次第連絡しよう」
「領地には行ったことがないので楽しみです」
「チェルビース公爵領はとても豊かな土地で、民の性格も穏やかです。
きっと楽しんでもらえると思いますよ」
そういうお母様の顔は柔らかく微笑んでいる。お母様にとっては嫁いできた土地だが、とても思い入れがあるようだ。
「ではゆっくり休んでいてくれ」
どうやらこれで話は終わりだったようで、お父様方は腰を上げる。ほかにも何かあるのかと思っていたが、意外と早く終わってくれた。
部屋に戻ると先に部屋に行っていたイルナや侍女が準備を整えておいてくれたようで、もう荷物は片付いていた。
「ウェルカ様、アゼリア様よりお手紙が届いております」
イルナに渡された一通の手紙には確かにお姉様の名前が書かれている。なんの用事だろうかと中を開けてみると、そこにはお茶会のお伺いが書かれていた。今回は身内の、それも兄弟の集まりということであまり堅苦しいものにはならないようで、こうして招待状の前に日程確認の手紙を送ってくれたようだ。
いつでも大丈夫ですが、早めだと嬉しいです、ということを手紙にして書き終えるとイルナに頼んでお姉様に送ってもらうことになった。
「アゼリア様はなんとおっしゃっていたのですか?」
「今度、兄弟でお茶会をするの。
その日程の相談だったわ」
お茶会……、とイルナはつぶやく。それが気になってイルナのほうを向くと、少し難しい表情になっていた。
「ウェルカ様、ドレスはどうなさいますか?」
「ドレスですか?」
なるほど、全く考えていなかった。今回はあまり流行などを気にしなくていい気はするけれど、前に着ていったものと全く同じものを着るわけにもいかないよね。基本的にお茶会や夜会に全く同じドレスを着るのはよくないものとされている。毎度購入しないにしても、アレンジを加える必要があるのだ。
今回はきっとそんな時間はない。ならば自然と新しいドレスを着ていく必要がある。
「まだ着ていないドレスはあったかしら」
「はい、数着ございます」
「ではその中から選びます」
はい、というとすぐに衣装選びをしはじめた。確かに返答内容的に、お茶会は近々行われる可能性は高い。そうなると準備はすぐにでも始めたほうがいいだろう。
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