姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚

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2章 学園生活

127話 城めぐり(3)

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 熱量に充てられたからか、頭がぼーっとしてくる。うーん、疲れた……。

「あの、お義姉様?」

 心配そうなランフェル殿下の声にはっとする。またやってしまった。

「す、すみません」

「……、なんだか疲れてしまいましたね。
 この後、魔法師団に行くつもりだったのですが、お庭のほうに行きませんか?
 そちらにお茶の準備をさせますから、少し休憩しましょう?」

 完全に気を使わせてしまった。申し訳ない気持ちもあるが、正直ありがたい申し出に私はうなずくことしかできなかった。


 騎士団の場所から居住区はそれほど遠くはなかった。少し歩いていると、急に門と壁、そして門を守る騎士が立っていた。門は閉ざされていて、安易には居住区に入れないことがわかる。
 お姉様の部屋はもちろん居住区にあるのだが、いつもは直通の門から入ってしまうので、こうして執務区から入ることはないのだ。予想以上の守りの堅さにびっくりしているうちにランフェル殿下は門に近づいて行っていた。

「ご苦労様です。
 私と、ウェルカを通してほしいのです」

「これは姫様。
 えっと、彼女は……」

「ウェルカはアゼリアお姉様の妹です。
 あちらで少しお茶を飲みたくて誘ったのです」

 少し戸惑いながらも、ランフェル殿下と一緒だからと門を通してもらうといくつかの宮がすぐに目に入った。いつも案内してもらっているのもあって、実はどの宮にだれが住んでいるのか知らない。そんな中でもランフェル殿下は迷いなく歩いているのは、さすがとしか言いようがない。

「ランフェル様、お帰りなさいませ。
 あちらのほうに準備は整っております」

 今までついていた侍女とはまた別の人か近づいてきたかと思うと、そう告げて歩き出す。話が上がったのはついさっきのはずなのに、もう準備が整っているとは恐ろしい、というか優秀だよね。

「あちらが私の宮なのです。
 お義姉様と2人で話してみたくて、こちらでもお茶の準備をさせていたのです」

 えへへ、と恥ずかしそうに笑うランフェル殿下は本当にかわいい。それに2人で話してみたいと思ってくれていたこともうれしかった。

「ありがとうございます。
 そんな風に思っていていただけて嬉しいです」

 門から多少歩くと、どうやらランフェル殿下の宮についたようで迷いなく入っていく。外見はどの宮もあまり変わらないのに間違えることはないのだろうか。

 宮をそのまま突っ切り庭へと向かっていく。庭の手前のテラスには言葉通りお茶のセットが準備されていた。

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