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不動産に行こう
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「あ、あの菊池さん」
「はい」
「自分は、これからダンジョンからの採取作業がありますので――。明日も、菊池さんが来られるんですよね?」
「もちろんです!」
何故に力説? まぁ、やる気があることはいいことだ。
「菊池さん! そろそろ出発しないと怒られますよ? 社長に」
「――ッ!?」
運転席に座っていた50代過ぎのおっさんが、菊池涼音さんに業務報告したところで、「わかったわ。佐藤さん、明日も来ますね」と、先ほどの話しかけてきたおっさんの横――、助手席に乗って手を振ってきたので俺も手を振って返した。
なんだかやけに距離をいきなり詰めてくる子だったな。
最近の20代の女性は、コミュニケーション能力が高いとネットに書かれていたが、マジだったのかも知れない。
「あの……佐藤さん」
「は、はい……。どうかしましたか? 木戸さん」
「あの人って、佐藤さんにとって、どういう方というか――」
「あー、父親の知り合いが米農家をしておりまして、そこの娘さんです」
「そうなのですか?」
「はい。ちなみに、今日は、いつも来ている方が忙しくて代わりに娘さんが来るという事だったので会ったのは今日が初めてですね」
「え? それって、本当のことですか?」
「もちろんです。いつも稲穂付きの米を白米にしてもらっているので――、それで稲穂付きの白米を渡してって感じで取引を毎日している感じですね」
「そうだったんですか」
「はい。なので、ビジネスパートナーの娘さんってところですか。関係性的には」
「よかった……」
「え?」
「――い、いえ。なんでもありません! それよりも、早く行きましょう!」
「そうですね」
木戸綾子さんが運転する車の助手席に乗り込み、ネットで検索した不動産の住所を確認すると物件の7割が茂原市内の不動産が販売している事が分かった。
「へー、養老渓谷に不動産は殆どないんですね」
「みたいですね。長生郡とか、茂原市内に不動産は集中しているみたいです」
運転をする木戸さんの横で地図を見ながら、ナビゲーションをする。
そして、高速道路を走り到着したのは茂原市内。
最初に茂原市内に来た理由は簡単で、一番、物件を取り扱っていたから。
「養老渓谷ですと、かなり数は限られますね……。宅地用の土地ならありますが……」
そう切り出してきたのは、不動産担当の方で我妻という名の男性であった。
年齢は60歳近く。
ベテランという雰囲気があり、スーツを着こなしている事から、かなりやり手だという事は分かった。
「すぐに住める住宅とかは――」
「即入居可というのは、基本的には都会限定ですので、田舎となると即入居という建物はまずありませんね。それに、田舎になりますと買い手も限られますから、買い手が決まるまで長い間放置されることが普通ですので、今の養老渓谷では即日入居可能な物件はないですし、メンテナンスは必要です。メンテナンスをするのでしたら、土地を購入して自宅を建てた方がずっと良いかと思います」
「なるほど……。ちなみに、どのくらい新築住宅を建てるのにかかりますか?」
「費用ですと――」
「あ、費用ではなく――」
「工期ですと早くて2か月。大きめの一軒家となりますと一年は工期を見て頂く必要があります」
「早くて2か月というのは――」
「ハウスメーカーだと、2か月前後ということです。ただ、注文住宅ですと、1から設計という事になりますので工期が伸びて半年から1年と見て頂くことが必要です」
「そういうことですか……。ちなみに、予算を多めに支払った場合は、工期を短縮することは可能ですか?」
「可能ですが……、予算は跳ね上がります。それにシステムキッチンなどを入れる場合などを含めると検討する期間が短くなります」
つまり、金さえ積めば工期を短縮することは可能ということか。
「はい」
「自分は、これからダンジョンからの採取作業がありますので――。明日も、菊池さんが来られるんですよね?」
「もちろんです!」
何故に力説? まぁ、やる気があることはいいことだ。
「菊池さん! そろそろ出発しないと怒られますよ? 社長に」
「――ッ!?」
運転席に座っていた50代過ぎのおっさんが、菊池涼音さんに業務報告したところで、「わかったわ。佐藤さん、明日も来ますね」と、先ほどの話しかけてきたおっさんの横――、助手席に乗って手を振ってきたので俺も手を振って返した。
なんだかやけに距離をいきなり詰めてくる子だったな。
最近の20代の女性は、コミュニケーション能力が高いとネットに書かれていたが、マジだったのかも知れない。
「あの……佐藤さん」
「は、はい……。どうかしましたか? 木戸さん」
「あの人って、佐藤さんにとって、どういう方というか――」
「あー、父親の知り合いが米農家をしておりまして、そこの娘さんです」
「そうなのですか?」
「はい。ちなみに、今日は、いつも来ている方が忙しくて代わりに娘さんが来るという事だったので会ったのは今日が初めてですね」
「え? それって、本当のことですか?」
「もちろんです。いつも稲穂付きの米を白米にしてもらっているので――、それで稲穂付きの白米を渡してって感じで取引を毎日している感じですね」
「そうだったんですか」
「はい。なので、ビジネスパートナーの娘さんってところですか。関係性的には」
「よかった……」
「え?」
「――い、いえ。なんでもありません! それよりも、早く行きましょう!」
「そうですね」
木戸綾子さんが運転する車の助手席に乗り込み、ネットで検索した不動産の住所を確認すると物件の7割が茂原市内の不動産が販売している事が分かった。
「へー、養老渓谷に不動産は殆どないんですね」
「みたいですね。長生郡とか、茂原市内に不動産は集中しているみたいです」
運転をする木戸さんの横で地図を見ながら、ナビゲーションをする。
そして、高速道路を走り到着したのは茂原市内。
最初に茂原市内に来た理由は簡単で、一番、物件を取り扱っていたから。
「養老渓谷ですと、かなり数は限られますね……。宅地用の土地ならありますが……」
そう切り出してきたのは、不動産担当の方で我妻という名の男性であった。
年齢は60歳近く。
ベテランという雰囲気があり、スーツを着こなしている事から、かなりやり手だという事は分かった。
「すぐに住める住宅とかは――」
「即入居可というのは、基本的には都会限定ですので、田舎となると即入居という建物はまずありませんね。それに、田舎になりますと買い手も限られますから、買い手が決まるまで長い間放置されることが普通ですので、今の養老渓谷では即日入居可能な物件はないですし、メンテナンスは必要です。メンテナンスをするのでしたら、土地を購入して自宅を建てた方がずっと良いかと思います」
「なるほど……。ちなみに、どのくらい新築住宅を建てるのにかかりますか?」
「費用ですと――」
「あ、費用ではなく――」
「工期ですと早くて2か月。大きめの一軒家となりますと一年は工期を見て頂く必要があります」
「早くて2か月というのは――」
「ハウスメーカーだと、2か月前後ということです。ただ、注文住宅ですと、1から設計という事になりますので工期が伸びて半年から1年と見て頂くことが必要です」
「そういうことですか……。ちなみに、予算を多めに支払った場合は、工期を短縮することは可能ですか?」
「可能ですが……、予算は跳ね上がります。それにシステムキッチンなどを入れる場合などを含めると検討する期間が短くなります」
つまり、金さえ積めば工期を短縮することは可能ということか。
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