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第54話
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エリート社員がどんどんビルに吸い込まれる。
私は受付に直行した。
「林七海です。副社長につないでください」
受付嬢は内線を繋いで話していた。
「28階の会議室へどうぞ」
私と勇凛くんはエレベーターに向かった。
途中の階で降りる勇凛くん。
「七海さん……気をつけてください」
「うん」
後ろ髪を引かれるように、私たちは別れた。
そして28階。
静けさに包まれたフロア。
会議室に向かった。
会議室の前で深呼吸。
ノックをする。
「入れ」
重くのしかかる声が聞こえる。
ゆっくり開けると、勇輝さんが上座で腕を組んで座っている。
「今日からよろしく」
口元は微笑んでいるのに、目は鋭い。
「はい。よろしくお願いします」
睨み合う。
勇輝さんは紙袋を差し出してきた。
「これに着替えなさい」
紙袋に書かれている文字。
ハイブランドのものだ。
「どこで着替えればいいでしょうか」
「私はこれから自室に戻るからここで着替えなさい。着替えたら、29階に来るように。あと、この書類に記入して」
入社書類……。
彼は会議室から出て行って、私はすぐに着替えた。
新しい自分。
社畜の時とは違う。
目標のために、大切な人のために働く。
***
着替えて会議室から出ると──
待ち伏せていた厄災。
「あ!七海ちゃん!何その服、いい感じじゃん。これから宜しくね」
「よろしくお願いします……」
追い討ちをかけるように現れる。
「これから毎日会えるねー。仕事帰りとか遊びに行こうよ。俺今日空いてるからさ」
煩いんじゃ。
「人妻なんで、お断りします」
無視して副社長のところへ。
またエレベーターを上がる。
29階。
社員の声が聞こえる。
そちらの方向へ行こうとすると
「君の仕事場はこっち」
勇輝さんが待ち構えていた。
勇輝さんの後についていくと、たどり着いたのは『秘書課』とプレートに書いてある。
勇輝さんがその扉を開けると──
誰もいない。
デスクは沢山あるのに。
どういうこと……?
私が戸惑っていると──
「秘書課の社員は全員別の部署に配属させた」
え……?
恐る恐る彼の顔を見る。
少し口角が上がっている。
「秘書課はこれから君一人だ」
とんでもない試練がさっそくのしかかってきた。
私は受付に直行した。
「林七海です。副社長につないでください」
受付嬢は内線を繋いで話していた。
「28階の会議室へどうぞ」
私と勇凛くんはエレベーターに向かった。
途中の階で降りる勇凛くん。
「七海さん……気をつけてください」
「うん」
後ろ髪を引かれるように、私たちは別れた。
そして28階。
静けさに包まれたフロア。
会議室に向かった。
会議室の前で深呼吸。
ノックをする。
「入れ」
重くのしかかる声が聞こえる。
ゆっくり開けると、勇輝さんが上座で腕を組んで座っている。
「今日からよろしく」
口元は微笑んでいるのに、目は鋭い。
「はい。よろしくお願いします」
睨み合う。
勇輝さんは紙袋を差し出してきた。
「これに着替えなさい」
紙袋に書かれている文字。
ハイブランドのものだ。
「どこで着替えればいいでしょうか」
「私はこれから自室に戻るからここで着替えなさい。着替えたら、29階に来るように。あと、この書類に記入して」
入社書類……。
彼は会議室から出て行って、私はすぐに着替えた。
新しい自分。
社畜の時とは違う。
目標のために、大切な人のために働く。
***
着替えて会議室から出ると──
待ち伏せていた厄災。
「あ!七海ちゃん!何その服、いい感じじゃん。これから宜しくね」
「よろしくお願いします……」
追い討ちをかけるように現れる。
「これから毎日会えるねー。仕事帰りとか遊びに行こうよ。俺今日空いてるからさ」
煩いんじゃ。
「人妻なんで、お断りします」
無視して副社長のところへ。
またエレベーターを上がる。
29階。
社員の声が聞こえる。
そちらの方向へ行こうとすると
「君の仕事場はこっち」
勇輝さんが待ち構えていた。
勇輝さんの後についていくと、たどり着いたのは『秘書課』とプレートに書いてある。
勇輝さんがその扉を開けると──
誰もいない。
デスクは沢山あるのに。
どういうこと……?
私が戸惑っていると──
「秘書課の社員は全員別の部署に配属させた」
え……?
恐る恐る彼の顔を見る。
少し口角が上がっている。
「秘書課はこれから君一人だ」
とんでもない試練がさっそくのしかかってきた。
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