三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

七転び八起き

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第69話

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 勇凛くんとたくさん触れ合ったあと、私たちは着替えてまたコタツに入った。
 勇凛くんがみかんを持ってきてくれて、みかんを食べながら二人でテレビを見ていた。

 ちょうど福岡のグルメを紹介する番組だった。

「あ!このラーメン屋、私行ったんだ!」
「そうだったんですね。どうでしたか?」
「すごい美味しかったよ~。森川さんが紹介してくれて……」

 ──余計なことを言ってしまった。

「森川さん……?」

 勇凛くんの表情が曇ってきた。
 ヤバい……。

「あの、勇哉さんが福岡に来ることを事前に知っていたみたいで、それで来て……」
「……で、どうだったんですか?」

 勇凛くんの視線が鋭い。

「勇哉さんから助けてもらったよ。それだけ」

 勇凛くんがまた凹んでしまった。
 私が悪い。
 せっかく二人で愛を確かめ合ったのに。

「俺も行けばよかった……」

 すごく悔しそうだ。

「ごめんね。森川さんも来ていたことに私もかなりびっくりして」

 勇凛くんは寝転がって天井を見ていた。

「七海さんはそれだけ魅力的な女性ってことですね……」

 そうではない気がするんだけども。

「私は誰に何をされても、勇凛くんが一番なの」
「それは、わかってます。信じてます。でも、俺は、七海さんの全てを守れる存在になりたいんです」

 勇凛くんの思いが痛いくらい伝わった。

 でも──

「勇凛くん、私は守られるだけのお姫様じゃないから!私だって、自分で自分を守れるようになりたいし、なんなら勇凛くんも守りたいよ!!」

 もともとか弱い女の子が性に合わない。
 夢は見ない。
 好きなキャラは王道の少年漫画の主人公。

「……わかりました。すみません。何もできなくて情けなくて。でも、俺は俺の方法で七海さんを守ります」
「うん。ありがとう」

 勇凛くんは複雑な表情を浮かべつつも、私が手をのばすと抱きしめてくれた。

 勇凛くんはわからないんだ。
 この腕の中にいることが、私の全てを満たしてくれることを。

 いつの間にか日付が回っていて二人で寝ようとした時。

「七海さん……すみません」
「なに?」
「あまり負担にならにようにするんで……」

 服の裾がめくられた。

「え?」
「最後に……いいですか」

 勇凛くんの嫉妬心と独占欲に火がついてしまった。

 そこからラウンド2が始まってしまった……。
 私が撃沈したあとに勇凛くんにすごい謝られた。

 もっと体力をつけようと思った夜であった。
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