三十路の社畜OLが出会った翌日に八才年下男子と結婚した件につきまして

七転び八起き

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第72話

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 ──午後6時30分

 私はオフィスビルの近くに立っていた。
 勇哉さんの急遽企画した集まりのため。
 正直行きたくない。
 でも、勇凛くんを残して帰りたくない。

 しばらく待つと、三人が出てきた。

「七海ちゃんお待たせ~」

 手を振る勇哉さん。
 表情だけ取り繕ってる森川さん。
 複雑な表情の勇凛くん。

 行く前から気疲れ。

「じゃあ行こうかー!」

 と連れて行かれたのは高級焼肉店。
 個室に案内された。

「俺の奢りだから好きなだけ食べて~」

 気まずい空気をどうにかしたくて

「じゃあ私注文します!!」

 と色んな肉を注文。

 お酒を注文する森川さん。
 この状況でどう振る舞えばいいかわからないと思われる勇凛くん。

「勇凛くん、今日どうだった?」

 私が聞いて勇凛くんが口を開こうとすると

「勇凛はねー。説明したこと真面目にずっと書いてるよー」

 と代弁する勇哉さん。

 お前に聞いてない!

「勇凛くんはしっかりしてるよ。わからないことはすぐ質問するし、一社員として積極的に業務を知ろうとしてるね」

 ナイスフォローな森川さん。
 なんとなく想像できる勇凛くんの研修姿。
 間近で拝みたい。

「今はそれだけしかできないので……。森川さんが、とても今日来たとは思えないほど色んな方と打ち解けてて、仕事もすぐに理解して、すごいと思いました」

「みんなすごいよね~」

 と勇哉さんが呟くと肉や酒が運ばれる。

 私はソフトドリンク、その他はビールで乾杯。
 肉を焼く森川さんと、焼けた肉を配る勇凛くん。
 ひたすら肉を食べる私。
 ビールを飲み干して早速おかわりをする勇哉さん。

「俺の結婚式の式場見て、広すぎない?何人呼ぶんだよっていう」

 スマホを見せてくる勇哉さん。
 さすが大手企業の息子。
 結婚式の規模が違う。

「相手はどんな方なんですか?」

 と森川さん。

「取引先の社長の孫。可愛いんだけどね~なんかそれだけなんだよね~」

 また酒をおかわりする勇哉さん。

「七海さん他に注文しますか?」

 と勇凛くん。

「じゃあコレ頼もうかな」

 そのやりとりを妬ましそうに見る勇哉さん。

「見せつけてくんなよ」

 お前が呼んだんだろ!

「何そのお揃いの指輪。嫌がらせ?」

 この男、目が座ってきてる。
 絡まれたくない!

「勇哉さん、よければこの後またあの店行きましょうよ」

 と森川さん。

 何その店?

「いいね~!あそこ女の子ノリいいから好き~」

 機嫌が治った。
 ありがとう森川さん!

「なんかでも虚しいわ」

 元に戻った勇哉さん。

 なに、この人慰める会なの!?
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