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第2章 冒険者に必要なもの
拷問
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俺も言われた通り腹を割いて内臓を出した。
ぬるりとした感触と血生臭さに、二度と思い出したくない作業だと心の底から思う。
捌く上で必要な作業だけど……内臓なんて食べなきゃ、この中から取り出す必要もないんじゃないか?
そんな甘い考えが頭をよぎるが、すぐ横のディーを見てその考えを押し殺した。
内臓を取り出したあと、川で身と一緒に洗って戻るとディーは既に棒にさしてあとは焼くだけ状態で俺を待っていた。
「うぇぇ、それ本当に食べるの?」
ディーの手には赤くて小さな塊も串に刺さっている。
「当たり前ぇだ。エルもとっとと串にさせ」
ディーが後ろから俺の手元を監視する。「そうじゃねぇ」「ここだろ刺すのは」と文句を言われながらも何とか刺し終えた。俺が串に刺したネズミ肉をじっと見つめながら言う。
「ま、初めてだかんな」
それは"まだまだ"って事かよ……。
少し落ち込みながらもディーの真似をして焚き火の周りに串を刺した。
「よし、焼くぞ。エル、焚き火を強くしろ」
「任せろ!」
俺は勢いよく返事をすると、落ちていた枝や枯れ葉をどんどん放り込む。
元々小さくなりかけてた火が、枝や枯葉に埋もれてさらに小さくなっていく。
でも大丈夫。なんてったって俺は火属性、強くすればいいんだろう?ここから一気に火をつけるつもりだ。
ぼわっ
「うおっ、熱っ!」
熱風と共に火柱が一気に立ち上がり、串の先の肉が一気に黒くなり炭の匂いが漂ってくる。
「おい!強すぎだ馬鹿!せっかくの肉が丸焦げになるだろうが!」
「えぇ!?だってディーが強くしろって言ったじゃん!」
「強くしろっつって火柱起こせとは言ってねぇ!!」
「むぅぅ……加減が分からないんだよ!」
俺が口を尖らせると、ディーは涙を拭きながら盛大に腹を抱えて笑い出した。
「はははっ、やっぱり坊ちゃんだな!焚き火すら使いこなせねぇとは!」
「うるさい!次は上手くやるもん!」
「よしよし、じゃあ次は俺が見本見せてやる。料理も冒険者の修行だ、覚えとけよ」
そう言ってディーは一旦川の水を使って火を消した。別の場所に焚き火を作って枯葉や枯れ木を移動した。
「あーあ、食えねぇのもあんじゃん勿体ねぇ。エル、ここ、ここだけ火をつけろ」
そう言って枯れ枝の1つを指さした。
これだけ火をつけるの?
疑問に思いながらもそれに火をつけた。
ディーはまず枯葉に火を移す。少し大きくなったところで枯れ枝にも火を移し始めた。
みるみるうちに火は大きくなっていき、昨日の夜と同じくらいの大きさにあっという間になってしまった。これなら肉を焦がさず焼くことが出来る。
「すごい」
小さな火種からあんなに大きくするなんて。俺はただただディーを尊敬した。
ディーはそんな俺を見て「ふ」と鼻で笑いながら炭になった肉を捨てて焚き火の周りに串を刺していく。
俺も慌ててそれを手伝った。
串に刺した肉と臓物を焚き火にかざしながら、ディーがにやりと笑った。
「よし、まずはマメだ。ほら、食え」
「えぇ!?いきなり!?」
差し出された串を渋々、腎臓を口に放り込む。
「……っっくっさ!!なにこれ!!川のドブか!?いや、井戸掃除した後の桶!?ちょ、飲み込めないって!」
あまりの臭いに鼻を摘まないと飲み込めない。やっとの思いで飲み込み、水で口の中を綺麗にした。
その様子をディーが横でゲラゲラ笑う。
「ははっ!やっぱり坊ちゃんにはキツかったか。まぁそういう味だ」
「味ってレベルじゃないよ!?拷問だよ!!」
ディーはお構いなしに次の串を差し出してきた。
「次は肝臓だ」
「うぅ……もうやだ……」
仕方なくかじった瞬間、舌にじわっと広がる苦味と鉄臭さと何とも表現しがたい食感。
「うぇぇぇ!舌がしびれる!鉄食ってるみたい!これ血液そのものじゃん!!」
「栄養はあるんだぞ」
「栄養があってもマズいもんはマズいんだぁぁ!」
ディーがニヤニヤしながら最後の串を差し出す。
「じゃあ最後、心臓、ハツだ。これで締めだ」
恐る恐るかじると、これは意外にもあっさりしていて、食感もコリコリしていて美味しい。先程の2つとは雲泥の差だ。
「……ん?あれ、これ美味しい!?」
「だろ?ハツは旨ぇんだよ。噛み応えもあって肉に近ぇ」
「なんで最初からこれ食わせてくれなかったのさぁぁ!!」
ディーが腹を抱えて笑う。
「順番ってのが大事なんだよ、エル」
ディーはニヤつきながら、最後に串に刺さった肉の方をぐいと突き出してきた。
「ほら、臓物ばっかじゃねぇ。次は正真正銘の“肉”だ。これなら文句ねぇだろ」
「……ほんとに?また変な部位とかじゃないだろうな?」
「疑うなって。ほら、ちゃんと回せ。焦げ目がついてきたらひっくり返すんだ」
言われた通り串を回してみる。肉からじゅわっと脂が落ち、火がぱちぱちと弾けた。
煙に混じって漂ってくる香りは、臓物の匂いとはまるで違う。美味しそうな肉の焼ける匂いが食欲を刺激してくる。
「……うわ、なんかすごい匂いする!美味そう!」
「それが肉の力ってやつだ。滴る肉汁は旨味そのものだ、逃がすなよ」
ごくりと喉を鳴らしながら、ちょうどいい焦げ目を狙って一口かじった。
「――っ!?うまぁぁぁぁっ!!」
噛んだ瞬間、じゅわっと広がる肉汁。鉄臭さも苦味もなく、ただただ香ばしくて旨い。
今まで食べてきた料理とは全然違うけど、それ以上に身体に染み込むような美味しさだった。
「なんだこれ、さっきの臓物と同じ生き物の肉とは思えない!臓物が地獄なら、これは天国だよ!」
感動してがぶがぶ食べようとした瞬間、串が手から滑りかけた。
「あっ! 落ちるっ!」
慌ててキャッチしようとする俺。だが熱々の肉を素手で掴んでしまい、「熱っっ!!!」と思わず放り投げそうになったところをディーが片手でひょいっと受け止める。
「おまっ……大事な肉を投げ捨てる気か!?」
「ち、違う!手が熱かっただけで!」
ディーは呆れ顔のまま、けれど肩を震わせて笑っていた。
「ははっ、やっぱり坊ちゃんだな!焚き火でも肉でも騒がしい」
「うるさいっ、次は絶対落とさない!」
「ははっ、まぁいい。……けどな」
ディーは少しだけ真剣な声に戻った。
「この味は“自分で仕留めて、自分で捌いた”からだ。忘れんな」
俺は肉を見下ろして、改めて噛みしめる。
確かに、ただの料理じゃない。昨日まで知らなかった“重み”が、そこにあった。
「……自分で獲って、捌いた肉。だからこそ美味しいんだな」
「そういうこった」
ディーは満足そうにうなずき、また肉をかじった。
俺も思わず笑みをこぼしながら、次の一口を頬張った。
「よし、次は俺がもっと上手く仕掛けて、もっと美味しい肉を獲ってやる!」
肉を頬張りながら宣言すると、ディーが「ふっ」と鼻先で笑った。
「まぁ、ノルデンまではまだあるからな。どれだけ成長できるか見物だな」
ぬるりとした感触と血生臭さに、二度と思い出したくない作業だと心の底から思う。
捌く上で必要な作業だけど……内臓なんて食べなきゃ、この中から取り出す必要もないんじゃないか?
そんな甘い考えが頭をよぎるが、すぐ横のディーを見てその考えを押し殺した。
内臓を取り出したあと、川で身と一緒に洗って戻るとディーは既に棒にさしてあとは焼くだけ状態で俺を待っていた。
「うぇぇ、それ本当に食べるの?」
ディーの手には赤くて小さな塊も串に刺さっている。
「当たり前ぇだ。エルもとっとと串にさせ」
ディーが後ろから俺の手元を監視する。「そうじゃねぇ」「ここだろ刺すのは」と文句を言われながらも何とか刺し終えた。俺が串に刺したネズミ肉をじっと見つめながら言う。
「ま、初めてだかんな」
それは"まだまだ"って事かよ……。
少し落ち込みながらもディーの真似をして焚き火の周りに串を刺した。
「よし、焼くぞ。エル、焚き火を強くしろ」
「任せろ!」
俺は勢いよく返事をすると、落ちていた枝や枯れ葉をどんどん放り込む。
元々小さくなりかけてた火が、枝や枯葉に埋もれてさらに小さくなっていく。
でも大丈夫。なんてったって俺は火属性、強くすればいいんだろう?ここから一気に火をつけるつもりだ。
ぼわっ
「うおっ、熱っ!」
熱風と共に火柱が一気に立ち上がり、串の先の肉が一気に黒くなり炭の匂いが漂ってくる。
「おい!強すぎだ馬鹿!せっかくの肉が丸焦げになるだろうが!」
「えぇ!?だってディーが強くしろって言ったじゃん!」
「強くしろっつって火柱起こせとは言ってねぇ!!」
「むぅぅ……加減が分からないんだよ!」
俺が口を尖らせると、ディーは涙を拭きながら盛大に腹を抱えて笑い出した。
「はははっ、やっぱり坊ちゃんだな!焚き火すら使いこなせねぇとは!」
「うるさい!次は上手くやるもん!」
「よしよし、じゃあ次は俺が見本見せてやる。料理も冒険者の修行だ、覚えとけよ」
そう言ってディーは一旦川の水を使って火を消した。別の場所に焚き火を作って枯葉や枯れ木を移動した。
「あーあ、食えねぇのもあんじゃん勿体ねぇ。エル、ここ、ここだけ火をつけろ」
そう言って枯れ枝の1つを指さした。
これだけ火をつけるの?
疑問に思いながらもそれに火をつけた。
ディーはまず枯葉に火を移す。少し大きくなったところで枯れ枝にも火を移し始めた。
みるみるうちに火は大きくなっていき、昨日の夜と同じくらいの大きさにあっという間になってしまった。これなら肉を焦がさず焼くことが出来る。
「すごい」
小さな火種からあんなに大きくするなんて。俺はただただディーを尊敬した。
ディーはそんな俺を見て「ふ」と鼻で笑いながら炭になった肉を捨てて焚き火の周りに串を刺していく。
俺も慌ててそれを手伝った。
串に刺した肉と臓物を焚き火にかざしながら、ディーがにやりと笑った。
「よし、まずはマメだ。ほら、食え」
「えぇ!?いきなり!?」
差し出された串を渋々、腎臓を口に放り込む。
「……っっくっさ!!なにこれ!!川のドブか!?いや、井戸掃除した後の桶!?ちょ、飲み込めないって!」
あまりの臭いに鼻を摘まないと飲み込めない。やっとの思いで飲み込み、水で口の中を綺麗にした。
その様子をディーが横でゲラゲラ笑う。
「ははっ!やっぱり坊ちゃんにはキツかったか。まぁそういう味だ」
「味ってレベルじゃないよ!?拷問だよ!!」
ディーはお構いなしに次の串を差し出してきた。
「次は肝臓だ」
「うぅ……もうやだ……」
仕方なくかじった瞬間、舌にじわっと広がる苦味と鉄臭さと何とも表現しがたい食感。
「うぇぇぇ!舌がしびれる!鉄食ってるみたい!これ血液そのものじゃん!!」
「栄養はあるんだぞ」
「栄養があってもマズいもんはマズいんだぁぁ!」
ディーがニヤニヤしながら最後の串を差し出す。
「じゃあ最後、心臓、ハツだ。これで締めだ」
恐る恐るかじると、これは意外にもあっさりしていて、食感もコリコリしていて美味しい。先程の2つとは雲泥の差だ。
「……ん?あれ、これ美味しい!?」
「だろ?ハツは旨ぇんだよ。噛み応えもあって肉に近ぇ」
「なんで最初からこれ食わせてくれなかったのさぁぁ!!」
ディーが腹を抱えて笑う。
「順番ってのが大事なんだよ、エル」
ディーはニヤつきながら、最後に串に刺さった肉の方をぐいと突き出してきた。
「ほら、臓物ばっかじゃねぇ。次は正真正銘の“肉”だ。これなら文句ねぇだろ」
「……ほんとに?また変な部位とかじゃないだろうな?」
「疑うなって。ほら、ちゃんと回せ。焦げ目がついてきたらひっくり返すんだ」
言われた通り串を回してみる。肉からじゅわっと脂が落ち、火がぱちぱちと弾けた。
煙に混じって漂ってくる香りは、臓物の匂いとはまるで違う。美味しそうな肉の焼ける匂いが食欲を刺激してくる。
「……うわ、なんかすごい匂いする!美味そう!」
「それが肉の力ってやつだ。滴る肉汁は旨味そのものだ、逃がすなよ」
ごくりと喉を鳴らしながら、ちょうどいい焦げ目を狙って一口かじった。
「――っ!?うまぁぁぁぁっ!!」
噛んだ瞬間、じゅわっと広がる肉汁。鉄臭さも苦味もなく、ただただ香ばしくて旨い。
今まで食べてきた料理とは全然違うけど、それ以上に身体に染み込むような美味しさだった。
「なんだこれ、さっきの臓物と同じ生き物の肉とは思えない!臓物が地獄なら、これは天国だよ!」
感動してがぶがぶ食べようとした瞬間、串が手から滑りかけた。
「あっ! 落ちるっ!」
慌ててキャッチしようとする俺。だが熱々の肉を素手で掴んでしまい、「熱っっ!!!」と思わず放り投げそうになったところをディーが片手でひょいっと受け止める。
「おまっ……大事な肉を投げ捨てる気か!?」
「ち、違う!手が熱かっただけで!」
ディーは呆れ顔のまま、けれど肩を震わせて笑っていた。
「ははっ、やっぱり坊ちゃんだな!焚き火でも肉でも騒がしい」
「うるさいっ、次は絶対落とさない!」
「ははっ、まぁいい。……けどな」
ディーは少しだけ真剣な声に戻った。
「この味は“自分で仕留めて、自分で捌いた”からだ。忘れんな」
俺は肉を見下ろして、改めて噛みしめる。
確かに、ただの料理じゃない。昨日まで知らなかった“重み”が、そこにあった。
「……自分で獲って、捌いた肉。だからこそ美味しいんだな」
「そういうこった」
ディーは満足そうにうなずき、また肉をかじった。
俺も思わず笑みをこぼしながら、次の一口を頬張った。
「よし、次は俺がもっと上手く仕掛けて、もっと美味しい肉を獲ってやる!」
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