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第2章 冒険者に必要なもの
完璧すぎる一撃
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焚き火の扱いは、だいぶ慣れてきた。
そりゃあ最初は丸焦げの肉を量産したけど、今では火を強めたり弱めたりしながら、そこそこ食べられる焼き加減に仕上げられるようになった。
罠も、最初の頃は空振りばかりだったのに、今は小さな野ネズミくらいならぽつぽつ掛かるようになってきた。ディーに「下手くそ」って笑われながらも、ちょっとだけ成長してる気がする。
食べられる植物も教わった。
苦くて青臭い葉っぱや、甘いけど歯にくっつく実。……たまに間違えて「おいそれ毒草だ!」って怒鳴られるのはご愛嬌だ。
少しずつ、ほんの少しずつだけど、“生き延びる”ことに慣れてきた。
──が。
「なっ、なにあれ……!?」
目の前にいるのは、ただのウサギ……じゃない。
額に鋭い一本角を生やした、ホーンラビット。
俺を目に捉えると、その小さな体を低く構え、地面を蹴って突進してきた。
「ちょ、ちょっと待って、話せば分か……っるわけないよねぇぇぇぇ!!」
必死で飛び退いた瞬間、さっきまで俺がいた場所の土が角で抉られ、土煙が舞い上がる。
「うおおおお!?死ぬ死ぬ死ぬ!!」
今、俺はホーンラビット相手に全力で逃げ腰になっている。
「おら、剣構えろ。腰に差してるそれはただの飾りか?」
ディーが木の上から俺をケラケラと笑う。
突然「こっちだ」と言いながら森の奥へ進み、いきなり俺の背中を押して前に出た途端にホーンラビットに襲いかかられた。
ディーはその間にひょいひょいっと木に登って俺を見学している。
「ホーンラビットは魔物だがほぼ動物みたいなもんだ。額の角以外はただのうさぎ。丸焦げにすんなよ、それもしっかり食うんだからな」
ホーンラビット……本で読んだことがある。野ウサギが魔素の影響で魔物になったものが繁殖したんだっけ?絵も載ってたけど、やっぱり読むのと実際に見るのじゃ全然違う!
丸焦げにするなってことは火は使えない。いや、少しなら大丈夫かな?食うって事は、逃がすのも駄目なんだ。
ずっと剣を握ってなかったけど大丈夫。相手は角の生えたウサギ。後ろ足で地面を蹴って飛びかかってくるからその動線は一直線だ。よく見て、タイミングを合わせて剣先を合わせれば行けるはず!
「ギュイ、ギュイ~」
鳴き声きったな!唸り声か?威嚇された?
見た目は可愛いのに……可愛い?……角がなくて俺を親の仇みたいに睨みつけてなければきっと可愛い!
いや、何言ってんだ。見た目も声も全然可愛くない!あれはただの肉だ!
「ギュイイイ!」
ホーンラビットが地面を蹴った。
一直線に迫ってくる角。俺は思わず体をひねりながら、えいやっと剣を振り抜いた。
「うわっ……!」
刃がかすめただけで、ホーンラビットの腹と足に赤い線が走る。
けどそれでも動きは鈍った。
必死に息を吸い込み、次の突進を待ち受ける。
飛びかかってきた瞬間、渾身の力で剣を突き出した。
ざくっ。
鈍い手応えと同時に、ホーンラビットがピクリと痙攣し、やがてぐったりと崩れ落ちた。
「……っ、倒した……!やったぞ!」
達成感に声が震える。胸の奥が熱くなる。
けど横から降ってきたのは冷たい言葉だった。
「……下手くそが。肉をぐちゃぐちゃにしやがって」
木の枝から飛び降りたディーが、ホーンラビットを片足でひょいと持ち上げる。
よく見ると腹に深々と入った切り口が広がっていて、血でベタベタだ。
「食うこと考えて仕留めろっつったろ。これじゃ捌くのが大変だな」
「……ご、ごめん。でも、でも俺だって必死だったんだよ!」
「必死でもなぁ……生きるために狩ってんだ。肉を無駄にするな」
悔しさと安堵とで胸がいっぱいになりながら、俺は剣をぎゅっと握りしめた。
そんな俺を見てディーはやれやれと息を吐いた。
「はぁ。首だ、首を狙え。それが無理なら足の付け根だ。足をやれば動きが鈍る。そこで首を狙え。首なら肉は少ないし、急所だし、食う部分に響かねぇ」
「なるほど!それを先に言って欲しかった!」
なんで後出しなんだよ。先に言ってくれれば狩った後に小言を言われる必要なかったんじゃないの?
「文句言うな、これくらい自分で導け!」
「ぬぅ」
納得いかないまま剣を鞘に収めると、ディーは仕留めたホーンラビットを俺に押付け、ふっと茂みに目をやった。
「……こっちだな」
何が"こっち"なんだよ?
森の奥へズンズンと進むディーを追いかける。
俺が狩ったホーンラビットからは血がとめどなく流れ出し、左手が真っ赤に染まって気持ち悪い。……確かにすぐ捌けないことを考えても傷を負わせる位置とかも考えた方がいいんだな。
そう思うや否や、ディーが腰から短剣を抜く。俺が「えっ!?」と声をあげるより早く、茂みからもう一匹のホーンラビットが飛び出してきた。
「こうするんだ」
ディーは一歩横へ滑り込むと、突進してきた瞬間に首元を一閃。
ホーンラビットは鳴き声を上げる間もなく、その場に崩れ落ちた。
ディーは短剣を布で拭いながら、にやりと笑う。
「……これなら肉を無駄にしねぇ」
完璧すぎる一撃。血もほとんど飛んでないし、肉もきれいなままだ。
「どうだ、簡単だろ?」
「……っぐ、ぐぬぬぬぬ」
悔しさで歯を食いしばる俺を見て、ディーはますます得意げに口角を吊り上げた。
そりゃあ最初は丸焦げの肉を量産したけど、今では火を強めたり弱めたりしながら、そこそこ食べられる焼き加減に仕上げられるようになった。
罠も、最初の頃は空振りばかりだったのに、今は小さな野ネズミくらいならぽつぽつ掛かるようになってきた。ディーに「下手くそ」って笑われながらも、ちょっとだけ成長してる気がする。
食べられる植物も教わった。
苦くて青臭い葉っぱや、甘いけど歯にくっつく実。……たまに間違えて「おいそれ毒草だ!」って怒鳴られるのはご愛嬌だ。
少しずつ、ほんの少しずつだけど、“生き延びる”ことに慣れてきた。
──が。
「なっ、なにあれ……!?」
目の前にいるのは、ただのウサギ……じゃない。
額に鋭い一本角を生やした、ホーンラビット。
俺を目に捉えると、その小さな体を低く構え、地面を蹴って突進してきた。
「ちょ、ちょっと待って、話せば分か……っるわけないよねぇぇぇぇ!!」
必死で飛び退いた瞬間、さっきまで俺がいた場所の土が角で抉られ、土煙が舞い上がる。
「うおおおお!?死ぬ死ぬ死ぬ!!」
今、俺はホーンラビット相手に全力で逃げ腰になっている。
「おら、剣構えろ。腰に差してるそれはただの飾りか?」
ディーが木の上から俺をケラケラと笑う。
突然「こっちだ」と言いながら森の奥へ進み、いきなり俺の背中を押して前に出た途端にホーンラビットに襲いかかられた。
ディーはその間にひょいひょいっと木に登って俺を見学している。
「ホーンラビットは魔物だがほぼ動物みたいなもんだ。額の角以外はただのうさぎ。丸焦げにすんなよ、それもしっかり食うんだからな」
ホーンラビット……本で読んだことがある。野ウサギが魔素の影響で魔物になったものが繁殖したんだっけ?絵も載ってたけど、やっぱり読むのと実際に見るのじゃ全然違う!
丸焦げにするなってことは火は使えない。いや、少しなら大丈夫かな?食うって事は、逃がすのも駄目なんだ。
ずっと剣を握ってなかったけど大丈夫。相手は角の生えたウサギ。後ろ足で地面を蹴って飛びかかってくるからその動線は一直線だ。よく見て、タイミングを合わせて剣先を合わせれば行けるはず!
「ギュイ、ギュイ~」
鳴き声きったな!唸り声か?威嚇された?
見た目は可愛いのに……可愛い?……角がなくて俺を親の仇みたいに睨みつけてなければきっと可愛い!
いや、何言ってんだ。見た目も声も全然可愛くない!あれはただの肉だ!
「ギュイイイ!」
ホーンラビットが地面を蹴った。
一直線に迫ってくる角。俺は思わず体をひねりながら、えいやっと剣を振り抜いた。
「うわっ……!」
刃がかすめただけで、ホーンラビットの腹と足に赤い線が走る。
けどそれでも動きは鈍った。
必死に息を吸い込み、次の突進を待ち受ける。
飛びかかってきた瞬間、渾身の力で剣を突き出した。
ざくっ。
鈍い手応えと同時に、ホーンラビットがピクリと痙攣し、やがてぐったりと崩れ落ちた。
「……っ、倒した……!やったぞ!」
達成感に声が震える。胸の奥が熱くなる。
けど横から降ってきたのは冷たい言葉だった。
「……下手くそが。肉をぐちゃぐちゃにしやがって」
木の枝から飛び降りたディーが、ホーンラビットを片足でひょいと持ち上げる。
よく見ると腹に深々と入った切り口が広がっていて、血でベタベタだ。
「食うこと考えて仕留めろっつったろ。これじゃ捌くのが大変だな」
「……ご、ごめん。でも、でも俺だって必死だったんだよ!」
「必死でもなぁ……生きるために狩ってんだ。肉を無駄にするな」
悔しさと安堵とで胸がいっぱいになりながら、俺は剣をぎゅっと握りしめた。
そんな俺を見てディーはやれやれと息を吐いた。
「はぁ。首だ、首を狙え。それが無理なら足の付け根だ。足をやれば動きが鈍る。そこで首を狙え。首なら肉は少ないし、急所だし、食う部分に響かねぇ」
「なるほど!それを先に言って欲しかった!」
なんで後出しなんだよ。先に言ってくれれば狩った後に小言を言われる必要なかったんじゃないの?
「文句言うな、これくらい自分で導け!」
「ぬぅ」
納得いかないまま剣を鞘に収めると、ディーは仕留めたホーンラビットを俺に押付け、ふっと茂みに目をやった。
「……こっちだな」
何が"こっち"なんだよ?
森の奥へズンズンと進むディーを追いかける。
俺が狩ったホーンラビットからは血がとめどなく流れ出し、左手が真っ赤に染まって気持ち悪い。……確かにすぐ捌けないことを考えても傷を負わせる位置とかも考えた方がいいんだな。
そう思うや否や、ディーが腰から短剣を抜く。俺が「えっ!?」と声をあげるより早く、茂みからもう一匹のホーンラビットが飛び出してきた。
「こうするんだ」
ディーは一歩横へ滑り込むと、突進してきた瞬間に首元を一閃。
ホーンラビットは鳴き声を上げる間もなく、その場に崩れ落ちた。
ディーは短剣を布で拭いながら、にやりと笑う。
「……これなら肉を無駄にしねぇ」
完璧すぎる一撃。血もほとんど飛んでないし、肉もきれいなままだ。
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「……っぐ、ぐぬぬぬぬ」
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