7 / 13
しばしの入れ替わり
3
しおりを挟む
寄宿舎の食堂で夕食を摂り、自室へと戻る。
やっと肩の力を抜けると、クラウディアとクリスティナはふたり揃って制服を脱いで、寝間着に着替えた。
クリスティナのまとめていた髪を降ろしてしまったら、もうそこには姿見のようなそっくりそのままのふたりしかいない。
就寝時間までまだ時間があるため、ふたりでヌガーを詰めた瓶を開けてベッドに転がる。
ふたりでヌガーを摘まみながら、互いの一日を報告し合った。
瓶を開けるタイミングも、手に取るタイミングもわかるために、互いに無言でヌガーを分け合いながら、咀嚼する。
「……疲れました。お姉様、いつもこうでしたの?」
「お疲れ様。体は大丈夫? 私のクラスメイト、基本的に陰険ばかりだから、つらかったんじゃないの?」
「そんなことはありませんでしたよ。ただ、物事に対してずいぶん遠回りな言動をなさるんだなとは思いました」
「遠回し過ぎて嫌味なんだわ、本当に」
歯に衣着せぬ物言いは、王都ではずいぶんと嫌がられるが、その物言いが大嫌いなクラウディアからしてみれば「嫌われて結構」となってしまうのだった。
クラウディアは思い出してイラッとしたのか、ヌガーをガリッと噛み砕いた。
一方のクリスティナは、口に放り込んだひとつのヌガーをいつまでも舌の上で転がしていた。
ヌガーの甘い味を堪能しつつ、「ですけど……」とクラウディアを見つめる。
「私のクラスメイトのほうが、性格はよくないと思いますけど……そのう」
「まだこっちを馬鹿にしているんだってわかりやすいだけ、まだマシ。厄介なのは、自分の発言力の高さを全く理解してないメガホンみたいな人よ。クリスのクラスには、そういうのがいなかったから。うちのクラスはそういうのしかいないから、全然気が抜けないのよ」
「まあ……そうですね。それで、お姉様から見て、エルベルト様はどうでしたか?」
ヌガーの瓶に手を伸ばしていたクラウディアの手が、一瞬止まった。
「……あの人、私が授業でミスを侵したとき、助けてくれたの」
「あらあ……」
「エルベルトのこと、クリスは苦手なんでしょう? どうなの?」
「……正直、私だとまともにお話しができた試しがないので、なんとも言えないです。でもお姉様、私あの方に授業で助けていただいたこと、一度もありませんよ?」
「ええ?」
クラウディアは今日一日のことを思い返した。
さぼっていたダンスの授業に困ると言ったら出てくれた。それ以降は授業にまともに出て、失敗しそうになっているクリスティアのふりをしたクラウディアを助けてくれた……。
そこで気付いた。
「……ねえ、私たちって、入れ替わっていても誰も指摘したことないじゃない。寮母さんだって気付いてないわ」
「そうですね」
「……私たちの入れ替わり、まさかと思うけどエルベルトが気付いたっていうのはどうかしら?」
「……でも、エルベルト様、私との婚約、あまり乗り気じゃありませんよ?」
クリスティアに指摘され、本人もそんなことを言っていたことを思い出す。
クリスティアは、新しいヌガーに手を伸ばしながら続ける。
「私がお姉様に代わりに授業に出てもらっていたと、先生方に告げ口すれば、出席日数が足りません。それが原因で卒業できなかったって、屁理屈を捏ねれば、婚約解消はできると思うんです。わざわざ私のふりをしたお姉様を助ける必要ってないですよ?」
「そう……ね」
クリスティナの指摘に、クラウディアは少しだけ気分が沈みかけたが、同時に疑問に思った。
どうして彼がクリスティナを助けたがらないことをしょげないといけないのか。
そもそもエルベルトが自分たちの入れ替わりに気付いていて、なにも言わない理由はなんなのか。
クラウディアは一瞬湧いた疑問を、すぐに忘れてしまった。
一方、クリスティナはヌガーを舐めながら言う。
「……お姉様がどうしてセシリオ様を苦手にしているのかは、なんとなくわかりました」
「そう?」
「あの方は賢過ぎます。頭の回転が速過ぎて、説明しないといけない部分を全く説明しませんから」
「賢い人って、説明するのが上手いんじゃなくって?」
「頭の回転の速過ぎる方は、自分でわかっていることを、わざわざ説明する必要を感じないんです。だからあの方が薄情にも優柔不断にも見えるんでしょうね。ただその都度説明を求めれば、寛容な方にもお見受けしました」
敵をつくらないようにするとなったら、相手に付け込む隙を与えない、敵に回すと困ると思わせないといけない。そうなったら先読みで会話を進めてしまうのだから、その会話は傍から聞くと無神経になってしまう。セシリオはそういう言動を取る人間にクリスティナは思えた。
ヌガーを舐めながらそう言うクリスティナを、クラウディアはポカンと見てから、ヌガーの瓶の蓋を閉めた。
「……前から思っていたけど、本当だったらクリスのほうが、うちの当主に向いていると思うわ。だって、あなたのほうが私よりもずっと頭がいいじゃない」
「そんなことは……」
「別にいいのよ。あなたは学院はじまって以来の神童だって言われていたのに、私のせいであなたまで価値が下げられてしまったんだから」
そう言ってクラウディアは自嘲気味に笑った。
王立学院に入学した際、模擬試験を受けたときに、クリスティナは学院はじまって以来の点数を叩き出して、色めきだったことがあった。
しかし、その直後にクラウディアがしつこくからかってくる王族を殴ってしまったことで騒ぎになり、たちまちクリスティナの【神童】のラベルは【問題児】のラベルに貼り直されてしまった。
双子が物珍しかったがために、教育方針を教師のほうもちっともわかっていなかった。
双子は平等に指導しないといけないという教訓を、履き違えたのである。
このことはクラウディアは非常に申し訳なく思っていたが、それにクリスティナはぶんぶんと首を振った。
「私は……お姉様と一緒じゃないのは嫌です」
「私、あなたほど立派じゃないわ? 当主にならないといけないって勉強はしているけれど、着いていけているのかこっちだってわからないもの」
「そんなことおっしゃらないでください」
クリスティナはだんだんと涙目になってきたのに、クラウディアははっとした。
「……もう寝てしまいましょう。夜は悪いこと考えてもしょうがないのにね。明かりを消して」
「は、はい……おやすみなさいませ」
「おやすみ」
ヌガーの瓶を片付けて、明かりを消すと、ふたりとも互いのベッドに潜り込んだ。
どうせ消灯の時間なのだから、もう眠ってしまったほうがいい。
双子は厄介な生き物であった。
顔も背丈も似通い、同じタイミングで話をするふたりを、肉親以外のほとんどの人間は見分けがつくことがなく、教師やクラスメイトはもちろんのこと、屋敷の人間ですらときおり名前を呼び違える。
ふたりひと組として扱う人間には決して懐くことがなく、からかう人間に憎悪すら向ける。
個人として扱われたいはずなのに、双子である事実を個性と履き違えている。周りからそういう扱いを受け続けた結果、本人ですら大きく誤解している。
だからこそ、互いの願いや想いがぴったりと癒着してしまい、引き剥がそうとするとヒリヒリと痛む。
当主になりたいのか、なりたくないのか。
婚約者と合っているのか、合っていないのか。
常に一緒にいる相手のことはなんでもわかっていると思ってしまっている。実際のところ、言ってないことはわからないのだが、そのことをこのふたりはよく忘れる。
だからこそ、婚約者に理解が得られていない事実に、気付くことができない。
自分の願いと相手の願いを無意識の内に混ぜてしまって、ふたりだけだと引き剥がせなくなってしまっている。
やっと肩の力を抜けると、クラウディアとクリスティナはふたり揃って制服を脱いで、寝間着に着替えた。
クリスティナのまとめていた髪を降ろしてしまったら、もうそこには姿見のようなそっくりそのままのふたりしかいない。
就寝時間までまだ時間があるため、ふたりでヌガーを詰めた瓶を開けてベッドに転がる。
ふたりでヌガーを摘まみながら、互いの一日を報告し合った。
瓶を開けるタイミングも、手に取るタイミングもわかるために、互いに無言でヌガーを分け合いながら、咀嚼する。
「……疲れました。お姉様、いつもこうでしたの?」
「お疲れ様。体は大丈夫? 私のクラスメイト、基本的に陰険ばかりだから、つらかったんじゃないの?」
「そんなことはありませんでしたよ。ただ、物事に対してずいぶん遠回りな言動をなさるんだなとは思いました」
「遠回し過ぎて嫌味なんだわ、本当に」
歯に衣着せぬ物言いは、王都ではずいぶんと嫌がられるが、その物言いが大嫌いなクラウディアからしてみれば「嫌われて結構」となってしまうのだった。
クラウディアは思い出してイラッとしたのか、ヌガーをガリッと噛み砕いた。
一方のクリスティナは、口に放り込んだひとつのヌガーをいつまでも舌の上で転がしていた。
ヌガーの甘い味を堪能しつつ、「ですけど……」とクラウディアを見つめる。
「私のクラスメイトのほうが、性格はよくないと思いますけど……そのう」
「まだこっちを馬鹿にしているんだってわかりやすいだけ、まだマシ。厄介なのは、自分の発言力の高さを全く理解してないメガホンみたいな人よ。クリスのクラスには、そういうのがいなかったから。うちのクラスはそういうのしかいないから、全然気が抜けないのよ」
「まあ……そうですね。それで、お姉様から見て、エルベルト様はどうでしたか?」
ヌガーの瓶に手を伸ばしていたクラウディアの手が、一瞬止まった。
「……あの人、私が授業でミスを侵したとき、助けてくれたの」
「あらあ……」
「エルベルトのこと、クリスは苦手なんでしょう? どうなの?」
「……正直、私だとまともにお話しができた試しがないので、なんとも言えないです。でもお姉様、私あの方に授業で助けていただいたこと、一度もありませんよ?」
「ええ?」
クラウディアは今日一日のことを思い返した。
さぼっていたダンスの授業に困ると言ったら出てくれた。それ以降は授業にまともに出て、失敗しそうになっているクリスティアのふりをしたクラウディアを助けてくれた……。
そこで気付いた。
「……ねえ、私たちって、入れ替わっていても誰も指摘したことないじゃない。寮母さんだって気付いてないわ」
「そうですね」
「……私たちの入れ替わり、まさかと思うけどエルベルトが気付いたっていうのはどうかしら?」
「……でも、エルベルト様、私との婚約、あまり乗り気じゃありませんよ?」
クリスティアに指摘され、本人もそんなことを言っていたことを思い出す。
クリスティアは、新しいヌガーに手を伸ばしながら続ける。
「私がお姉様に代わりに授業に出てもらっていたと、先生方に告げ口すれば、出席日数が足りません。それが原因で卒業できなかったって、屁理屈を捏ねれば、婚約解消はできると思うんです。わざわざ私のふりをしたお姉様を助ける必要ってないですよ?」
「そう……ね」
クリスティナの指摘に、クラウディアは少しだけ気分が沈みかけたが、同時に疑問に思った。
どうして彼がクリスティナを助けたがらないことをしょげないといけないのか。
そもそもエルベルトが自分たちの入れ替わりに気付いていて、なにも言わない理由はなんなのか。
クラウディアは一瞬湧いた疑問を、すぐに忘れてしまった。
一方、クリスティナはヌガーを舐めながら言う。
「……お姉様がどうしてセシリオ様を苦手にしているのかは、なんとなくわかりました」
「そう?」
「あの方は賢過ぎます。頭の回転が速過ぎて、説明しないといけない部分を全く説明しませんから」
「賢い人って、説明するのが上手いんじゃなくって?」
「頭の回転の速過ぎる方は、自分でわかっていることを、わざわざ説明する必要を感じないんです。だからあの方が薄情にも優柔不断にも見えるんでしょうね。ただその都度説明を求めれば、寛容な方にもお見受けしました」
敵をつくらないようにするとなったら、相手に付け込む隙を与えない、敵に回すと困ると思わせないといけない。そうなったら先読みで会話を進めてしまうのだから、その会話は傍から聞くと無神経になってしまう。セシリオはそういう言動を取る人間にクリスティナは思えた。
ヌガーを舐めながらそう言うクリスティナを、クラウディアはポカンと見てから、ヌガーの瓶の蓋を閉めた。
「……前から思っていたけど、本当だったらクリスのほうが、うちの当主に向いていると思うわ。だって、あなたのほうが私よりもずっと頭がいいじゃない」
「そんなことは……」
「別にいいのよ。あなたは学院はじまって以来の神童だって言われていたのに、私のせいであなたまで価値が下げられてしまったんだから」
そう言ってクラウディアは自嘲気味に笑った。
王立学院に入学した際、模擬試験を受けたときに、クリスティナは学院はじまって以来の点数を叩き出して、色めきだったことがあった。
しかし、その直後にクラウディアがしつこくからかってくる王族を殴ってしまったことで騒ぎになり、たちまちクリスティナの【神童】のラベルは【問題児】のラベルに貼り直されてしまった。
双子が物珍しかったがために、教育方針を教師のほうもちっともわかっていなかった。
双子は平等に指導しないといけないという教訓を、履き違えたのである。
このことはクラウディアは非常に申し訳なく思っていたが、それにクリスティナはぶんぶんと首を振った。
「私は……お姉様と一緒じゃないのは嫌です」
「私、あなたほど立派じゃないわ? 当主にならないといけないって勉強はしているけれど、着いていけているのかこっちだってわからないもの」
「そんなことおっしゃらないでください」
クリスティナはだんだんと涙目になってきたのに、クラウディアははっとした。
「……もう寝てしまいましょう。夜は悪いこと考えてもしょうがないのにね。明かりを消して」
「は、はい……おやすみなさいませ」
「おやすみ」
ヌガーの瓶を片付けて、明かりを消すと、ふたりとも互いのベッドに潜り込んだ。
どうせ消灯の時間なのだから、もう眠ってしまったほうがいい。
双子は厄介な生き物であった。
顔も背丈も似通い、同じタイミングで話をするふたりを、肉親以外のほとんどの人間は見分けがつくことがなく、教師やクラスメイトはもちろんのこと、屋敷の人間ですらときおり名前を呼び違える。
ふたりひと組として扱う人間には決して懐くことがなく、からかう人間に憎悪すら向ける。
個人として扱われたいはずなのに、双子である事実を個性と履き違えている。周りからそういう扱いを受け続けた結果、本人ですら大きく誤解している。
だからこそ、互いの願いや想いがぴったりと癒着してしまい、引き剥がそうとするとヒリヒリと痛む。
当主になりたいのか、なりたくないのか。
婚約者と合っているのか、合っていないのか。
常に一緒にいる相手のことはなんでもわかっていると思ってしまっている。実際のところ、言ってないことはわからないのだが、そのことをこのふたりはよく忘れる。
だからこそ、婚約者に理解が得られていない事実に、気付くことができない。
自分の願いと相手の願いを無意識の内に混ぜてしまって、ふたりだけだと引き剥がせなくなってしまっている。
1
あなたにおすすめの小説
ときめき♥沼落ち確定★婚約破棄!
待鳥園子
恋愛
とある異世界転生したのは良いんだけど、前世の記憶が蘇ったのは、よりにもよって、王道王子様に婚約破棄された、その瞬間だった!
貴族令嬢時代の記憶もないし、とりあえず断罪された場から立ち去ろうとして、見事に転んだ私を助けてくれたのは、素敵な辺境伯。
彼からすぐに告白をされて、共に辺境へ旅立つことにしたけど、私に婚約破棄したはずのあの王子様が何故か追い掛けて来て?!
ヤンキー、悪役令嬢になる
山口三
恋愛
岸田和華(きしだわか)は異世界に飛ばされた。自分が読んでいた小説の悪役令嬢ジュリエットに憑依してしまったのだ。だが和華は短気でガサツで、中学高校と番を張ってたヤンキーだ。高貴な身分の貴族令嬢なんてガラじゃない。「舞踏会でダンス? 踊りなんて盆踊りしか知らないからっ」
一方、リアル世界に残された和華の中にはジュリエットが入っていて・・。
【完結】姫将軍の政略結婚
ユリーカ
恋愛
姫将軍ことハイランド王国第四王女エレノアの嫁ぎ先が決まった。そこは和平が成立したアドラール帝国、相手は黒太子フリードリヒ。
姫将軍として帝国と戦ったエレノアが和平の条件で嫁ぐ政略結婚であった。
人質同然で嫁いだつもりのエレノアだったが、帝国側にはある事情があって‥‥。
自国で不遇だった姫将軍が帝国で幸せになるお話です。
不遇な姫が優しい王子に溺愛されるシンデレラストーリーのはずが、なぜか姫が武装し皇太子がオレ様になりました。ごめんなさい。
スピンオフ「盲目な魔法使いのお気に入り」も宜しくお願いします。
※ 全話完結済み。7時20時更新します。
※ ファンタジー要素多め。魔法なし物理のみです。
※ 第四章で魔物との戦闘があります。
※ 短編と長編の違いがよくわかっておりません!すみません!十万字以上が長編と解釈してます。文字数で判断ください。
訛りがエグい田舎娘に扮した子爵令嬢のわたしが、可愛がった子犬に何故か求婚される話を聞きたいですか?
バナナマヨネーズ
恋愛
アルシオーネ・トライベッカ子爵令嬢は、ある悩みを抱えていた。それは、子爵家が莫大な借金を抱えているということだ。お人好しな子爵が騙されて負わされた莫大な金額の借金を返済すべく、アルシオーネは、出稼ぎに王都に行くことを決意する。
しかし、父親から見ても地上に舞い降りた天使の様に可愛らしいアルシオーネを王都に行かせることに子爵が渋っていると、とんでもない勘違いをしたアルシオーネの行動に子爵は振り回された上、結局王都行を許してしまうのだった。
そして、王都に向かったアルシオーネは、そこでとんでもない運命の相手と出会ってしまうことになるのだった。
タイトルを変更しました。
旧「訛りがエグい子爵令嬢は、今日も元気にお金儲けに明け暮れる?」
全17話
婚約者が最凶すぎて困っています
白雲八鈴
恋愛
今日は婚約者のところに連行されていました。そう、二か月は不在だと言っていましたのに、一ヶ月しか無かった私の平穏。
そして現在進行系で私は誘拐されています。嫌な予感しかしませんわ。
最凶すぎる第一皇子の婚約者と、その婚約者に振り回される子爵令嬢の私の話。
*幼少期の主人公の言葉はキツイところがあります。
*不快におもわれましたら、そのまま閉じてください。
*作者の目は節穴ですので、誤字脱字があります。
*カクヨム。小説家になろうにも投稿。
モブ令嬢アレハンドリナの謀略
青杜六九
恋愛
転生モブ令嬢アレハンドリナは、王子セレドニオの婚約者ビビアナと、彼女をひそかに思う侯爵令息ルカのじれじれな恋を観察するのが日課だった。いつまで経っても決定打にかける二人に業を煮やし、セレドニオが男色家だと噂を流すべく、幼馴染の美少年イルデフォンソをけしかけたのだが……。
令嬢らしからぬ主人公が、乙女ゲームの傍観者を気取っていたところ、なぜか巻き込まれていくお話です。主人公の独白が主です。「悪役令嬢ビビアナの恋」と同じキャラクターが出てきますが、読んでいなくても全く問題はありません。あらすじはアレですが、BL要素はありません。
アレハンドリナ編のヤンデレの病み具合は弱めです。
イルデフォンソ編は腹黒です。病んでます。
2018.3.26 一旦完結しました。
2019.8.15 その後の話を執筆中ですが、別タイトルとするため、こちらは完結処理しました。
婚約破棄された令嬢は“図書館勤務”を満喫中
かしおり
恋愛
「君は退屈だ」と婚約を破棄された令嬢クラリス。社交界にも、実家にも居場所を失った彼女がたどり着いたのは、静かな田舎町アシュベリーの図書館でした。
本の声が聞こえるような不思議な感覚と、真面目で控えめな彼女の魅力は、少しずつ周囲の人々の心を癒していきます。
そんな中、図書館に通う謎めいた青年・リュカとの出会いが、クラリスの世界を大きく変えていく――
身分も立場も異なるふたりの静かで知的な恋は、やがて王都をも巻き込む運命へ。
癒しと知性が紡ぐ、身分差ロマンス。図書館の窓辺から始まる、幸せな未来の物語。
自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~
浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。
本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。
※2024.8.5 番外編を2話追加しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる