最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

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日本

三百十三話 許される過去

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ミラエルは久しぶりにコールド帝国に戻った、戻ったのはいいが、評判は悪いままだった。とりあえず明日考えることにしたミラエルは寝て朝を迎えた



「んん………………眠い……………眠いですね……………でも起きなきゃ行けませんね……………」

ベッドから起き上がる

「まずは顔を洗ってお風呂入ってからにしますか………………」

顔を洗ってお風呂入った

再び部屋に戻る

「どうやったら話を聞いてくれるんでしょうか、何をしても話を聞いてくれないんだとしたら、平和は無理ですね……………今日中に終わらせておきたいですね」

今日のやりたい事リスト

・1分の食材

・みんなに謝る

この2つだけだ、ミラエルがやりたいことはこれだけ。とりあえず1日は泊まろうと思った、1日くらいは泊まってこれからの決断をちゃんと下さなきゃいけない。留まるか、英雄ギルドと共にこれからの旅を続けるかを決めなきゃならない

ここが住みずらいのならば、英雄ギルドと共に旅に出ればいい。だがミラエルはここを離れたくなかった、お母さんの家に居たかった。お母さんの家で暮らしたかった、でもそんなわがままは小さい頃で終わりだ、だけどわがままが終わるかどうか

「まずは今日の食材ですね、食材自体、買えるでしょうか…………嫌われすぎて買えなかったら泣いちゃいます」

と言いながら食材屋へ向かった

「おう、いらっしゃい嬢ちゃん」

「驚きました……………私の事なんか言わないんですね」

「ん?氷王のことか?なんも言わねぇな、俺はそういうの興味無いタイプなもんでな」

「そうですか…………………気にしないで貰えるのは有難いので」

「ならよ、良かったらでいいんだが……………飯食う時はうちに来てくれ、うちは食材屋だけじゃなく、ご飯も提供してるからよ」

「いえ、大丈夫です。一日くらいで出発しますので」

「そうか、なんか分からんが頑張れ」

応援されミラエルは食材を買って、その場から立ち去った。食材屋の店長さんは中々に良い人だった、ミラエルを見ても何も言わなかった、興味無いからと無視していたらしい。でもその代償に無くなったのが店長の仲良い友達だった

噂には興味が無く、ミラエルの噂を聞いたら、別に興味無いと言って無視をしていた。だがその代償に無くなったのが仲が良かった友達だった、仲が良い友達が離れていった。会話をしなくなってしまった、離れたのは噂を無視してからだ

それでも無視してここまで頑張ってきた

ミラエルはいっぱい買って帰った

「いっぱい買えましたね、というかフード被ってると意外と分からないものですね。みなさんにバレずに帰りますか」

家に帰った

ガチャッ

「ただいまです……………と言っても誰も居ませんけど、家族写真のお母さんに言っておきますか」

家族写真の前まで来た

「ただいまです、お母さん」

と言って荷物を置いた

「今日は何を作りましょうか……………と言っても簡単な物しか作れないんですけどね……………カレーですかね、クレアさんに教えてもらった日本の料理です」

クレアに教わった日本の料理、カレーを作ることにした。丁度野菜やお肉があったためカレーが作れる、ミラエルが作る今日の夜ご飯はカレーだ。美味しく作れるかは心配だが、お母さんから料理方法は沢山教わったから大丈夫だろう

ミラエルはエプロンを付けて料理する準備万端だ、エプロンを着け、腕の袖を捲って料理を始める。野菜を切って肉を切ってルーを入れる、手順は何となく覚えている、というかクレアから教わったから忘れる訳がない

出来上がったカレーを机に置いた、が

「いっぱい作りすぎちゃいましたね……………………まぁ、後で考えますか」

手を合わせて

「頂きます」

食べ始めた

「ん、悪くありませんね。丁度いい味ですし、丁度いい辛さですね。私ってば料理センスあるんですね………………お母さんにも食べさせてあげたかった」

涙を流しながら食べ始めた

「………………お母さん……………」

いくらなんでもお母さんが居ないとご飯は美味しくならないし、寂しくある。もし未来を変えられるんだとすれば、お母さんを必ず救っているだろうし、氷王にならないまま、ミラエルはお母さんと幸せに過ごしていただろう

でもそんな未来を歩んでも幸せにはならない、この世界にはモンスターこと、魔物というのが存在する。もちろん、コールド帝国の中にモンスターが入って来ることもある。ダンジョンもあり、そのダンジョンから飛び出てくることもある

だから幸せはない、幸せの道は選べない

「今のは…………今の自分は…………幸せなんでしょうか…………英雄ギルドの皆さんと一緒に居て幸せと感じているのでしょうか、幸せ、、、、というよりかは楽しいと感じてました……………」

英雄ギルドに居て幸せとまだ思った事がないが、楽しいて思ったことはある。でも英雄ギルドと旅をして楽しくはあるが、幸せの道は無い。旅をしていれば、必ずしも誰かは死ぬ。それが旅だからだ、お別れもあるし、死もある

「ネガティブ禁止ですね、今は留まるか、英雄ギルドの皆さんと共にこれからを歩むかを決めないとですね。でもまずは皆さんに謝らないと行けませんね」

英雄ギルドのみんなとこれからを歩むかを決める前にコールド帝国のみんなに謝らなければならない、特にあの時の女の子のお母さんに謝ることにしよう

カレーを持ってあの時の女の子の家の前まで来た

インターホンを鳴らす

『は~い』

ガチャッ

「あら?貴方は……………あの時のミラエルちゃんね、どうしたのかしら?」

「カレーを……………も、持って来たのですが…………い、要りますか?」

「あら、いいの?」

「はい………………その…………私は悪いことをしましたから………」

「そう……………あ、急に私!ミラエルちゃんと話をしたくなったわ~、付き合ってくれる?」

「はい!」

怒らないのはなんか怖いと思ったのか、ミラエルはそのお母さんを見て怖がって声が小さくなってしまった、でも女の子のお母さんは怒らずに家にあげてくれた。怒っていないのか、怒っているのかミラエルには分からなかった

でも小さい女の子に怒鳴るのは違うと思ったのか、女の子のお母さんは怒鳴らずに話に付き合うようミラエルにお願いしたが、ミラエルは迷わず、了承した。女の子のお母さんにまだちゃんと謝れていないから謝らないといけない

ミラエルは女の子のお母さんの家に入った

「パパ~?居るかしら~?」

階段を降りてきた

「なんだ?ん?この娘は……………もしかしてミラエル君かい?」

「は、はい……………あの時のノア・ミラエルです…………」

「そうか………………」

写真立ての元に向かった

「娘は天国で元気にしているはずだ、ミラエル君、君が申し訳ないという気持ちは伝わっている。だから俺達はもう君を許している、お母さんもだ」

「本当…………ですか…………?」

「ええ、あの時の私は少し言い過ぎたのかもしれないわ。あの時の事は本当にごめんなさい」

「済まなかった」

2人は頭を下げた

謝るのはミラエルの方なのに、謝るのは絶対にこちらの方なのになんで2人が謝ってくるのだろうか

あの女の子を殺したのは私、殺して悲しませたのも私、絶対に罪が重いはずなのに2人は謝ってくる、2人は許してくれる。なんで謝ってくるのか、私には分からなかった

「なんで…………なんで私を怒らないんですか!貴方達の娘は私が殺したんですよ!怒って下さいよ!私に怒ってください!私が怒られるべきなんです、私が謝らなきゃならないのになん………で……………」

涙を流しながら、そう言った

2人はその泣き顔を見て近付いてきて、ミラエルを抱き締めた

「私の娘と沢山遊んでくれてありがとう」

「あれはミラエルちゃんが意図的にやったんじゃなくて不意な事故よ、だからミラエルちゃんのせいじゃないわ」

「うぅ…………グスッ………………」

泣き始めた

謝る側なのに許してくれる、そんな優しい人は居ないだろう

あれから何年も経っていたが、ようやくモヤモヤが消えた
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