錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

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 第9章 リザードマン編

915.カーリンの活躍

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 私は、カーリンに連絡を入れた。コンパスの製作が軌道に乗ったら、ヤガータ国に戻ってくるように伝えた。カーリンは、思ったより、早く戻って来た。

 「カーリン、ご苦労様。コンパス工場の方は、順調か?」

 「はい、もう私が抜けても大丈夫です。代わりの者を育てております」

 「そうか。それでは、次の仕事を頼む」

 「何でしょうか」

 「カーリンは、原油の事を知っているか」

 「はい、知っております。地面から、浸み出す黒いドロドロしたものですね。よく、燃えます」

 「そうだ、その原油を探したい」

 「でも、原油の油田はほとんど発見済みではないですか?」

 「その通り、地面から直接得ることが出来る原油は、もう、見つけにくいだろう」

 「では、テレ殿も、ご存じなのですね。それなら、何を私はすればいいのですか?」

 「カーリン、テラと呼んでいいよ」

 「はい」

 「実は、これは、極秘の事だが、地下に原油が眠っていることがある」

 「原油が、眠っているのですか」

 「そうだ、眠っているので、地面まで上がって来ない」

 「そんなことがあるのですか」

 「その、眠っている原油を起こしに行って欲しい。だが、何処で眠っているかは、分からない。
 カーリンは、探せるか?」

 「わかりません。やってみないと。それで、地下何mぐらいですか」

 「そうだな。地下50mぐらいだと思ってくれ」

 「分かりました。部下を10名お借りしていいですか」

 「いいぞ、レンゲーに行って、必要な人材を使いなさい」

 「はい」

 私は、原油の調査をカーリンに丸投げして、気分が良い。やっと、肩の荷が下りたという感じだ。

 数日後、カーリンがやって来た。

 「テラ、調べた所、原油の産出はミヤーコ王国だけのようです」

 「それで?」

 「ミヤーコ王国の油田の場所を知りたいのです。教えて貰えませんか」

 「分かった。2日待て」

 「はい、分かりました」

 私はスピアに頼んで、ミヤーコ王国の油田の場所を調べて来て貰った。

 「テラ、帰ったよ」

 「ご苦労様。どうだった」

 「油田、5カ所。地図、書いた」

 私は、スピアから貰った地図を部下に綺麗に書き直させて、カーリンに渡した。

 暫くして、カーリンがやって来た。

 「テラ、試掘をしても良いですか」

 「構わないが、その場所の近くに住宅などはないな」

 「はい、ありません」

 「それならいい。カーリンは、試掘の経験があるのか?」

 「いえ、私はありません。ですが、先日連れて来て貰った部下が、経験者です」

 「そうか、それなら、大丈夫だな」

 「一つ問題があります。試掘の為の機械がありません」

 「そうか、それなら、購入してよい」

 「テラ、それが、だめです。どこにも売っていません」

 「えっ、何故だ」

 「ミヤーコ王国でしか、使わないからです。しかも、基本的に秘密になっています」

 「そうか、なら、創ればいいだろう」

 「そうですが、我々は、魔法の知識に乏しく、効率的な機械を作ることが出来ません」

 「わかった。私が作ろう。それでは、どのような機能の物か、説明してくれ」

 カーリンは、私に、丁寧に説明した。時には、図を描きながら、機械の機能を教えてくれた。

 「わかった。1日待ってくれ」

 「はい、わかりました」

 カーリンの話では、穴の開いた鉄の棒を地面に打ち込んで行くという。1本10mぐらいで、予備を含めて10本は、欲しいらしい。それらを接続して、1本の様に使うそうだ。まず、鉄の棒を直径1mの穴を開けて、10本作った。表面を闇魔法で、コーティングして、強化しておいた。

 それから、燃える気体が出てくる時があるので、それに引火しないようにしたいらしい。

 私は、鉄の棒に闇魔法で、蓋をして、気体が漏れないようにした。そして、魔法陣の刻印をして、その蓋を開閉することが出来る様にした。しかも、遠隔で操作できるよに、鉄の棒に数字を割り当てた。

 それから、鉄の棒にねじ込みをつくり、接続できるようにした。

 闇魔法の蓋の開閉用に、操作盤を創り、1から10までの数字を書いたスイッチを付けた。最後に、操作盤の番号と鉄の棒の番号を揃えて、魔法陣をリンクさせた。

 最後に、この鉄の棒を地面に打ち込んでいく機械の製作だ。

 まず、鉄の棒をセットできるように、筒を作った。筒は、角度を変えることが出来る様にしておいた。次に、地面に打ち込んでいく部分だ。

 これには、土魔法で、地面を掘る魔法陣を使うことにした。鉄の棒には、穴が空いているので、そこに放り込むと、地面にぶつかった際に、同じ方向に穴を掘るように魔法陣の刻印をしておいた。これは、手榴弾のようなものだ。これを、100個作っておいた。足らなくなったら、また、創ればよい。

 一応、完成したので、カーリンを呼んで、実験を行った。

 「テラ、大体思っていた機能を持っています。後は、実際に試掘して、必要な改良をお願いします」

 「分かった。それでは、始めてくれ」

 「はい、直ちに」

 カーリンは、足早に去っていった。

 カーリンは、研究者の感じだ。私が指揮官だと知っていても、お構いなしに、仕事を振ってくる。

 「スピア、後は、待つだけだよ」

 「うん。寝ようか?」

 「スピア、いい考えだね。寝よう」

 私は、スピアに抱き付いて、寝ることにした。まだまだ、スピアの方が大きいが、頭が、スピアの大きな胸に包まれるぐらいには、身長が伸びた。というか、伸ばした、だね。
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