錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

文字の大きさ
124 / 270
 第14章 テラ・ワールド発展編

1406.湯沸かしポットの販売

しおりを挟む
 今日は、リンダから、思念伝達で連絡があった。

 「テラ、湯沸かしポットを受け取ったよ」

 「どうだった?売れそうかなぁ」

 「売れると思うよ。でも、あの商品は、マテーダ王女の所にあったものよね」

 「そうだよ」

 「大丈夫?何か言われないかなぁ。お金を要求されるとか?」

 「でも、あそこにあったのは、お湯を沸かすだけだよ。それだけの物なら、他にもあるのじゃない?」

 「確かにね。お湯を沸かすだけなら、色んな物があるね。でも、余り売れていないのよ」

 「それは、どうして?」

 「一つは、時間が掛かるということ。普通に火でお湯を沸かす方が早いの」

 「それは、だめだね。早く沸かなければ、意味がないもの」

 「そうでしょ。だから、売れないのよ。それと、保温が効かないということ。沸いた直後しか、だめなのよ。直ぐに冷えてしまうの」

 「私のは、保温機能もついているよ。半日は、持つよ」

 「最後に、魔法を使える人用なのね。普通の人には使えないの。貴族は代々魔法を使えるけど、自分でお湯を沸かす人はいないでしょ。だから、全く意味がないのね」

 「今回は、魔石を埋め込んでいるので、魔法を使えなくても、起動するよ」

 「そうでしょ。だから、売れるって」

 「大量生産するための製造キットを作って送るよ。それを使ってみてくれる? 
 もし、追加の要望があれば、遠慮せずに言ってね」

 「分かったわ。それから、加盟店への参加は、好調よ。多くの商店が既に加盟店になったわ」

 「それで、商品の方は大丈夫?」

 「何とかなっているは、もうすぐ、新しい農場からの薬草も利用できるようになるので。これからは、余裕よ」

 「錬金術師の方から、クレームは来ていない?」

 「少しはあったけどね。赤のポーションしか作れない錬金術師は、テラ・ワールドで雇っているので、概ね大丈夫ね。それに、今までの稼ぎの倍ぐらいは、給料を払っているので、却って、感謝されているわ」

 「それじゃ、引き続きよろしく」

 私は、リンダとの思念伝達を切った。直ぐに、大量生産するため神具づくりを開始した。

 まずは、土魔法でポットを作る神具を作った。

 次に、保温機能を持たせるための魔法陣を刻印するための神具を作った。

 それから、3段階の温度に切り替えてお湯を沸かすための火魔法の魔法陣を刻印するための神具を作った。

 3つの神具をセットにして、10セットを作って、リンダに送った。後は、リンダにお願いすることにした。

 レンゲーから、思念伝達で連絡が入った。出来上がった戦う船(戦艦)と兵士の運ぶために船(軍隊輸送船)の試運転を兼ねて、大陸を一周して来たいらしい。そこで、軍隊輸送船を1隻と戦艦2隻でなら、許可すると言っておいた。レンゲーは、準備ができ次第出航するそうだ。おそらく、来週になると言っていた。

 今日の授業には、もう、間に合わないが、取り敢えず、転移魔法で、魔法学院の自分の部屋に戻った。

 部屋のベッドの上で、横になった。目を閉じて、暫く、じっとしていた。しかし、何も起こらない。大丈夫みたいだ。眠くならない。これで、以前のように、徹夜でも出来そうだ。

 暫くすると、レイカが部屋の中に入ってきた。そして、そのまま、ベッドの中に潜り込んで来た。

 「テラ、今日はどうしたの?」

 「うん。少し、用事があったの」

 「今日の授業は面白かった?」

 「いつもと同じよ。それより、もうすぐ、前期末考査を行うって言っていたよ。それが、終わったら、夏休みだって」

 「へぇ、もう、夏休みか。長期に渡って、休みになるんだね」

 「テラ、その前に、前期末考査があるのよ。心配じゃないの?」

 「何を心配すことがあるの? 普段の授業と同じだよ。特に、レイカは、すべての授業を受けているから、余裕だよ」

 「そうかなぁ。少し、心配。だって、初めてだから」

 「それは、私も同じだよ。魔法の試験って、初めてだよ」

 「前に、テラに行ったかもしれないけど、私、光魔法が心配なの」

 「どうして? 治癒魔法も、この間の薬作りも、よくできていたよ」

 レイカが急に抱き付いてきた。そして、耳元で囁くように、言った。

 「私、ミュー先生に、嫌われているの。私も嫌いだけど。私以上に、嫌っているの」

 「そんなことないだろう。だって、ミュー先生は、レイカの担任でもあるんだから」

 「でも、絶対そうよ。治癒魔法の時だって、すごく意地悪だったのよ。テラは、居なかったから、知らないのよ。テラが居る時と、居ないときで、全然違うのよ。ミュー先生は」

 「そんな、裏表があるように思えないけどね」

 「やっぱり、テラは、ミュー先生のこと、好きなんだ」

 「良い先生だよ」

 「ほらね。テラは、私だけを好きになってよ」

 「だから、レイカが、一番好きだよ。いつも、言っているだろ」

 「ほらね。2番目も、3番目もいるんだ。テラは、何人、好きな人がいるの?」

 「何をバカなことを言っているんだ」

 「どうせ、私はバカよ」

 また、怒り出しそうだ。私は、レイカを抱きしめて、ほほにキスをした。

 「テラったら、そんなことで、誤魔化さないで」

 「いいだろ」

 もう一度、ほほにキスをした。

 「いつも、一緒だよ」

 レイカも少し安心したようだ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~

枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。 同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。 仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。 ───────────── ※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。 ※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。 ※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。 敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。 結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。 だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。 「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」 謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。 少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。 これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。 【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】

ギルドの受付嬢はうごかない ~定時に帰りたいので、一歩も動かず事件を解きます~

ぱすた屋さん
ファンタジー
ギルドの受付嬢アイラは、冒険者たちから「鉄の女」と呼ばれ、畏怖されている。 絶世の美貌を持ちながら、常に無表情。そして何より、彼女は窓口から一歩も動かない。 彼女の前世は、某大手企業のコールセンター勤務。 営業成績トップを走り抜け、最後には「地獄のクレーム処理専門部署」で数多の暴言を鎮めてきた、対話術の怪物。 「次の方、どうぞ。……ご相談ですか?(クローズド・クエスチョン)」 転生した彼女に備わったのは、声の「真偽」が色で見える地味な能力。 だが、彼女の真の武器は能力ではなく、前世で培った「声のトーン操作」と「心理誘導」だった。 ある日、窓口に現れたのは「相棒が死んだ」と弔慰金をせしめようとする嘘つきな冒険者。 周囲が同情し、ギルドマスターさえ騙されかける中、アイラは座ったまま、静かにペンを走らせる。 「……五秒だけ、沈黙を差し上げます。その間に、嘘を塗り直すおつもりですか?」 戦略的沈黙、オウム返し、そして逃げ場を塞ぐイエス・セット。 現代のコールセンター術を叩きつけられた犯人は、自らその罪を吐き散らし、崩れ落ちる。 「あー、疲れた。一五分も残業しちゃった。……マスター、残業代三倍でお願いしますね」 これは、一歩も動きたくない受付嬢が、口先だけで悪を断罪し、定時退勤を目指す物語。

処理中です...