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第6話 スライム(三ヶ月前)
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「ど、どう見ても、スライムだよな……?」
信じがたい光景を前に固まる俺をよそに、スライムは『ピュイー!』といきり立つように鳴き声を上げている。
「でもなんで……一体どうなってるんだ?」
もしかして俺は盛大な夢でも見ているのだろうか。
それとも精神に異常をきたし、幻覚でも見ているのだろうか。
はたまたその両方か。
などと詮無いことを考えていると、スライムが跳び上がって、
『ピュイー!』
おもむろに俺の胸に体当たりを仕掛けてきた。
呆然としていた俺はその攻撃を避けきれずにまともにくらってしまう。
しかし――
「全然、痛くない……」
スライムの体は弾力があってしかも柔らかかったので、俺はまったくダメージを受けなかった。
それどころか、攻撃して来た側のスライムの方が着地に失敗し地面にべたっとへばりついている。
『ピュイ~……』
「お、おい、大丈夫か?」
『……ピュイ~……』
弱々しく鳴いて返すスライムに妙な同情心が湧いてくる。
おそらく俺のことを敵だと認識して体当たりをしてきたスライムなど助ける義理はないのだが……。
むしろ倒すチャンスだと言えよう。
『ピュイ~……ピュイ~……』
「う~ん…………まったく」
逡巡したのち俺は地面に伸びていたスライムを抱きかかえると、たまたま近くにあったほら穴の中に入っていった。
そしてそこでみつけた平らな岩の上に乗せしばらく様子を見ることにした。
☆ ☆ ☆
スライムが伸びている間、俺は海水で故障してしまっていたスマホを再度確認する。
いろいろと試してみて、
「やっぱり駄目か……」
うんともすんとも言わないスマホ。
もしスマホが無事だったらこの状況から抜け出す方法もあるかもしれないのに……。
「はぁ~」
スマホ片手に諦めのため息をついたその時だった。
ガサガサ……。
ほら穴の奥の方から物音が聞こえてきた。
な、何かいる……?
俺は警戒しつつ目を凝らす。
「まさか、熊じゃないだろうな……」
小声で言いながらごくりと唾を飲み込んだ。
不安を振り払うように首を横に振る。
『ピュイ~……』
「おい、ちょっとだけ静かにしててくれ」
スライムに注意をしてから前に向き直った。
すると俺が一瞬目をそらしたわずかな間に姿を現していたのか、正面には羽を生やした大蛇がいて俺の方をじっとみつめながら鎌首をもたげていた。
信じがたい光景を前に固まる俺をよそに、スライムは『ピュイー!』といきり立つように鳴き声を上げている。
「でもなんで……一体どうなってるんだ?」
もしかして俺は盛大な夢でも見ているのだろうか。
それとも精神に異常をきたし、幻覚でも見ているのだろうか。
はたまたその両方か。
などと詮無いことを考えていると、スライムが跳び上がって、
『ピュイー!』
おもむろに俺の胸に体当たりを仕掛けてきた。
呆然としていた俺はその攻撃を避けきれずにまともにくらってしまう。
しかし――
「全然、痛くない……」
スライムの体は弾力があってしかも柔らかかったので、俺はまったくダメージを受けなかった。
それどころか、攻撃して来た側のスライムの方が着地に失敗し地面にべたっとへばりついている。
『ピュイ~……』
「お、おい、大丈夫か?」
『……ピュイ~……』
弱々しく鳴いて返すスライムに妙な同情心が湧いてくる。
おそらく俺のことを敵だと認識して体当たりをしてきたスライムなど助ける義理はないのだが……。
むしろ倒すチャンスだと言えよう。
『ピュイ~……ピュイ~……』
「う~ん…………まったく」
逡巡したのち俺は地面に伸びていたスライムを抱きかかえると、たまたま近くにあったほら穴の中に入っていった。
そしてそこでみつけた平らな岩の上に乗せしばらく様子を見ることにした。
☆ ☆ ☆
スライムが伸びている間、俺は海水で故障してしまっていたスマホを再度確認する。
いろいろと試してみて、
「やっぱり駄目か……」
うんともすんとも言わないスマホ。
もしスマホが無事だったらこの状況から抜け出す方法もあるかもしれないのに……。
「はぁ~」
スマホ片手に諦めのため息をついたその時だった。
ガサガサ……。
ほら穴の奥の方から物音が聞こえてきた。
な、何かいる……?
俺は警戒しつつ目を凝らす。
「まさか、熊じゃないだろうな……」
小声で言いながらごくりと唾を飲み込んだ。
不安を振り払うように首を横に振る。
『ピュイ~……』
「おい、ちょっとだけ静かにしててくれ」
スライムに注意をしてから前に向き直った。
すると俺が一瞬目をそらしたわずかな間に姿を現していたのか、正面には羽を生やした大蛇がいて俺の方をじっとみつめながら鎌首をもたげていた。
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