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第73話 協力
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「な、なんだよ、それ……横取り可能……だって」
「うーん、死神のデスサイスか。これはまた……何か良からぬことが起こらなければいいのだけれど」
『なになにー? なんて書いてあったのっ? おいらにも教えてよっ』
メタムンが俺と米村さんの足元で飛び跳ねる。
俺と米村さんは顔を見合わせてから、メールにあった文面をメタムンに教えてやった。
『へー、ってことは善が貰うはずのレアアイテムを誰でも手に入れることが出来ちゃうってことっ?』
「まあ、そうなるな」
『ふーん。でも別にいいんじゃない。善はそのレアアイテムがなくたって余裕でしょっ』
となぜか自慢げにメタムン。
「それはそうかもしれないけどね、メタムンくん。もしその死神のデスサイスっていうアイテムを善くん以外の誰かが手にしたら、もしかすると大変なことになるかもしれないんだよ」
『う~ん、どういうことー?』
メタムンは首をひねって米村さんに訊き返す。
訊かれた米村さんは少し躊躇してから話し出した。
「それはね、死神のデスサイスの即死効果を利用して犯罪に走る者が出ないとも限らないからだよ。メールを読む限りでは死神のデスサイスの効果対象はモンスターだけではなく、おそらく人間も入っている。だからこれを手に入れた者がもし悪い心を持っていた場合、悪用する恐れがあるんじゃないか、僕たちはそう考えているんだよ」
『悪用って?』
「殺人だ、メタムン」
米村さんが話しにくそうだったので俺が割って入る。
『殺人……』
「ああ。レベル差なんか関係ない。それを持っている奴こそがこの【魔物島】で一番強い者になりえてしまうんだ。モンスター相手に使っている分には一向に構わないけど、もし人間に使ったとしたら危険極まりない代物なんだよ」
『そっか、そういうことなんだね』
もちろん殺人を犯すような人間がこの島に、学生たちの中にいるとは思わないが、万が一ということもある。
こんな狂った状況では、後先考えずに行動する者が出てきてもおかしくはない。
もし仮に人間としての一線を超えてしまう者が出てきてしまったとしたら、それはもう悲劇以外の何ものでもない。
「だからこのアイテムは、なにがなんでも俺が手に入れないと……」
『もちろんおいらも協力するよっ。誰よりも先に二人で必ずそのアイテムを手に入れようねっ!』
「あ、ああ、そうだな」
二人といっても実質は俺一人と考えた方がいいだろう。
二十四時間後か……気が抜けないな。
とここで、
「そういうことなら僕たちにも是非手伝わせてもらえないだろうか?」
米村さんが手を自分の胸に当てそう口にした。
「えっ?」
「僕たちのグループはみんな善くんを応援しているからね、こういう時こそ協力させてほしい」
米村さんは優しい顔で微笑みかけてくる。
「人数は決して多くはないけれど、みんな善くんの味方だよ。僕たちも善くんと一緒に行動させてくれないかな? それでもし僕たちの誰かが善くんよりも先に死神のデスサイスを手に入れたらもちろん善くんに渡すからさ」
「い、いいんですか?」
「もちろんだよ。それにこれは僕たちのためでもあるんだからね。危険なアイテムが危険な人物に渡ってしまったら僕たちだって気が気じゃないからね」
と米村さん。
たしかに米村さんの言うことは理にかなっている。
でも米村さんはともかくとして、ほかの人たちにも協力してもらうのは悪いような気がするんだけど……。
俺のそんな考えなどお構いなしにメタムンが口を開く。
『いいじゃん、いいじゃん! そうしてもらおうよ善っ! おいらたちみんなで頑張れば、もし邪魔が入ったってきっとそのレアアイテムをゲットできるよっ!』
「あ、ああ、まあ、そうだな……」
『じゃあ決まりだねっ! 善、大地、頑張ろうねっ!』
「あ、ああ……わかった」
「うん、頑張ろうね、メタムンくん」
こうして俺とメタムンは米村さんのグループに協力をしてもらうこととなった。
「おっと、そうだ。その代わりといってはなんだけど、善くんの紹介も兼ねて朝ご飯はみんなと一緒に食べてもらうよ。いいね、善くん?」
「は、はぁ……わ、わかりました」
……やれやれだ。
「うーん、死神のデスサイスか。これはまた……何か良からぬことが起こらなければいいのだけれど」
『なになにー? なんて書いてあったのっ? おいらにも教えてよっ』
メタムンが俺と米村さんの足元で飛び跳ねる。
俺と米村さんは顔を見合わせてから、メールにあった文面をメタムンに教えてやった。
『へー、ってことは善が貰うはずのレアアイテムを誰でも手に入れることが出来ちゃうってことっ?』
「まあ、そうなるな」
『ふーん。でも別にいいんじゃない。善はそのレアアイテムがなくたって余裕でしょっ』
となぜか自慢げにメタムン。
「それはそうかもしれないけどね、メタムンくん。もしその死神のデスサイスっていうアイテムを善くん以外の誰かが手にしたら、もしかすると大変なことになるかもしれないんだよ」
『う~ん、どういうことー?』
メタムンは首をひねって米村さんに訊き返す。
訊かれた米村さんは少し躊躇してから話し出した。
「それはね、死神のデスサイスの即死効果を利用して犯罪に走る者が出ないとも限らないからだよ。メールを読む限りでは死神のデスサイスの効果対象はモンスターだけではなく、おそらく人間も入っている。だからこれを手に入れた者がもし悪い心を持っていた場合、悪用する恐れがあるんじゃないか、僕たちはそう考えているんだよ」
『悪用って?』
「殺人だ、メタムン」
米村さんが話しにくそうだったので俺が割って入る。
『殺人……』
「ああ。レベル差なんか関係ない。それを持っている奴こそがこの【魔物島】で一番強い者になりえてしまうんだ。モンスター相手に使っている分には一向に構わないけど、もし人間に使ったとしたら危険極まりない代物なんだよ」
『そっか、そういうことなんだね』
もちろん殺人を犯すような人間がこの島に、学生たちの中にいるとは思わないが、万が一ということもある。
こんな狂った状況では、後先考えずに行動する者が出てきてもおかしくはない。
もし仮に人間としての一線を超えてしまう者が出てきてしまったとしたら、それはもう悲劇以外の何ものでもない。
「だからこのアイテムは、なにがなんでも俺が手に入れないと……」
『もちろんおいらも協力するよっ。誰よりも先に二人で必ずそのアイテムを手に入れようねっ!』
「あ、ああ、そうだな」
二人といっても実質は俺一人と考えた方がいいだろう。
二十四時間後か……気が抜けないな。
とここで、
「そういうことなら僕たちにも是非手伝わせてもらえないだろうか?」
米村さんが手を自分の胸に当てそう口にした。
「えっ?」
「僕たちのグループはみんな善くんを応援しているからね、こういう時こそ協力させてほしい」
米村さんは優しい顔で微笑みかけてくる。
「人数は決して多くはないけれど、みんな善くんの味方だよ。僕たちも善くんと一緒に行動させてくれないかな? それでもし僕たちの誰かが善くんよりも先に死神のデスサイスを手に入れたらもちろん善くんに渡すからさ」
「い、いいんですか?」
「もちろんだよ。それにこれは僕たちのためでもあるんだからね。危険なアイテムが危険な人物に渡ってしまったら僕たちだって気が気じゃないからね」
と米村さん。
たしかに米村さんの言うことは理にかなっている。
でも米村さんはともかくとして、ほかの人たちにも協力してもらうのは悪いような気がするんだけど……。
俺のそんな考えなどお構いなしにメタムンが口を開く。
『いいじゃん、いいじゃん! そうしてもらおうよ善っ! おいらたちみんなで頑張れば、もし邪魔が入ったってきっとそのレアアイテムをゲットできるよっ!』
「あ、ああ、まあ、そうだな……」
『じゃあ決まりだねっ! 善、大地、頑張ろうねっ!』
「あ、ああ……わかった」
「うん、頑張ろうね、メタムンくん」
こうして俺とメタムンは米村さんのグループに協力をしてもらうこととなった。
「おっと、そうだ。その代わりといってはなんだけど、善くんの紹介も兼ねて朝ご飯はみんなと一緒に食べてもらうよ。いいね、善くん?」
「は、はぁ……わ、わかりました」
……やれやれだ。
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