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第72話 レアアイテム
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「米村さん。米村さんのおかげでやりましたよっ。メタムンももう出てきてもいいぞっ」
俺は米村さんとメタムンに声を飛ばす。
すると木の陰からメタムンがひょこっと顔を出した。
『やったー、すごいや善っ! やっぱり善は最強だよっ!』
言いながらぴょんぴょん飛び跳ねてくる。
そして俺の胸にダイブしてきた。
「いやあ、今回ばかりはどうしようかと思ったさ。まさか不死身のモンスターがいるなんて思わなかったからな。米村さんが弱点を教えてくれなかったら、多分勝てなかったかも……」
「いやいや、そんなことはないよ。僕がいなくても善くんならなんとかしていたと思うよ。実際、僕の知らないものすごい呪文なんかも覚えているんじゃないのかい?」
「そ、そんなことはないですって……米村さんのおかげです」
ダークホールみたいな危険な呪文を覚えていることは言わない方がいいかもな。
俺はそう思い適当に話を切り上げる。
まあ、米村さんはその気になれば俺の記憶を読み取ることも出来るので、隠し事をしても意味はないのかもしれないが。
とそんな時、
ピピピピー、ピピピピー、ピピピピー!
俺と米村さんのスマホが同時に鳴った。
前に俺がレベル2000に到達した時と同じ着信音だった。
俺と米村さんは急いでスマホを操作し、やはりというか案の定というか、届いていたメールをチェックする。
するとそこにはこう書かれてあった。
[このメールは【魔物島】の現参加者422名全員のスマホに一斉送信されました。
参加者の一人である柴木善の総獲得経験値がたった今700万を超えました。
よって柴木善には【魔物島】の攻略に非常に有利となるレアアイテムを贈呈します。
今からちょうど二十四時間後、スマホの位置情報を基にして柴木善のもとにレアアイテムを投下します。
なお、このレアアイテムはスマホ経由ではなくドローンを使って【魔物島】に直接届けますので、柴木善以外の者が横取りすることも可能です。
レアアイテムの名前は死神のデスサイス。
この鎌で相手を攻撃すれば、当たった相手の魂を狩ることが出来るという効果を持った一撃必殺の武器です。
この武器があればレベル差など関係なく相手を殺すことが出来ます。
さらにこの武器でモンスターを倒した際の獲得経験値は10倍となります。]
俺は米村さんとメタムンに声を飛ばす。
すると木の陰からメタムンがひょこっと顔を出した。
『やったー、すごいや善っ! やっぱり善は最強だよっ!』
言いながらぴょんぴょん飛び跳ねてくる。
そして俺の胸にダイブしてきた。
「いやあ、今回ばかりはどうしようかと思ったさ。まさか不死身のモンスターがいるなんて思わなかったからな。米村さんが弱点を教えてくれなかったら、多分勝てなかったかも……」
「いやいや、そんなことはないよ。僕がいなくても善くんならなんとかしていたと思うよ。実際、僕の知らないものすごい呪文なんかも覚えているんじゃないのかい?」
「そ、そんなことはないですって……米村さんのおかげです」
ダークホールみたいな危険な呪文を覚えていることは言わない方がいいかもな。
俺はそう思い適当に話を切り上げる。
まあ、米村さんはその気になれば俺の記憶を読み取ることも出来るので、隠し事をしても意味はないのかもしれないが。
とそんな時、
ピピピピー、ピピピピー、ピピピピー!
俺と米村さんのスマホが同時に鳴った。
前に俺がレベル2000に到達した時と同じ着信音だった。
俺と米村さんは急いでスマホを操作し、やはりというか案の定というか、届いていたメールをチェックする。
するとそこにはこう書かれてあった。
[このメールは【魔物島】の現参加者422名全員のスマホに一斉送信されました。
参加者の一人である柴木善の総獲得経験値がたった今700万を超えました。
よって柴木善には【魔物島】の攻略に非常に有利となるレアアイテムを贈呈します。
今からちょうど二十四時間後、スマホの位置情報を基にして柴木善のもとにレアアイテムを投下します。
なお、このレアアイテムはスマホ経由ではなくドローンを使って【魔物島】に直接届けますので、柴木善以外の者が横取りすることも可能です。
レアアイテムの名前は死神のデスサイス。
この鎌で相手を攻撃すれば、当たった相手の魂を狩ることが出来るという効果を持った一撃必殺の武器です。
この武器があればレベル差など関係なく相手を殺すことが出来ます。
さらにこの武器でモンスターを倒した際の獲得経験値は10倍となります。]
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